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Post Date:2025年12月31日 

土鍋で楽しむ、簡単で美味しい蒸し料理のある暮らし | 長谷園 どんぐり

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり 小

土鍋は日本の伝統的な調理器具で、自然素材ならではの温かみのある調理が可能です。食材の旨味を引き出す特性を持ち、土鍋ひとつで短時間に、簡単で美味しい料理を食卓に並べることができます。

これまでも、

  • 土鍋ご飯(長谷園 かまどさん)
  • 土鍋で燻製(長谷園 いぶしぎん)

と、長谷園の土鍋を愛用してきましたが、蒸し料理専用の「ヘルシー蒸し鍋 どんぐり」を迎えたことで、料理の幅が広がりました。蒸し料理はヘルシーで手軽なため、季節を問わず食卓で活躍しています。

長谷園は1883年(明治16年)創業の陶磁器メーカーです。

職人による伝統的な製法を守りながら、現代の暮らしに合った商品を生み出し続けています。価格帯はやや高めですが、丈夫で長く使える調理器具で、使い込むほどに風合いが増し、自然と愛着が湧いてきます。


なぜ蒸し料理なのか

健康志向の高まりとともに、油を使わず、鍋底の少量の水から立ちのぼる蒸気で食材に火を通す蒸し料理への関心も高まっています。

蒸し料理は油を使わずに調理できるため、カロリーを抑えられ、素材の栄養素を壊しにくいというメリットがあります。野菜は甘みが引き立ち、肉や魚は余分な脂が落ちて、健康的に素材の旨味を楽しむことができるので、ダイエット中の食事としても最適です。

また、調理の手間が少ないのも蒸し料理の良さです。切って並べて火にかけるだけなので、忙しい日でも無理なく料理できます。

さらに、蒸し料理は季節を選ばないのも大きな魅力です。

冬は湯気とともに温かさを楽しめ、夏はさっぱりとした一品として食卓に加えられます。蒸した野菜をそのまま食べても、冷やして副菜にしても美味しく、使い勝手の良さを実感します。

蒸し料理は、日常に“ヘルシーな食卓”を届けてくれます。


✨ なぜ土鍋で蒸し料理なのか?

土鍋の大きな特徴は、熱がゆっくりと伝わることにあります。

土鍋は遠赤外線の効果によって、食材の表面だけでなく内部までじんわりと熱を届けるため、旨味を逃がしにくいのが特長です。その結果、蒸した野菜はみずみずしさと甘みが際立ち、肉や魚はふっくらとした仕上がりになります。

また、土鍋は蓄熱性に優れており、火を止めた後も穏やかに熱が伝わり続けます。金属製の蒸し器のように急激に冷めることがなく、余熱を活かしてじっくり蒸し上げられる点も魅力です。これにより、食材の風味を保ったまま、やさしく火を通すことができます。

こうした土鍋の特性は、蒸し料理において次のような効果として表れます。

  • じんわり温まるため、野菜の水分を逃がしにくい
  • 沸騰しても温度が急に上がりすぎず、素材の味が穏やかにまとまる
  • 遠赤外線効果で、芯までふっくらと熱が伝わる

特に野菜は、土鍋で蒸すと味が濃く感じられます。キャベツやにんじんは甘さがぐっと深まり、きのこ類は香りが引き立ち、根菜はほくほくとした優しい食感に仕上がります。

また、蒸し料理は鍋底から立ち上る蒸気で加熱するため、食材の水分や旨味が流れにくい調理法です。こうした蒸し料理の特性を、土鍋は最大限に引き出してくれます。


陶製の"すのこ"がポイント

土鍋で蒸し料理をするとき、もうひとつ大切なのが陶製のすのこです。鍋本体だけでなく、このすのこがあることで、蒸し上がりに大きな違いが生まれます。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり 小

陶器は金属と比べて熱の伝わり方が穏やかで、表面温度が急激に上がりにくい素材です。そのため、鍋底から立ち上る蒸気がやわらかく食材に当たり、ムラなく熱が伝わるのが特徴です。

また、陶製のすのこはわずかに水分を含みます。これによって蒸気が過剰になりにくく、野菜が水っぽくならず、べちゃつきにくい仕上がりになります。金属製の蒸し器で起こりがちな「表面だけが先に熱くなる」状態を防いでくれるのもポイントです。

