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Post Date:2017年10月28日 

陸っぱりから ”ズル引き” エギングでコウイカを狙う

スミイカ

2年前に ズル引きエギングでスミイカを釣る | 象と散歩 というブログを書きましたが、久しぶりにずる引きエギングに行ったのでおさらいです。

コウイカ類もアオリイカを狙ったエギをシャクるスタイルでも釣れますが、コウイカは砂泥低に生息しているので、コウイカを狙うならシャクリよりもズル引きが効率的です。コウイカ エギング の仕掛けと釣り方について説明していきます。


陸っぱりエギングで釣れるコウイカとは?

先ずは、ターゲットとするコウイカ類についてよく知りましょう。

イカはツツイカ目とコウイカ目に大別されます。エギンガーのターゲットであるアオリイカは、スルメイカやヤリイカと同じツツイカ目です。

そして、スミイカ(コウイカ)、カミナリイカ(モンゴウイカ)などはコウイカ目に分類されます。コウイカ目は、身体の中に下記のような石灰質の貝殻(甲)を持っているのが特徴です。

甲

「貝殻?」と思われるかも知れませんが、イカの祖先は貝と言われています。オウムガイは、殻を外側に持った頭足類で、コウイカは、この殻を退化させて身体の中に収めたと言われています。

Nautilus pompilius

英語でツツイカは Squid(スクイード)ですが、甲(Cultbone)を持つコウイカ類は、 Cuttlefish(カトルフィッシュ)です。日本語でもコウイカは漢字では甲烏賊と書きます。

エギングを初めて釣れたイカが何かを知るために、購入したのが イカ・タコ識別図鑑 のアプリ版でした。現在は、アプリでは販売せれていませんが、Kindle版 があるので釣り上げたときにスマホでも確認できます。


エギングで釣れるスミイカ(コウイカ)

コウイカ目にも何種類かいますが、コウイカは関東ではスミイカと呼ばれています。関西ではハリイカと呼ばれているようです。下記がコウイカ(スミイカ)です。

コウイカ

東京湾では晩秋から冬の時期での釣り船が一般的ですが、下記に引用文にあるように千葉の内湾でも3-4月であれば陸っぱりからのエギングで釣ることができます。

[釣り]
水深10-100mのやや内湾的な砂泥低にすみ、冬の終わりから春先にかけて浅海に浮上してきて産卵する。この時期に釣ることが多い。

エギングで釣れるカミナリイカ(モンゴウイカ)

千葉の房総でスミイカと呼ばれている大半はカミナリイカ(モンゴウイカ)のことです。トップのメインビジュアルにした写真もカミナリイカです。カミナリイカは秋でも釣れますが、春の産卵時期には1Kgを超えるサイズにもなり、釣って楽しい、食べて美味しいイカです。カミナリイカ(モンゴウイカ)は背中の文様から判別しやすいです。

下記は春に釣ったカミナリイカです。

カミナリイカ
[釣り]
コウイカと混同している釣り人がおおい。浅海に多くて身近な甲イカであり、大型になるので釣って面白く、食べても美味しいので、これから人気がでてくることだろう。

エギングで釣れるハリイカ

小型のコウイカと思いましたが、イカ・タコ識別図鑑 を見ると明瞭な斑紋がないためハリイカではないかと思います。胴長が10cmほどの小型のコウイカ類です。

ハリイカ
[釣り]
小型甲イカであり気づかれないので、わざわざ釣りで狙われない。しかし気をつけて見分けると混ざって釣れていることが多い。こういうイカを見るのも釣りの楽しみ。

コウイカ ズル引きエギングの仕掛け

基本的にはエギングと同じタックルで十分です。ただオモリを付けて遠くに投げるので固めの長いロッドがおススメです。先日は、少し風もあったので、風の影響を受けにくいインターライン(中通し)の EGEE-86MHIを使いました。リールはシマノの C3000SDH、ラインはPE 0.6号、リーダーは2号です。

