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Post Date:2026年6月21日 

ボタンインコの居場所を整える ─ ケージ内のパーチと、外の小さな遊び場

自然木のプレイグラウンドにとまるルリコシボタンインコ

ルリコシボタンインコと暮らしていると、パーチ(止まり木)の大切さを感じます。

ケージの中で鳥は、飛び回るわけではなく、パーチからパーチへ移動しながら過ごしています。だからこそ、どこに、どんな太さのパーチを置くかで、ケージの中での過ごしやすさは変わります。

また、放鳥時もずっと床の上にいるわけではありません。鳥は基本的に高い場所を好み、安心できる止まり場所を探します。

そこで、ケージの中のパーチ(止まり木)を見直し、放鳥時間に安心して止まれる外の小さな遊び場も用意しました。

鳥にとって少しでも心地よく、健やかに過ごせるようにケージの中と外に「居場所」をつくることはとても大切です。


パーチ(止まり木)の太さを考える

パーチ(止まり木)は、細すぎても太すぎても足に負担がかかります。目安としては、鳥が止まったときに爪同士が触れ合わず、指が止まり木の3分の2ほどを包み込むくらいが、安定して止まりやすい太さとされています。

ただし、ケージの中に同じ太さのパーチだけを置くよりも、太さや表面の違うパーチを組み合わせた方が、足の使い方に変化が出ます。

下表は、実際にケージ内で使っているパーチの太さです。今回、新しく追加した15mmと25mmのパーチも含めています。

 
太さボタンインコのサイズ感足への影響と役割
10mmやや細め指が深く回り込みます。しっかり握る姿勢になるため、移動用や補助的なパーチとして使いやすい太さです。一方で、爪がパーチに当たりにくく、爪の摩耗は期待しにくいと感じます。
15mm基準になる太さ指がほどよく回り、安定して止まりやすい太さです。メインのパーチとして使いやすく、リラックスして過ごす場所に向いています。
20mmやや太め15mmよりも指の回り込みは浅くなりますが、足裏でしっかり支えながら止まれる太さです。表面に凹凸がある自然木なら、爪もパーチに掛かりやすいと感じます。
25mm太め指を深く巻き込むというより、足を広げて支える太さです。細めのパーチとは足の当たる場所が変わるので、休憩場所や、足への刺激を変えるためのパーチとして使っています。

大切なのは、どれか一つの太さを正解にすることではなく、太さの違うパーチを組み合わせることだと思います。

細めのパーチは移動しやすく、太めのパーチは足の置き方が変わります。さらに、表面に凹凸のある自然木を使うことで、爪が掛かりやすくなります。

そこで今回は、ケージ内のパーチを「移動する場所」「休む場所」「餌や水を飲む場所」に分けて見直しました。


ケージ内のパーチ(止まり木)を見直す

餌入れ(フードフィーダー)の前には、もともとケージに付属していたパーチ(直径10mm程度)を使っていました。

しかし、水入れとして使っている「三晃商会 SANKO 小鳥の快適バスタイム」はケージの外側に取り付けるタイプです。水を飲むときには、ケージの内側から水入れの前まで移動できる足場が必要になります。

そのため、水入れの前には「KAWAI ニームパーチ SS」を短く切ったものを取り付けていました。

下の図は、見直す前の餌入れ・水入れまわりの配置です。

餌入れ前と水入れ前のパーチ配置図。餌入れ前にはケージ付属パーチ、水入れ前にはKAWAIニームパーチSSを配置している。

配置としては問題ありませんでした。しかし成長するにつれて、餌を食べるのに夢中になると前のめりになり、細いパーチをしっかり握って体を支えている様子が気になるようになりました。

そこで、もう少し太く、表面に凹凸のあるパーチに替えれば、爪が掛かりやすくなり、より安定して体を支えられるのではないかと考えました。


餌入れと水入れの前に、コジマ ブルーベリーパーチ 20cm を設置

餌入れと水入れの前には、「コジマ ブルーベリーパーチ 20cm」を設置しました。

餌入れと水入れの前にコジマ ブルーベリーパーチ 20cmを設置したケージ内の様子

ブルーベリーパーチは、無農薬栽培のブルーベリーの木を使った天然木のパーチです。表面の凹凸がそのまま残されているので、ケージに付属している均一な丸棒とは足裏への当たり方が違います。

