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Post Date:2025年3月8日 

小さな箒で大きな仕事。名は洋風、体は和風のアズマ工業ハンドブラシ

アズマ工業 手編みハンドブラシ

ちょっとしたホコリやゴミをさっと掃き出せる小箒(こぼうき)。荒神箒(こうじんぼうき)とも呼ばれ、昔から親しまれてきた掃除道具のひとつです。ちなみに座敷箒で愛用しているアズマ工業ではハンドブラシ、亀の子束子ではハンドほうきです。日本語にしたら手箒(てぼうき)ですねww

  • テーブルや机周りの掃除に
  • 窓枠やサッシの溝など、狭いスペースのホコリ取りに
  • 掃除機では届きにくい棚や階段の隅に
  • 洋服についたホコリや糸くず払いに

このように、さまざまな場面で活躍する小箒・荒神箒は、使い勝手がよく、手元にひとつあると重宝するアイテムです。


小箒?荒神箒?それとも手箒?

小箒(こぼうき)や荒神箒(こうじんぼうき)と呼ばれていますが、要は小さくて手に持って使える箒です。現在では小型の箒を総称して「荒神箒」と呼ぶことが多いですが、本来はかまどの掃除に使われる箒のことを指していました。かまどの神様である荒神に由来し、この名が付けられたと言われています。

小箒・荒神箒の素材には、棕櫚(しゅろ)、ホウキモロコシ(ほうき草)、シダ、化学繊維などさまざまな種類がありますが、棕櫚やホウキモロコシなどの天然素材は、暮らしに温もりを添えてくれます。

また、棕櫚製のものは『荒神箒』、ホウキモロコシ製のものは『小箒(こぼうき)』や『手箒(てぼうき)』と表記されることが多いようです。

  • 素材の温かみ

    手編みの手箒は、ほうき草や棕櫚などの天然素材を使用しているため、素材そのものが持つ自然な温かみを感じられます。

  • 職人の手仕事

    一つ一つ丁寧に手作業で編み上げられ、箒に職人の技術と心が込められています。手仕事ならではの不均一さや、素材の個性が、量産品にはない味わいを生み出します。

  • 日本の伝統文化

    箒は古くから日本の生活に根ざした掃除用具であり、その製法や素材には、日本の伝統文化が息づいています。

天然素材の箒は静電気を抑え、ホコリを舞い上げにくいという特徴があります。素材ごとの違いについて、次に詳しく見ていきます。


荒神箒(棕櫚)の特徴とオススメ

棕櫚製の荒神箒の特徴は下記になります。

  • 繊維に適度な油分が含まれているため、埃が舞い上がりにくい
  • 弾力性がありながら柔らかい
  • 見た目も美しく、高級感がある

棕櫚製の荒神箒を選ぶなら下記がオススメです。

  • 山本勝之助商店 かねいち 三玉荒神箒(棕櫚皮巻)

    棕櫚の皮を束て穂先を繊維状にほぐして作られています。しなやかで弾力がありホコリをしっかりキャッチ。穂幅は約12cmで全長は25cmです。

  • 山本勝之助商店 かねいち 3玉荒神箒(ダルマ中 柄なし 鬼毛)

    一枚の棕櫚の皮からわずかしか採取できない貴重な鬼毛(おにげ)を束ねた荒神箒。鬼毛は繊維が太く、コシが強いのが特徴。柄がないタイプです。穂幅は約7cm、全長が20cmと小さくて可愛い箒です。

  • サンベルム(Sanbelm) 棕櫚荒神箒

    職人が作った昔ながらの棕櫚皮巻きの小箒です。 穂幅は約10cmで全長が24cmです。


小箒・手箒(ホウキモロコシ)の特徴とオススメ

ホウキモロコシ製の手箒は、江戸箒(座敷箒)の小型版といった感じで手編みの素朴な風合いがありとても可愛いです。また穂にはコシがあり棕櫚と違って油分もないので洋服のホコリは糸くず取りにも使えます。

下記は、ホウキモロコシの小箒・手箒のオススメです。

  • アズマ工業 手編みハンドブラシ

    穂幅約13cm、全長約33cm。ホウキモロコシを使用し、手編みでしっかり編み込まれた耐久性のあるハンドブラシ。卓上や細かい場所の掃除に適し、コシのある穂先でホコリや糸くずをしっかり掃き取る。

