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2015年10月17日土曜日

ズル引きエギングでスミイカを釣る

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アオリイカを対象としたエギングでコウイカ類は外道とされていますが、餌木を着底させた釣り方をしているとスミイカが釣れます。スミイカについては、過去にきざしKeygramを使う(その2)でも触れていますが、一部再掲します。 

スミイカは、関東地方でのコウイカの別名です。真っ黒な大量のスミを吐くことからこう呼ばれているのだと思います。東京湾では10月頃から乗合船でのスミイカ釣りが始まります。 また下記にあるように、カミナリイカも甲イカ目コウイカ科で、見た目が似ているためコウイカと混同されています。

房総(千葉)のエギングで釣れるスミイカの殆どはカミナリイカです。またカミナリイカは一般的には、その文様からモンゴウイカ(紋甲烏賊)と呼ばれています。

また、英語名は Kisslip Cuttlefishです。確かに全身キスマークにも見えます...

カミナリイカ・紋甲イカ・スミイカ

そんな幸せいっぱいそうな英語名を持ちながら目つきはかなりの悪人です。

IMG_1006
コウイカ コウイカは、水深10m-100mのやや内湾的な砂泥底にすみ、冬の終わりから春先にかけて浅海に浮上してきて産卵する。この時期に釣ることが多い。 カミナリイカ  とコウイカと混同している釣り人が多い。浅海に多くて身近な甲イカであり、大型になるので釣って面白く、食べて美味しい。

スミイカの釣れる時期

「スミイカ」でググられた時期をGoogleトレンド(カテゴリは釣り)で調べてみると、10,11月がピークとなっていることがわかります。実際にある程度サイズも大きくなって堤防から釣れる時期もこの頃です。産卵後に成長したカミナリイカは、水温が下がるまでは浅瀬にいるので、この時期は堤防からも釣ることができます。

ズル引きエギングでスミイカを釣る

コウイカの仲間は砂泥底(さでいぞこ)に生息し、あまり中層や表層では泳いでいません。水族館でみたコウイカもアオリイカよりも底にいました。以前NHKで放映された「知られざる野生 東京湾~イカの王国」でも館山の砂泥底を泳ぐカミナリイカの姿がありました。

水槽の砂底にいるコウイカの幼イカ@八景島シーパラ
と、いうことでコウイカ類を釣るには底狙いで間違いありません。餌も海底に佇むエビや魚です。なのでエギングで餌木を着底させてからシャクっているとコウイカ類も釣れるのです。エギングを始めた時に、アオリイカは二段シャクリ、スミイカはズル引きが基本だと師匠にも教わりました。勿論、中層の餌木を果敢に攻めてくるカミナリイカもいます。

ズル引きとは、その名の通り、餌木を底まで落として海底をズルズルと引っ張ってくることです。下記は、釣り用語集での説明です。
ズル引き ワームを底まで落とし、底をズルズルと引きずるようにゆっくりワームを動かすこと。 ワームとは 疑似餌のことでやわらかいソフトルアーの一種です。自然界には存在しない生物やミミズ(ストレートワーム)、ザリガニ(クローワーム)、に似せて作られている。ハードルアーに比べると比較的よく釣れるのでバス釣りではクランクベイトやスピナーベイトなどのフォローとして使用される場合が多い。
ズル引きエギングは単純な動作です。上記の説明のように餌木を着底させてからゆっくりと引きずってくるだけです。そう考えると餌木を早く沈め、しっかりと底を取れるようにした方が効率的です。

ズル引きエギングに最適な餌木

コウイカ用のエギングも仕掛けは、DUEL(YO-ZURI)から発売されているボトムシュリンプ 3.0号のようなズル引き専用餌木もあります。



写真をみてわかるように餌木の下にオモリ(6号 23g)が付いています。海底では下図のように餌木が底に付かないため、根掛かり防止になっているようです。餌木のサイズは3.0号(ボトムシュリンプ 3.0号)と3.5号(ボトムシュリンプ 3.5号)があり、コウイカの生態を鑑みた仕掛けになっています。釣り方についてはボトムシュリンプの製品情報に掲載されています。