直径はおおよそ15mm程度。ボタンインコにとっては、指がほどよく回り、安定して止まりやすい太さです。20cmという長さはメインのパーチとしては少し短めですが、水入れ前、餌入れ前、あるいは移動用のサブパーチとして使うにはちょうどよい長さだと思います。

これまで使っていた細めのパーチでも止まることはできていましたが、餌を食べるときや水を飲むときには、体を前に倒す姿勢になります。そのとき、パーチが細いと、指で強く握って体を支えるような止まり方になっていました。

しかし、ブルーベリーパーチに替えると、指を深く巻き込むというより、足裏でしっかり支えながら、爪を表面の凹凸に掛けて止まる感じになります。

ブルーベリーパーチに止まりながら餌を食べるルリコシボタンインコの足元

実際に見ていると、餌入れに体を寄せたときも、爪をしっかりパーチに掛けて自分の体重を支えています。単に「止まる」だけでなく、食べたり飲んだりする姿勢を安定させる足場として、かなり使いやすそうです。

また、自然木の凹凸によって足裏への刺激に変化がつくのもよい点です。同じ太さに削られたパーチより、足の当たる場所が変わるため、足裏への負担を分散しやすいと感じています。

バンブルフット(趾瘤症)の予防を考えるうえでも、パーチの太さや表面に変化をつけることは意識したいところです。

爪を削る効果をはっきり断定することはできませんが、表面の凹凸に爪が掛かりやすいため、自然な摩耗は期待できます。うちではこのパーチに替えてから、以前より爪の伸びが気になりにくくなりました。


太めのパーチ(止まり木)として、川井 穂がさせるニームパーチ short を追加

「コジマ ブルーベリーパーチ 20cm」とあわせて、「川井 穂がさせるニームパーチ short」も追加しました。

サイズは、直径約25mm、長さ約150mm。天然木なので、太さや形には多少の個体差がありますが、ボタンインコには太めのパーチになります。長さは短めなので、ケージを横断するメインのパーチというより、休憩場所や遊び場を兼ねたスポット的なパーチです。

このパーチは、インド原産のニームの木で作られています。ニームは、虫を寄せつけにくい特徴を持つ木として知られており、インドでは古くから生活の中で活用されてきた樹木です。

天然木らしい表面の凹凸も特徴です。パッケージでは、足裏の汚れや古い角質が落ちやすいこと、爪が削れやすいことなどがメリットとして挙げられています。

太めのパーチに止まると、細いパーチとは足の開き方が変わります。指で深く握り込むというより、足を広げて体を支える姿勢になるため、足裏への当たり方にも変化が出ます。

太めのニームパーチに止まるルリコシボタンインコの足元

また、このパーチは穴に粟穂などを挿せるのも特徴です。パーチとして使うだけでなく、食べる・かじるといった動きにつなげやすく、ケージ内のちょっとした遊び場にもなります。

葉を挿したニームパーチ short に止まるルリコシボタンインコ

15mm前後のブルーベリーパーチと、25mm前後のニームパーチを追加したことで、ケージ内の足場に変化をつけることができました。


太さの違うパーチで導線をつくる

パーチを設置するときに意識したのは、ケージの中での導線です。

ケージ内では、鳥が大きく飛び回るわけではありません。パーチを伝って上下に移動できること、餌や水を飲むときに安定して止まれること、そして落ち着いて休める場所があることを意識しています。

下図がケージ内のパーチの全体像になります。

ケージ内に設置したパーチの配置図

①② 上段左右の20mmパーチ
上段の左右には20mmのパーチを配置しています。ケージ上部を移動するときの足場になり、休む場所としてもよく使っています。

上段左右の20mm自然木パーチに止まり、爪を掛けて体を支えるルリコシボタンインコ

特に右奥のパーチにいると落ち着くようで、安心して過ごしていることが多い場所です。

上段右奥のパーチでくつろぐルリコシボタンインコ

③ センターのツリーパーチ
ケージ中央には、階段のように上下へ移動できるツリーパーチを配置しています。枝の太さは約10mmで、ケージ内を移動するための通路のような役割をしています。

さまざまな太さのパーチを配置したルリコシボタンインコのケージ全景

④ 上段手前のパーチ
上段手前には、左右のパーチより少し細いパーチを配置しています。上段を移動する中でも太さに変化をつけることで、足の置き方が同じになりすぎないようにしています。