  • 亀の子束子 手編みハンドほうき

    穂幅約15cm、全長約32cm。天然のホウキモロコシを使用し、職人が手作業で編み上げた小型ほうき。弾力のある穂先が特徴で、細かいホコリもしっかりキャッチ。卓上やキッチン周りの掃除に。

  • 白木屋傳兵衛 テーブル用小ほうき

    穂幅約10cm、全長約20cm。ホウキモロコシのやわらかい穂先が特徴。テーブルやデスクのパンくずやホコリをやさしく掃き取り、静電気が起きにくいため紙くずも絡まりにくい。

  • 白木屋傳兵衛 はりみ用小箒

    穂幅約15cm、全長約20cm。テーブル用小ほうきより、ひとまわり大きく、柿渋仕上げのはりみと相性抜群。細かいホコリを絡め取る柔らかい穂先が特徴で、軽量かつ扱いやすく、卓上や狭いスペースの掃除にも。


集めたゴミをどうするか?

掃き集めたゴミをどう処理するかも大切なポイントです。DAISOが展開する「Standard Products」で購入した「ほこり取りちりとり」を使っています。間口が15cm、奥行きが11cmとコンパクトで、テーブルや机の上でも使いやすいサイズです。

Standard Products「ほこり取りちりとり」

Standard Productsの商品は、ダイソーよりもシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴で、こちらも木材と鉄をあわせたスタイリッシュでお洒落なチリトリです。

これはこれで気に入っていますが、いつか、もっとお洒落に「はりみ」を使うようになりたい。

はりみとは、竹の枠に和紙を貼り重ね、柿渋を塗ることで強度を高めた伝統的なちりとりです。静電気が起きにくく、細かいホコリやゴミも集めやすいのが特徴。柿渋の深みのある色合いが、独特の落ち着いた風合いを生み出します。

現在販売されているはりみの中から、いくつか注目の商品を紹介します。

  • 白木屋傳兵衛商店 はりみ 小 穴付

    竹の枠に厚紙を張り合わせ、柿渋を塗って仕上げた紙製のはりみ。しっかりとした強度と耐久性を持ちながら、適度な弾力と軽さを兼ね備えています。

  • サンベルム(Sanbelm) はりみ 小

    紙製のちりとりに、柿渋を丁寧に塗り重ねたことで生まれる落ち着いた色合いと、上品な柄が魅力です。


アズマ工業のハンドブラシ

昔ながらの手編みほうきで、しっかりと編み込まれているため、3年ほど使っていますが、まだまだ現役。これからも長く使えそうです。

穂量も多く、穂先に適度なコシがあるので、洋服の糸くずやホコリもしっかり掃き出してくれます。

アズマ工業 手編みハンドブラシ

小さすぎず大きすぎずの手頃なサイズで、卓上掃除だけでなく、ちょっとした掃除にも重宝しています。キーボードの隙間や本棚のほこり取りにもぴったりです。

アズマ工業 手編みハンドブラシ

アズマ工業の箒は、コストパフォーマンスが高く、使うほどに愛着が湧く一品。大切に長く使いたくなる、そんな道具のひとつです。

Post Date:2024年5月25日 

エコでマインドフルな暮らしを、ほうき掃除から

MUJI 天然素材の掃除用具たち

江戸箒(座敷ほうき)との出会いをきっかけに、天然素材の掃除用具の魅力に惹かれています。最近MUJIで見つけた「竹柄のほうき」と「シダ材のデッキブラシ」は、テラス掃除に大活躍中です。さらに、狭い場所の掃除に便利な「ヤシ材荒神ほうき(ロング)」も仲間入り。

今回は、愛用しているアズマ工業の座敷ほうき、匠125(短柄)を中心に、箒を使った掃除の魅力を深掘りします。エコでサステナブルな暮らしを送りながら、シンプルライフとマインドフルネスなひとときを手に入れませんか?


箒を使う理由って?

