Googleスプレッドシートで人口ピラミッドグラフを作成するには、「年齢・男・女」の3列データを用意し、男性人口をマイナス値にして横棒グラフにする方法が簡単です。
今回は、男性人口をマイナス値にする方法ではなく、メインビジュアルのように中央へ年齢ラベルを配置した、少し見栄えのよい人口ピラミッドグラフを作成してみました。
備忘録として、作成手順を残しておきます。
人口データを取得する
人口データは、e-Stat(政府統計ポータルサイト)から取得しました。今回は、2024年10月1日現在の日本人人口を使います。取得したデータから、グラフ作成に必要な「年齢」「男性人口(千人)」「女性人口(千人)」を抜き出したものが下表です。
| A | B | C | |
| 1 | 年齢 | 男(千人) | 女(千人) |
|---|---|---|---|
| 2 | 0歳 | 356 | 339 |
| 3 | 1歳 | 378 | 360 |
| 4 | 2歳 | 400 | 380 |
| 5 | 3歳 | 414 | 396 |
| 6 | 4歳 | 418 | 400 |
| 7 | 5歳 | 436 | 417 |
| 8 | 6歳 | 459 | 438 |
| 9 | 7歳 | 471 | 450 |
| 10 | 8歳 | 493 | 468 |
| 11 | 9歳 | 505 | 481 |
| 12 | 10歳 | 505 | 480 |
| 13 | 11歳 | 517 | 494 |
| 14 | 12歳 | 519 | 496 |
| 15 | 13歳 | 534 | 507 |
| : | : | : | : |
| 99 | 97歳 | 22 | 90 |
| 100 | 98歳 | 14 | 66 |
| 101 | 99歳 | 8 | 44 |
| 102 | 100歳以上 | 11 | 77 |
1歳区切りのデータをそのまま使うと、表もグラフもかなり縦長になります。そのため、ここからは下表の10歳区切りにしたデータでグラフを作成していきます。
| A | B | C | |
| 1 | 年齢 | 男(千人) | 女(千人) |
|---|---|---|---|
| 2 | 0-9歳 | 4330 | 4129 |
| 3 | 10-19歳 | 5345 | 5085 |
| 4 | 20-29歳 | 5933 | 5664 |
| 5 | 30-39歳 | 6358 | 6107 |
| 6 | 40-49歳 | 8090 | 7823 |
| 7 | 50-59歳 | 9062 | 8886 |
| 8 | 60-69歳 | 7215 | 7435 |
| 9 | 70-79歳 | 7396 | 8593 |
| 10 | 80-89歳 | 3980 | 6061 |
| 11 | 90-99歳 | 729 | 1985 |
| 12 | 100歳以上 | 11 | 77 |
完成イメージのグラフに合わせて表を作成する
今回作成する人口ピラミッドは、「左余白・男性人口・ラベル・女性人口・右余白」の5つのパートに分けた、積み上げ横棒グラフとして作成します。
左右の余白と中央のラベル部分を加えることで、男女の人口を左右に分けて表示します。
「左余白」は上図の男性グラフの左側の空白部分になります。同様に「右余白」は、女性グラフの右側空白部分です。「ラベル」は中央の年齢が記されている部分です。
グラフがバランスよく表示されるように、「男性人口」+「左余白」=「女性人口」+「右余白」になるようにします。下表では、男女ともに合算値が何れも9,100になるようにしています。
なぜ、9,100としたのでしょうか?