上段手前のパーチに止まるルリコシボタンインコの足の様子

これは、百日紅(サルスベリ)の枝で作った自作のパーチです。

⑧ 太めの遊び場
今回購入した25mmの太めのパーチは、中段に配置しました。足の置き方に変化をつけられるだけでなく、上段とは違う高さで過ごせる小さな遊び場にもなっています。

KAWAI 穂がさせるニームパーチ short に止まるルリコシボタンインコ

同じ太さのパーチだけでそろえるのではなく、太さや表面の違うパーチを組み合わせることで、ケージの中にもいくつかの役割を持った場所ができました。

下にはウッドチップを敷いています。パーチの上だけでなく、下でも過ごせるようにしておくと、くちばしでカミカミしたり、足で蹴り上げたりして遊べます。

水分を含んだチップは色が変わり、その部分だけが小さく固まるので見分けやすく、掃除も楽です。


放鳥時間に安心して止まれる外の小さな遊び場

ケージの中の環境を整えたら、次は放鳥時間の居場所です。

部屋に出したとき、目を離すといろいろといたずらをするようになりました。鳥が安心して止まっていられる場所があると、飼い主としても目を配りやすくなります。キッチンで家事をしているときはリビングに目が届かなくなるので、キッチンにも鳥が過ごせる場所を用意しました。

最初はジオラマパーチを置こうと考えていたのですが、一箇所にじっとしているタイプではありません。

そこで、キッチン用のコーナーラックに自然木の枝を紐で括り付けて、遊び場を作りました。

近くには水浴び用の容器も置き、パーチと水浴び場を行き来できるようにしています。また、ラックにはキッチンペーパーを敷き、フン受けにしています。

放鳥時の遊び場として用意した自然木のプレイグラウンドに止まるルリコシボタンインコ

枝が用意できない場合は、市販の自然木パーチを使ってもよいと思います。I型のまっすぐなものより、Y型や少し曲がっているものの方が、自然の枝のように取り付けやすいです。

パーチの金具は使わず、鳥が止まりやすい向きに調整して、紐でラックに括り付けます。

麻ひもで枝を固定した手作りのプレイグラウンド

オンラインでパーチを購入すると実際の形状は確認できませんが、届いた形に合わせて工夫する楽しみもあります。

この遊び場も気に入ってくれています。放鳥中に一時的に止まったり、部屋の様子を見たり、少し休んだりするだけでなく、今ではわりと長い時間をこの枝の上で過ごすようになりました。

放鳥時の遊び場として用意した自然木の枝に止まるルリコシボタンインコ

枝の太さや向きが一定ではないので、止まる場所によって足の置き方も変わります。ケージの中とは違う高さや角度のパーチがあることで、安心して過ごせる場所になっているようです。枝に身体をこすりつけるようにして掻いていることもあります。


まとめ:ケージの中と外に、安心できる居場所を

ケージの中のパーチを見直し、外にも小さな遊び場を用意したことで、鳥が過ごせる場所の選択肢が増えました。

パーチの太さや表面、置く場所を少し変えるだけでも、鳥の動き方は変わります。これからも様子を見ながら、少しずつ居心地のよい場所にしていきたいと思います。

Post Date:2026年6月3日 

日傘デビュー — 畳みやすさで選ぶ

形状記憶生地を使った自動開閉日傘 weer Lite model E を開いた状態

日傘が涼しいというのは、単なる気分の問題だけではありません。

環境省は「日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~」で、日傘の使用により、日向と比べて暑さ指数(WBGT)が 1〜3℃ 程度低下したとしています。また、人工気象室での実験では、帽子のみの場合と比べて、日射を99%以上カットする日傘を使った場合、汗の量が約17%減ったと報告されています。

つまり日傘は、直射日光を避けるだけでなく、身体にかかる熱ストレスを下げる道具としても意味がありそうです。

とはいえ、これまで自分で使うものとしては、あまり考えていませんでした。

持ち歩くのが面倒ですし、何より折りたたみ傘を畳むのが嫌いです。雨の日でさえ、使ったあとにきれいに畳むことを考えると億劫で、少しの雨ならそのまま我慢してしまいます。

