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Post Date:2018年10月28日 

ズル引きエギングの最強の仕掛け

ズル引きエギング デュエル タコやん

東京湾では、シリヤケイカ、スミイカ(コウイカ)、カミナリイカ(モンゴウイカ)が春と秋には堤防からでも狙えます。コウイカ科のイカたちは、砂泥の底近くに生息して、春に産卵のために浅場に来ます。そして秋には成長した小イカが浅場に残っています。

アオリイカを狙った堤防からのエギングでも、海底に餌木を着底させてシャクっているとコウイカが果敢に餌木(エギ)を追いかけてくることがありますが、スミイカやカミナリイカ、シリヤケイカなどのコウイカの仲間たちは、アオリイカのいる中層よりも海底付近に生息しています。

砂泥に生息するコウイカ科のイカたちをターゲットにするのであれば、オモリを付けて底をとりながら餌木(エギ)をズル引いてくる方法が効率的です。

以前にも

で、ズル引きエギングについて記載していますが、今年の秋は、新しい仕掛けでチャレンジです。

エギスナップに5号のナス型オモリと餌木(エギ)を付けるというのが、一番シンプルなズル引きの仕掛けですが、 ヤマリタ タコエギング シンカー Ⅱ(生産終了)などを使うと餌木とオモリの位置が少し離れるのでいい感じです。

デュエル、ダイワからもエギング シンカーが発売されています。

エギは 2~2.5号 を使います。自分の好きな餌木(エギ)を使えるのがメリットです。

エギング シンカー を装着すると、こんな感じです。

ズル引きエギング タコエギシンカーⅡ

最近の流行りの餌木(エギ)は、 足がパタパタ、ひれがパタパタを動く、デュエル EZ-Qヨーズリ パタパタQ です。餌木も進化しています。


最強のズル引きエギングの餌木(エギ)?

今シーズン、活躍してくれているのはこちらのタコ用の餌木の デュエル タコやんです。イイダコやマダコ用の餌木(エギ)ですが、底に生息するコウイカ科のイカたちも勢いよく食らいついてきます。もちろんタコもかかりますけど、、、。

カンナ(針)の形は2種類ありますが、

タコやん

上写真の左側のカンナのタイプを使用しています。シングル カンナですが、イカ用のダブル カンナの餌木(エギ)と比べてもかかりに遜色は悪くありません。サイズは2.0か2.5号がおススメです。


ズル引きエギングのタックル

タックルはエギングと同じです。ただオモリを付けて遠投して、ズル引いてくるので固めのロッドを使いましょう。またインターライン(中通し)のロッドであればラインが絡むこともありません。

リールは、エギンガーならダブルハンドを使いたいところです。ダイワなら2500番台、シマノなら3000番台のスピニングリールです。自分は、セフィアBB C3000HGSDH をメインで使っていますが、

シマノ、ダイワからも安価なエントリーモデルのダブルハンドルのエギング用リールも発売されています。

ラインは、0.6~0.8号のPEライン、リーダーには1.5~2.0号のフロロカーボンラインを使います。


ズル引きエギングのやり方

ズル引きエギングの方法は、アオリイカのエギングよりも簡単です。下記は再掲となります。

キャスティングは、少し長めにラインを垂らして、オモリの自重を使って飛ばします。あとは、ゆっくりとリールを巻いて、数m動かしたら、しばらく止めてを繰り返します。止めている間もテンションを張っておきます。 たまにシャックって海底を跳ね上げるのも効果的です。

リールを巻く速度、距離、止めている時間を色々と試して自分のベストパターンをつくりましょう。

  1. なるべく遠くまで投げる
  2. ラインの弛みをとる
  3. シャクってエギをアピール
  4. ラインの弛みをとる
  5. 5-10秒間、エギを動かさずにステイ
  6. ゆっくりとリールを巻いて3-5mぐらい海底をズル引き
  7. 5-10秒間、エギを動かさずにステイ

3-7を繰り返します。

ラインが引っ張られるような感覚があった場合は、ゆっくりとロッド(竿)を立てて合わせます。途中で外れてしまうときもありますが、そんなときは慌てずに餌木をステイさせましょう。かなりの確率で再び餌木にアタックしてきます。