新しい掃除用具を手に取るたびに、改めて「なぜ箒を使うのか」を考えてしまいます。別に理由なんてなくてもいいけれど、人は理由を求める生き物ですよね。


変わらないもの、確かな品質

情報があふれる現代だからこそ、変わらないものへの憧れが生まれます。ほうきは、高価な装飾品でも安価な模造品でもない、実用的な日用品であることが大切です。

長く使える品質の良さも重要。アズマ 匠箒 匠125 短柄は3年以上毎日使っていますが、まだまだ現役です。

部屋を彩る掃除用具たち(箒、カーペットクリーナー、フローリングワイパー)

地球に優しいエシカルな選択

地球の未来を考えると、江戸箒のような天然素材の製品を選ぶことは、小さな一歩かもしれません。でも、ホウキモロコシや竹といった自然素材で作られた箒は、地球への負担が少ないエコなアイテムです。

使い込むほどに風合いが増すのも魅力。もし寿命が来ても、焼却可能なゴミとして処分できます。


地球に優しいエシカルな選択

天然素材の製品を選ぶことは、地球への優しさへの小さな一歩です。ホウキモロコシと竹という自然が生んだ素材から作られた江戸箒(座敷ほうき)は、地球への負担が少ないエコなアイテムです。

プラスチックとは異なり、有限な石油資源を必要とせず、生産過程で発生するCO2排出量も少ないです。そして掃除のときにも電気を必要としません。そして箒の寿命が来ても、焼却可能なゴミとして処分できます。

また、天然素材の箒は、使い込むほどに風合いが増すのも魅力です。


箒が紡ぐ愛着と充実感

箒を使って丁寧に掃除することで、部屋の隅々まで意識が行き届き、普段見落としがちな部分に気づきます。

より深く部屋と向き合いながら掃き掃除をすることで、部屋への愛着が湧いてきます。箒自体も、毎日使うことで経年劣化も含めて愛おしく思えてくるから不思議です。


マインドフルネスなひとときを

箒を握る感触、床を掃く音、部屋の匂い...。ほうき掃除は五感をフル活用する行為です。

ほうき掃除することに集中することで、思考や感情から離れ、心身がリラックスし、まるで瞑想しているような感覚に。マインドフルネスな時間を、日常のほうき掃除で取り入れてみませんか?

更に、朝のほうき掃除は、軽い運動として身体を動かすことになります。身体を動かすことで心拍数が増え、血液の流れが改善します。血液の流れが改善すると、全身への酸素供給が増え、脳への血流も良くなりますので、すっきりとした気分になれます。


深く考えなくてもメリットたくさん

色々と尤もらしい理由を考えてみましたが、箒を使うことは、実用的な利点も多いです。


時間を気にせずに掃除できる

箒を使えば、大きな音を立てることなく掃除ができます。そのため、早朝や深夜など、時間を気にせずに自分の生活スタイルに合わせて掃除することが可能です。


掃除用具を出しっ放しにできる

天然素材で手織りの江戸箒は、デザイン性も高く、部屋に掛けておいても、インテリアの一部として彩ります。また掃除機を出し入れする手間だけではなく、手の届く範囲に箒があることで、気になった時に、気になった場所だけをすぐに掃除ができます。


掃除機より価格が安い

アズマ工業 匠箒 短柄は、掃除機と比較して価格が安いです。また、箒には電源が不要なため、電気代も節約できます。


チリトリより長い柄のコロコロで

掃き集めた埃やゴミをチリトリで収集するのは、しゃがまなければならないし、一度では取りきれないので面倒です。また、チリトリでは細かいゴミをきれいに取りきれません。

大き目のゴミを取るためにチリトリも持っていますが、出番は少なく、普段の掃除では掃き集めたゴミをカーペットクリーナーでコロコロと粘着させています。フローリングでも、掃き集めた埃などがあれば、カーペットクリーナーが床に張り付いてしまうという事故も発生しません。

短柄の箒と同じぐらいの長さの無印良品の木製ショートポールとカーペットクリーナーを使えば、片手に箒、片手にコロコロと両刀使いで掃き集めと収集を繰り返しながら掃除ができます。

木製のショートポールも部屋の壁に立てかけていてもインテリアとして調和します。またカーペットクリーナーのホルダーもいい感じです。


最強の組み合わせで掃き掃除を

アズマ工業 匠箒 匠125 短柄は、穂の品質もよく、コシがあるので、フローリング、畳、カーペットとどこでも使えます。これに無印良品の木製ショートポールとカーペットクリーナーがあれば、部屋に常備できる最強の掃除用具です。