そんなとき、WBSの「トレたま」で見たのが、形状記憶タイプの折りたたみ日傘でした。畳む手間が少ない日傘なら、自分でも使えるかもしれないと思いました。

そこで今回は、日傘デビューにあたって、畳みやすさを軸に日傘を選んでみることにしました。


折りたたみ傘のサイズ

雨用の折りたたみ傘は、軽量・コンパクト・撥水力で選びました。使っているのは親骨50cm で約100g の傘です。このサイズなら、常にバッグの中に入れていても邪魔になりません。

折りたたみ傘のサイズは、親骨の長さで50cm、55cm、60cmあたりが一般的です。50cm はかなりコンパクトなので、本格的な雨のときに肩や荷物までしっかり覆うには少し小さく感じます。

一方、日傘であれば、雨傘ほど広い範囲を覆う必要はありません。直射日光を避ける目的なら、まず頭部を覆えることが重要です。

  • 50cm前後(コンパクト)
    収納性を最優先するサイズ。バッグに入れっぱなしにしておきやすい。開いた直径は約85〜90cm前後。
  • 55cm前後(スタンダード)
    日差しを避ける範囲と持ち運びやすさのバランスがよいサイズ。開いた直径は約95〜100cm前後。
  • 60cm前後(ラージ)
    肩先や荷物までカバーできるサイズ。携帯性にはやや難があります。開いた直径は約105cm前後。

肩先や荷物までしっかり覆いたいのであれば、60cmクラスが安心です。

ネーミングが印象的な Waterfront(ウォーターフロント)の「銀行員の日傘 折りたたみVer.」60cm は、収納時のサイズが約26.5cm × 直径 6cm、重さは約290g です。

いつもバッグに入れておくには少し大きく、気軽に持ち歩けるサイズ感ではありません。


折りたたみ傘の重さ

サイズと同じくらい気になるのが、重さです。バッグの中で場所を取らなくても、重ければ持ち歩くのが負担になります。

一般的には、サイズが大きくなるほど重くなりますが、傘の重さは親骨の長さだけで決まるわけではありません。骨の素材や本数、生地の厚さ、遮光・遮熱加工、自動開閉機能の有無によっても変わります。

軽量傘として見ると、50cm前後なら100g前後のものがあります。いつもバッグに入れておくには、このくらいの重さだと負担が少なく感じます。

Waterfront の「極軽カーボン」は、晴雨兼用の超軽量傘です。いつもバッグに入れておける軽さがあり、価格も手ごろです。

しかし、日傘としての性能と畳みやすさを求めると、50cm サイズでも 200g を超えてしまいます。


畳みやすい日傘

畳みやすい日傘といっても、各社の考え方は少しずつ違います。

また、Amazon などで探すと、さらに安価な海外ブランドの日傘も多く見つかります。しかし、折りたたみ傘は、骨の強度、生地の品質、生地の張り、開閉機構、縫製など、細かな作りの差が使い勝手に出やすい製品です。

そのため今回は、日本ブランドで国内流通があり、形状記憶や形状安定加工など「畳みやすさ」に関する機能を打ち出しているものの中から、ワンタッチで開閉できる自動開閉タイプを中心に選びました。

比較するのは、weer (ウェア)、Waterfront (ウォーターフロント)、KIZAWA (キザワ)、OGAWA (オガワ) の4ブランドです。

weer Lite(ウェア ライト)は、形状記憶系の機能に自動開閉を組み合わせた日傘です。一方、Waterfront クイックシャットは、シェイプメモリー機能により生地がまとまりやすく、収納袋への入れやすさまで含めた実用型という違いがあります。

KIZAWA と Ogawa は、畳みやすさに加えて、日傘としての使い勝手や遮熱性能も含めて選べるブランドです。KIZAWA は生地そのものに折り目をつける形状安定加工、Ogawa は Spatto Shut(スパットシャット)や -0&(ゼロアンド)など、機能別のラインナップに特徴があります。

 
ブランド畳みやすさの特徴方向性
weer
(ウェア)
形状記憶生地+自動開閉形状記憶+自動開閉の高機能型
Waterfront
(ウォーターフロント)
シェイプメモリー機能+自動開閉+収納しやすい傘袋収納まで含めた実用型
KIZAWA
(キザワ)
形状安定加工・ガイドパネル折り目を安定させる機能型
Ogawa
(オガワ)
Spatto Shut や -0& などの機能別ラインナップ畳みやすさと日傘性能の選択型

weer Lite:形状記憶生地と自動開閉のコンパクトモデル

まずは、今回の比較の基準にした weer Lite です。weer Lite は、形状記憶生地と自動開閉を組み合わせた折りたたみ日傘です。畳みやすさだけでなく、遮光性能やUVカット、自動開閉まで含めた、いわば全部入りのモデルといえます。

