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Post Date:2026年10月16日 

掃除の基本は、やっぱり『掃いて』『拭く』(フローリングワイパー編)

白っぽいフローリングの上に並べた、ウェットシートとモップを取り付けた 2 本のフローリングワイパー

箒でほこりやゴミを集めたあと、床をさっと拭く。それだけでも部屋はずいぶんすっきりします。

普段はウェットシートで手軽に済ませ、しっかり掃除したいときは水拭きをします。また、掃き掃除すら面倒なときは、乾拭き用のモップでほこりや髪の毛を絡め取ります。

そんなふうに使い分けられるフローリングワイパーは、やはり便利な掃除道具です。

長く使っている無印良品のフローリングワイパーも、ウェットシートだけでなく、水拭きや乾拭きにも使えるマルチタイプです。今回は、あらためて「拭く」掃除について考えてみたいと思います。


掃いたあとは、拭く

掃除機やロボット掃除機が便利になっても、掃除の基本は昔からあまり変わっていないように思います。床に落ちたほこりやゴミを取り除き、そのあとを拭く。シンプルですが、この二つをすると床のすっきり感はやはり違います。

箒で掃くと、床に落ちている髪の毛や細かなゴミが目に見えて集まります。ただ、掃いただけでは取りきれない細かなほこりや、床についた汚れまではきれいになりません。

そこで次に「拭き掃除」をします。

普段ならウェットシートで十分ですし、もう少ししっかり掃除したいときには水拭きもします。その日の汚れ具合や気分に合わせて拭き方を変えられるのも、フローリングワイパーのよいところです。


拭き方を使い分ける

普段のちょっとした掃除なら、ウェットシートはとても便利です。取り付けてさっと拭き、汚れたらそのまま捨てることができます。

フローリングワイパーにウェットシートを取り付けて床を拭く様子

しかし、床のベタつきが気になるときや、しっかり汚れを取りたいときには、水拭き用のモップを使います。

水拭き用モップを取り付けたフローリングワイパー

モップでの水拭きはもちろん、ウェットシートで少し力を入れて拭くときでも、柄にそれなりの力がかかります。そのため、伸縮式や継ぎ柄よりも、継ぎ目のない一本柄の方がしっかりと力を伝えやすく、使っていて安定感があります。

また、掃き掃除すら面倒なときには、乾拭き用のモップでほこりや髪の毛を絡め取るだけで済ませることもあります。

ウェットシート、水拭き、乾拭きと、同じ「拭き掃除」でも目的によって使い方は少しずつ違います。ひとつのフローリングワイパーで、こうした拭き方を使い分けられるものが便利です。


無印良品を長く使っている理由

フローリングワイパーは、汚れに合わせて拭き方を変えられて、必要なときにすぐ使えることが大切だと思っています。さらに、水拭きでは力を入れて拭くこともあるので、柄の安定感も欠かせません。

そう考えると、フローリングワイパーを選ぶうえで大切なのは、次の 3 つです。

  • 一本柄であること
  • ウェットシート、水拭き用、乾拭き用のモップを付け替えられること
  • 出しっぱなしにできること

この 3 つを満たしていたのが、長く使っている無印良品のフローリングワイパーと木製ポールです。

ウェットシート以外にも、水拭き用や乾拭き用のモップを取り付けられるので、用途に合わせて使い分けられます。しかも、木製ポールは一本柄なので、力を入れて拭いても安定しています。

旧型は底面プレートを取り外すと、マジックテープ面になる構造でした。

左は底面プレートを付けた状態、右は底面プレートを取り外してマジックテープ面を見せた旧型の無印良品フローリングワイパー

一方、現在販売されている「ヘッドが付け替えられる フローリングワイパー」は、モップ側にヘッドを差し込んで固定するタイプです。

現行の無印良品フローリングワイパーのヘッドとモップの取り付け部分

また、新型では底面の凹凸が波形になりました。

左は現行型、右は旧型の無印良品フローリングワイパーの底面

どちらのモデルでも、木製ポールを付けた佇まいはシンプルで、部屋に立てかけたままでも気になりません。

また、無印良品にはフローリングワイパーを立てて収納できる専用のケースもあります。

無印良品のフローリングワイパーを立てて収納する専用ケース

木製ポールと収納ケースの組み合わせなら、出しっ放しにしておいても生活感が出にくく、必要なときにすぐ手に取れるのも気に入っているところです。

掃除道具は、使いやすいだけではなく、すぐ手に取れることも大切です。いくら便利でも、収納の奥から出してこなければならないとなると、それだけで使う回数は減ってしまいます。