ズル引きエギングのやり方

ズル引きエギングの釣果 カミナリイカ(モンゴウイカ)
Post Date:2018年10月21日 

エギングの小物(エギストッカー)

Shimano Sephia エギストッカー

秋のエギングの醍醐味は、餌木を追ってくるイカの存在を確認しつつ、移動しながら釣りをする ランガン(run & gun)です。しかし、置いてある荷物があると、移動の度に海から目を離さなければならなくなるのが嫌いです。荷物があると次第に移動すること自体が億劫となってしまいます。

陸っぱりから狙う数百グラムの秋イカならタモやギャフは必要ありません。であれば、なるべく手軽にエギングを楽しもうと思って手に入れたのが、ウェストバッグのように腰に巻くことができる シマノ エギストッカー でした。

購入したのは随分と前のことですが、いま販売されているものと同じものだと思います。ただ、自分の持っているエギストッカーには、シマノの自転車パーツブランドの NEXUS の名がありますが、現在は、シマノの釣り具ブランド名である Sephia に変更となったようです。

Shimano Sephia エギストッカー

釣行後には、水洗いをしていたつもりですが、2個あった上部のファスナーのひとつが、塩でボロボロになり外れてしまいました。それでも未だ現役で活躍中です。

ハードケースのウェストタイプでは、シマノ以外では、タカ産業の餌木ストッカー があります。ショルダータイプも幾つかありますが、シャクリを続けるエギングでは、ウエストタイプの方がロッドとリールを操る動作の邪魔になりません。

また餌木(エギ)だけでなくエギングに必要な小物もすべてひとつに入れられるという収納性も気に入っています。


エギング釣行に必要な小物たち

シャープナー イカシメ ラインカッター エギスナップ

エギングに携行しているのは、左からエギ シャープナー&チューナー、イカシメ、ラインカッター、エギスナップ、そしてリーダーとして使うフロロカーボン ラインです。あと必要なのは釣ったイカを入れるジップロックぐらいです。

これら小物類は、エギストッカーの前面にあるポケットに収納できます。少し大きなフロロカーボン ラインはポケットに入らなかったので、収納ケースを1つ抜き出したところに入れています(下写真 右)。もちろん、エギング用として販売されているフロロカーボンで30m巻きぐらいのラインであればポケットに収納できます。

またパーティションで区切られているところは、上に引き出すことができます。2.5号などの小さな餌木も簡単に取り出すことができる工夫が嬉しいです。

Shimano Sephia エギストッカー

エギシャープナー&カンナチューナー

エギシャープナーとカンナチューナーがセットになっているものを使っています。このセットはエギのメンテナンス用です。根掛かりしたあとなどは、エギのカンナ(針)が広がってしまったり、針先部分が曲がってしまったりします。

カンナチューナーを使えば、手で直そうとして痛い目に合うこともありませんし、カンナの角度調整も簡単です。シャープナーは、針先が曲がったり鋭さがなくなったときに研ぐために使います。

エギシャープナー

エギシメ

エギシメは、エギを昇天させるための道具です。イカは釣り上げて直ぐに絞めた方が、美味しくいただけます。エギの絞め方は、第一精工のイカシメ+ホルスターを参照してください。脳天に突きさすと一瞬で白くなり昇天させることができます。

自分が使っているエギシメは、エギングを始めた頃に購入したエギセットに付属していたものだと記憶していますが、その後、紛失することもなく、長年使っています。次は第一精工のイカシメ+ホルスターのような、もう少しカッコいいやつが欲しいです。


更にお手軽に餌木を持ち歩く

IMG_6241

シマノのエギストッカーは、M,Lと2種類のサイズがありますが、M(Middle)サイズでも16本の餌木が収納できます。エギングを始めた頃は、様々なサイズとカラーを揃えていましたが、最近では、秋は2.5号、春は3.5号でカラーも下表から2-3個セレクトして持ち歩くことが多くなりました。

アピール系 オレンジ、ピンク
ダーク系 レッド、ブラック
ナチュラルカラー アジ、マイワシ

数本の餌木しか持ち歩かないときは、ナカジマから発売されているカラビナ付きのエギホルダー、イカラビーナ を使っています。これならパンツのベルトループ(ベルト通し)にぶら下げられ、餌木の交換も容易です。その他、上で紹介した小物類はポーチに入れて同様に腰にぶら下げています。