今回のデータでは、男性人口と女性人口の最大値は 9,062 です。最大値は、次の数式で求められます。
=max(B2:C12)
左余白と右余白は、この最大値以上の基準値から、男性人口または女性人口を差し引いて作ります。今回は、9,062 より少し大きい 9,100 を基準値にしました。この値はグラフの見た目を確認しながら調整していきます。
「左余白」の B2 には次の数式を入れます。
=9100-C2
また、「右余白」の F2 には次の数式を入れます。
=9100-E2
最後に「ラベル」列の説明です。ここには、「0-9歳」から「100歳以上」までの年齢区分を表示するための幅を設定します。今回は仮に 1000 としていますが、この値はグラフを見ながら調整します。
元データに「左余白」「ラベル」「右余白」を追加したものが、グラフ作成用の表になります。
| A | B | C | D | E | F | |
| 1 | 年齢 | 左余白 | 男(千人) | ラベル | 女(千人) | 右余白 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 0-9歳 | 4770 | 4330 | 1000 | 4129 | 4971 |
| 3 | 10-19歳 | 3755 | 5345 | 1000 | 5085 | 4015 |
| 4 | 20-29歳 | 3167 | 5933 | 1000 | 5664 | 3436 |
| 5 | 30-39歳 | 2742 | 6358 | 1000 | 6107 | 2993 |
| 6 | 40-49歳 | 1010 | 8090 | 1000 | 7823 | 1277 |
| 7 | 50-59歳 | 38 | 9062 | 1000 | 8886 | 214 |
| 8 | 60-69歳 | 1885 | 7215 | 1000 | 7435 | 1665 |
| 9 | 70-79歳 | 1704 | 7396 | 1000 | 8593 | 507 |
| 10 | 80-89歳 | 5120 | 3980 | 1000 | 6061 | 3039 |
| 11 | 90-99歳 | 8371 | 729 | 1000 | 1985 | 7115 |
| 12 | 100歳以上 | 9089 | 11 | 1000 | 77 | 9023 |
積み上げ横棒グラフで完成イメージを確認する
表ができたら、まずは積み上げ横棒グラフを作成して、完成イメージを確認します。
Googleスプレッドシートのメニューから「挿入」>「グラフ」を選択します。グラフエディタが表示されたら、グラフの種類で「積み上げ横棒グラフ」を選びます。
この時点では色合いなどはまだ整っていませんが、人口ピラミッドの大まかな形を確認できます。
次に、中央に表示する年齢ラベルの幅を確認します。
グラフエディタを開き、「設定」タブの「ラベル」から「ラベルを追加」を選択し、「年齢」をラベルとして追加します。
ラベルの位置は、「カスタマイズ」タブの「系列」で「ラベル」を選択し、「データラベル」の「位置」を「中央」にします。
最初はラベル列の値を 1000 にしていましたが、実際にグラフにすると中央のラベル部分が狭すぎました。そこで、ラベル列の値を 4000 に変更しました。
また、「左余白 + 男性人口」と「女性人口 + 右余白」の合計値も、9100 から 9200 に変更しています。
ここまでで、人口ピラミッドの基本形ができました。次は、このグラフをベースに、色や余白、軸の表示などを整えていきます。
色を変える
次にグラフの色を変えていきます。
「カスタマイズ」タブの「系列」で「左余白」を選び、「塗りつぶしの不透明度」を「0%」にすると、「左余白」がグラフ上で見えなくなります。
同じように、「ラベル」と「右余白」も「塗りつぶしの不透明度」を「0%」にします。
続いて、「系列」で「男(千人)」を選択し、「塗りつぶしの色」を青系に変更します。さらに「データラベル」にチェックを入れ、ラベルの位置を「内側軸寄り」にします。これで、男性人口の人数が棒グラフ内に表示されます。
同じように、「女(千人)」を選択して「塗りつぶしの色」を赤系にし、データラベルにチェックを入れます。
これで、だいぶ人口ピラミッドらしい見た目になってきました。
軸ラベルとグリッド線を消す
次に、軸ラベルとグリッド線を非表示にして、グラフをすっきりさせます。
Googleスプレッドシートでは、軸ラベルを完全に非表示にできないため、背景と同じ白に変更して、見えないようにします。
まず、「カスタマイズ」タブの「縦軸」を開き、「テキストの色」を白に変更します。
同じように、「横軸」でも「テキストの色」を白に変更します。
続いて、グリッド線を消します。
「カスタマイズ」タブの「グリッドラインと目盛」を開き、「主要グリッド線」のチェックを外します。
これで、軸ラベルとグリッド線が目立たなくなり、すっきりとした人口ピラミッドグラフになります。
縦軸のタイトルと凡例を削除する
仕上げに、縦軸のタイトルと凡例を削除します。
まず、グラフ内に表示されている縦軸のタイトル「年齢」をクリックして選択します。選択できたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーで削除します。
同じように、凡例もクリックして選択し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーで削除します。
これで、グラフ内に不要な文字要素がなくなり、人口ピラミッドの形がより見やすくなります。
タイトルを変更して微調整
最後に、グラフのタイトルを変更します。
「カスタマイズ」タブの「グラフと軸のタイトル」を開き、「タイトルテキスト」にグラフのタイトルを入力します。必要に応じて、フォントサイズや文字色などのフォーマットも調整します。
あとは、グラフの位置やサイズを調整し、全体の見栄えを整えれば完成です。
Googleスプレッドシートでも、余白とラベルをうまく使うことで、見栄えを整えた人口ピラミッドグラフを作成できます。
こちらは、1歳区切りで作成した人口ピラミッドです。余白とラベルを加えた積み上げ横棒グラフとして作成しているため、横軸の目盛りをそのまま人数として読むことはできませんが、全体として棺桶型の人口ピラミッドになっていることがわかります。また、58歳付近には丙午による凹み、78〜79歳付近には終戦直後生まれの凹みも見られます。
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