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Post Date:2024年12月31日 

続・行書の学び方

象と散歩:続・行書の学び方

「字をもっと上手に書けるようになりたい!」と感じたことはありませんか?

自分もその一人で、自分の字に嫌悪を抱き、最初に手にした教材は、書道家・大江静芳氏の「8大法則でたちまち美文字」。その後も静芳氏の動画を参考にしながら練習を重ねたものの、劇的な進化を感じることはできませんでした。

転機となったのは、武内和恵氏の「一瞬でコンプレックスが消える!人生が変わる魔法の美文字入門」で出会った、固定観念を覆す2つの教えです。

  1. 初心者こそ行書(くずし字)を学ぶべき
  2. ゆっくり丁寧に書かない

「行書って達筆者の凄技では?」「え、丁寧に書かないの?」と最初は驚きましたが、この考え方が美文字への道を大きく変えるきっかけとなりました。

ただし、この書籍では行書の具体的な書き方には触れられておらず、

  • タテまっすぐ
  • ヨコ右上がり
  • 等間隔

という、美文字三原則の練習をする「図形」の練習でペンを握るだけです。

以前、「象と散歩: 字が汚いと悩むあなたへ!字を速く、きれいに書ける「行書」を初心者が学ぶ方法」で行書の学び方について触れましたが、今回はその後に出会った、初心者が行書を学ぶ上で参考となる良書を紹介したいと思います。


Udemyで行書(くずし字)を学ぶ

改めて紹介しますが、行書の書き方について最初に学ぶ教材として、武内和恵氏のUdemy講座「カンタン・きれい・便利な字♪:実用ペン習字 行書講座【初心者向け】」は非常に優れています。

Udemy オススメ講座

カンタン・きれい・便利な字♪:実用ペン習字 行書講座【初心者向け】

講師:武内和恵

「行書って難しいに違いない」と思っていましたが、目からウロコです。簡単で、速く、カッコよく書ける行書は、初心者こそが学ぶべき書体ということを教えてくれました。行書の練習は、先ずはここからスタートを。

この講座で学べる行書(くずし字)とは、以下の特徴を持つ実用的な書体です。

  • 速く書ける
  • カッコいい
  • 読みやすい

また、「初心者こそ行書を学ぶべき」という考え方には感銘を受けました。この講座では、行書を以下の三大原則に基づいて分かりやすく解説しています。

  • 続け方を学ぶ
  • 曲がり方を学ぶ
  • 点の書き方

注目すべきは、「行書には一定の『ルール』があり、そのルールが多くの漢字に適用できる。」という点です。行書の基本ルールを知らずに、適当に字を崩したり繋げたりしても、カッコよくは書けません。ルールを基づくことで、カッコよく、効率的に行書を学ぶことができます。


実例:行書の省略法と応用

静芳氏のYouTube動画「【速くきれいに書きたい方へ】ボールペンで行書の基本と書くコツ」では、以下についての点画の省略方法が紹介されています。

  • きへん
  • れっか(点4つ)
  • もんがまえ

例えば、「れっか(点4つ)」の崩し方を学べば、「馬」「点」「鳥」「無」「然」など、多くの漢字に応用できます。これが、ひとつのルールが多くの漢字に応用できるということです。

さらに、「れっか(点4つ)」には複数の書き方があります。静芳氏の動画では4つの点を続けて書いていますが、少し崩してみよう 行書 馬[ba] Kanji semi-cursiveでは、点を2つのパートに分けています。


書籍で学ぶ行書(くずし字)

「カンタン・きれい・便利な字♪:実用ペン習字 行書講座【初心者向け】」で基礎を学んだ後、法則の幅を広げたいと思い、次の教材を探しました。しかし、ペンや万年筆で効率的に行書を習得するための「行書の法則」に基づく教材や書籍は非常に限られています。


きれいな字を速く書く技術

「たった10分で身につく きれいな字を速く書く技術」は、現在は絶版となり電子書籍のみで販売されていますが、行書の法則を学べる貴重な教則本です。この書籍の「第2章 きれいな字を『速く』書く技術をつかむ」では、以下の法則を学ぶことができます。

