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Post Date:2008年10月8日 

質的変数の平均値

アンケートで来訪回数を訊く

アンケート調査で、店舗やサイトへの来訪回数を質問した場合に、実際の回数を数値で質問する場合と選択肢で質問する場合があります。

実数での回答の場合は、ヒストグラムを描いたり、平均値を求めればいいわけですが、下記のような選択肢での質問する場合も多いと思います。

・あなたは月に何回程度、当店をご利用になられますか?
  1.  月に4回以上(週1回以上)
  2.  月に1-2回程度
  3.  月に1回程度
  4.  月に1回未満(はじめて利用した)
上記のような設問で男女別に集計したサンプルが下記になります。

訪問回数 男性
n=300
女性
n=300
全体
n=600
週1回以上 50 100 150
月1-2回程度 100 50 150
月1回程度 100 50 150
月1回未満 50 100 150

男性と女性でどちらが来訪回数が多いか?


上記のような結果の場合、男性と女性では、どちらの来訪回数が多いといえるのでしょうか?解釈の仕方は色々あると思いますが、質的変数を下記のように量的変数に変換するとわかりやすくなります。

質的変数 量的変数 備考
週1回以上 4 週1回は月にすると4回
月1-2回 1.5 月1-2回なので1.5回とする
月1回 1
月1回未満 0 0と定義すると平均値には反映されない

来訪回数
訪問回数 男性n=300 女性n=300 全体n=600 平均訪問回数 男性訪問回数 女性訪問回数 全体訪問回数
週1回以上 50 100 150 4回 200 400 600
月1-2回程度 100 50 150 1.5回 150 75 225
週1回以上 50 100 150 4回 200 400 600
月1-2回程度 100 50 150 1.5回 150 75 225
月1回程度 100 50 150 1回 100 50 150
月1回未満 50 100 150 0回 0 0 0
合計 300 300 600 1.6回 450 525 975

上記のように変換すると、平均訪問回数は、

全体: 975÷600=1.6回
男性: 450÷300=1.5回
女性: 525÷300=1.75回

となりますので、女性の方が平均来訪回数は多いと表現できます。但し、月1回未満の来訪者は0回と定義しているため、上記の計算値からは除かれています。

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