ズルズル海底をひいて~ピタッと止める!これで簡単イカGET
ボトムシュリンプ製品情報から転載

ボトムシュリンプのようなズル引き専用の餌木を購入しなくても、スナップに「なす型」か「六角型」のオモリを餌木と共に装着するだけで十分です。ボトムシュリンプは3.0-3.5号の餌木です。餌木は号表記ですが、もともとは寸なので、9 - 10cm 程度の大きさです。自分で餌木を用意することで、サイズも色も色々と試すことができます。

餌木サイズとオモリについての組み合わせを色々と試してみましたが、自分にとっての最適な組み合わせは、餌木サイズは2.5号で、オモリは、4-5号です。オモリが大きくなると飛距離も出ますが、ロッドへの負担も大きくなります。


オモリの号数は、尺貫法の匁(もんめ)で1号=1匁です。1匁は、3.75g なので、5号のオモリは約19gです。YO-ZURI プレミアムアオリーQ RS 2.5号の重さが11gなので、合計で30gとなります。

4.0号の餌木(YO-ZURI アオリーQ RS 4.0号)が24gなので、4号餌木よりも重くなります。ロッドへの負荷が気になるようでしたらオモリを4号(15g)に下げると、合計が26gになり、ほぼ4号餌木と同じになります。

餌木サイズを下げても軽量化を計ることができますが、餌木が小さくなると、掛かりが甘くなりイカをばらしてしまうリスクが高まります。YO-ZURI アオリーQRSオーロラ 2.0号は、8.3gなので、4号のオモリと組み合わせると合計約23gとなり、この組合せでは4号餌木よりは軽くなります。


上記の組合せはエギングロッドを前提としていますので、ダイワ(Daiwa) ジグキャスター 87MHのような硬め(ミディアムヘビー)のルアーロッドを使うのであれば気にする必要はなくなります。


ズル引きエギングのロッド

エギングロッドでズル引きを楽しむのであれば、ダイワ(Daiwa) エメラルダス(アウトガイド) 86MHのような硬めのエギングロッドで4.0号の餌木まで対応しているものであれば、2.5号餌木+オモリ5号でも大丈夫かと思いますが、自己責任でお願いします。

ズル引きエギングのリール

リールも普段エギングで使っているリールで問題ありません。DAIWAであれば2500、SHIMANOであれば3000番のリールです。シャクリのエギングと併用するのであれば、やはりダブルハンドルを選びましょう。



ズル引きエギングのコツ

ズル引きは根掛かりのリスクが大きくなりすので、初めてキャスティングする場所では、最初は餌木を付けずにオモリだけにして、手前までズル引いてくると海底の様子がわかります。
 
キャスティングは、少し長めにラインを垂らして、オモリの自重を使って飛ばします。あとは、ゆっくりとリールを巻いて、数m動かしたら、しばらく止めてを繰り返します。止めている間もテンションを張っておきます。 たまにシャックって海底を跳ね上げるのも効果的です。

リールを巻く速度、距離、止めている時間を色々と試して自分のベストパターンをつくりましょう。
 
スミイカが餌木に食いついてくるのは、ズル引きを止めた瞬間、若しくは動き出す瞬間です。リールを巻き始めた瞬間に“ズンっ”と重くなったら、ひと呼吸まってからロッドを立ててあわせます。

リールを巻き始めた瞬間に餌木に食らいついてきたときに、あわせが早いと、食腕だけが餌木のカンナに掛かっているときもありますので、あわせは慌てないことが大切です。

手前に寄せてから十分に墨を吐かせてからあげます。

ズル引きエギングの釣果

2013年5月11日土曜日

初心者でもわかるエギングロッドの選び方

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愛用していたエギングロッド EGEE 86MH・F が釣行後の水洗時に先端のガイドが折れてしまいました。コストパフォーマンスのよいロッドでした。修理に出そうかとも考えていますが実売で1万円ぐらいのロッドなので、新しいロッドを探してみようかと思っています。

BROKEN_EGEE-86MH

エギングを始めたときに戸惑ったのがロッド(竿)の選択です。釣りの知識もなかったので書いてあることも理解できず、何を基準で選んでいいかわかりませんでした。最初に購入したエギングロッドは、Major Craft(メジャークラフト)の ZALTZ(ザルツ)エギングシリーズの ZAT-832E です。しかし、このロッドは釣り具店の店員に勧められるがままに購入したものなので、自分でロッドを選んだという意味では、ダイワ(Daiwa) E-GEE アウトガイト 86MH・Fが最初になります。