  • 「9つの技術」で速く書ける
  • 部首の行書体36

さらに、この書籍では美文字の三原則として以下のポイントが挙げられています。

  1. 右に6度上げて書く
  2. 右下に重心をかける
  3. 等間隔を意識する

この三原則に、武内氏が提案する「タテまっすぐ」「ヨコ右上がり」「等間隔」の三原則を組み合わせることで、より実践的な「四原則」が完成します。

  1. タテまっすぐ
  2. ヨコ右上がり
  3. 等間隔
  4. 右下に重心

この「四原則」と「法則」で、速く美しい行書が書けるようになります。


知識ゼロからのつづけ字・くずし字の書き方

「行書」にこだわり過ぎていたため、「くずし字」というキーワードで探すことを見落としていました。この書籍は、行書を効率よく学ぶための「くずし字」の法則を、85ページにわたって以下の2章に分けて解説しています。

  • 第2章:くずし方の基本(24の基本ルール)
  • 第3章:部種別のくずし方(25の法則)

これらの章を学ぶことで、さまざまな漢字を効率よく行書化できます。特に「部首別の法則」は実践的で、行書を体系的に学ぶうえで非常に有用です。


行書の幅をひろげるために字典を使おう

行書の基本ルールや部首ごとのくずし方を覚えたら、さらに幅を広げるステップとして字典を活用しましょう。字典を使えば、多様な漢字の行書スタイルやくずし方を効率的に調べることができ、学びをさらに深めることができます。


正しく美しい字が書ける 楷・行・草 筆順字典

この字典は、くずし方の強弱を4段階で掲載しているのが特徴です。以下の構成で、多彩な行書スタイルを学ぶことができます。

  • 楷書(筆順あり)x1
  • 行書(筆順あり)x1
  • 行書(筆順なし)x3(くずし方の強弱)
  • 草書(筆順あり)x1

行書での筆順もあるので「あれ、このくずし方ってどう書くの?」という場面でも便利です。

Kindle版も販売されており、価格は書籍版より安価です。しかし、固定レイアウト型のため検索や索引が使えません。検索は不向きです。しおり機能で「あかさたな、、、」と10個のブックマークを作成しましたが、目的の漢字に辿りつくまでに時間がかかります。

例えば、力(りょく)であれば「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら」で7個目のブックマークを選択して「ら行」から順番に「りょく」を探していきます、、

正しく美しい字が書ける 楷・行・草 筆順字典(Kindle版)

「正しく美しい字が書ける 楷・行・草 筆順字典」は、行書を学ぶ上でとてもよい字典ですが、Kindle版は、調べたい字に辿り着くまで時間がかかるので単行本の方をオススメします。


模範漢字くずし方字典

検索機能が使いづらい字典は不便ですが、同じ字典を書籍版で購入するのも何だか悔しい。そこで新たに「模範漢字くずし方字典」を購入しました。

この字典は下記の書体が掲載されています。

  • 楷書
  • 行書3段階(くずし方レベル 弱:中:強)
  • 草書

男性らしい力強い筆致が特徴的で、筆順は掲載されていませんが、くずし方の強弱による行書の違いを学べるのが魅力です。

楷行草 筆順・字体字典 第三版

手書きの文字が掲載されている字典って眺めていても楽しいですが、検索ができない字典は、辞書としては使えないということが身に染みて理解できたので、筆順の記載がある「楷行草 筆順・字体字典 第三」を購入しました。

「楷行草 筆順・字体字典 第三」では、行書の筆順を調べられますが、筆順はいいから行書の形を調べたいというのであれば「楷・行・草一覧」の章に下記の二種類の行書が掲載されています。

  • 楷書に近い、やさしい行書の字
  • 最も行書らしい行書の字

同じ漢字でも字形によって表情が異なるので勉強になります。

「楷・行・草一覧」で筆順を確認し、くずし方の違いを「楷行草 筆順・字体字典 第三」で確認し、行書の練習に勤しみたいと思います。

「模範漢字くずし方字典」と「楷行草 筆順・字体字典 第三版」

筆順についても意識しよう

行書をより美しく、そして効率的に書くためには筆順の理解が重要です。筆順を正しく覚えることで、スムーズな運筆が可能になり、字全体のバランスや美しさが向上します。

行書(くずし字)を習得する上で、筆順(書き順)は非常に重要です。筆順を正しく理解することで、漢字の点画(漢字を構成する点と線)をどのように繋げればよいかを理解でき、行書らしい滑らかで美しい筆致を可能となります。

また、筆順をいい加減に覚えていた漢字も多かったため、筆順の基本ルールを詳しく解説した武内氏の講座は非常に勉強になりました。

Udemy オススメ講座

【学校では教えてもらえなかった書き順の法則】マスターコース|美文字がスラスラ書ける秘密

講師:武内和恵

速く繋げて書くには書き順が大切です。書き順を間違っていると字もカッコ悪くなります。闇雲に覚えるのではなく、ルールにそって確認するので関連付けて覚えることができます。