土鍋のやわらかな熱まわりと、陶製すのこがつくる穏やかな蒸気。この組み合わせによって、野菜は芯までふっくら、甘みを保ったまま蒸し上がります。

蒸し料理の美味しさは、鍋だけで決まるものではありません。土鍋と陶製すのこが一体になってこそ、素材の持ち味を引き出す蒸し料理が完成します。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり すのこ

陶製すのこは、かまどさん 二合~五合炊き用のオプションとしても販売されています。かまどさんに合わせるとこんな感じです。

かまどさん と 陶製すのこ

かまどさんのサイズに合わせて3種類の陶製すのこが販売されてます。

  • 五合炊き用/AMS-21:φ21cm
  • 三合・四合炊き用/AMS-19:φ19cm
  • 二合炊き用/AMS-17:φ17cm

「ヘルシー蒸し鍋 どんぐり」という選択

こうした土鍋と陶製すのこの特性を、ひとつの道具として形にしたのが「ヘルシー蒸し鍋 どんぐり」です。

持ち手のない丸みのあるデザインと、落ち着いた色合いが印象的です。サイズは大と小の2種類があります。

  • 大:φ28cm×h16.0cm/1,800㎖/3kg
  • 小:φ24cm×h14.5cm/1,100㎖/2kg

収納性や日常使いを考えて、小サイズを選びました。

野菜などの蒸し料理は数分で仕上がるため、鍋が小さくても問題ありません。回数を分けて蒸すことで、できたてを順に食べられるので、家族で囲む食卓にも都合のよいサイズです。

蒸し鍋という名前ですが、空焚きにも対応しており、炊飯からローストチキン作りまで、幅広い調理に使えます。蒸すことを軸にしながらも、日々の料理に柔軟に寄り添ってくれる万能な土鍋だと感じています。


野菜を蒸して美味しく味わう

いろいろな野菜を試してみましたが、どれも驚くほど美味しく食べられます。ブロッコリーやカリフラワー、ロマネスコなどは、蒸すことで甘みが引き立ち、とても相性の良い食材です。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり と ロマネスコ

葉野菜は蒸し時間が長くなるとべちゃっとするので、短時間で仕上げるのがポイントです。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり と 菜の花

セロリやトマトといった野菜も、蒸すことで食感がやわらかくなり、味わいがぐっと濃厚になります。生で食べると少し癖を感じる食材でも、蒸すことで印象が大きく変わります。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり と セロリ/トマト

さらに、トマトの上にチーズをのせて蒸すと――

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり と トマトのチーズ乗せ

熱でチーズがとろりと溶け、コクが加わって美味しさが一段と増します。シンプルですが、満足感の高い一品になります。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり と トマトのチーズ乗せ

また、蒸し料理は野菜だけでなく、もやし+魚や肉といった組み合わせにも向いています。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり と もやし・鮭

写真は、もやしの上に鮭をのせて蒸したもの。ポン酢でさっぱりと食べられ、おかずとしても十分な満足感があり、自然にたんぱく質も摂れるのが嬉しいところです。


ディップを作ろう

蒸し野菜に塩とオリーブオイルをかけるだけでも美味しく食べられますが、ディップを添えると味の幅がぐっと広がります。

ここでは、手軽に作れて、蒸し料理と相性の良い2つのディップを紹介します。


牛乳で作るバーニャカウダー

バーニャカウダーというと、生クリームやオイルをたっぷり使うイメージがありますが、牛乳を使うと、軽くてやさしい味わいに仕上がります。蒸し野菜との相性も抜群です。

牛乳バーニャカウダー

材料(作りやすい分量)

  • 牛乳
  • にんにく
  • アンチョビ
  • オリーブオイル(少量)

作り方

刻んだにんにくとアンチョビを弱火でゆっくり温め、香りが立ったら牛乳を少しづつ加えます。沸騰させないようにヘラでかき混ぜながら温め、全体がなじんだら完成です。

スキレット で 牛乳バーニャカウダー

牛乳ベースなので、野菜の甘みを邪魔せず、蒸したての野菜をそのまま引き立ててくれます。油分が控えめな分、食後も重くならないのが嬉しいポイントです。


ヨーグルト味噌ディップ

こちらはちょー簡単な混ぜるだけで完成するヨーグルト味噌。和と洋の中間のような味わいで、蒸し野菜にとてもよく合います。

材料

  • プレーンヨーグルト
  • 味噌
  • ごま油
  • レモン汁

ヨーグルトと味噌を同量にすりごま入れて混ぜます。ごま油、レモン汁をお好みで加えて完成です。さっぱりしつつもコクがあり、セロリやトマト、根菜類とも相性が良いソースです。