アズマ 座敷ほうき 匠125とMUJI カーペットクリーナーと木製ショートポール

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。


朝のひとときを無心に箒で部屋を掃いて、気持ち良い1日をスタートさせましょう。

こころを磨くSOJIの習慣

ほうき掃除を実践している方、あるいは興味を持っている方は、ぜひこの本「こころを磨くSOJIの習慣」も手にとってみてください。

この本では、掃除を世界に広げるために、CleaningではなくSOJIと表記しています。日本の掃除は、単なる汚れ取りではなく、心身の浄化や精神修養を目的とした側面も持ち合わせています。禅宗の「作務」や神道の「清め」の儀式など、掃除には深い精神性が根付いています。

この本は、掃除を通して心を整え、より豊かな人生を送るためのヒントを与えてくれる一冊です。

Post Date:2024年3月23日 

破壊的価格!ダイソーで440円で買える棕櫚(しゅろ)ほうき

象と散歩:掃き清める

棕櫚(しゅろ)ほうきは、シュロ(ヤシ科植物)の繊維質の樹皮を束ねて先端をほぐしたシンプルな作りのほうきです。イネ科のホウキモコロシを束ねて作る江戸箒(座敷ほうき)より歴史は古く、日本古来のほうきですが、柔らかい繊維の穂先で細かいゴミまでしっかりキャッチできます。

そんな日本の伝統的な掃除道具が、100均のダイソーで440円という驚きの値段で販売されていました。

ダイソーの棕櫚ほうき(店内撮影OK)

以前、安価な 棕櫚ほうき として高砂の5玉棕櫚ほうきを「安価な棕櫚箒(シュロホウキ)の実力は?」で紹介していますが、

440円棕櫚ほうきってどうなの?」

という興味と好奇心から購入。


ダイソーの棕櫚ほうき

ダイソー 棕櫚ほうき

穂先は棕櫚(しゅろ)、柄は竹で、針金とピンを使っていますが、ほとんど天然素材です。中国製でブラジル向けに輸入されているようです。ダイソーブラジルからの逆輸入商品かもしれません。

ダイソー 棕櫚ほうき

長さは80cmと、立って掃くのに十分な長さがあります。しかし、玉は3つしかありません。同じ 短柄の高砂 棕櫚ほうき は5玉で穂幅は27cmですが、ダイソーの棕櫚ほうき は、3玉なので穂幅は狭く、実測値で約14cmです。

高砂 棕櫚ほうき5玉とダイソー 棕櫚ほうき3玉

上の写真は2本の棕櫚ほうきを重ねて比べていますが、5玉の半分くらいの穂幅です。ダイソー 棕櫚ほうきの商品説明にも「家具の隙間に」とありますが、軽くて扱いやすく、小回りが利くため、狭い場所や細かい掃除に適しています。


高砂とダイソーの 棕櫚ほうき は似て非なるもの?

以前紹介した「高砂 棕櫚ほうき 短柄 5玉」と、「ダイソー 棕櫚ほうき」を比較してみました。

高砂 棕櫚ほうき5玉とダイソー 棕櫚ほうき3玉

2つのほうきを見比べてみると、針金、ピン、柄の竹、ひもなど、多くの部品が共通しています。

高砂とダイソー の棕櫚ほうき

高砂の棕櫚ほうきも中国製です。もしかしたら、同じ中国の工場で作られているのかもしれません。


棕櫚ほうきの特徴

下記5つが棕櫚ほうきの特徴となります。


1. 柔らかい繊維と優れた掃き心地

棕櫚(しゅろ)の樹皮の繊維は非常に柔らかく、穂先は密度と厚みを持っています。繊維が細く柔らかいので、畳やフローリングを撫でるように掃き掃除ができます。そのため、埃が舞い上がりにくく、細かい埃までしっかりキャッチできます。

ダイソー棕櫚ほうき の穂先


2. 棕櫚ほうきと座敷ほうきの違い

イネ科のホウキモロコシの穂先で作られる座敷ほうき(江戸箒)は、コシがあるため、カーペットやマットなど繊維の敷物でも埃を掻き出すことができます。一方、棕櫚ほうきは柔らかい繊維のため、敷物類には不向きです。