筆順を学べる書籍

筆順に特化した書籍「筆順のすべて」は、筆順の基本ルールや例外だけでなく、その歴史的背景や成り立ちについても幅広くカバーした良書です。筆順の正確さが美しい字を支える基礎であることを再認識させてくれる内容となっています。また、筆順にまつわる雑学が多く盛り込まれており、実用性だけでなく読書としても楽しめる一冊です。ぜひおすすめしたい本です。

「きれいな字を速く書く技術」でも、きれいに速く書くためには筆順が大切であるとあります。特に、筆順を誤りやすい42個の漢字を具体例として掲載しています。


まとめ:行書を学ぶ第一歩と広げる楽しさ

行書(くずし字)を習得するには、まず基本をしっかり押さえることが重要です。武内和恵氏のUdemy講座「カンタン・きれい・便利な字♪:実用ペン習字 行書講座【初心者向け】」は、わかりやすく行書の基本を学べる理想的なスタート地点です。

この時点で筆順が怪しければ、「【学校では教えてもらえなかった書き順の法則】マスターコース|美文字がスラスラ書ける秘密」も併せて学習してください。

次のステップでは、「きれいな字を速く書く技術 」や「知識ゼロからのつづけ字くずし字の書き方」で、行書の法則のバリエーションを広げましょう。

さらに、辞典を活用すれば、より深く行書を学べます。「正しく美しい字が書ける 楷・行・草 筆順字典」は行書での筆順も確認できるので特にオススメです。

行書を学ぶ手順
  1. 行書の基本ルールを学ぶ
  2. 筆順について復習する
  3. 行書のルールのバリエーションを広げる
  4. どのように崩すか辞書で調べる

まだ自分も学びの途中ですが、自分の字を少しでも好きになると書く楽しさが倍増します。ぜひ、速く美しく書ける行書の世界を楽しんでください!

Post Date:2024年3月12日 

初心者が行書を学ぶ前にみるべきオンラインコンテンツ

象と散歩:美しく速く書く技術

万年筆で流れるように美しい字を書きたい!

そう思い立ち、「美文字」というキーワードで検索して字の練習を始めましたが、結局、「ひらがな」から卒業することができずに挫折してしまいました。

しかし、「初心者こそ、速くカッコよく書ける行書を学ぶべき」と知り、再挑戦することにしました。

行書は、楷書よりも速く書けるだけでなく、読みやすく美しい書体です。しかも、基本パターンを学べば多くの漢字に適用することができるので効率的です。

行書で書くことによって、筆記速度が上がるだけでなく、速く書くことで集中力も高まります。万年筆で書けば、さらに味わい深い字になります。

しかし、「そもそも、行書って何?」という方も多いのではないかと思います。そんな、字の練習を始めようかと重あれている方が、最初にみるべきコンテンツを紹介していきます。


行書は、速く書くことができると実感できる動画

群馬県の公式動画「【中学国語】行書の魅力」では、中学の国語の授業の中で、行書の魅力を分かりやすく解説しています。

この動画では、行書を「楷書よりも速く書ける」「読みやすい」書体であるといっていますが、確かに、行書を知らなくても、字を速く書こうとすると、何となく続けて書いたりしているのではないでしょうか。

何となく続けるのではなく、行書には一定度のルールがあることを示しています。この動画の中では、速く書くコツ(行書の書き方の特徴)として、下記の2点について説明されています。

  1. 丸み
  2. 連続

また、下記は、教育出版の中学校書写にある、小学校で習う漢字の行書と楷書です。

一生涯役立つ速く書く技術である「行書」を、学校教育の中で教えてもらいたかった、、、。


行書についての知識を得る

続いては、大江静芳氏の「【速くきれいに書きたい方へ】ボールペンで行書の基本と書くコツ」です。この動画で、行書の歴史、魅力、特徴について学ぶことができます。行書について、もう少し詳しく知ることができます。

行書の特徴は、下記の3点についての説明があります。

  1. 線の連続(日、幸、言、書)
  2. 点折部分<曲線的に書く>(口、共、思)
  3. 点画の省略(きへん、れっか、もんがまえ)

「点画」は、てんかく、と読み、漢字を構成する最小単位の線のことです。点、横画、縦画、縦払、横払、曲げ、はね、とめなどの種類があります。

この動画の中では、群馬県の中学国語にはなかった点画の省力についての説明があります。


行書の書き方を知る

書道家の上平泰雅氏による「【劇的改善】行書の書き方【おさえるべき5つのポイント】」は、初心者向けの行書の説明動画です。下記の5つのポイントについての説明があります。

