使い始めたのは、空港で出会ったトラベラーズノート(茶)でした。
そのすぐ後に、限定のブルーエディションが発売、、、。
さすがにすぐに買い替える勇気はなく、「ブルーいいな」「欲しいな」と声に出していたら、当時の仕事仲間が誕生日にプレゼントしてくれました。
それ以来、ブルーを中心に10年以上使い続けています。
表紙の革は時間とともに表情が変わり、経年変化を楽しめます。結束バンドやリペアキットでパーツを交換しながら、長く使い続けられる文房具です。
トラベラーズノートは、ページを縦に半分に折り、左にログ、右に思考を書く使い方をしています。
単なるノートではなく、「思考を残すためのログ装置」です。
トラベラーズノートは「ログ」に向いている
トラベラーズノートは自由度の高いノートですが、実際に使い続けていく中で、最も相性が良いと感じたのが「ログ用途」でした。
打ち合わせの内容や会話の断片、ふと浮かんだアイデアなど、その場で消えていく情報をそのまま書き留める。この使い方において、トラベラーズノートは非常に扱いやすいです。
その理由のひとつが、MD用紙と万年筆の相性の良さにあります。
MD用紙の良さを知ったのも、トラベラーズノートのリフィルがきっかけでした。万年筆でもにじみや裏抜けがなく、インクの乗りも自然で、書くこと自体がストレスになりません。
普段は、温かみのあるクリーム色のMDクリームと、ページ数が倍の軽量紙(128ページ)を使っています。軽量紙は、万年筆で書いてもにじみや裏抜けはありませんが、裏の文字は多少透けます。
ただ、実用上は気にならないレベルです。
また、人前で広げても堂々とした風格があるのも、このノートの特徴です。
ページを半分に折る理由
トラベラーズノートをログ装置として使う中で、ログの取り方も試行錯誤を重ねてきました。その中で落ち着いたのが、ページを縦に半分に折って使う方法です。
書ける量が減ることで、要点だけが残る
ページを半分にすると、書ける量は当然少なくなります。トラベラーズノートは1ページを縦に折ると、左右とも実際に書けるのは5cmほどです。
しかしその制約によって、自然と要点だけを書くようになりました。
文章を書こうとせず、その場で必要な情報だけを残す。結果として、ログとして扱いやすい形に整っていきます。
今どこを書いているかが明確になる
新しいページを書き始めるときに半分に折ることで、ノートを開いたときに書き始めるページを容易に見つけることができます。
これは副次的な効果ですが、ノートを開いてすぐに書き始められるため、非常に便利です。
「新しいページに書き始めるときに折る」
たったこれだけで、使い勝手は大きく変わります。
バレットジャーナルもどき
書く領域が限られているため、バレットジャーナルを参考にした記号を使っています。
バレットジャーナルの詳細は「初心者でも簡単!バレットジャーナルの書き方の基本 - KOKUYO」にまとめられていますが、ここでは箇条書きで素早く簡潔に書くための記号だけを取り入れています。
自分なりの記号は以下の通りです。
- ⬜︎ タスク
- ☑️ 完了済みのタスク
- ☆ 重要
- ⚪︎ イベント
- ? 疑問
- ! アイデア
- → 結論
記号を付けておくと、振り返りの際にタスク化したり、アイデアのキーワードを拾いやすくなります。
ログと考えを分けて書ける
半分に折ることで、自然と左右で役割が分かれます。
- 左:事実や会話(ログ)
- 右:気づきや解釈(思考)
| 左(ログ) | 右(思考) |
|---|---|
| ・カフェで作業 ・大学生がノートで勉強 |
? 大人はなぜノートを使わない ☆ 思考整理は紙の方がよい ⬜︎ 思考整理方法を調べる ⬜︎ A5ノートパッドを検討 |
| ・ユーザーから「使いづらい」との声 | モバイルファーストになっていない ⬜︎ インセプションデッキの確認 !新入社員に使ってもらう案 |
この分離によって、記録と考えが混ざらなくなり、後から読み返したときの解像度が上がります。
ページを半分に折ることで、ノートは単なる記録ではなく、「ログと思考を同時に扱うためのフレーム」に変わります。
ログの取り方のコツ
ページを半分に折ることで書き方の枠はできましたが、実際に使い続ける中で、いくつか意識しているポイントがあります。
特別なルールではありませんが、これらを意識することで、ログとして使いやすくなりました。
① 書き直さない(そのまま残す)
ログは整理しません。
- 書き直さない
- きれいにまとめない
- 消さない
→ 思考の流れを残すことを優先
② 1行で書く
短文でまとめてなるべく1行で書く
- 1行 = 1情報
- 長く書かない
- 改行を多めに使う
→ 後から読み返しやすくなる
③ 記号で軽く分類する
前述したバレットジャーナルを模した記号で分類します。
- タスク
- アイデア
- 疑問
→ 見返したときに拾いやすい
④ 完成させない
ログは、きれいに仕上げることを前提にしていません。
- 途中で終わってOK
- ページを使い切らなくてOK
→ 思考の途中をそのまま残します
トラベラーズノートを長く使うためのメンテナンス
トラベラーズノートは構造がシンプルなため、修理やメンテナンスも比較的簡単です。
ゴムが伸びてきたため、リペアキット(009/010)を使って、本体のゴムと金具を交換しました。併せてリフィルノートを束ねる連結バンドも新しいものに交換しました。
リフィルのセット方法は、連結バンドを使ったリフィルのセット方法を参照してください。
また、外側に取り付けてポケットとして使えるクラフトファイル(020)も新調。
さらに、羽田空港の文房具店で下敷きを見つけたためこちらも新調し、クリアホルダーも追加しました。
ちなにトラベラーズノートの下敷きですが、ネットでは和気文具のものしか見つかりません。東京駅にある TRAVELER'S FACTORY STATION で訊いたら、3月時点で「今年分はもう売り切れました」と言われました。しかし、たまたま訪れた羽田空港T1の南青山 Shosaikanで見つけ購入。
革製品なので、「ラナパー レザートリートメント」などで、汚れ落としや保護、ツヤ出しといったケアをしながら使っています。
手を入れながら、長く使い続けられるのも、このノートの魅力です。
トラベラーズノートは「思考のログ装置」になる
トラベラーズノートは、好きなリフィルで自由に使えるノートですが、ページを縦に半分に折り、左にログ、右に思考を書く。
これだけで、記録と考えを同時に扱えるようになります。
書き直さない、1行で書く、完成させない。 この3つを意識することで、思考の流れをそのまま残せるようになります。
もともとトラベラーズノートは、「旅するように日常を記録する」というコンセプトで作られたノートブックです。TRAVELER’Sも旅行者ではなく、日常を移動しながら記録する人という意味です。
整理されたノートではなく、思考の過程そのものが残るノート。トラベラーズノートは、もともとそういう道具なのかもしれません。