カバンにすっきり収まる、軽量でコンパクトな設計です。遮光率100%・UVカット率100%で、しっかりと紫外線を防ぎます。親骨の長さは、50cm と 55cm があり、重さは50cmで約220g、55cmで約250gです。収納時の長さは、50cmで約26cm、55cmで約28cmです。

収納した状態のweer Lite model E。親骨50cmの自動開閉日傘として標準的なサイズ感

Waterfront クイックシャット ライト UVブロック:畳む動作全体を楽にする軽量実用型

Waterfront には通常のクイックシャットもありますが、毎日カバンに入れて持ち歩くならば、軽量・コンパクトな「クイックシャット ライト UVブロック」の方が weer Lite に近い製品です。

クイックシャット ライト UVブロックは、シェイプメモリー機能を備えた折りたたみ日傘です。生地がきれいにまとまりやすいだけでなく、収納しやすい傘袋も用意されており、畳んでしまうところまで含めて楽にする実用型といえます。

親骨の長さは55cmで、重さは約210gです。収納時の長さは約23cmとコンパクトで、バッグに入れて持ち歩きやすいサイズです。UVカット率99.9%以上、遮光率99.99%以上で、晴雨兼用として使えます。


KIZAWA Selfold:形状安定加工で折り目を整えやすいコンパクト日傘

KIZAWA の最新モデルには、形状記憶ガイドパネルと自動開閉を備えた Pattofold swifit(パットフォールド スウィフィット)もあります。ただ、価格が高めなので、より手に取りやすい Selfold(セルフォールド)の日傘で比較します。

Selfold は、自動開閉ではありませんが、生地そのものに折り目をつける形状安定加工を特徴とした折りたたみ日傘です。閉じたときに生地が自然にまとまりやすく、手で折り目を整える手間を減らしてくれます。

レディース向けとして掲載されていますが、色やデザインの好みが合えば、性別を問わず使える色合いです。

遮光率100%・UVカット率100%で、晴雨兼用として使えます。親骨の長さは50cmで、直径は約88cmです。収納時の長さは約26cm、重さは約201〜211gです。


OGAWA (小川) Spatto Shut:コンパクトとワンタッチから選ぶ

小川(Ogawa)の Spatto Shut(スパットシャット)は、形状記憶加工を特徴とした晴雨兼用の折りたたみ日傘です。Amazonでは「約5秒でたためる 晴雨兼用コンパクト折りたたみ傘」として販売されています。

親骨50cmのコンパクトタイプで、遮光率100%、UVカット率99.9%以上、遮熱加工、撥水加工を備えています。50cmは自動開閉ではありませんが、重さは約170gと軽量です。畳みやすさと軽さを両立した日傘として、比較対象にしやすいモデルです。

Spatto Shut(スパットシャット)には、親骨55cmの自動開閉タイプもあります。収納時の長さは約26.5cm、重さは237gと少し重くなります。


候補にした日傘の比較

ここまで、畳みやすさを特徴とする日傘として、weer、Waterfront、KIZAWA、小川(OGAWA)の4ブランドを見てきました。

いずれも日傘としての基本性能は高く、遮光率やUVカット率だけを見ると大きな差はありません。違いが出るのは、開いたときの大きさ、収納時のサイズ、重さ、自動開閉の有無、そして畳みやすくするための仕組みです。

カバンに入れることを考えて、携帯性の高いものを候補としていますが、Waterfrontは55cmですが、軽量で収納時はコンパクトです。

 
ブランドweerWaterfrontKIZAWAOGAWA
モデルweer Lite model EQuick Shut Light UVSelfold stellaSpatto Shut Compact
親骨50cm55cm50cm50cm
開いた直径88.5cm約98cm88cm90cm
収納時26cm約23cm26cm16cm
重さ約220g約210g約230g約180g
自動開閉ありなしなしなし
遮光率100%99.99%100%100%
UVカット率100%99.99%100%100%
畳みやすさ形状記憶生地シェイプメモリー機能形状安定加工スパットシャット
価格¥3,480¥5,390¥4,620¥3,800