3. エコでサステナブルな掃除道具

棕櫚ほうきは電力を必要とせず、静かに掃除できます。時間帯を気にせず掃除ができるのも魅力です。また、素材の大半が天然素材なので環境にも優しく、長く愛用できます。


4. インテリアとしても馴染むデザイン

棕櫚ほうきは日本の伝統的な掃除用具ですが、フローリングの部屋にも自然に馴染むデザインです。部屋に吊り下げておいても、「出しっ放し」ではなく「飾っている」状態になるため、ちょっとした時間にサッと掃除をすることができます。


5. 部分的な掃除にも最適

部屋に吊るしてあるホウキは、部屋全体を一度に掃除する必要もなく、気になった時に部分的な掃除をこまめにすることで、部屋をきれいに保つことができます。


棕櫚ほうきを使い始める前に

棕櫚ほうきを使い始める前に知っておきたいのが、使い始めは粉が落ちるということです。

棕櫚(しゅろ)皮は繊維が密集しており、掃除による摩擦で繊維が細かく砕け、粉が出ます。使い始める前に穂先を手で叩いたり、掃除機で吸い取ったりして、大方の粉を落としてから使用しないと、せっかく掃除した場所に粉が落ちてしまいます。

棕櫚(しゅろ)皮は繊維が密集しており、掃除による摩擦で繊維が細かく砕け、粉が出ます。使い始める前に、穂先を手で叩いたり、掃除機で吸い取ったりして、大方の粉を落としてから使用しないと、掃除した場所に粉が落ちてしまいます。

しばらく使っていれば、次第に粉は少なくなりますが、ダイソーの棕櫚ほうきを叩くと大量の粉がでてきました。

ダイソー棕櫚ほうきの粉

ダイソーの棕櫚ほうきの説明書きには、使い始めに粉が落ちるという記載がありません。そのため、知らないとびっくりしてしまうだけでなく、棕櫚ほうきが使い物にならないと思ってしまう人がいるとすると残念です。


「掃き清める」という言葉の奥深さ

「掃き清める」という言葉がありますが、物理的な汚れを取り除くだけではなく、心や精神も浄化し、清潔で健康な環境を作り出すという意味です。これは、日本の文化や価値観を表していますが、朝の時間に掃き掃除をするとスッキリとした気持ちになります。

また、掃き掃除では、集めた細かいゴミや埃を実際に目で確認できます。掃除という行為で部屋がきれいになることを実感できますので、こまめに掃除をしようという前向きな気持ちにもなります。


朝の掃き掃除で身も心もスッキリ

朝の気持ち良い時間帯に、掃き掃除をすることで、心身ともにリフレッシュし、一日をスッキリと始めることができます。夜中に空気中の埃が床に沈殿するため、朝は掃除的にも効果的な時間帯です。

掃き清めて心身を整える


朝の掃除は集中力アップにもつながる

掃除に集中することで、「いまここ」を感じられます。ゆっくりと呼吸をし、意識的に丁寧な動作を心掛け埃を掃き集めることに意識を集中させましょう。心と体が落ち着き、頭の中が整理され、仕事や勉強への集中力が高まります。

また、同じく「拭き清める」という言葉がありますが、週末には、掃き掃除のあとに、拭き掃除をすることで掃き掃除で取りきれなかった細かいホコリや汚れが、拭き掃除でしっかりと取り除けます。

下記のブログも参考にしてください。


掃いたゴミはコロコロに吸着させる

掃き集めた細かいゴミや埃はチリトリで取り切るのは難しいので、コロコロに吸着させると掃除が楽です。

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールを組み合わせれば見た目もお洒落な粘着式チリトリになります。付属ケースはスタンドにもなるので収納にも便利です。

MUJI カーペットクリーナー&木製ショートポール

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。



ダイソー棕櫚ほうきを最初の一歩に

ダイソー棕櫚ほうきは、440円という価格ながら、棕櫚ほうきをでの掃き掃除をしっかりと体感できます。朝の掃き掃除は、心身をリフレッシュし、集中力アップにもつながりますので、

ダイソーの棕櫚ほうきで掃き掃除への第一歩を始めてみませんか?