その点、無印良品のフローリングワイパーは普段から出しておけて、必要なときにすぐ使えます。使いやすさはもちろん、何より木製の柄が気に入っていることも、長く使い続けている理由です。


一本柄のフローリングワイパーは少ない

無印良品の木製ポールは、無印良品のオンラインストアで購入できます。Amazon や楽天でも購入できますが、無印良品より高い価格で販売されていることがあります。そもそも「一本柄」のフローリングワイパー自体、それほど多くありません。

無印良品の木製ポールと出会う前に購入したのは、山崎産業の「コンドル Daily Clean フローリングワイパー」でした。継ぎ柄や伸縮式ではない一本柄なので、力を入れて拭くときにも安定して使えました。

これは、ウェットシートやドライシートを差し込んで使う「クロス差し込み式」です。クロスやモップの取り付け方には、代表的なものとして次のようなタイプがあります。

  • クロス差し込み式(四隅に切れ込みがあって差し込むタイプ)
  • マジックテープ式(モップを押し付けて取り付けるタイプ)

Amazon で購入できる一本柄のフローリングワイパーには、次のようなものがあります。

メーカー商品名タイプ
山崎産業デイリークリーン フローリングワイパー300差し込み式
山崎産業コンドル フローリングワイパーNEWAF 300差し込み式
山崎産業フロアラボ ハイマジックドライモップ300ハイマジック式
山崎産業フロアラボ ハイマジックウェットモップ 300ハイマジック式
アズマ工業フローリングワイパー 極わめてワイパー L両対応

コンドルのハイマジックは、厳密にはマジックテープ式ではなく、ヘッドの細かな突起にモップを引っ掛けて固定するタイプです。ただ、ハイマジックのモップは、マジックテープ式のフローリングワイパーにも取り付けて使えます。

アズマ工業の「フローリングワイパー 極わめてワイパー L」は、ウェットシートだけでなく、水拭き用や乾拭き用のモップにも付け替えられます。一本のワイパーで、掃除の仕方に合わせて使い分けられます。


水拭き用と乾拭き用のモップ

使い捨てのウェットシートは手軽で便利です。ただ、床のベタつきや汚れが気になるときには、水拭き用のモップを水で濡らして固く絞り、床全体をしっかり拭きます。

一方、乾拭き用のモップは、ほこりや髪の毛を絡め取るために使います。掃き掃除をするほどでもないときや、箒を出すのが面倒なときには、これだけで済ませることもあります。

山崎産業の乾拭き用モップを取り付けたフローリングワイパー

無印良品にも乾拭き用のモップがありますが、山崎産業のドライモップの方が気に入っています。モップの繊維がほこりや髪の毛をしっかり絡め取り、床を滑らせたときの感触もこちらの方が好みです。

山崎産業の水拭き用モップを取り付けたフローリングワイパー

水拭き用のモップも山崎産業のものを使っています。滑りをよくするレーンと、汚れをしっかり落とすレーンが交互になっていて、軽い力で動かしやすいのに、床のベタつきや皮脂汚れ、油汚れまでしっかり拭き取れます。

山崎産業の水拭き用モップの表面にある、滑りをよくするレーンと汚れを落とすレーン

旧型の無印良品のフローリングワイパーでは、底面のマジックテープ部分に山崎産業のモップを取り付けて使っていました。

現行の無印良品の「ヘッドが付け替えられる フローリングワイパー」では、マジックテープ式のモップは取り付けられなくなりました。

しかし、同じ山崎産業の「YS.ワイパーに取り付けできるから拭きモップ」と「YS.ワイパーに取り付けできる水拭きモップ」であれば、ウェットシートと同じように、モップをワイパーヘッドの差込口に押し込んで取り付けられます。