  1. 点画の省略(きへん、しめすへん、さんずい、もんがまえ)
  2. 点画の連続(三、つかんむり、さんづくり、れっか、口)
  3. 点画の変化(大、西、立)
  4. 筆順の変化(くさかんむり)
  5. 曲線的である(くち)

この5つが行書を書く上での基本ルールとなりますが、例としてあげている漢字は一部にすぎません。この基本ルールに基づくパターンをもう少し覚えれば、色々な漢字に適用できるようになります。


書き順(筆順)を覚えよう

行書は、点画と点画が繋がる流れを指す「筆脈」を意識するとあります。しかし、正しい書き順をわかっていなければ、筆脈を意識することはできません。

またそれ以前に、筆順を理解していないと、例えば、「と」「」を行書で書く時に繋げる部分がわからなくなってしまいます。


基本的な筆順

  • 上から下へ:三、
  • 左から右へ:川、林
  • 横画は縦画より先:十、共、青 複数の横画があるときは最初の横画の次に縦画
  • 貫く縦画は最後

上記のルールに当てはまらないものは、間違えやすい書き順としてもよく取り上げられています。

自分は、「共」に始まる「異」「選」、そして「青」の上の部分の書き順を間違っていました。いままで書き順を意識したことがあまりありませんでしたが、速く書くと自然に線が繋がっていくので、改めて正しい書き順の大切を実感しました。


行書を練習するには

行書を効率的に習得するには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。


1. 行書のパターンを学ぶ

行書の基本ルールには、以下のようなものがあります。

  • 省略:点画を省略する
  • 繋ぎ:点画を繋げて書く
  • 変化:形や位置を変える

これらの基本ルールにはパターン化されたものが多いので、このパターンを色々な漢字に適用することで、効率的に行書での書き方を習得できます。


2. 筆順を覚える

点画を物理的につなげるときだけではなく、スムーズに速く書くためにも、正しい筆順の理解は大切です。


3. 速くたくさん書く

速くたくさん書く練習としても「書く瞑想(ジャーナリング」は最適です。書く瞑想については象と散歩: 書く瞑想:ジャーナリングの始め方で紹介していますので、そちらをご覧ください。


行書を練習するための教材

行書は、速く美しく書ける実用的な書き方にも関わらず、初心者が普段の筆記具で学べる教材がほとんどありません。また上記で紹介した行書の動画で紹介されているパターンは限られています。

しっかりと学ぶのであれば、象と散歩: 字が汚いと悩むあなたへ!字を速く、きれいに書ける「行書」を初心者が学ぶ方法で紹介した、下記のUdemyの2コースです。

Udemy オススメ講座

カンタン・きれい・便利な字♪:実用ペン習字 行書講座【初心者向け】

講師:武内和恵

「行書って難しいに違いない」と思っていましたが、目からウロコです。簡単で、速く、カッコよく書ける行書は、初心者こそが学ぶべき書体ということを教えてくれました。行書の練習は、先ずはここからスタートを。

字をつなげて書く上では、書き順がとても大切です。

Udemy オススメ講座

【学校では教えてもらえなかった書き順の法則】マスターコース|美文字がスラスラ書ける秘密

講師:武内和恵

速く繋げて書くには書き順が大切です。書き順を間違っていると字もカッコ悪くなります。闇雲に覚えるのではなく、ルールにそって確認するので関連付けて覚えることができます。

多彩な講座から自分に合った講座を探そう!

書籍では、「きれいな字を速く書く技術」がオススメです。

基本パターンが習得できたら、行書にも色々な書き方がありますので、自分の気に入った行書の書き方を調べて、真似てください。


お気に入りの万年筆で、行書練習を楽しく

お気に入りの筆記具を購入すると、気持ちも高まりますし、「使わないともったいない」という気持ちにもなります。中字の万年筆は、筆圧をかけずに、味わいのある文字を書けるのでオススメです。

特に、パイロットの金(14K)軟ペン中字と、セーラー万年筆の金ペン(21K)中字は、とても書きやすく、多くの人に愛されています。

カスタム ヘリテイジ 912 SMとプロフェッショナルギア

行書は、最初は難しいと感じるかもしれません。しかし、基本ルールをパターンとして覚えれば、必ず、今まで以上の字が書けるようになります。

お気に入りの万年筆で行書を練習して、カッコいい字を書きませんか?