比較してみると、携帯性では小川(OGAWA)の Spatto Shut Compact が目立ちます。収納時16cm、約180gという軽さは、いつもバッグに入れておく日傘として魅力があります。

Waterfront の Quick Shut Light UV は、親骨55cmで開いた直径が約98cmありながら、約210gに収まっています。カバー範囲と重さのバランスはかなりよさそうです。

一方で、weer Lite は今回の候補の中で唯一の自動開閉モデルです。重さは約220gありますが、形状記憶生地と自動開閉を備えている点は大きな違いです。

KIZAWA の Selfold stella は、収納時26cm、約230gなので、携帯性では他の候補に一歩譲ります。

こうして見ると、単純に一番軽いものを選ぶなら Spatto Shut Compact、広げたときのカバー範囲まで考えるなら Waterfront、ワンタッチで開閉できる手軽さまで含めるなら weer Lite という整理になります。


weer Lite model E を選んだ理由

Spatto Shut Compact の収納時16cm、約180gという携帯性にはかなり惹かれました。常にバッグに入れて持ち歩く日傘として魅力があります。

しかし、今回は、weer Lite / Umbrella AT 形状記憶日傘 model E を選びました。理由は、自動開閉に対応していることと、Amazonのセールで価格が下がっていたことです。

日傘を使い続けるうえで、自分にとっては「畳みやすさ」だけでなく、「開くのも楽であること」が大切でした。折りたたみ傘を使うこと自体が面倒に感じやすいので、ワンタッチで開閉できることは、日傘デビューには大きな後押しになります。


weer Lite model E の使い勝手

weer Lite model E を実際に使ってみると、形状記憶生地の効果はわかりやすく感じます。

折りたたみ傘を閉じた直後は、生地がふくらんでバラバラになりがちです。しかし weer Lite は、生地が折り目の方向に戻ろうとするので、閉じた状態でもまとまりやすくなっています。

weer Lite model E を閉じた直後の状態。形状記憶生地により生地がまとまりやすくなっている

もちろん、何もしなくても完全にきれいに畳まれるわけではありません。最後は手で整える必要があります。ただ、普通の折りたたみ傘のように、生地を一枚ずつ探して折り目を合わせるという感じではありません。折り目が見えやすく、どこに沿って畳めばよいかがわかりやすいので、畳む作業のストレスはかなり少なくなります。

weer Lite model E の折り目に沿って生地を整えている様子。畳む方向がわかりやすい

自動開閉なので、ボタンを押せば開き、もう一度押すと傘が閉じます。日傘を使ううえで、開くこと自体は大きな問題ではありませんが、移動中に何度も差したり畳んだりすることを考えると、自動開閉はやはり便利です。

weer Lite model E の自動開閉ボタンと持ち手部分。ボタン操作で開閉できる

内側は黒で、日差しをしっかり遮る印象があります。外側の生地には多少のシワが残りますが、開いたときの形はきれいです。日傘として使う分には、見た目にも大きな違和感はありません。

開いた状態のweer Lite model E。内側は黒で、日差しを遮りやすい構造になっている

収納時は、親骨50cmの折りたたみ日傘としては標準的なサイズ感です。超軽量・超コンパクトというよりは、自動開閉と形状記憶生地を備えた日傘として、持ち歩ける範囲に収まっているという印象です。

収納した状態のweer Lite model E。親骨50cmの自動開閉日傘として標準的なサイズ感

【まとめ】日傘デビューに必要なのは、使い続けられること

日傘を選ぶとき、遮光率やUVカット率、遮熱性といった性能はもちろん大切です。暑さ対策として使う以上、日差しをしっかり避けられることは前提になります。

ただ、日傘は買っただけでは意味がありません。暑い日にきちんと持ち歩き、必要なときに開き、使い終わったら面倒に感じずに畳めることが大切です。

これまで日傘を使ってこなかった理由は、涼しさを疑っていたからではありません。持ち歩くのが面倒で、何より折りたたみ傘を畳むのが嫌いだったからです。

そう考えると、日傘デビューにあたって大切なのは、最高性能の一本を選ぶことではなく、無理なく使い続けられる一本を選ぶことでした。

軽さを重視するのか、収納時のコンパクトさを重視するのか、自動開閉の便利さを重視するのか。優先順位は人によって違います。

畳みやすさと自動開閉が、日傘デビューの大きな後押しになりました。

日傘は、暑さへの我慢を減らすための道具です。だからこそ、遮光率やUVカット率だけでなく、面倒に感じずに使い続けられるかどうかまで含めて選ぶのがよいと思います。

Post Date:2026年5月14日 

Googleスプレッドシートで見栄えのよい人口ピラミッドを作成する

Googleスプレッドシートで見栄えのよい人口ピラミッドを作成する

Googleスプレッドシートで人口ピラミッドグラフを作成するには、「年齢・男・女」の3列データを用意し、男性人口をマイナス値にして横棒グラフにする方法が簡単です。