現行の無印良品フローリングワイパーに山崎産業のモップを差し込んで取り付けた状態

無印良品のフローリングワイパーに山崎産業のモップを組み合わせることで、純正品だけで使うよりも自分好みの使い方ができます。

同じフローリングワイパーでも、取り付けるモップによって使い心地はかなり変わります。純正品だけにこだわらず、用途に合わせて使いやすいものを選べるのも、こうしたシンプルな掃除道具のよさだと思います。

こちらは差し込み式で使えるモップです。

そして、こちらはマジックテープ式で使えるモップです。


まとめ

掃除の基本は、やっぱり「掃いて」「拭く」。

箒でほこりやゴミを取り除いたあと、普段はウェットシートで手軽に済ませ、しっかり掃除したいときは水拭き、掃き掃除すら面倒なときには乾拭き用のモップを使います。

フローリングワイパーは、シートにもモップにも対応できることが大切です。無印良品のフローリングワイパーは、ひとつで使い分けることもできますが、ウェットシート用と乾拭き用に 2 本用意しておくと、毎回付け替える手間がなく、必要なときにすぐ使えます。

ウェットシート用と乾拭き用に使い分けている 2 本のフローリングワイパー

いずれにしても、力を入れて拭き掃除ができる一本柄が欠かせません。水拭きは週に 1回ほどですが、終わったあとは床がさっぱりとして気持ちがよいものです。

長く使っている無印良品のフローリングワイパーと木製ポールは、自分のスタイルに合った掃除道具です。さらに、山崎産業のモップを組み合わせることで、より自分好みになりました。

掃除道具は、使い勝手だけではなく見た目も大切です。部屋の片隅に立てかけていても気になりませんし、何より自分の気に入った道具は、自然と長く使いたくなります。

Post Date:2026年9月21日 

掃除の基本は、やっぱり「掃いて」「拭く」(ホウキ編)

長柄の棕櫚鬼毛箒、短柄の座敷箒、無印良品の木製ショートポール付きカーペットクリーナーを並べた掃除道具

「掃除の基本は『掃いて』『拭く』」という記事を書いてから、ずいぶん時間が経ちました。

コードレス掃除機が一般的になり、ロボット掃除機もずいぶん身近になりました。それでも、家の掃除は「掃いて」「拭く」というスタイルを続けています。

  • 箒での掃き掃除が基本
  • フローリングワイパーでさっぱり
  • 時折の水拭きで汚れをしっかり落とす

床に髪の毛や小さなゴミを見つけたら、壁に掛けてある箒を手に取って、さっと掃く。電源も充電も不要で、音もしません。ちょっとした掃除なら、フローリングワイパーよりも手軽です。

時間があれば、フローリングワイパーにウェットシートをつけて床をさっぱり。また時折、フローリングモップやマイクロファイバークロスを使って、しっかりと水拭きします。


棕櫚箒(しゅろほうき)と座敷箒(ざしきほうき)

昔ながらの箒には、大きく分けて2つの素材があります。

ひとつは、京都を中心に西日本で古くから使われてきた棕櫚を使った棕櫚箒。そしてもうひとつが、江戸中期から後期にかけて関東で広く使われるようになった、ホウキモロコシで編まれた座敷箒です。

棕櫚箒に使われている棕櫚の繊維は毛先が柔らかく、フローリングをなでるように掃けるのが特徴です。一方、ホウキモロコシは適度なコシがあり、髪の毛やホコリ、小さなゴミをしっかり掃き集めてくれます。

棕櫚箒には、棕櫚の皮を束ねて穂先をほぐした「皮箒」と、皮をほぐして繊維にし、それを束ねて作る「鬼毛箒」があります。選ぶなら「鬼毛箒」。鬼毛箒は皮箒よりも穂先にコシがあり、柔らかさがありながらもしっかりとした掃き心地があります。

棕櫚の繊維を束ねて作られた鬼毛箒の穂先と編み込み部分

鬼毛箒は皮箒と比べると価格もかなり高くなりますが、長く使える掃除道具ですし、何より、掃き心地がとても気持ちよいです。

また、箒の柄の長さには短柄(たんえ)と長柄(ながえ)の2種類があります。


短柄は座敷箒、長柄は鬼毛箒

短柄と長柄は、掃く場所や掃き方によって使い分けています。

短柄で使っているのは座敷箒です。柄が短いぶん小回りが利き、家具のまわりや部屋の隅など、狭いところを掃くのにも向いています。ちょっとしたゴミに気づいたとき、さっと掃くことができるのが短柄のよさです。また、座敷箒はコシが強いので、ラグマットのゴミをかき出す力もあります。