イカラビーナには2種類のサイズがあり、Mサイズが2.5~3号まで、Lサイズが3~4号となっていますが、Lサイズでも2.5号の餌木が落ちるようなことはありません。


後は、扱いやすいロッドとリールで

糸が絡むことがないインターライン(中通し)の ダイワ E-Gee 86MHI が、思った以上に扱いやすかったので、もう少し短い竿でもインターラインのものを1本購入しました。

ダイワ エギングロッド リバティクラブ 802MLI は、8'(8フィート、2.44m)と若干短めです。短めのインターラインのロッドは、エギング初心者や女性にも扱いやすくおススメです。また実勢価格で1万円を切っているところもありがたいですね。対応餌木は2-3号となっていますが、秋のエギングには十分です。

リールは、ダイワ スピニングリール リーガル 2506H-DH を使えば、PEも巻かれているので手軽にエギングを始められます。

身軽な装備で、秋のランガン エギングを楽しんでください。

Post Date:2017年10月28日 

陸っぱりから ”ズル引き” エギングでコウイカを狙う

スミイカ

2年前に ズル引きエギングでスミイカを釣る | 象と散歩 というブログを書きましたが、久しぶりにずる引きエギングに行ったのでおさらいです。

コウイカ類もアオリイカを狙ったエギをシャクるスタイルでも釣れますが、コウイカは砂泥低に生息しているので、コウイカを狙うならシャクリよりもズル引きが効率的です。コウイカ エギング の仕掛けと釣り方について説明していきます。


陸っぱりエギングで釣れるコウイカとは?

先ずは、ターゲットとするコウイカ類についてよく知りましょう。

イカはツツイカ目とコウイカ目に大別されます。エギンガーのターゲットであるアオリイカは、スルメイカやヤリイカと同じツツイカ目です。

そして、スミイカ(コウイカ)、カミナリイカ(モンゴウイカ)などはコウイカ目に分類されます。コウイカ目は、身体の中に下記のような石灰質の貝殻(甲)を持っているのが特徴です。

甲

「貝殻?」と思われるかも知れませんが、イカの祖先は貝と言われています。オウムガイは、殻を外側に持った頭足類で、コウイカは、この殻を退化させて身体の中に収めたと言われています。

Nautilus pompilius

英語でツツイカは Squid(スクイード)ですが、甲(Cultbone)を持つコウイカ類は、 Cuttlefish(カトルフィッシュ)です。日本語でもコウイカは漢字では甲烏賊と書きます。

エギングを初めて釣れたイカが何かを知るために、購入したのが イカ・タコ識別図鑑 のアプリ版でした。現在は、アプリでは販売せれていませんが、Kindle版 があるので釣り上げたときにスマホでも確認できます。


エギングで釣れるスミイカ(コウイカ)

コウイカ目にも何種類かいますが、コウイカは関東ではスミイカと呼ばれています。関西ではハリイカと呼ばれているようです。下記がコウイカ(スミイカ)です。

コウイカ

東京湾では晩秋から冬の時期での釣り船が一般的ですが、下記に引用文にあるように千葉の内湾でも3-4月であれば陸っぱりからのエギングで釣ることができます。

[釣り]
水深10-100mのやや内湾的な砂泥低にすみ、冬の終わりから春先にかけて浅海に浮上してきて産卵する。この時期に釣ることが多い。

エギングで釣れるカミナリイカ(モンゴウイカ)

千葉の房総でスミイカと呼ばれている大半はカミナリイカ(モンゴウイカ)のことです。トップのメインビジュアルにした写真もカミナリイカです。カミナリイカは秋でも釣れますが、春の産卵時期には1Kgを超えるサイズにもなり、釣って楽しい、食べて美味しいイカです。カミナリイカ(モンゴウイカ)は背中の文様から判別しやすいです。

下記は春に釣ったカミナリイカです。

カミナリイカ
[釣り]
コウイカと混同している釣り人がおおい。浅海に多くて身近な甲イカであり、大型になるので釣って面白く、食べても美味しいので、これから人気がでてくることだろう。