Post Date:2023年12月28日 

箒への回帰:アズマ工業の素晴らしき座敷箒たち

アズマ工業 手編みホーキ 特撰 短柄

掃除機を使うのをやめて、座敷箒を使うようになってから掃除が楽しくなり、掃除をする頻度が増えました。座敷箒でゴミを掃き集めるたびに、部屋がきれいになっていく様子を見るのは、とても気持ちが良いものです。

また、手編みの座敷箒には伝統的な技術が息づいた風合いがあり、部屋に吊るしていても絵になります。掃除機を出す手間もかからず、音もしないので、いつでも気軽に掃除ができまる座敷箒は最強の掃除用具です。

掃除機を使うのをやめて、座敷箒で掃除をするようになった理由は主に3つあります。

  1. 掃除機の片付けが面倒

    掃除機を部屋に出しっ放しにするわけにもいかないので、掃除後に片付けますが、掃除をするたびに掃除機を出し入れしなければならないのは面倒です。

  2. 時間的制約

    掃除機は音が大きいため、夜遅くや朝早くに掃除をすると近所迷惑です。そのため朝出かける前とか、夜遅く帰って来てから掃除するということができません。

  3. 日常の儀式化

    掃除という日常の儀式化です。掃除機をかけることが、必然的な義務となってしまい、掃除をすることへの楽しさを感じられていませんでした。折角なら楽しく掃除をしたい!

もちろん、座敷箒で掃除するにもデメリットはあります。チリトリだと掃き集めた細かいゴミを取りきれない、掃除に時間がかかるなどです。

しかし、自分にとっては、掃除機をやめたメリットの方が大きいと感じています。掃除が楽しくなったことで、部屋も以前より片付けられています。


座敷箒(ざしきほうき)とは

座敷箒は、日本の伝統的な掃除道具であり、特に江戸時代に一般的に使われていたことから「江戸箒」とも呼ばれます。座敷箒は、ホウキ草(ホウキモロコシ)と呼ばれる植物の茎を束ねて手で編み込みます。ホウキ草の穂は柔らかく、しなやかで弾力があるので、畳、フローリングだけではなくカーペットなど敷物に溜まったゴミもかき出すことができます。また耐久性があり、長く使うことができます。


座敷箒のメリットとデメリット

手編みの座敷箒は、機械で作られたものとは異なり、職人の手仕事によって作られています。そのため、箒一本ひとつに手仕事の温もりや自然な風合いが感じられます。座敷箒を手にすると、日常の簡単な掃除が贅沢なひとときへと変わります。

座敷箒で掃除することのメリットには以下の点があります。

  • エコでサステナブル

    穂は座敷箒の素材は、地球にやさしいホーキ草と竹の柄です。天然の素材ですが、長く使える掃除用具で、また電力も必要としません。

  • 時間を気にせず掃除ができる

    掃除機と違って騒音がないので、深夜でも明け方でも、自分の都合のよい時間に掃除ができます。

  • 部屋に吊るせる喜び

    見た目が美しくので部屋に吊り下げていてもインテリアになります。出し入れの手間がないので、ちょっとした隙間時間に掃除できます。

座敷箒のデメリットは下記の3点です。

  • 吊るす場所の確保

    穂先にクセがつかないようにい箒を吊るして保管する必要があります。座敷箒には長柄と短柄の2タイプがありますが、柄が長いと箒を吊るす場所の確保に困ります。

  • 片手で掃除するには少し重い

    短い柄のタイプの箒は、片手で掃除するには少し重たく感じます。

  • チリトリの取り扱い

    掃き集めたゴミを取るのにチリトリを使うと、細かい塵や埃を取り残してしまいます。また時間もかかります。


実用的なアズマ工業の座敷箒

江戸時代から受け継がれ、日本の伝統文化である手編みの座敷箒をタイで職人を育成して生産しているのが、アズマ工業です。座敷箒は伝統工芸品ではなく実用的な掃除機用具です。手軽に使える価格で提供されているのは本当にありがたいと思います。

2023.12時点で販売されているアズマ工業の座敷箒には下記の種類がありますが、表は短柄だけを対象としています。価格はアズマ工業の通販サイト「アズマの快適百貨」での販売価格です。

