なぜイソギンチャクの飼育に水流が必要なのか?
イソギンチャクの飼育には水流が必要とあります。なぜ必要なのでしょうか? 水流がなければ生きられないのでしょうか? 明確な答えは得られませんでしたがその理由を考えてみました。
イソギンチャクは自然の中では波のうねりや流れを受けた環境の中で生活しています。波に揺られることで新しい水が流れ込み酸素が補給され、イソギンチャクから吐き出されたものや、触手や体壁に付着した砂やゴミなどを落としていると考えられます。
あとは飼育中のハタゴイソギンチャクは暗くなると触手がダラリと垂れていますので、そのまま触手が触れ合ったままだと壊死してしまうのかもしれません。
また水流があることで底砂やライブロックへの苔の付着や汚物の堆積を防ぐこともできます。
ということで、水槽の中で水流を作ってあげています。しかし海のうねりのような水流を作ることはできません。またどのくらいの水流があればいいのかがわかりませんでした。イメージはゆらゆらと揺れている感じです。いまはこんな感じで揺らめています。
水流発生用専用のポンプ
水流をつくるために最初に検討したのが専用の小型ポンプです。プログラミング式で自動で水流の方向に変化を付けられる高価なものもありますが、下記のふたつは安価な小型タイプの水流ポンプです。
ナプコ ニューウェーブS 水中ポンプ NWA-1000S (50Hz)カミハタ リオ プロップ 1000 (50HZ)
ニューウェーブSはサクションカップで水槽に張り付けるタイプでリオプロップはマグネットで固定する方式です。何れも実物を見てみましたが、小型水槽(30cm)には少し大きすぎて小さな水槽では洗濯機状態になりそうです。
そこで、購入してみたのが GEX E~ROKA イーロカ PF-201です。
自分が必要とした下記の要件をすべて満たしています。
- 景観を阻害しない小型タイプであること
- 水流を調節できること
- あらゆる方向に水流を向けられること
水流の方向が変更可能なポイントは2つのL字コネクタにあります。接合部分を回転させることで水槽内のあらゆる方向に水流を向けることができます。また水流弁で水流の強さも調整可能です。
水量や方向は色々試してみましたが、強い水流が直接あたるとハタゴイソギンチャクは嫌がって移動してしまったので、現在はハタゴイソギンチャクの全面下側をかすめるぐらいの方向で水流を作っています。
また GEX E~ROKA イーロカ PF-201 にはフィルター部があり、スポンジマットと活性炭フィルターがセットできるようになっていますので補助的な物理濾過装置としての役割も担えます。
水槽設置サンプル
下の写真が水槽に右側面に取り付けているアクア器具です。LEDスポットライト以外は右側に設置することでなるべく鑑賞を妨げないようにしています。
カクレクマノミとイソギンチャクの飼育に必要な機材は、”カクレクマノミとイソギンチャクの飼育に” で紹介しています。
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