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2008年10月21日

世界ICTサミット2008/世界ICTカンファレンス

日経産業新聞35周年記念という名の下でICTに関するサミットとカンファレンスが継続して開催されています。

□世界ICTサミット2008(日本経済新聞社、総務省主催)
10月02日 次世代ネット社会の構築

世界ICTカンファレンス(日本経済新聞社主催、総務省後援)
10月20日 第1回 豊で夢ある社会の実現
11月06日 第2回 日本企業の国際力強化
11月26日 第3回 セキュアなネット社会の実現に向けて

そうそうたるメンバーですが、入場は抽選で無料です。世界ICTカンファレンスの第2回以降は、これから申込み(2008年10月21日現在)なので、興味のある方は参加されたらいかがでしょうか。

ICTとは何か
ICTとは、Infomation and Comunication Technologyの略で情報通信技術と訳されていますが、IT(Information Technology)に情報の共有を意味するコミュニケーションが加わったものです。世界ICTサミットでは、総務省からe-Japan戦略、e-Japan戦略Ⅱでの基盤整備について話がされ、昨日開催された第1回 世界ICTカンファレンスでは、eからuへ(ユビキタスネット社会の中での情報の利活用)という内容でu-Japan政策が紹介されていました。要は、基盤整備から情報活用に進んだ結果、コミュニケーションという要素が重要になったということでしょうか。

CGM
世界ICTサミットでは、デビッド・チャオ氏が2008年末には、コンシューマートラフィック(YouTube、Blog、Wiki)がエンタープライズトラフィック(企業)を超えるという話をしていました。総務省情報通信政策研究所(IICP)が平成20年7月に発表した「ブログの実態に関する調査研究の成果」でも2008年1月現在にネットで公開されている国内のブログの総数は、1,690万件(記事数で13億5000万件)、データ総量では42テラバイトと記されています。この数字を見ると誰もが情報を発信する時代になったと改めて実感します。しかし、1ヶ月に1回以上記事が更新されているアクティブなブログは2割弱 (約300万)であるとか、ブログの更新継続率が、1年後で30%、2年後で10%、3年後では3%という数字からすると、氾濫する情報の中で情報収集する際の鮮度、精度をどう高めるかということが重要な課題であることが分かります。

情報検索
検索エンジンの上位に表示される内容が、必ずしも最新で信頼できる情報という訳ではありません。では、どうやって自分が欲する情報にたどりつけばよいのでしょうか。「自分と同じものを好きな人たちは、他に何が好きなのか?」が分かるソーシャル・レコメンドサービスと謳われた goronto(ゴロント)というサービスがあります。goronto は、自分の好きな本や音楽を登録すると、それと同じものを好きな人の別な好きなものが分かるというサービスです。自分と同じ趣味趣向を持つ人であれば、その人が見た映画を面白いと感じる可能性は高いでしょう。ICTカンファレンスでもファーストサーチ&トランスファの徳松哲一氏がソーシャルリコメンデーションの可能性について語っていました。しかし、自分の趣味趣向を登録するようなサービスだとハードルが高くなってしまいます。リコメンデーションの成功事例として挙げられる、amazon の協調フィリタリングは情報収集の仕組みにあると思います。検索エンジンでも最近試行されていますが、同じ趣味嗜好の人を自動的に判別し、リコメンドするような仕組みができる時代もそう遠くはないと思います。

余談:
徳松氏が朝日新聞に掲載されていた記事について触れていたので検索してみました。
「心当たりある?電子メール、ウソ確率は手書きの1.5倍」
 asahi.comに米国リーハイ大(ペンシルベニア州)での実験結果の記事が掲載されています。メールで嘘を書きやすい理由が、手書きの文章は、責任を問われやすいと感じからということらしいですが、ネットの匿名性以外にも情報の信頼性を揺るがす問題がメールコミュニケーションにあるということが示唆されています。

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