品名 販売価格 サイズ 穂幅
重量 特徴
手編みホーキ特撰短柄AZ112 ¥3,430 約30×78×5cm 約30cm 約320g 軽くて短柄タイプの手編みほうき、天然の厳選素材を使用
短柄手編みホーキ匠 ¥4,590 約32×82×5cm 約32cm 約400g 厳選した最上級のほうき草、一本一本が絹糸のようにきめ細かく、しなかやで掃きやすい
匠125匠箒短柄 ¥5,280 約32×82×5cm 約32cm 約400g Aクラスの高級原料を使用。適度なコシがあり穂先は絹のようにしなやか。

価格の差は、「穂の材質」と「穂の量」の違いです。「手編みホーキ特撰短柄AZ112」と「匠125匠箒短柄」の穂を比較するとAクラスの高級原料を使用と謳われている「匠125」は、穂の一本一本がきれいですが、「特選」は枝毛が目立っていることがわかります。

下の写真は「匠125」の穂です。

アズマ工業 匠125の穂

そして、こちらが「特選」の穂ですが、「匠125」との違いは明らかです。

アズマ工業 特選の穂

また、穂を纏めている部分を比較すると、ホーキ草の量が違うことがわかります。

特選と匠125の穂量の違い

写真の上が「特選」、下が「匠125」ですが、穂をまとめてコブになっている部分の大きさが随分と違います。


品質なら「匠125」、扱いやすさは「特選」

「匠125」と「特選」の中間に位置する「」は、保有していませんが、サイズと重量が「匠125」と同じなので、穂(ホーキ草)の品筆の違いではないかと思います。


80gの差は大きいけど、、

最初に購入した座敷箒が「匠125」です。とても気に入っていますが、400gは、片手で掃除をするには少し重いと感じていました。かと言って、簡易な「カバー箒」を部屋に吊るすのは、見た目的に抵抗があるため、手編みの座敷箒で最も軽い320gの「特選を購入しました。

カバー箒とは、ホウキ草の穂の部分だけを針金でまとめ、カバーで覆って作られる。軽くて扱いやすく、手軽な価格です。

アズマ工業 カバー箒

アズマ工業のカバー箒「NUS103」は270gと軽いですが、穂の量に物足りなさを感じます。しかし、特選」は、カバー箒よりも穂量があり、且つ、片手で掃き掃除ができる重さです

「しっかり」と掃き掃除ができる「特選」は、手編みの趣もあり、手軽に使える座敷箒としての地位を確立しています。

アズマ工業 手編みホーキ特撰短柄AZ112

アズマ工業の座敷箒の唯一最大の難点

アズマ工業の座敷箒には、唯一で最大の難点があります。

それが、柄に貼られたシールです。これを下手に剥がそうとすると粘着力が強いため、柄の塗装まで剥がれてしまいます。下の写真は「特選」に貼られていたシールですが、同様のシールが「匠125」にも貼られていました。

「特選」の柄に貼られているシール

ドライヤーで温めながらゆっくりと剥がすと、比較的きれいに剥がれます。

柄に貼られているシールをドライヤーで剥がす

シールが気にならない人には関係がありませんが、自分は二本とも剥がしました。せめて、剥がしやすくするなどの改善が望まれます。


掃き掃除を画期的に改善する木製柄のコロコロ

箒での掃き掃除のデメリットとしてチリトリを使うことをあげていますが、カーペットクリーナー(コロコロ)で集めた細かいゴミを吸着させることで、きれいにゴミをとることができます。

そして、カーペットクリーナーに柄を装着すれば、立位のまま使えるので掃除が劇的に楽になります。また、木製の柄であれば、部屋に出しっ放しにしても、座敷箒同様にインテリアとして収まりもとてもいいです。

無印良品 カーペットクリーナー&木製ショートポール

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールは、スタイリッシュでとっても素敵な組み合わせです。

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。



まとめ

アズマ工業の「匠125匠箒短柄」は、長く使える、しっかりとした品質で、見目麗しい逸品です。一方、「手編みホーキ特撰短柄AZ112」は、軽くて使い勝手がカバー箒に近いですが、座敷箒としての品格も保っています。

手編みの座敷放棄とMUJIのカーペットクリーナー+木製ショートポールで「掃く生活」に変えてみませんか?

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