一方、長柄で使っているのは棕櫚の鬼毛箒です。立ったまま広い範囲を掃きやすく、柔らかな毛先でフローリングをなでるように掃けます。鬼毛には柔らかさの中にも適度なコシがあり、細かなゴミも集めやすく感じます。

立ったまま床を掃ける長柄タイプの棕櫚鬼毛箒

箒は穂先が曲がらないように吊るして保管します。アズマ工業の鬼毛箒も全長約123cmと長いため、廊下の壁に吊るしています。

廊下の壁に吊るして保管している、全長約123cmのアズマ工業の長柄鬼毛箒

座敷箒と棕櫚箒は、どちらか一方が優れているというより、それぞれ得意な使い方があります。ちょっとした掃除には短柄の座敷箒、広い範囲には長柄の鬼毛箒。この組み合わせがいちばんしっくりきています。


座敷箒で掃くということ

座敷箒は、電気を使わず、充電も不要で、音もしません。気になったときにすぐ手に取ることができ、大きめのゴミや髪の毛も掃き集めやすい。家具のすき間や部屋の隅にも穂先が届きます。

こうした使いやすさはもちろんですが、もうひとつ、箒ならではのよさがあります。

箒で掃くときは、床の状態を見ながら、自分の手でゴミを集めていきます。どこにホコリがたまりやすいのか、どこが汚れているのかにも自然と目が向きます。ただゴミを取るだけではなく、家の状態を確かめながら掃除をしているという実感があります。

掃除を続けていると、少しずつ家に手をかけている感覚が生まれます。きれいにすることそのものだけでなく、家の状態に気づき、整えていくことが、家への愛着にもつながっているように思います。

また、イライラしているときや、考えがまとまらないときに箒を手にすることもあります。体を動かして目の前の掃除に集中すると、それまで頭の中にあったことから少し離れて、「いま」に意識が向きます。ゴミを一か所に掃き集めていく単純な作業をしているうちに、気持ちも少し切り替わっていくように感じます。

ストレス解消になるとか、気持ちが整うとか、そこまで言い切れるものではありません。それでも、掃き終わるころには気持ちが少し切り替わっている。座敷箒には、そんなよさもあります。


アズマ工業の座敷箒 - 匠

座敷箒というと、職人が一本ずつ作る高価な工芸品を思い浮かべるかもしれません。でも、毎日の掃除に使うのであれば、もっと実用的で手頃なものがあります。

長く使っているのが、アズマ工業の手編み座敷箒です。

アズマ工業は、1896年創業の掃除用品メーカーで、箒づくりにも長い歴史があります。現在、座敷箒はタイで製造され、実用品としての箒づくりが続けられています。

その中でも気に入って使っているのが「匠」です。

ホウキモロコシを手編みしたアズマ工業の短柄座敷箒「匠」の穂と編み込み

「匠」には、契約栽培されたホウキモロコシの中から厳選された、最上級の原料が使われています。一本一本の繊維が細かく、しなやかさと適度な弾力があり、畳の目の奥まで掃けるとされています。

実際に使ってみても、穂先にはしなやかさがありながら、しっかりとしたコシがあります。高価な工芸品というより、日々の掃除で気兼ねなく使える道具。それでいて、手編みならではのしっかりした作りがあります。

これまで、アズマ工業の座敷箒では「特選」と「匠」の両方を使ってきました。見た目にも「匠」の方が穂が長く、穂の密度も高く、編み込み部分もしっかりしています。「特選」も日常使いには十分ですが、長く使ってみると「匠」の方が穂先のまとまりが崩れにくく、持ちもいいと感じています。