初心に戻ってエギングロッドとは何かについて考えてみたいと思います。

ロッドの概観

最初にエギングロッドの各パーツの呼び名です。
lod_parts_name
グリップ
グリップとは、ロッドを握る部分になります。エギングロッド多くはグリップがスポンジです。スポンジの素材に EVA (Ethylene-Vinyl Acetate エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)が使われているのものが多く、EVAグリップと表記されています。グリップの長さは下図の赤線の肘から指先までの長さだと扱いやすいと言われています。
length

リールシート
リールシートとは、リールを取り付ける部分です。上部がネジになっているものと下部がネジになっているものとがあります。

バッド
バッドとは、ロッドの根本部分になります。大型のアオリイカとのファイトではバッドパワー(しっかりとしたバッド)が必要となります。

ティップ
ティップとは、ロッドの先端部分です。餌木をコントロールする重要な部分です。アオリイカのアタリは、ライン(釣り糸)若しくはこのティップ部分で感じることができます。

ガイド
ガイドとは、ライン(釣り糸)を通すための金具です。先端のガイドはトップガイドと呼ばれています。エギングの場合はPEラインという細い釣り糸を使ってシャクルためにガイドに糸が絡みやすいため、ラインが絡みにくい工夫がされた富士工業株式会社のKガイドが多く採用されています。
風でラインが絡まる様子は以下の動画からわかります。



ラインが絡まないKガイドの様子は以下の動画を



ブランク
ブランクとは、ロッド本体のことでグリップ以外の部分を指します。

継ぎ数

通常のエギングロッドは、継数2本の並継タイプです。継ぎ部があれば強度が弱くなり、節が重なる部分ができるために軽量化が図れないということは構造的に理解できます。エギングは飛距離も必要になるので、ロッドの長さは通常8フィート(2.44m)から9フィート(2.74m)ありますので、持ち運びと耐久性を考えて継数2本というのが一般的なのではないかと思います。

2ピース以外の変わり種では、モバイル性を高めた4ピースのエギングロッド、メジャークラフト クロステージ モバイルエギングの CRK-864E があります。メーカーサイトには仕舞寸法が記載されていませんが、ナチュラムの CRK-864E の商品説明には、仕舞長が 67.8cm とあります。

テレスコタイプ

テレスコとは、下記に引用したテレスコピックの略で振出式のロッドです。
テレスコピック(telescopic)とは、望遠鏡で風景を拡大すること(テレスコーピング(Telescoping)が転じて、機械などで、携帯型の望遠鏡のように、重なり合った筒が伸び縮みする構造のこと。
特徴として収納時の長さが短くなるので携帯性に優れているというこです。アルファタックルのTRGR(トラギア)シリーズ A-836ML-F は、8.3ftのロッドで継数6本。仕舞寸法(畳んだ長さ)は52cmです。旅行バックにも収納できて重宝しています。


テレスコタイプのロッドは継数が多くなるのでパワーのある(硬い)ロッドは難しいようです(ロッドパワーについては後述)。A-836ML-F のロッドパワーは、ML(ミディアムライト)でエギングロッドとしては軟らかい部類になります。パワーがないといっても沖縄でのエギング釣行で、2kgオーバーのアオリイカを A-836ML-F  で釣りあげることができました。難点としては、ロッドに固定されていないガイドが多いために真っ直ぐに並べるのが結構面倒です。また、シャクリを繰り返しているうちにガイド位置がずれて(回って)しまう。といったところでしょうか。

テレスコタイプのガイドの煩わしさから解放してくれるのが、ダイワ(Daiwa) エメラルダス ST 83TM-MD です。仕舞寸法が75cmと少し大きくなってしまいますが、8.3ft で継数4本のテレスコタイプ(振出し型)のインターラインロッド(中通し竿)です。ラインをロッドの中に通すめにガイドがありません。後述のインターラインロッドはラインのセッティングが面倒ですが、テレスコタイプであればラインをセットしたまま収納することができそうなのでランガン時にも便利そうです。 ST 83TM-MD は過去のロッドとなってしまっていますが、変わり種のロッドとしては貴重だと思います。型番からすると 83TM の T は、テレスコタイプで、ロッドパワーは M(ミディアム)だと思います。何れにしてもエギングロッドでテレスコタイプを選ぶ理由は携帯性しかありませんのでメインで利用するロッドではありません。