蒸し料理は油を使わない分、こうした発酵食品のソースを添えることで、満足感と栄養のバランスが取りやすくなります。

いろいろな蒸し野菜を、ディップと一緒に楽しんでみてください。


〆はうどんで…。

蒸し料理に使った鍋に残ったお湯には、野菜の旨味が溶け込んでいます。塩と胡椒を少し加えるだけで、十分に美味しいスープになります。

ヘルシーを意識して始めた蒸し料理ですが、〆にうどんを入れると、これがまた格別。

ヘルシー蒸し鍋 どんぐり 〆うどん

食欲にも、物欲にも、なかなか勝てません……。

Post Date:2025年11月3日 

抹茶をおいしくする小さなひと手間 ─ 「抹茶ふるい」選びで、儀式から日常へ

芳香園 - 抹茶専用 抹茶ふるい

抹茶を自宅で楽しむのにも、どうしてもお茶を点てる道具が必要になります。

  • 抹茶椀:お茶を飲むための器
  • 茶筅(ちゃせん):抹茶、お湯、空気を撹拌する
  • 茶杓(ちゃしゃく):抹茶をすくうための道具
  • 抹茶篩(ふるい):抹茶を点てやすくするために、粉を均一にほぐす道具
  • 湯冷まし:抹茶を点てやすい温度に整えるための器

こうして並べてみると、道具の多さに少し身構えてしまいます。

この中で、自宅で抹茶を点てるときにも代えが利かないのが、茶筅(ちゃせん)と抹茶篩(ふるい)です。

抹茶篩(ふるい)は、抹茶の粉を細かく均一にして、なめらかな一服に整えるための道具です。点てる前に抹茶をふるうと、粉が細かくなるためお湯とよく混ざり、空気を含みやすくなって、口当たりがやわらかく、まろやかなお茶を楽しめます。

以前は下記の抹茶篩缶(ふるいかん)を使っていましたが、一回分のお茶をふるうには不便だし、抹茶篩缶の掃除も手間でした。

抹茶を点てる時間が特別であるのは確かですが、それでも、もう少し気軽に楽しめたらと思い、 茶こしタイプの抹茶篩にしました。


茶こしタイプの抹茶篩

抹茶篩缶と違って、毎回飲む分だけをふるいにかけられるのが、茶こしタイプの良さです。「日常的に抹茶を楽しむ」には、このタイプがいちばん気軽で扱いやすいでしょう。

形状は茶こしに似ていますが、抹茶篩は網目がより細かく、抹茶をなめらかなパウダー状に整えることができます。ただし、あまりに細かいと目詰まりしてしまいます。

芳香園 - 抹茶ふるいの適度なメッシュ

この抹茶篩は具体的なメッシュ数の記載こそありませんが、「抹茶をふるうのに最適なメッシュ幅を採用。」とあり、ちょうど良いパウダー状に仕上がります。

芳香園 - 抹茶ふるい でパウダー状の抹茶

日本製(新潟県燕市)で、素材は18-8ステンレス。18-8ステンレスとは、クロム18%、ニッケル8%を含む高品質なステンレスで、錆びにくく、においが移らず、手入れも簡単です。


🍵 茶こしタイプ抹茶篩の使い方

茶こしタイプの抹茶篩は使い方が簡単です。

  1. 抹茶椀の上にセットする

     抹茶椀の上に直接、抹茶篩をのせます。

  2. 抹茶を入れる

    茶杓2杯分(薄茶1杯分)を目安に、茶こしの中に抹茶を入れます。

    芳香園 - 抹茶ふるい 茶杓2杯の抹茶
  3. 軽く押しながらふるう

    茶杓の背で抹茶をやさしく押しながら金網を通します。無理にこすらず、撫でるように動かすと粉が均一になります。

    芳香園 - 抹茶ふるい でふるう
  4. 使用後は軽く洗い、しっかり乾かす

    金網に残った粉を軽く叩いて落とし、水ですすいでからよく乾かします。

これでお茶を点てる準備が完了です。あとは、お湯を注ぐだけです。但し、熱湯をそのまま使うと香りや味が損なわれてしまうため、ここでひと呼吸置いて、お湯を少し冷まします。


お湯を注ぐ前に冷ますことが大切

抹茶を点てるときは、熱湯をそのまま使うよりも、少し冷ましたお湯の方が味がやわらかくなります。熱すぎるお湯は抹茶の香りを飛ばし、苦味を強くしてしまうからです。

もちろん温度調整ができるケトルがあれば、湯冷ましは不要です。BALMUDA MoonKettle ー ちょっと焦がれています。鉄瓶を思わせるデザインは、抹茶を点てる所作にもよく似合います。