アズマ工業の座敷箒「匠」と「特選」を並べ、穂の長さや密度、編み込みの違いを比較

毎日使う箒だからこそ、高価すぎず、それでいて長く使えるものがいい。その点で、「匠」は実用的な座敷箒として、とてもバランスのいい一本だと思います。


名前が違っても同じ「匠」

アズマ工業のサイトを見ると、「短柄手編みホーキ 匠」と「BR121 手編みほうき 匠 短柄」という、よく似た2つの商品が掲載されています。

商品名は違いますが、商品説明を読む限り、違いが見当たりません。これまで使ってきた「匠125 匠箒 短柄」はすでに販売を終了しており、友人へのプレゼントを考えていたこともあって、2つの商品の違いをアズマ工業のお客様相談室に問い合わせてみました。

回答は意外なものでした。

販売を終了した「匠125 匠箒 短柄」を含め、「短柄手編みホーキ 匠」「BR121 手編みほうき 匠 短柄」の3商品は、商品名やパッケージ、販売価格などが異なるだけで、仕様や使われているほうき草、編み方に違いはないとのことです。

つまり、現在販売されている2種類の「匠」は、仕様に違いはありません。価格や販売店で選んでよさそうです。


掃き掃除にはコロコロが欠かせない

箒で集めたゴミは「塵取り」では、細かなホコリや髪の毛まではなかなか取り切れません。そこで欠かせないのが、いわゆる「コロコロ」です。

使っているのは、無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールの組み合わせです。

無印良品のカーペットクリーナーに木製ショートポールを組み合わせたコロコロ

箒は穂先を傷めないために吊るして保管していますが、このコロコロは自立するので隣に並べて置いています。木製の柄のおかげで掃除道具らしさが少なく、部屋にも自然になじみます。

壁に吊るした短柄の座敷箒と、隣に置いた無印良品の木製ショートポール付きカーペットクリーナー

すぐ手に取れる場所に置いておけることも、掃除を面倒にしないためには大切です。箒で掃いて、コロコロでゴミを取る。木製ショートポールなら屈まずに使えるのが楽です。塵取りがいらないのも、掃き掃除を手軽にしてくれます。


掃いたあとは、拭く

掃き掃除だけで終わらせず、必要に応じて拭き掃除をします。

掃き掃除と拭き掃除は、それぞれ役割が違います。まず掃いて、それから拭く。やはり掃除の基本は、この順番です。

今回は「ホウキ編」として掃き掃除について書きました。拭き掃除については、また別の記事でまとめたいと思います。

短柄の座敷箒と長柄の棕櫚鬼毛箒、無印良品のフローリングワイパーとカーペットクリーナーを並べた掃除道具
Post Date:2026年6月3日 

日傘デビュー — 畳みやすさで選ぶ

形状記憶生地を使った自動開閉日傘 weer Lite model E を開いた状態

日傘が涼しいというのは、単なる気分の問題だけではありません。

環境省は「日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~」で、日傘の使用により、日向と比べて暑さ指数(WBGT)が 1〜3℃ 程度低下したとしています。また、人工気象室での実験では、帽子のみの場合と比べて、日射を99%以上カットする日傘を使った場合、汗の量が約17%減ったと報告されています。

つまり日傘は、直射日光を避けるだけでなく、身体にかかる熱ストレスを下げる道具としても意味がありそうです。

とはいえ、これまで自分で使うものとしては、あまり考えていませんでした。

持ち歩くのが面倒ですし、何より折りたたみ傘を畳むのが嫌いです。雨の日でさえ、使ったあとにきれいに畳むことを考えると億劫で、少しの雨ならそのまま我慢してしまいます。

そんなとき、WBSの「トレたま」で見たのが、形状記憶タイプの折りたたみ日傘でした。畳む手間が少ない日傘なら、自分でも使えるかもしれないと思いました。

そこで今回は、日傘デビューにあたって、畳みやすさを軸に日傘を選んでみることにしました。


折りたたみ傘のサイズ

雨用の折りたたみ傘は、軽量・コンパクト・撥水力で選びました。使っているのは親骨50cm で約100g の傘です。このサイズなら、常にバッグの中に入れていても邪魔になりません。

折りたたみ傘のサイズは、親骨の長さで50cm、55cm、60cmあたりが一般的です。50cm はかなりコンパクトなので、本格的な雨のときに肩や荷物までしっかり覆うには少し小さく感じます。