アウトガイドとインターライン

ガイドとはライン(釣り糸)を通すリング(輪)で、ロッドの外側にガイドが付いているものをアウトガイドと呼びます。エギングでは細いPEラインを使っているので、風やシャクリの動作によってラインがガイドに絡みやすいというのが宿命です。とくにエギング初心者にはトップガイド(穂先のガイド)でのライントラブルはつきものです。そのためエギングロッドではラインが絡みにくいようなガイドに設計されています。

ガイドにラインが絡むトラブルを根本的に解決してくれるのはインターライン(中通し)タイプのロッドです。ラインをロッドの中に通すため、風の影響も少ない構造です。以前はインターラインのロッドといえば高嶺の花でしたが、最近ではエントリーモデルにもラインナップされています。インターラインモデルの難点はラインをロッドの中を通すために特殊な器具(ワイヤー)が必要となることです。要はパンツのゴムを通すのと同じ要領ですね。

ダイワのE-GEEシリーズ、エメラダスINFからインターラインモデルが発売されおり、実売価格で1万円ぐらいからインターラインモデルを購入することができます。型番の最後のIがInterLine(インターライン)を表しています。

 
E-GEE
エメラルダス INF
レングス
ロッドパワー
8ft
ML
(ミディアムライト)
8.3ft
ML
(ミディアムライト)
8.3ft
M(ミディアム)
8.6ft
ML
(ミディアムライト)
8.6ft
M(ミディアム)
8.6ft
MH
(ミディアムヘビー)


ロッドレングス(長さ)

ロッドの長さは、フィート(ft)で表されています。余談ですが、Googleは単位変換もしてくれます。1フィート、1ftで検索すると30.48センチとなります。

1ft - Google 検索

しかし、ロッドの長さは、実際の長さとは若干異なるようです。下表は DAIWAエメラルダスインフィート と SHIMANOセフィアSS のロッドの長さ表記と全長になります。DAIWAは型番の80、83、86、89が、SHIMANOは型番の7x9、8x0、8x3、8x6、9x0が長さを表しています。

 
ロッドの長さ(DAIWA,SHIMANO) メートル DAIWA SHIMANO
7.9ft (,709) 2.41m 2.36 m
8.0ft (80,800) 2.44m 2.44 m 2.44 m
8.3ft (83,803) 2.53m 2.51 m 2.52 m
8.6ft (86,806) 2.62m 2.59 m 2.59 m
8.9ft (89,) 2.71m 2.67 m
9.0ft (,900) 2.74m 2.74 m

物理的にはロッドが長ければ長い程、飛距離は出ると思いますが、9ft を超えるロッドは初心者には扱いづらいと思います。8ft台を選択するのが無難です。8.0ftから8.6ftであればロッドレングスの差は15cmです。この程度の差であればあまり飛距離は気にしなくていいと思います。

一方、ロッドの扱いやすさという点では、15cmの差は大きく感じると思います。女性や身長の低い方であれば8.0ftの選択が無難です。また低い堤防の場合も短いロッドの方が断然扱いやすいです。また秋サイズ(小型サイズ)のアオリイカをサイト(見ながら)中心で狙うのであれば、8.0ft 以下のロッドが最適です。自分はヤマシタ(YAMASHITA) ナオリー Feeling Shaft LT762ML を使っていますが、レングスは 7.6ft(2.29m)でが、十分な長さです。

ロッドの重さ

エギングはシャクリを連続しますのでロッドの重量は大切なポイントです。軽ければ軽い程、扱いやすいロッドとなります。また1日中シャクリ続けるのであれば軽いロッドであることに越したことはありません。ロッドの自重は長さ、太さ、硬さに起因します。つまり長くてロッドパワーのあるロッドであれば重いということになります。太く硬く重いロッドは手首への負担が大きくなります。