BALMUDA MoonKettleは50-100℃までを1℃単位で調節できる優れもの。一般的には抹茶を点てるときには、80℃前後で点てると、抹茶の甘みと香りが最も引き立つとされていますが、宇治抹茶などは、少し低めの温度の方が甘みが引き立ちます。

また、80℃といっても、実際に抹茶椀にお湯を注ぎ、茶筅で点てている間に温度は下がるので、お茶をいただく頃には、およそ70〜75℃前後になっています。

BALMUDA MoonKettleがなくても、湯冷ましを使って温度を整えることで、抹茶の粉がお湯になじみやすくなり、まろやかな泡と穏やかな香りが立ち上がります。ぜひ、自分好みの温度を探してみてください。


湯冷ましの使い方

お湯を冷ますといっても、難しいことはありません。沸騰させたお湯を湯冷ましに移し、湯気が落ち着くまで少し待つだけ。

陶器の湯冷まし(容量150-200ml程度)なら、1分でおよそ10〜15℃下がると考えるとわかりやすいです。室温が低い冬は早く、夏はゆっくり下がります。

以前は、陶器の片口の酒器(注器)を湯冷ましとして使っていました。

徳利型 片口 湯さまし

こちらの湯冷ましは、徳利(とっくり)型の片口です。

完全に主観ですが、持ち手のない湯冷ましの方が可愛い。お椀型の湯冷ましもありますが、かもしか道具店の湯冷ましは、どこか愛嬌のあるデザインです。

いまは、「静かな時間を淹れる珈琲道具 ― セラミックフィルターとドリップポット」で紹介したCORESトリップポットを、抹茶を点てるときにも使っています。

cores ドリップポット C470

抹茶を点てるときは、お湯を一気に入れるよりも、少しずつ注いで混ざり具合を調えるのが理想的。

注ぎ口が細く、湯量をコントロールしやすいCORESトリップポットは、その点でとても使いやすい道具です。

和洋折衷ですが、、。


抹茶の立て方

お湯は2段階で注ぎ、最後に表面を整えると、きれいな泡が立ちます。

  1. お湯を注ぐ

    茶杓2杯分の抹茶に対して、お湯は約60〜70mlが目安です。はじめに少量(20mlほど)を注ぎ、ペースト状になるまで茶筅でやさしく混ぜます。

    20mlの湯でペースト状に混ぜる

    そのあと、残りのお湯を静かに注ぎ入れます。

    cores ドリップポットで残り40mlの湯を注ぐ
  2. 茶筅で点てる

    茶筅を軽く立てて、手首を使って前後にすばやく動かすようにします。「M」または「W」を描くように動かすと、きめ細かな泡が立ちます。

  3. 表面を整える

    茶筅を少し持ち上げるようにして、「」を書くように表面を整えます。最後に中央からそっと茶筅を持ち上げると、こんもりとした泡に仕上がります。

    抹茶のクレマ

空気が混ざって生まれる微細な泡の層は、香りを閉じ込め、苦味をやわらげ、味をまろやかにします。それは、エスプレッソのクレマとよく似た役割です。


抹茶が危機的状況に、、

抹茶のもととなる茶葉は、碾茶(てんちゃ)です。

世界的な抹茶ブームを背景に、碾茶の生産量は増えているものの、需要に追いつかず、価格は年々高騰しています。

北米やヨーロッパ、中東などでも抹茶人気が広がり、輸出が増えたことで、国内の茶問屋や製茶業者の仕入れ価格にも影響が出ています。碾茶の価格は、この5年でおよそ2倍近くに上昇しました。

一方で、主産地の宇治(京都)・西尾(愛知)・八女(福岡)だけでなく、知覧(鹿児島)や静岡といった“煎茶どころ”でも、抹茶の原料となる碾茶づくりに力を入れる動きが広がっています。

煎茶は日光をたっぷり浴びて育てることで、爽やかな香りとほどよい渋みを生みます。一方、碾茶は収穫の20日前後から日光を遮る「覆下(おおいした)栽培」で育てられ、渋みを抑え、旨味成分(テアニン)を多く残す特別な茶葉です。

この碾茶を石臼で挽いたものが、私たちが口にする抹茶になります。


価格変動していない鉄瓶、、、

鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで、白湯として飲んでもとても美味しいです。抹茶だけでなく、日本茶、紅茶、珈琲など、どんな飲み物でもひと味違う一杯に仕上げてくれます。