今回は、男性人口をマイナス値にする方法ではなく、メインビジュアルのように中央へ年齢ラベルを配置した、少し見栄えのよい人口ピラミッドグラフを作成してみました。

備忘録として、作成手順を残しておきます。


人口データを取得する

人口データは、e-Stat(政府統計ポータルサイト)から取得しました。今回は、2024年10月1日現在の日本人人口を使います。取得したデータから、グラフ作成に必要な「年齢」「男性人口(千人)」「女性人口(千人)」を抜き出したものが下表です。

− 日本人人口(2024年10月1日現在) | e-Stat −
A B C
1 年齢 男(千人) 女(千人)
20歳356339
31歳378360
42歳400380
53歳414396
64歳418400
75歳436417
86歳459438
97歳471450
108歳493468
119歳505481
1210歳505480
1311歳517494
1412歳519496
1513歳534507
::::
9997歳2290
10098歳1466
10199歳844
102100歳以上1177

1歳区切りのデータをそのまま使うと、表もグラフもかなり縦長になります。そのため、ここからは下表の10歳区切りにしたデータでグラフを作成していきます。

− 日本人人口(2024年10月1日現在) | 年代別 −
A B C
1 年齢 男(千人) 女(千人)
2 0-9歳 4330 4129
3 10-19歳 5345 5085
4 20-29歳 5933 5664
5 30-39歳 6358 6107
6 40-49歳 8090 7823
7 50-59歳 9062 8886
8 60-69歳 7215 7435
9 70-79歳 7396 8593
10 80-89歳 3980 6061
11 90-99歳 729 1985
12 100歳以上 11 77

完成イメージのグラフに合わせて表を作成する

今回作成する人口ピラミッドは、「左余白・男性人口・ラベル・女性人口・右余白」の5つのパートに分けた、積み上げ横棒グラフとして作成します。

左右の余白と中央のラベル部分を加えることで、男女の人口を左右に分けて表示します。

Google Sheets で人口ピラミッド

「左余白」は上図の男性グラフの左側の空白部分になります。同様に「右余白」は、女性グラフの右側空白部分です。「ラベル」は中央の年齢が記されている部分です。

グラフがバランスよく表示されるように、「男性人口」+「左余白」=「女性人口」+「右余白」になるようにします。下表では、男女ともに合算値が何れも9,100になるようにしています。

なぜ、9,100としたのでしょうか?

今回のデータでは、男性人口と女性人口の最大値は 9,062 です。最大値は、次の数式で求められます。

=max(B2:C12)

左余白と右余白は、この最大値以上の基準値から、男性人口または女性人口を差し引いて作ります。今回は、9,062 より少し大きい 9,100 を基準値にしました。この値はグラフの見た目を確認しながら調整していきます。

「左余白」の B2 には次の数式を入れます。

=9100-C2

また、「右余白」の F2 には次の数式を入れます。

=9100-E2

最後に「ラベル」列の説明です。ここには、「0-9歳」から「100歳以上」までの年齢区分を表示するための幅を設定します。今回は仮に 1000 としていますが、この値はグラフを見ながら調整します。

元データに「左余白」「ラベル」「右余白」を追加したものが、グラフ作成用の表になります。

− 日本人人口(2024年10月1日現在) | 年代別 −
A B C D E F
1 年齢 左余白 男(千人) ラベル 女(千人) 右余白
20-9歳47704330100041294971
310-19歳37555345100050854015
420-29歳31675933100056643436
530-39歳27426358100061072993
640-49歳10108090100078231277
750-59歳38906210008886214
860-69歳18857215100074351665
970-79歳1704739610008593507
1080-89歳51203980100060613039
1190-99歳8371729100019857115
12100歳以上9089111000779023