SHIMANO Sephia BB R (セフィアBB R) と DAIWA E-GEE (エーギー) でサイズによる自重を比較したのが下記の表です。

 
BB R/E-GEE
8.0ft
8.3ft
8.6ft
Sephia BB
S800M 111g
S803M 119g
S806M 124g
E-GEE
80M 115g
83M 118g
86M 123g

当然、同シリーズで硬さが同じであれば長さが短くなれば軽くなっています。

ロッドの素材

エギングのロッドにはカーボン含有率というのが記されています。カーボンとはカーボンファイバー(炭素繊維)のことで、特徴としては「軽くて強い」ということです。カーボン以外の素材としては、グラスファイバー(ガラス素材)があります。グラスファイバーはカーボンに比べると重く軟らかくなります。エギングロッドはこの2つの素材を混合することで、軽量で高感度であり、且つ張りが強く高弾性なロッドに仕上げています。硬いロッドはカーボン比率が高く、軟らかいロッドであればカーボン比率を下げます。また自重で曲がってしまうような長いロッドもカーボン含有率を高めなければなりません。

ロッドの性質

エギングロッドの概観からの説明の次はロッドの性質についてロッドパワーとテーバーから考えていきたいと思います。

ロッドパワー

ロッドパワーとはロッドの硬さで、ロッドに負荷をかけたときにどれだけしなるかをUL(ウルトラライト)からH(ヘビー)の6段階で定義しています。しかし、定量的な目安はないようで同じロッドパワーでもメーカーによって異なるようです。ロッドパワーの6段階について下記に示しますが、エギングロッドではミディアムライトからミディアムヘビーのラインナップが主流です。

 
軟らかい
硬い
ロッド
パワー
ウルトラライト
ライト
ミディアムライト
ミディアム
ミディアムヘビー
ヘビー
記号
UL
L
ML(EL)
M(E)
MH(EH)
H

メジャークラフト クロスステージ エギング Kシリーズ では、EL, E, EH と表記されています。最初に購入したロッドがクロスステージの TypeE でしたが、ダイワやシマノでいう M と同じような感じです。EL=ML, E=M, EH=MH といった感じでしょうか。

またエギの適合号数が記載されているロッドもありますが、大きい(重い)餌木をシャクル、深場で攻めるのであればロッドパワーが必要となります。エギングでは弾性のないPEラインを使うので、硬めのロッドの方がシャクリの動作が餌木に伝わりやすく初心者には扱いやすいと思います。

同じ力でシャクったとしてもロッドが軟らかれば、ロッドが曲がることによって力が吸収されてしまいます。しかし、ロッドの曲がる力を利用してシャクることができますので、力がない女性には軟らかめのロッドがおススメです。男性でもパワフルにシャカシャカとシャクるまくるより、大人にゆくっりとシャクリたいというのであれば M, ML のロッドが向いています。

特に軟らかくしなやかなML(ミディアムライト)のロッドは、ラインスラックを利用したスラックジャークを中心、ゆっくりと餌木を動かしたいというのに適しています。また秋シーズンで2.0-2.5号の餌木を使うのであれば、餌木が跳ね上がらないようにロッドで力が分散される軟らかいロッドが適しています。
ラインスラックとは... ラインのたるみ(糸ふけ)のこと。キャスト後、スラッグを取らないと、リールに巻きつくなどしてライントラブルの原因になるので注意が必要。潮の流れや風などで糸が流されたり、オモリが海底について、竿の先端から浮きやルアーの間の道糸やラインがたるんでいる状態のこと。一般的に初心者などは、このたるみをなくしピンっと張ることでアタリを感じやすくする。糸ふけは基本的に出さないように釣るのが上手い釣り。糸ふけが多いとアタリを見逃したり、仕掛けを不必要に潮に流されてしまう。落とし込み釣りやトラウトなどの釣りでは意図的に糸ふけを出し、そのラインの沈下速度の変化や糸ふけに出るアタリでアワセを入れる。初心者には難しい技だがすぐに慣れる。
スラックジャークとは... 最近ではラインのたるみ(スラック)を利用してしゃくりあげる「スラックジャーク」などが挙げられる。スラックジャークは、ラインテンションをかけた状態でしゃくるときに起きてしまうズル引きのようなアクションを良しとせず、ラインをあえてたるませることによってロッドを振り上げる初速度を有効に餌木に伝えるテクニックであり、商業的エギング界においては重見典宏が提唱して広めた。
ロッドパワーの違いを SHIMANO Sephia BB (シマノ セフィア BB)で考察してみます。
 