空間鋳造 鉄瓶 EGG 大 - 沸騰する鉄瓶

10年前に一目惚れして手に入れた空間鋳造 鉄瓶 EGG 大は、いまも現役で活躍中です。正確な値段は覚えていませんが、たしか3万円ほどだったと思います。

空間鋳造 鉄瓶 EGG 大 と 抹茶椀

鉄瓶は長く使える道具なので、決して高い買い物ではありませんでしたが、現在の販売価格も30,800円と、物価高の中でも価格が維持されているのには驚かされます。

空間鋳造 EGG 大は900mlの容量で、可愛らしい丸みのあるデザイン。それでいて重さは約1.6kgあり、手に取ると鉄瓶ならではの重みと存在感をしっかりと感じます。

Post Date:2025年10月13日 

静かな時間を淹れる珈琲道具 ― セラミックフィルターとドリップポット

波佐見焼 セラミックコーヒーフィルター&coresドリップポット

CORES(コレス)のゴールドフィルター C246BKで淹れるコーヒーは、表面にオイルが浮かび、豊かな香りと力強いコクが楽しめます。

cores ゴールドフィルター C246BK

しかし齢を重ねていくと、“まろやか” で “澄んだ後味”を求めるようになってきました。

そんなときに見つけたのが、陶器が持つ多孔質という特徴を生かした、SANCERA139の陶器製フィルターです。

波佐見焼 セラミックコーヒーフィルター

日本の伝統的な焼き物(波佐見焼)がフィルターになる――そこには、日本ならではの知恵と技術、そして美しさが詰まっています。


波佐見焼とSANCERA139

SANCERA139 は、長崎県東彼杵郡波佐見町(はさみちょう)に本社を置く「株式会社 燦セラ(SANCERA Co., Ltd.)」が、波佐見焼の技術と多孔質セラミック技術を組み合わせて製造している製品です。

波佐見焼は、実用性と美しさを兼ね備えた長崎県の焼き物。陶器ならではの温かみと、現代の暮らしに寄り添うデザイン、そして新しい技術を柔軟に取り入れる姿勢が特徴です。

近年では「SANCERA139」「HASAMI」「natural69」など、モダンでシンプルな波佐見焼ブランドが多く登場しています。

その中でも、波佐見焼の伝統技術から生まれたSANCERA139 セラミックコーヒーフィルターは、まさにその精神を受け継ぎ、土の力と現代の感性が調和した逸品です。

AmazonなどではEthicalHouse(エシカルハウス)から波佐見焼 ニューセラミックコーヒーフィルター&ドリッパーとして販売されていますが、SANCERA(株式会社 燦セラ)のOEM製品です。

フィルター本体にSANCERA 139 MADE IN JAPANと刻まれています。

波佐見焼 セラミックコーヒーフィルター

セラミックフィルター × CORESドリップポット 理想のペアリング

SANCERA(燦セラ)Kuromaru|黒丸 セラミックコーヒーフィルタと、CORES(コレス)ドリップポット C470の相性はとてもよいです。

黒丸セラミックコーヒーフィルターは、とてもシンプルなデザイン。CORESのドリップポットも同じくミニマルで、取っ手がなく、容量も約300mlと小型です。どちらも機能性とデザイン性を兼ね備えた道具といえます。

CORES(コレス)ドリップポット C470

またCORESドリップポットは、持ち手のないすっきりとした形状で、注ぎ口も横に張り出していないため、使わないときも収納の邪魔になりません


☕️ なぜ相性が良いのか

セラミックフィルターとCORESドリップポット。このふたつが相性の良い理由は、互いの特徴を引き出し合っているからです。

① 黒丸 セラミックコーヒーフィルター:やわらかい抽出
  • フィルター部分が多孔質セラミックなので、お湯がじんわりと一定のスピードで自然に落ちる。
  • 紙を使わないため、コーヒーオイルがそのまま抽出され、味がまろやかで厚みが出る。
  • 抽出スピードがやや遅めなので、湯量と注ぎ方のコントロールが大切になる。
② CORES ドリップポット C470:細く安定した湯流
  • 約6mmという細口ノズルでピンポイントに注げるため、セラミックフィルターの抽出速度にぴったり合わせられる。
  • ハンドルがなく、掴み手から注ぎ口までの距離が近いので湯のコントロールがしやすく、粉の層を乱さず旨味の中心だけをじっくり引き出せる
  • ステンレス製で保温性が高く、安定した温度を保ちやすい。