エギングで釣れるハリイカ

小型のコウイカと思いましたが、イカ・タコ識別図鑑 を見ると明瞭な斑紋がないためハリイカではないかと思います。胴長が10cmほどの小型のコウイカ類です。

ハリイカ
[釣り]
小型甲イカであり気づかれないので、わざわざ釣りで狙われない。しかし気をつけて見分けると混ざって釣れていることが多い。こういうイカを見るのも釣りの楽しみ。

コウイカ ズル引きエギングの仕掛け

基本的にはエギングと同じタックルで十分です。ただオモリを付けて遠くに投げるので固めの長いロッドがおススメです。先日は、少し風もあったので、風の影響を受けにくいインターライン(中通し)の EGEE-86MHIを使いました。リールはシマノの C3000SDH、ラインはPE 0.6号、リーダーは2号です。

タックル

ロッド

インターラインのロッドは、ロッドの中にラインを通すので、細い0.6号のPEラインでもガイドに絡む心配はありませんし、風があるときでもライントラブルはありません。是非一本は持っておきたいロッドです。


リール

リールも普段エギングで使っている シマノ セフィアBB C3000HGSDH です。ズル引きでダブルハンドルの必要はないですけど、やっぱりエギングにはダブルハンドルのリールです。


ライン(PEライン+リーダー)

ラインは抵抗が少なく飛距離がでる細いPEライン(0.6号)を使います。また細いPEラインの方が、風の影響も受けずらいです。

PEラインは、複数のポリエチレンの糸を織り込んでいるので強度があり、伸縮性がないので、ずる引きでもテンションを張ったままエギを引きずってくることができます。またイカがエギに食らいついたときのアタリもわかりやすいです。

下に紹介するメジャークラフトの弾丸ブレイドには4本編みと8本編みがありますが、4本編みの0.6号で強度は十分です。

リーダーには、海底を引きずったときの擦れにも強いフロロカーボンを使います。以前は2.5号のリーダーを使っていたのですが、最近は2.0号を使っています。


PEラインとリーダーの結び方

PEラインとリーダーのラインの結び方については、 これは簡単!PEラインとリーダーの結び方 | 象と散歩 に掲載している ”ひげなしノット” は、簡単で強度のある結束方法です。また、Duelから発売されている クイックリーダー は、簡単にループtoループでの結束方法ができるようにスナップ付きのリーダーが既にループになっています。

Duelが提供している下記の動画に結束方法(ラインの結び方)があり、動画にPEラインのループの結び方が説明されていますが、同じようにリーダーにもループを作ることで簡単にループtoループの結束ができます。

詳しくは下記のビデオを参考にしてください。

ループtoループでPEラインとリーダーを結んでズル引きエギングをしてみましたが、ラインが切れるといった強度的の問題はありませんでした。しかし、ラインの結び目が3箇所になるり、PEライン、リーダー、それぞれにラインが2重となる部分ができてしまいます。

”ひげなしノット” の方がより早く結べると思いますが、”ひげなしノット” がうまくできないというのであれば、こちらも試してみてください。


餌木(エギ)

ズル引きエギングの場合は、オモリを付けて遠くに飛ばすので、小さめの2.5号のエギを使っています。これより小さいエギだとカンナも小さくなってしまうのでバラす危険が高まります。

エギスナップにナス型オモリ(3号 - 4号)とエギを両方付けますが、スナップにはオモリも付けるので回転性のよいローリング付きのエギスナップかローリング・サルカンを使います。

餌木

上の写真は、YO-ZURI(ヨーヅリ)プレミアムアオリーQ RS BRS(ブロンズシェル)2.5号ですが、エギの種類とカラーはお好みで。


コウイカの釣り方

コウイカ類が生息する場所は砂泥低ですが、陸っぱりからでは海底の様子がわかりません。何回か餌木を付けずにオモリだけを投げてズル引いてくると、海底の様子がわかります。海底の様子がわかったら餌木を付けて投げます。

  1. なるべく遠くまで投げる
  2. ラインの弛みをとる
  3. シャクってエギをアピール
  4. ラインの弛みをとる
  5. 5-10秒間、エギを動かさずにステイ
  6. ゆっくりとリールを巻いて3-5mぐらい海底をズル引き
  7. 5-10秒間、エギを動かさずにステイ