一方、日傘であれば、雨傘ほど広い範囲を覆う必要はありません。直射日光を避ける目的なら、まず頭部を覆えることが重要です。

  • 50cm前後(コンパクト):
    収納性を最優先するサイズ。バッグに入れっぱなしにしておきやすい。開いた直径は約85〜90cm前後。
  • 55cm前後(スタンダード):
    日差しを避ける範囲と持ち運びやすさのバランスがよいサイズ。開いた直径は約95〜100cm前後。
  • 60cm前後(ラージ):
    肩先や荷物までカバーできるサイズ。携帯性にはやや難があります。開いた直径は約105cm前後。

肩先や荷物までしっかり覆いたいのであれば、60cmクラスが安心です。

ネーミングが印象的な Waterfront(ウォーターフロント)の「銀行員の日傘 折りたたみVer.」60cm は、収納時のサイズが約26.5cm × 直径 6cm、重さは約290g です。

いつもバッグに入れておくには少し大きく、気軽に持ち歩けるサイズ感ではありません。


折りたたみ傘の重さ

サイズと同じくらい気になるのが、重さです。バッグの中で場所を取らなくても、重ければ持ち歩くのが負担になります。

一般的には、サイズが大きくなるほど重くなりますが、傘の重さは親骨の長さだけで決まるわけではありません。骨の素材や本数、生地の厚さ、遮光・遮熱加工、自動開閉機能の有無によっても変わります。

軽量傘として見ると、50cm前後なら100g前後のものがあります。いつもバッグに入れておくには、このくらいの重さだと負担が少なく感じます。

Waterfront の「極軽カーボン」は、晴雨兼用の超軽量傘です。いつもバッグに入れておける軽さがあり、価格も手ごろです。

しかし、日傘としての性能と畳みやすさを求めると、50cm サイズでも 200g を超えてしまいます。


畳みやすい日傘

畳みやすい日傘といっても、各社の考え方は少しずつ違います。

また、Amazon などで探すと、さらに安価な海外ブランドの日傘も多く見つかります。しかし、折りたたみ傘は、骨の強度、生地の品質、生地の張り、開閉機構、縫製など、細かな作りの差が使い勝手に出やすい製品です。

そのため今回は、日本ブランドで国内流通があり、形状記憶や形状安定加工など「畳みやすさ」に関する機能を打ち出しているものの中から、ワンタッチで開閉できる自動開閉タイプを中心に選びました。

比較するのは、weer (ウェア)、Waterfront (ウォーターフロント)、KIZAWA (キザワ)、OGAWA (オガワ) の4ブランドです。

weer Lite(ウェア ライト)は、形状記憶系の機能に自動開閉を組み合わせた日傘です。一方、Waterfront クイックシャットは、シェイプメモリー機能により生地がまとまりやすく、収納袋への入れやすさまで含めた実用型という違いがあります。

KIZAWA と Ogawa は、畳みやすさに加えて、日傘としての使い勝手や遮熱性能も含めて選べるブランドです。KIZAWA は生地そのものに折り目をつける形状安定加工、Ogawa は Spatto Shut(スパットシャット)や -0&(ゼロアンド)など、機能別のラインナップに特徴があります。

 
ブランド畳みやすさの特徴方向性
weer
(ウェア)
形状記憶生地+自動開閉形状記憶+自動開閉の高機能型
Waterfront
(ウォーターフロント)
シェイプメモリー機能+自動開閉+収納しやすい傘袋収納まで含めた実用型
KIZAWA
(キザワ)
形状安定加工・ガイドパネル折り目を安定させる機能型
Ogawa
(オガワ)
Spatto Shut や -0& などの機能別ラインナップ畳みやすさと日傘性能の選択型

weer Lite:形状記憶生地と自動開閉のコンパクトモデル

まずは、今回の比較の基準にした weer Lite です。weer Lite は、形状記憶生地と自動開閉を組み合わせた折りたたみ日傘です。畳みやすさだけでなく、遮光性能やUVカット、自動開閉まで含めた、いわば全部入りのモデルといえます。

カバンにすっきり収まる、軽量でコンパクトな設計です。遮光率100%・UVカット率100%で、しっかりと紫外線を防ぎます。親骨の長さは、50cm と 55cm があり、重さは50cmで約220g、55cmで約250gです。収納時の長さは、50cmで約26cm、55cmで約28cmです。