品番
先径/元径(mm)
カーボン含有率(%)
S806ML
1.8/11.6
94.6
S806M
1.8/11.8
94.6
S806MH
1.8/11.8
95.3

ロッドの長さは8.6ftです。ML と M を比較するとカーボン含有率は同じ94.6%ですが、MLは元径が2mm細いことがわかります。また M と MH で比較すると先径/元径は同じですが、カーボン含有率が M よりも MH の方が 1.2% 多いことがわかります。つまり、軟らかいロッドは、細くカーボン含有率が低く、硬いロッドは太くカーボン含有率が高いということになります。

ロッドテーパー

ロッドテーパーとは、ロッドに負荷をかけて曲げたときの曲がる位置のことで次のように表されています。日本語では調子といわれています。

スロー
レギュラー
ファスト
胴調子
中調子
先調子

スロー・テーパー
より根本に近いところで曲がるので柔らかく手首や腕への負担が少なくなります。但し、餌木にシャクリが伝わりづらいので大きくスローなシャクリ動作に適しています。

ファースト・テーパー
先端部で曲がるので堅くロッドが力を吸収しないので手首や腕への負担が大きくなります。シャクリの動作が餌木に伝わりやすいので、餌木を繊細に動かすことができます。

最近のDAIWAやSHIMANOのエギングロッドにはテーパーの記載がなく、最適なロッドパワーとテーパーの組み合わせを構成して発売しているようです。 エギングロッドはファーストテパーがよいと言われています。E-GEEシリーズの 86MH・F の “F” はファーストテパーを表していると思われます。

下記は同じロッドの長さでの800gの荷重をかけた場合のロッドのしなり具合です。【DAIWA エメラルダスINF(インターライン)を修正】

taper

最初に選ぶエギングロッドの一本とは

エギング初心者で釣りも初めてということであってもあまり安いロッドはお勧めしません。かといって5, 6万もするようなロッドも必要がありません。DAIWA E-GEE、DAIWA エメラルダス INF、SHIMANO Sephia BB R あたりから選ぶのが無難だと思います。実売価格で1万円~1.5万円ぐらいです。

またインターラインはセッティングに時間がかかるので、最初の1本であればアウトガイドのロッドを推奨します。

価格の差で何が違ってくるのかをみるために、DAIWAの8.6ft、MH(ミディアムヘビー)のロッドで関連する項目を表にまとめてみました。

Daiwa エギングロッドでの比較

 
種類
型番
自重
先径/元径
カーボン含有率
ガイド
実売価格
リバティクラブ
862MH 145g 1.8/11.4 mm 87% SICガイド ¥5,980
E-GEE 86MH 125g 1.6/11.9 mm 89% Kガイド ¥10,290
エメラルダスINF 86MH 120g 1.6/11.9 mm 97% Kガイド ¥15,435

8.6ft MH (ミディアムヘビー)のロッドは、簡単に言えば長くて張りのあるロッドです。カーボン含有率を見るとリバティクラブ 862MH は、87%で、エメラダス INFと比較すると同じ硬さのロッドなのに10%以上異なります。ということは張りや硬さを出すためにロッドを太くしなければなりませんが、あまり太くすると逆に自重に耐えられなくなってしまうので、元径を細くして先端を太くしています。

先径と元径の差が少ないということは、ロッド全体で力を分散することになっているのではないかと思います。E-GEE と エメラルダスINF については調子カーブがサイトに記載されているので比較をするとE-GEEの方がより先端部で曲がっていることがわかります。やはりE-GEEはファストテーパーなのです。ロッドの太さが同じでカーボン含有率が低いということは、荷重をかけた場合に細い先端部の方が曲がりやすいというのはわかりやすい結果です。

compare_taper

リバティクラブの調子カーブについての記載はありませんが、ティップ部分が太くなっているということは、感度が悪く餌木をコントロールしずらくなっているということが想像できます。また自重も25g重くなり、ガイドもラインが絡みにくいKガイドは採用されず、ラインが摩擦で切れないSICガイドとなっています。エギング初心者の最大の悩みはライントラブルですのでKガイドは必須だと思います。