あとは、3から7を繰り返します。

ラインを”スルスル”っと引っ張られるか、巻いてる途中で突然“ズンっ”と重くなったら、ひと呼吸待ってからロッドを立ててあわせます。

引いてくる途中でバラしてしまったときは、その場で暫くステイしてまた巻き始めるともう一度食らいついてくることもありますので慌てずに。

How to ズル引き

海底を引きずってくるので、イカ以外にもイイダコやマダコがかかることもあります。前回の釣果もカミナリイカとマダコでした。

釣果
Post Date:2015年10月17日 

ズル引きエギングでスミイカを釣る

ズル引きエギングの釣果

アオリイカを対象としたエギングでコウイカ類は外道とされていますが、餌木を着底させた釣り方をしているとスミイカが釣れます。スミイカについては、過去にきざしKeygramを使う(その2)でも触れていますが、一部再掲します。

スミイカは、関東地方でのコウイカの別名です。真っ黒な大量のスミを吐くことからこう呼ばれているのだと思います。東京湾では10月頃から乗合船でのスミイカ釣りが始まります。 また下記にあるように、カミナリイカも甲イカ目コウイカ科で、見た目が似ているためコウイカと混同されています。

房総(千葉)のエギングで釣れるスミイカの殆どはカミナリイカです。またカミナリイカは一般的には、その文様からモンゴウイカ(紋甲烏賊)と呼ばれています。

また、英語名は Kisslip Cuttlefishです。確かに全身キスマークにも見えます...

カミナリイカ・紋甲イカ・スミイカ

そんな幸せいっぱいそうな英語名を持ちながら目つきはかなりの悪人です。

カミナリイカ モンゴウイカ 紋甲イカ 目つき
コウイカ コウイカは、水深10m-100mのやや内湾的な砂泥底にすみ、冬の終わりから春先にかけて浅海に浮上してきて産卵する。この時期に釣ることが多い。 カミナリイカ  とコウイカと混同している釣り人が多い。浅海に多くて身近な甲イカであり、大型になるので釣って面白く、食べて美味しい。

スミイカの釣れる時期

「スミイカ」でググられた時期をGoogleトレンド(カテゴリは釣り)で調べてみると、10,11月がピークとなっていることがわかります。実際にある程度サイズも大きくなって堤防から釣れる時期もこの頃です。産卵後に成長したカミナリイカは、水温が下がるまでは浅瀬にいるので、この時期は堤防からも釣ることができます。


ズル引きエギングでスミイカを釣る

コウイカの仲間は砂泥底(さでいぞこ)に生息し、あまり中層や表層では泳いでいません。水族館でみたコウイカもアオリイカよりも底にいました。以前NHKで放映された「知られざる野生 東京湾~イカの王国」でも館山の砂泥底を泳ぐカミナリイカの姿がありました。

コウイカの幼体
水槽の砂底にいるコウイカの幼イカ@八景島シーパラ

と、いうことでコウイカ類を釣るには底狙いで間違いありません。餌も海底に佇むエビや魚です。なのでエギングで餌木を着底させてからシャクっているとコウイカ類も釣れるのです。エギングを始めた時に、アオリイカは二段シャクリ、スミイカはズル引きが基本だと師匠にも教わりました。勿論、中層の餌木を果敢に攻めてくるカミナリイカもいます。

ズル引きとは、その名の通り、餌木を底まで落として海底をズルズルと引っ張ってくることです。下記は、釣り用語集での説明です。

ズル引き ワームを底まで落とし、底をズルズルと引きずるようにゆっくりワームを動かすこと。 ワームとは 疑似餌のことでやわらかいソフトルアーの一種です。自然界には存在しない生物やミミズ(ストレートワーム)、ザリガニ(クローワーム)、に似せて作られている。ハードルアーに比べると比較的よく釣れるのでバス釣りではクランクベイトやスピナーベイトなどのフォローとして使用される場合が多い。

ズル引きエギングは単純な動作です。上記の説明のように餌木を着底させてからゆっくりと引きずってくるだけです。そう考えると餌木を早く沈め、しっかりと底を取れるようにした方が効率的です。