Post Date:2024年1月25日 

字が汚いと悩むあなたへ!字を速く、きれいに書ける「行書」を初心者が学ぶ方法

字を練習するゾウ

書く瞑想(ジャーナリング)を始めるにあたって、速く書いても疲れない道具として新しい万年筆を購入しました。次に字を「速く書く方法」を探して、読んだ下記の2冊の本が「目からウロコ」でした。

行書を学ぶことで、きれいで速く字を書くことができるとあります。


字を速くきれいに書くには行書を学ぶべき

行書のイメージは、字の達人が書く字でした。しかし、2冊の書籍から行書は、美文字を書く人の武器ではなく、字を速く書き、きれいに見せるための「技術」であるということを知りました。

「行書」とは、一画ずつ丁寧に書く「楷書」と、芸術作品のように完全に崩して書く「草書」の中間に位置する書体です。

行書の特徴は、下記の以下のとおりです。

  • 文字をつなげて書く
  • 楷書の字形を活かして、一部を崩して書く
  • 速く書けるが、読みやすい

速く書ける」 「カッコいい」読みやすい」の三拍子が揃った行書こそ、日常で使える書体であり、「字が下手だ」とコンプレックスを抱く初心者が学ぶべき書き方だったのです。


漢字をきれいに書くには法則がある

色々な書籍で字をきれいに書くための法則が書かれていますが、この2冊に書かれていることは共に3つです。

魔法の美文字入門きれいな字を速く書く技術
縦の線はまっすぐに書く(打ち込む)右に六度上げて書く
横の線は右上がりに書く(さらっと)重心は右下に置く
等間隔で書く等間隔を意識する

両著者を合わせても、4つのルールです。

富澤氏の提唱する六度法については下記の動画を参考にしてください。


行書にはルールがある

行書の特徴である「繋げ方」「崩し方」には、ルールがあり、このルールを適用すれば多くの漢字に当てはめることができます。

例えば、

  • 二画・三画のつなげ方
  • 部首の崩し方(さんずい、くさかんむり、きへん、のぎへん etc)

とかです。

また、漢字をカッコよく行書で書くには、書き順(筆順)が大切だというのも痛感しました。


行書を学ぶ方法

きれいな字を速く書く技術」では、

  • 第2章 きれいな字を「速く」書く技術をつかむ
  • 第3章 漢字をきれいに速く書く

でお手本をベースに行書の書き方を学ぶことができます。

一方、「人生が変わる魔法の美文字入門」には、漢字のそのもの練習がありません。本にあるのは、縦線、横線、等間隔を描くために、「梯子」と「魚の骨」のような図形を描く練習方法だけです。こちらは、下記の動画でも説明されています。

武内氏の「行書で書けば、何となくカッコいいでしょ」という言葉に共感し、Udemyで武内氏の行書講座を探したところ、4講座がありました。

Udemyにある武内和恵氏の美文字講座

「行書のルール」と「漢字の筆順ルール」について学べる下記の2つの講座はオススメです。

正直、オンライン講座としての完成度に改善の余地はあるかと感じましたが、日常的に使う「行書」を学ぶコンテンツがない中では、とても参考となる講座です。


Udemyはキャンペーンで購入

Udemyは、かなりの頻度でキャンペーンを実施しています。お勧めした2講座とも¥27,800ですが、キャンペーンのときに購入すれば1,300円から1,800円ぐらいで購入できます。自分は、年始のキャンペーンで1,300円となっていたので勢いで4講座とも購入しました。

多彩な講座から自分に合った講座を探そう!

まとめ

「速く書く」という点から行書に辿り着きましたが、初心者が字の練習を始めるのであれば、速く美しく書ける「行書」からというのは、新たな気づきでした。

しかし、日常的にペンで書く行書を学ぶコンテンツはほとんどありません。富澤 敏彦氏の「たった10分で身につく きれいな字を速く書く技術」と武内和恵氏のUdemyの講座は、初心者にとって、とても参考になります。自分もこれらの教材で学んだことで、字が少し上達した実感を得ることができました。

行書のルールを理解してくると、「彩 行書」などとGoogleで画像検索をすれば自分の気に入った書き方も探せます。

速く書くための道具として「14金軟調ペン」の「PILOT Custom Heritage 912【中字・軟】」を購入しました。

PILOT カスタム ヘリテイジ 912【中字・軟】

しかし、行書の練習をするにあたり、また新しい「道具」(21金ペン)も欲しくなってしまいました。嗚呼、物欲の神様、、、。

象と散歩:人気の投稿(過去7日間)