と、いうことでダイワ リバティ・クラブは価格的には魅力がありますが、初めて購入するエギングロッドの選択肢からは外した方が無難ではないかと思います。

E-GEE 86MH はそんなに硬いロッドという感じはありませんが、シャクった後のブレも感じずに使いやすいロッドです。もう少し張りがあるロッドがいいというのであれば、エメラダス INF という選択になるのでしょうか。

シマノ エギングロッド(セフィア)での比較

もうひとつの選択肢としては、SHIMANO セフィアシリーズの BB R, SS, SI あたりになります。シマノのロッドは、ダイワのエギングロッドよりも価格設定が少し高くなっています。Spehia の3シリーズでも同じように 8.6ft MH (ミディアムヘビー)で比較しているのが下表になります。
 
種類
型番
自重
先径/元径
カーボン含有率
ガイド
実売価格
Sephia BB R S806MH 126g 1.8/11.8 mm 95.3% Kガイド ¥12,569
Sephia SS S806MH 117g 1.8/11.8 mm 95.5% Kガイド ¥19,687
Sephia SI S806MH 114g 2.2/12.2 mm 98.2% Kガイド ¥26,365

価格によって自重とカーボン含有率が変わってきます。SHIMANO BB R が DAIWAでいう E-GEE と同じレベルでしょうか。Sephia BB R 806MH は以前に借りて使ったことがありますが、カーボン含有率による違いからなのか E-GEE と比べるともう少し硬くシャープという感じです。よりシャープなシャクリを求めるのであれば、SHIMANO Sephia シリーズからの選択をおススメします。

女性におススメのエギングロッド

男性よりも身長が低く、腕力がない、という一般的な特徴を考えると、あまり長くなく、少し軟らかめロッドがいいかと思います。身長が160cmなければ8.0ft、160cm以上あるのであれば8.3ftでも問題なく扱えると思います。E-GEE 80M・F E-GEE 83M・F, エメラルダスINF 80MLエメラルダス INF 83Mセフィア BB R S800M / セフィア BB R S803M あたりから選択するのがよいのではないでしょうか。

男性におススメのエギングロッド

身長が170cm あるのであれば8.6ft (2.6m程度)の長さでも不自由なく扱えると思います。エギングを始めるにあたっては、ロッドの動きが餌木に直接伝わる硬いロッドがいいのではないかと思います。自分は最初にミディアムのロッドを使いましたが、シャクった後のロッドのブレが結構気になりました。硬いミディアムヘビーのロッドで、色々なシャクリ型と餌木の動きを学んでから次にステップに進まれるのがいいかと思います。E-GEE 86MH・F, エメラルダス INF 86MH, セフィア BB R S806MH あたりから選択されることをおススメします。

秋イカシーズンにおススメのエギングロッド

男性には硬く長いロッドといいましたが、秋シーズンのサイト(見えイカ)狙いであれば長く硬いロッドは必要ありません。勿論、8.6ft のミディアムヘビーのロッドでサイトエギングができないわけではありませんが、サイト中心であれば短く軟らかいロッドで2.5号の餌木を使ったエギングがベストです。イカのサイズが小さいとアタリも取りずらく、シャクったときにイカが乗っているということがあります。硬いロッドで強くシャクルと身切れのリスクもありますが、軟らかいロッドであれば身切れのリスクも軽減されます。セフィア BB R S709ML / セフィア BB R S800ML, エメラルダス INF 80ML などが使いやすいのではないかと思います。

上記のロッドであれば、長年使うこともできると思います。2本目以降は自分の釣り方にあったロッドを是非探してみてください。

己の選択

E-GEE 86MH を気に入っていたということもあり、セッティングは面倒になるけど一度使ってみたかったインターラインのロッドをとE-GEE 86MHI をポチッとしかけたのですが、スラックジャークやゆっくりとした餌木操作ができる軟らかいミディアムライトのロッドも使ってみたいということで ダイワ(Daiwa) エメラルダス INF 86ML をお買い上げ!

でも、やっぱりインターラインのロッドも欲しい...。

 
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