ズル引きエギングに最適な餌木

コウイカ用のエギングも仕掛けは、DUEL(YO-ZURI)から発売されているボトムシュリンプ 3.0号のようなズル引き専用餌木もあります。(残念ながら販売終了

写真をみてわかるように餌木の下にオモリ(6号 23g)が付いています。海底では下図のように餌木が底に付かないため、根掛かり防止になっているようです。餌木のサイズは3.0号(ボトムシュリンプ 3.0号)と3.5号(ボトムシュリンプ 3.5号)があり、コウイカの生態を鑑みた仕掛けになっています。釣り方についてはボトムシュリンプの製品情報に掲載されています。

ズルズル海底をひいて~ピタッと止める!これで簡単イカGET
ボトムシュリンプ製品情報から転載

ボトムシュリンプのようなズル引き専用の餌木を購入しなくても、スナップに「なす型」か「六角型」のオモリを餌木と共に装着するだけで十分です。ボトムシュリンプは3.0-3.5号の餌木です。餌木は号表記ですが、もともとは寸なので、9 - 10cm 程度の大きさです。自分で餌木を用意することで、サイズも色も色々と試すことができます。

餌木サイズとオモリについての組み合わせを色々と試してみましたが、自分にとっての最適な組み合わせは、餌木サイズは2.5号で、オモリは、3-4号です。オモリが大きくなると飛距離も出ますが、ロッドへの負担も大きくなります。

オモリの号数は、尺貫法の匁(もんめ)で1号=1匁です。1匁は、3.75g なので、4号のオモリは約15gです。YO-ZURI パタパタQ ラトル 2.5号を使うとすると重量は10gなので、合計で25gとなります。

4.0号の餌木(YO-ZURI エギ アオリーQ RS 4.0号)が24gなので、4号餌木よりも重くなります。ロッドへの負荷が気になるようでしたらオモリを3号(11g)に下げると、合計が21gになり、4号餌木よりも軽くなります。

餌木サイズを下げても軽量化を計ることができますが、餌木が小さくなると、掛かりが甘くなりイカをばらしてしまうリスクが高まります。YO-ZURI アオリーQ RS 2.0号は、8.3gなので、4号のオモリと組み合わせると合計約23gとなり、この組合せでは4号餌木よりは軽くなります。

上記の組合せはエギングロッドを前提としていますので、ダイワ ロッド ジグキャスター 90MHのような硬め(ミディアムヘビー)のルアーロッドを使うのであれば気にする必要はなくなります。


ズル引きエギングのロッド

エギングロッドでズル引きを楽しむのであれば、ダイワ エメラルダス X 86MHのような硬めのエギングロッドで4.0号の餌木まで対応しているものであれば、2.5号餌木+オモリ4号でも大丈夫かと思いますが、自己責任でお願いします。


ズル引きエギングのリール

リールも普段エギングで使っているリールで問題ありません。DAIWAであれば2500、SHIMANOであれば3000番のリールです。シャクリのエギングと併用するのであれば、やはりダブルハンドルを選びましょう。


ズル引きエギングのコツ

ズル引きは根掛かりのリスクが大きくなりすので、初めてキャスティングする場所では、最初は餌木を付けずにオモリだけにして、手前までズル引いてくると海底の様子がわかります。

キャスティングは、少し長めにラインを垂らして、オモリの自重を使って飛ばします。あとは、ゆっくりとリールを巻いて、数m動かしたら、しばらく止めてを繰り返します。止めている間もテンションを張っておきます。 たまにシャックって海底を跳ね上げるのも効果的です。

リールを巻く速度、距離、止めている時間を色々と試して自分のベストパターンをつくりましょう。

スミイカが餌木に食いついてくるのは、ズル引きを止めた瞬間、若しくは動き出す瞬間です。リールを巻き始めた瞬間に“ズンっ”と重くなったら、ひと呼吸まってからロッドを立ててあわせます。

リールを巻き始めた瞬間に餌木に食らいついてきたときに、あわせが早いと、食腕だけが餌木のカンナに掛かっているときもありますので、あわせは慌てないことが大切です。

手前に寄せてから十分に墨を吐かせてからあげます。

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