収納した状態のweer Lite model E。親骨50cmの自動開閉日傘として標準的なサイズ感

Waterfront クイックシャット ライト UVブロック:畳む動作全体を楽にする軽量実用型

Waterfront には通常のクイックシャットもありますが、毎日カバンに入れて持ち歩くならば、軽量・コンパクトな「クイックシャット ライト UVブロック」の方が weer Lite に近い製品です。

クイックシャット ライト UVブロックは、シェイプメモリー機能を備えた折りたたみ日傘です。生地がきれいにまとまりやすいだけでなく、収納しやすい傘袋も用意されており、畳んでしまうところまで含めて楽にする実用型といえます。

親骨の長さは55cmで、重さは約210gです。収納時の長さは約23cmとコンパクトで、バッグに入れて持ち歩きやすいサイズです。UVカット率99.9%以上、遮光率99.99%以上で、晴雨兼用として使えます。


KIZAWA Selfold:形状安定加工で折り目を整えやすいコンパクト日傘

KIZAWA の最新モデルには、形状記憶ガイドパネルと自動開閉を備えた Pattofold swifit(パットフォールド スウィフィット)もあります。ただ、価格が高めなので、より手に取りやすい Selfold(セルフォールド)の日傘で比較します。

Selfold は、自動開閉ではありませんが、生地そのものに折り目をつける形状安定加工を特徴とした折りたたみ日傘です。閉じたときに生地が自然にまとまりやすく、手で折り目を整える手間を減らしてくれます。

レディース向けとして掲載されていますが、色やデザインの好みが合えば、性別を問わず使える色合いです。

遮光率100%・UVカット率100%で、晴雨兼用として使えます。親骨の長さは50cmで、直径は約88cmです。収納時の長さは約26cm、重さは約201〜211gです。


OGAWA (小川) Spatto Shut:コンパクトとワンタッチから選ぶ

小川(Ogawa)の Spatto Shut(スパットシャット)は、形状記憶加工を特徴とした晴雨兼用の折りたたみ日傘です。Amazonでは「約5秒でたためる 晴雨兼用コンパクト折りたたみ傘」として販売されています。

親骨50cmのコンパクトタイプで、遮光率100%、UVカット率99.9%以上、遮熱加工、撥水加工を備えています。50cmは自動開閉ではありませんが、重さは約170gと軽量です。畳みやすさと軽さを両立した日傘として、比較対象にしやすいモデルです。

Spatto Shut(スパットシャット)には、親骨55cmの自動開閉タイプもあります。収納時の長さは約26.5cm、重さは237gと少し重くなります。


候補にした日傘の比較

ここまで、畳みやすさを特徴とする日傘として、weer、Waterfront、KIZAWA、小川(OGAWA)の4ブランドを見てきました。

いずれも日傘としての基本性能は高く、遮光率やUVカット率だけを見ると大きな差はありません。違いが出るのは、開いたときの大きさ、収納時のサイズ、重さ、自動開閉の有無、そして畳みやすくするための仕組みです。

カバンに入れることを考えて、携帯性の高いものを候補としていますが、Waterfrontは55cmですが、軽量で収納時はコンパクトです。

 
ブランドweerWaterfrontKIZAWAOGAWA
モデルweer Lite model EQuick Shut Light UVSelfold stellaSpatto Shut Compact
親骨50cm55cm50cm50cm
開いた直径88.5cm約98cm88cm90cm
収納時26cm約23cm26cm16cm
重さ約220g約210g約230g約180g
自動開閉ありなしなしなし
遮光率100%99.99%100%100%
UVカット率100%99.99%100%100%
畳みやすさ形状記憶生地シェイプメモリー機能形状安定加工スパットシャット
価格¥3,480¥5,390¥4,620¥3,800

比較してみると、携帯性では小川(OGAWA)の Spatto Shut Compact が目立ちます。収納時16cm、約180gという軽さは、いつもバッグに入れておく日傘として魅力があります。

Waterfront の Quick Shut Light UV は、親骨55cmで開いた直径が約98cmありながら、約210gに収まっています。カバー範囲と重さのバランスはかなりよさそうです。

