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Post Date:2025年3月8日 

小さな箒で大きな仕事。名は洋風、体は和風のアズマ工業ハンドブラシ

アズマ工業 手編みハンドブラシ

ちょっとしたホコリやゴミをさっと掃き出せる小箒(こぼうき)。荒神箒(こうじんぼうき)とも呼ばれ、昔から親しまれてきた掃除道具のひとつです。ちなみに座敷箒で愛用しているアズマ工業ではハンドブラシ、亀の子束子ではハンドほうきです。日本語にしたら手箒(てぼうき)ですねww

  • テーブルや机周りの掃除に
  • 窓枠やサッシの溝など、狭いスペースのホコリ取りに
  • 掃除機では届きにくい棚や階段の隅に
  • 洋服についたホコリや糸くず払いに

このように、さまざまな場面で活躍する小箒・荒神箒は、使い勝手がよく、手元にひとつあると重宝するアイテムです。


小箒?荒神箒?それとも手箒?

小箒(こぼうき)や荒神箒(こうじんぼうき)と呼ばれていますが、要は小さくて手に持って使える箒です。現在では小型の箒を総称して「荒神箒」と呼ぶことが多いですが、本来はかまどの掃除に使われる箒のことを指していました。かまどの神様である荒神に由来し、この名が付けられたと言われています。

小箒・荒神箒の素材には、棕櫚(しゅろ)、ホウキモロコシ(ほうき草)、シダ、化学繊維などさまざまな種類がありますが、棕櫚やホウキモロコシなどの天然素材は、暮らしに温もりを添えてくれます。

また、棕櫚製のものは『荒神箒』、ホウキモロコシ製のものは『小箒(こぼうき)』や『手箒(てぼうき)』と表記されることが多いようです。

  • 素材の温かみ

    手編みの手箒は、ほうき草や棕櫚などの天然素材を使用しているため、素材そのものが持つ自然な温かみを感じられます。

  • 職人の手仕事

    一つ一つ丁寧に手作業で編み上げられ、箒に職人の技術と心が込められています。手仕事ならではの不均一さや、素材の個性が、量産品にはない味わいを生み出します。

  • 日本の伝統文化

    箒は古くから日本の生活に根ざした掃除用具であり、その製法や素材には、日本の伝統文化が息づいています。

天然素材の箒は静電気を抑え、ホコリを舞い上げにくいという特徴があります。素材ごとの違いについて、次に詳しく見ていきます。


荒神箒(棕櫚)の特徴とオススメ

棕櫚製の荒神箒の特徴は下記になります。

  • 繊維に適度な油分が含まれているため、埃が舞い上がりにくい
  • 弾力性がありながら柔らかい
  • 見た目も美しく、高級感がある

棕櫚製の荒神箒を選ぶなら下記がオススメです。

  • 山本勝之助商店 かねいち 三玉荒神箒(棕櫚皮巻)

    棕櫚の皮を束て穂先を繊維状にほぐして作られています。しなやかで弾力がありホコリをしっかりキャッチ。穂幅は約12cmで全長は25cmです。

  • 山本勝之助商店 かねいち 3玉荒神箒(ダルマ中 柄なし 鬼毛)

    一枚の棕櫚の皮からわずかしか採取できない貴重な鬼毛(おにげ)を束ねた荒神箒。鬼毛は繊維が太く、コシが強いのが特徴。柄がないタイプです。穂幅は約7cm、全長が20cmと小さくて可愛い箒です。

  • サンベルム(Sanbelm) 棕櫚荒神箒

    職人が作った昔ながらの棕櫚皮巻きの小箒です。 穂幅は約10cmで全長が24cmです。


小箒・手箒(ホウキモロコシ)の特徴とオススメ

ホウキモロコシ製の手箒は、江戸箒(座敷箒)の小型版といった感じで手編みの素朴な風合いがありとても可愛いです。また穂にはコシがあり棕櫚と違って油分もないので洋服のホコリは糸くず取りにも使えます。

下記は、ホウキモロコシの小箒・手箒のオススメです。

  • アズマ工業 手編みハンドブラシ

    穂幅約13cm、全長約33cm。ホウキモロコシを使用し、手編みでしっかり編み込まれた耐久性のあるハンドブラシ。卓上や細かい場所の掃除に適し、コシのある穂先でホコリや糸くずをしっかり掃き取る。

  • 亀の子束子 手編みハンドほうき

    穂幅約15cm、全長約32cm。天然のホウキモロコシを使用し、職人が手作業で編み上げた小型ほうき。弾力のある穂先が特徴で、細かいホコリもしっかりキャッチ。卓上やキッチン周りの掃除に。

  • 白木屋傳兵衛 テーブル用小ほうき

    穂幅約10cm、全長約20cm。ホウキモロコシのやわらかい穂先が特徴。テーブルやデスクのパンくずやホコリをやさしく掃き取り、静電気が起きにくいため紙くずも絡まりにくい。

  • 白木屋傳兵衛 はりみ用小箒

    穂幅約15cm、全長約20cm。テーブル用小ほうきより、ひとまわり大きく、柿渋仕上げのはりみと相性抜群。細かいホコリを絡め取る柔らかい穂先が特徴で、軽量かつ扱いやすく、卓上や狭いスペースの掃除にも。


集めたゴミをどうするか?

掃き集めたゴミをどう処理するかも大切なポイントです。DAISOが展開する「Standard Products」で購入した「ほこり取りちりとり」を使っています。間口が15cm、奥行きが11cmとコンパクトで、テーブルや机の上でも使いやすいサイズです。

Standard Products「ほこり取りちりとり」

Standard Productsの商品は、ダイソーよりもシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴で、こちらも木材と鉄をあわせたスタイリッシュでお洒落なチリトリです。

これはこれで気に入っていますが、いつか、もっとお洒落に「はりみ」を使うようになりたい。

はりみとは、竹の枠に和紙を貼り重ね、柿渋を塗ることで強度を高めた伝統的なちりとりです。静電気が起きにくく、細かいホコリやゴミも集めやすいのが特徴。柿渋の深みのある色合いが、独特の落ち着いた風合いを生み出します。

現在販売されているはりみの中から、いくつか注目の商品を紹介します。

  • 白木屋傳兵衛商店 はりみ 小 穴付

    竹の枠に厚紙を張り合わせ、柿渋を塗って仕上げた紙製のはりみ。しっかりとした強度と耐久性を持ちながら、適度な弾力と軽さを兼ね備えています。

  • サンベルム(Sanbelm) はりみ 小

    紙製のちりとりに、柿渋を丁寧に塗り重ねたことで生まれる落ち着いた色合いと、上品な柄が魅力です。


アズマ工業のハンドブラシ

昔ながらの手編みほうきで、しっかりと編み込まれているため、3年ほど使っていますが、まだまだ現役。これからも長く使えそうです。

穂量も多く、穂先に適度なコシがあるので、洋服の糸くずやホコリもしっかり掃き出してくれます。

アズマ工業 手編みハンドブラシ

小さすぎず大きすぎずの手頃なサイズで、卓上掃除だけでなく、ちょっとした掃除にも重宝しています。キーボードの隙間や本棚のほこり取りにもぴったりです。

アズマ工業 手編みハンドブラシ

アズマ工業の箒は、コストパフォーマンスが高く、使うほどに愛着が湧く一品。大切に長く使いたくなる、そんな道具のひとつです。

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