タックル

ロッド

インターラインのロッドは、ロッドの中にラインを通すので、細い0.6号のPEラインでもガイドに絡む心配はありませんし、風があるときでもライントラブルはありません。是非一本は持っておきたいロッドです。


リール

リールも普段エギングで使っている シマノ セフィアBB C3000HGSDH です。ズル引きでダブルハンドルの必要はないですけど、やっぱりエギングにはダブルハンドルのリールです。


ライン(PEライン+リーダー)

ラインは抵抗が少なく飛距離がでる細いPEライン(0.6号)を使います。また細いPEラインの方が、風の影響も受けずらいです。

PEラインは、複数のポリエチレンの糸を織り込んでいるので強度があり、伸縮性がないので、ずる引きでもテンションを張ったままエギを引きずってくることができます。またイカがエギに食らいついたときのアタリもわかりやすいです。

下に紹介するメジャークラフトの弾丸ブレイドには4本編みと8本編みがありますが、4本編みの0.6号で強度は十分です。

リーダーには、海底を引きずったときの擦れにも強いフロロカーボンを使います。以前は2.5号のリーダーを使っていたのですが、最近は2.0号を使っています。


PEラインとリーダーの結び方

PEラインとリーダーのラインの結び方については、 これは簡単!PEラインとリーダーの結び方 | 象と散歩 に掲載している ”ひげなしノット” は、簡単で強度のある結束方法です。また、Duelから発売されている クイックリーダー は、簡単にループtoループでの結束方法ができるようにスナップ付きのリーダーが既にループになっています。

Duelが提供している下記の動画に結束方法(ラインの結び方)があり、動画にPEラインのループの結び方が説明されていますが、同じようにリーダーにもループを作ることで簡単にループtoループの結束ができます。

詳しくは下記のビデオを参考にしてください。

ループtoループでPEラインとリーダーを結んでズル引きエギングをしてみましたが、ラインが切れるといった強度的の問題はありませんでした。しかし、ラインの結び目が3箇所になるり、PEライン、リーダー、それぞれにラインが2重となる部分ができてしまいます。

”ひげなしノット” の方がより早く結べると思いますが、”ひげなしノット” がうまくできないというのであれば、こちらも試してみてください。


餌木(エギ)

ズル引きエギングの場合は、オモリを付けて遠くに飛ばすので、小さめの2.5号のエギを使っています。これより小さいエギだとカンナも小さくなってしまうのでバラす危険が高まります。

エギスナップにナス型オモリ(3号 - 4号)とエギを両方付けますが、スナップにはオモリも付けるので回転性のよいローリング付きのエギスナップかローリング・サルカンを使います。

餌木

上の写真は、YO-ZURI(ヨーヅリ)プレミアムアオリーQ RS BRS(ブロンズシェル)2.5号ですが、エギの種類とカラーはお好みで。


コウイカの釣り方

コウイカ類が生息する場所は砂泥低ですが、陸っぱりからでは海底の様子がわかりません。何回か餌木を付けずにオモリだけを投げてズル引いてくると、海底の様子がわかります。海底の様子がわかったら餌木を付けて投げます。

  1. なるべく遠くまで投げる
  2. ラインの弛みをとる
  3. シャクってエギをアピール
  4. ラインの弛みをとる
  5. 5-10秒間、エギを動かさずにステイ
  6. ゆっくりとリールを巻いて3-5mぐらい海底をズル引き
  7. 5-10秒間、エギを動かさずにステイ

あとは、3から7を繰り返します。

ラインを”スルスル”っと引っ張られるか、巻いてる途中で突然“ズンっ”と重くなったら、ひと呼吸待ってからロッドを立ててあわせます。

引いてくる途中でバラしてしまったときは、その場で暫くステイしてまた巻き始めるともう一度食らいついてくることもありますので慌てずに。

How to ズル引き

海底を引きずってくるので、イカ以外にもイイダコやマダコがかかることもあります。前回の釣果もカミナリイカとマダコでした。

釣果

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