一方で、weer Lite は今回の候補の中で唯一の自動開閉モデルです。重さは約220gありますが、形状記憶生地と自動開閉を備えている点は大きな違いです。

KIZAWA の Selfold stella は、収納時26cm、約230gなので、携帯性では他の候補に一歩譲ります。

こうして見ると、単純に一番軽いものを選ぶなら Spatto Shut Compact、広げたときのカバー範囲まで考えるなら Waterfront、ワンタッチで開閉できる手軽さまで含めるなら weer Lite という整理になります。


weer Lite model E を選んだ理由

Spatto Shut Compact の収納時16cm、約180gという携帯性にはかなり惹かれました。常にバッグに入れて持ち歩く日傘として魅力があります。

しかし、今回は、weer Lite / Umbrella AT 形状記憶日傘 model E を選びました。理由は、自動開閉に対応していることと、Amazonのセールで価格が下がっていたことです。

日傘を使い続けるうえで、自分にとっては「畳みやすさ」だけでなく、「開くのも楽であること」が大切でした。折りたたみ傘を使うこと自体が面倒に感じやすいので、ワンタッチで開閉できることは、日傘デビューには大きな後押しになります。


weer Lite model E の使い勝手

weer Lite model E を実際に使ってみると、形状記憶生地の効果はわかりやすく感じます。

折りたたみ傘を閉じた直後は、生地がふくらんでバラバラになりがちです。しかし weer Lite は、生地が折り目の方向に戻ろうとするので、閉じた状態でもまとまりやすくなっています。

weer Lite model E を閉じた直後の状態。形状記憶生地により生地がまとまりやすくなっている

もちろん、何もしなくても完全にきれいに畳まれるわけではありません。最後は手で整える必要があります。ただ、普通の折りたたみ傘のように、生地を一枚ずつ探して折り目を合わせるという感じではありません。折り目が見えやすく、どこに沿って畳めばよいかがわかりやすいので、畳む作業のストレスはかなり少なくなります。

weer Lite model E の折り目に沿って生地を整えている様子。畳む方向がわかりやすい

自動開閉なので、ボタンを押せば開き、もう一度押すと傘が閉じます。日傘を使ううえで、開くこと自体は大きな問題ではありませんが、移動中に何度も差したり畳んだりすることを考えると、自動開閉はやはり便利です。

weer Lite model E の自動開閉ボタンと持ち手部分。ボタン操作で開閉できる

内側は黒で、日差しをしっかり遮る印象があります。外側の生地には多少のシワが残りますが、開いたときの形はきれいです。日傘として使う分には、見た目にも大きな違和感はありません。

開いた状態のweer Lite model E。内側は黒で、日差しを遮りやすい構造になっている

収納時は、親骨50cmの折りたたみ日傘としては標準的なサイズ感です。超軽量・超コンパクトというよりは、自動開閉と形状記憶生地を備えた日傘として、持ち歩ける範囲に収まっているという印象です。

収納した状態のweer Lite model E。親骨50cmの自動開閉日傘として標準的なサイズ感

【まとめ】日傘デビューに必要なのは、使い続けられること

日傘を選ぶとき、遮光率やUVカット率、遮熱性といった性能はもちろん大切です。暑さ対策として使う以上、日差しをしっかり避けられることは前提になります。

ただ、日傘は買っただけでは意味がありません。暑い日にきちんと持ち歩き、必要なときに開き、使い終わったら面倒に感じずに畳めることが大切です。

これまで日傘を使ってこなかった理由は、涼しさを疑っていたからではありません。持ち歩くのが面倒で、何より折りたたみ傘を畳むのが嫌いだったからです。

そう考えると、日傘デビューにあたって大切なのは、最高性能の一本を選ぶことではなく、無理なく使い続けられる一本を選ぶことでした。

軽さを重視するのか、収納時のコンパクトさを重視するのか、自動開閉の便利さを重視するのか。優先順位は人によって違います。

畳みやすさと自動開閉が、日傘デビューの大きな後押しになりました。

日傘は、暑さへの我慢を減らすための道具です。だからこそ、遮光率やUVカット率だけでなく、面倒に感じずに使い続けられるかどうかまで含めて選ぶのがよいと思います。

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