積み上げ横棒グラフで完成イメージを確認する

表ができたら、まずは積み上げ横棒グラフを作成して、完成イメージを確認します。

Googleスプレッドシートのメニューから「挿入」>「グラフ」を選択します。グラフエディタが表示されたら、グラフの種類で「積み上げ横棒グラフ」を選びます。

Google Sheetsで人口ピラミッド

この時点では色合いなどはまだ整っていませんが、人口ピラミッドの大まかな形を確認できます。

次に、中央に表示する年齢ラベルの幅を確認します。

グラフエディタを開き、「設定」タブの「ラベル」から「ラベルを追加」を選択し、「年齢」をラベルとして追加します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

ラベルの位置は、「カスタマイズ」タブの「系列」で「ラベル」を選択し、「データラベル」の「位置」を「中央」にします。

Google Sheetsで人口ピラミッド

最初はラベル列の値を 1000 にしていましたが、実際にグラフにすると中央のラベル部分が狭すぎました。そこで、ラベル列の値を 4000 に変更しました。

また、「左余白 + 男性人口」と「女性人口 + 右余白」の合計値も、9100 から 9200 に変更しています。

Google Sheetsで人口ピラミッド

ここまでで、人口ピラミッドの基本形ができました。次は、このグラフをベースに、色や余白、軸の表示などを整えていきます。


色を変える

次にグラフの色を変えていきます。

「カスタマイズ」タブの「系列」で「左余白」を選び、「塗りつぶしの不透明度」を「0%」にすると、「左余白」がグラフ上で見えなくなります。

Google Sheetsで人口ピラミッド

同じように、「ラベル」と「右余白」も「塗りつぶしの不透明度」を「0%」にします。

Google Sheetsで人口ピラミッド

続いて、「系列」で「男(千人)」を選択し、「塗りつぶしの色」を青系に変更します。さらに「データラベル」にチェックを入れ、ラベルの位置を「内側軸寄り」にします。これで、男性人口の人数が棒グラフ内に表示されます。

Google Sheetsで人口ピラミッド

同じように、「女(千人)」を選択して「塗りつぶしの色」を赤系にし、データラベルにチェックを入れます。

Google Sheetsで人口ピラミッド

これで、だいぶ人口ピラミッドらしい見た目になってきました。


軸ラベルとグリッド線を消す

次に、軸ラベルとグリッド線を非表示にして、グラフをすっきりさせます。

Googleスプレッドシートでは、軸ラベルを完全に非表示にできないため、背景と同じ白に変更して、見えないようにします。

まず、「カスタマイズ」タブの「縦軸」を開き、「テキストの色」を白に変更します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

同じように、「横軸」でも「テキストの色」を白に変更します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

続いて、グリッド線を消します。

「カスタマイズ」タブの「グリッドラインと目盛」を開き、「主要グリッド線」のチェックを外します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

これで、軸ラベルとグリッド線が目立たなくなり、すっきりとした人口ピラミッドグラフになります。


縦軸のタイトルと凡例を削除する

仕上げに、縦軸のタイトルと凡例を削除します。

まず、グラフ内に表示されている縦軸のタイトル「年齢」をクリックして選択します。選択できたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーで削除します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

同じように、凡例もクリックして選択し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーで削除します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

これで、グラフ内に不要な文字要素がなくなり、人口ピラミッドの形がより見やすくなります。


タイトルを変更して微調整

最後に、グラフのタイトルを変更します。

「カスタマイズ」タブの「グラフと軸のタイトル」を開き、「タイトルテキスト」にグラフのタイトルを入力します。必要に応じて、フォントサイズや文字色などのフォーマットも調整します。

Google Sheetsで人口ピラミッド

あとは、グラフの位置やサイズを調整し、全体の見栄えを整えれば完成です。

Google Sheetsで人口ピラミッド

Googleスプレッドシートでも、余白とラベルをうまく使うことで、見栄えを整えた人口ピラミッドグラフを作成できます。

こちらは、1歳区切りで作成した人口ピラミッドです。余白とラベルを加えた積み上げ横棒グラフとして作成しているため、横軸の目盛りをそのまま人数として読むことはできませんが、全体として棺桶型の人口ピラミッドになっていることがわかります。また、58歳付近には丙午による凹み、78〜79歳付近には終戦直後生まれの凹みも見られます。

Google Sheetsで人口ピラミッド
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