セラミックフィルターのゆっくりとした抽出に、CORESドリップポットの繊細な湯の流れがぴたりと合う。それぞれの個性が、まろやかで澄んだ一杯を生み出します。


🔧 ちょっとしたコツ

セラミックフィルターは、お湯の通りがゆっくり。そのため、温度と注ぎ方のひと工夫で味わいがぐっと変わります。以下のポイントを意識すると、よりまろやかで澄んだ一杯に仕上がります。

  1. フィルターをあらかじめ80〜85℃のお湯で温める
  2. 蒸らしは20〜30秒、少量ずつ注ぐ
  3. 抽出全体は2分30秒〜3分を目安に

セラミックフィルターはお湯の通りがゆっくりなので、蒸らしは短めに。約20〜30秒ほど待ち、ガスが抜けて粉が少し沈んだら、ゆっくりと抽出を始めます。


🌿 味わいの特徴

セラミックフィルター × ドリップポットで淹れたコーヒーは:

  • 苦味がまるく、酸味がやわらかい
  • コーヒーオイル由来の香りとコクがしっかり残る
  • 後味がとてもクリーンで、雑味がない

コレス ドリンクポットでゆっくりとお湯を注ぐと、陶器のフィルターから静かに立ちのぼる香りが広がり、まろやかで澄んだ一杯が静かに完成します。

美濃焼 ぶるー浪漫 デミダスカップ

お手入れと使い方のコツ

金属フィルターは洗うだけで特別なお手入れは必要ありませんが、セラミックフィルターは長く使うためのちょっとした手間が必要です。

Ethical House(エシカルハウス)の公式YouTubeに公開されている「珈琲フィルターのいつものお手入れ編」という動画では、正しいメンテナンスの方法が丁寧に紹介されています。ただ、これを毎回行うのは、正直なところ少し大変です。

以下は、そのお手入れを簡略化したバージョンです。時間がないときは、①〜②を行ったあとに水を張った鍋に浸しています

洗浄は、セラミックフィルターの多孔質構造に詰まった微粉やオイルを取り除くためのもの。つまり、「フィルターの孔を呼吸させる」作業です。


🫧日々の簡略お手入れ

セラミックフィルターは、使うたびに少しずつコーヒーオイルや微粉が孔に溜まります。日々の小さな手入れを重ねることで、いつでも澄んだ味わいを保つことができます。

簡単お手入れ手順
  1. 使い終わったら、すぐにぬるま湯で裏から洗う
  2. 内側を洗ってさっと濯ぐ
  3. 鍋にお湯を張り、フィルターを自重で沈める
  4. フィルター内部にお湯が溜まったら鍋の外に捨てる
  5. 3〜4を数回繰り返す
  6. 最後にもう一度、全体をお湯で流して完了
💡 ポイント
  • 洗剤は使わない(孔を詰まらせる原因になります)
  • 使い終わったらできるだけ早く洗うのが一番のコツ

🔥 月に1度は煮沸を

抽出速度が遅くなっていなくても、定期的な煮沸洗浄で目詰まりを防ぎましょう。

こちらもEthical House(エシカルハウス)の公式YouTubeに公開されている「珈琲フィルターのスペシャルケア編」を参考にするのがおすすめです。

お湯を沸かした鍋にフィルターを入れ、5〜10分ほど煮沸するだけでリフレッシュ。こびりついた微粉や油分が抜けて、抽出スピードと風味が蘇ります。

少し手間はかかりますが、その分だけ“土のフィルター”は息を吹き返し、次の一杯をより澄んだ味にしてくれます。


残念な点と工夫

セラミックフィルターは、機能的にもデザイン的にもとても魅力的なのですが、ひとつだけ残念なのは付属の樹脂製ホルダーです。

波佐見焼 セラミックコーヒーフィルター

見た目がややチープで、フィルターをしっかり支える形状にもなっていません。そのため、以前から使っている木製のコーヒードリッパーホルダーを合わせて使っています。

波佐見焼 セラミックコーヒーフィルター&木製ホルダー

陶器と木の組み合わせは、見た目のバランスもよく、何よりもコーヒーを淹れる時間が少しあたたかく感じられます。

またシンプルなデザインのHARIO(ハリオ)のサーバーも長年愛用しています。

コーヒーを淹れる時間を、少しだけ丁寧にしてくれる道具。SANCERA139とCORES C470は、そんな存在です。

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