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Post Date:2022年11月19日 

小さくて軽いストーブは低山ハイカーにとっての正義

BRS-3000T チタン ガスストーブ

低山ハイク(ハイキング)の楽しみのひとつは「お湯を沸かす」ことです。

手段が目的になっていますが、暖かい飲み物を飲むではなく、お湯を沸かして飲むから楽しい!おにぎりやサンドイッチと共に飲むカップスープも格別です。

本格的な登山、キャンプで料理をというのであれば、別な選択肢になると思います。しかし、低山ハイクでは、お湯が沸かすことができれば十分なので、荷物にならない小さくて軽いストーブは正義です。

また、小さくて軽いということは、防災バッグに入れていてもかさばりません。キャンプ用品は、そのまま防災グッズとしても使えるものが多いですが、ガスコンロがあれば、万が一の備えにもなります。


ストーブとは?

低山ハイクを始めた頃、お湯を沸かして珈琲を飲んでいる姿に憧れて、「あれ、欲しい」と思いましたが、呼び方が分かりませんでした。

「ガスコンロ?」、「ガスバーナー?」自分の語彙力ではその2つしか思いつきませんでしたが、ストーブというのが一般的のようです。しかし、各社によっても呼び名が異なります。

メーカー呼び名
EPIgas(イーピーアイガス)ストーブ
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)ガスバーナー
Coleman(コールマン)シングルバーナー
Snow Peak(スノーピーク)ストーブ
PRIMUSm(プリムス)ストーブ(シングルバーナー)
mont-bell(モンベル)ストーブ

英語のstove(ストーブ)には、部屋を暖める暖房用のストーブ以外に、料理用のコンロ、レンジの意味があります。またburner(バーナー)は燃焼装置で、それがひとつなのでシングルバーナーです。

因みに片仮名で「コンロ」と書きましたが、コンロは日本語です。漢字では「焜炉」と書きます。炊事用の小さな炉のことです。


検索されているワードは?

キャンプ、ハイキング、登山との組み合わせでGoogleで検索した場合のヒット数です。

※2022年11月19日時点の検索結果
ストーブコンロバーナー
キャンプ13,200,0008,660,0006,390,000
ハイキング2,370,0001,840,0001,490,000
登山5,510,0004,600,0002,980,000

ストーブ > コンロ > バーナーという順ですが、いずれも別なものを意味する名詞です。例えば「キャンプ ストーブ」で1,300万件ヒットしていますが、検索結果をみるとキャンプ用の暖房用ストーブが含まれていることがわかります。


最初に購入したストーブ

購入した初代のストーブは、キャプテンスタッグのクッカー(鍋)とセットになっている小型ガスバーナーコンロです。

点火装置付きなのでライターが不要です。バーナーのサイズが大きく火力があり、開閉式のゴトクを広げると17cmになるので調理器具を乗せたときに安定感があります。

小型ガスバーナーとありますが、ケースのサイズは 117mm(W) x 105mm(D) x 65mm(H) とリュックの中でそれなりのスペースを占有します。重量は300gです。

コッヘル(鍋)が優れもので、ガスカートリッジがスッポリと入るのでコンパクトに収納できます。ステンレス製で収納状態で外径121mm、高さ93mm、重さは200gです。

CAPTAIN STAG カートリッジクッカーセット
ガスカートリッジを逆さまに入れる
CAPTAIN STAG カートリッジクッカーセット

お湯を沸かすために必ず必要となる鍋(コッヘル)とガスカートリッジを無駄な隙間なく収納できるジャストサイズのコンパクト感が素敵です。

容量は820mlですが、7分目まで水を入れると600mlぐらいです。カップヌードルなら2杯分、珈琲なら4杯分ぐらいのお湯が沸かせます。

100g軽い重量200gのアルミ製タイプもあります。共に燕三条市で作れている日本製の製品です。


もっと小さく、もっと軽いストーブを

長年愛用していたキャプテンスタッグのガスコンロですが、着火装置が壊れてしまいました。ライターが必要ならばもっと小さくて軽いものをと思い、「Snow Peak ギガパワーストーブ」をポチりかけたところで、中国製の小さなストーブを発見。

重さは僅か26gで、折り畳んだ状態では掌に収まるサイズです。3本のゴトクを広げても直径8.18cmとかなり小さいですが、荷物にならないサイズ感に惹かれて購入。

折りたたむとポケットに入るストーブ(BRS-3000T)

キャプテンスタッグの小型ガスバーナーコンロをケースに入れた状態で比較するとこんなにコンパクトです。

Captain Stag M-7900とSolohike BRS-300T収納時の比較

ガスカートリッジに装着している状態での比較が下の写真です。

Captain Stag M-7900とSolohike BRS-300Tの比較

何回か使ってみましたが、前述したキャプテンスタッグの直径11cmの小型鍋なら安定して使えますし、お湯を沸かす時間も小型の鍋をではあまり変わりません。安全性には若干の不安はありますが、この小さくて軽いストーブは魅力的です。

Solohike BRS-300TにちょうどよいCatain Stagのコッヘル

家庭用とアウトドア用ガスボンベの違い

アウトドアで使うガスカートリッジは、OD缶と呼ばれていますが、ODは OutDor(アウトドア)の略です。家庭用はCB缶(Cassette Gas Bombe:カセットガスボンベ)です。OD缶とCB缶は外形もですが、ガスのバルブの形状も異なります。CB缶はJIS規格で定められています。

キャプテンスタッグ レギュラーガスカートリッジ CS-250

また形状だけではなく中に入っているガスの成分もCB缶とOD缶で異なります。

家庭用カセットガスボンベの成分には「液化ブタン」と表記されていますが、OD缶は「液化ブタン、液化プロパン」とプロパンが混ざっています。

プロパン氷点下でも気化してハイパワーで燃焼させることができるので価格も高いです。一方、ブタン(ノルマル)は安価だけど、寒いところでは火が弱くなり、寒冷地では燃焼もままなりません。そのためプロパンよりは安価なイソブタンが使われている寒冷地用のカセットガスボンベもあります。

ガスボンベのガスの違い

登山で使われるOD缶は、寒いところでも十分な火力が得られるように液化プロパンが含まれています。


ウォーターボトルも小さなものを

ペットボトルの水でもいいのですが、ソフトボトルは水を使いきったらコンパクトに収納できるので便利です。2リットルタイプを使っていますが、コーヒーを飲むだけなら1リットルタイプでも十分です。

自然の中でお湯を沸かして飲む珈琲は格別ですが、ルール(火気厳禁)と安全を守って利用しましょう。
Post Date:2017年1月16日 

トレッキングを始めるあたって最初に購入したもの

登山用のガスコンロ

2016 年から始まった「山の日」にちなんで、平成23年社会生活基本調査の登山・ハイキングについての調査結果が再掲されていました。

統計局ホームページ/統計トピックスNo.96/登山・ハイキングを行った人の状況 によると、15歳以上の登山・ハイキング人口は 973万人で、過去1年間に登山・ハイキングを行った人の割合は9%とあります。これは10人集まれば1人ぐらいは、山に行っているという換算になります。

登山・ハイキング人口

年代別に登山・ハイキングの人口割合をみると60代が220万人と突出していますが、30代から50代も160-170万人と少なくはありません。

年代別 登山・ハイキング人口

女性にも人気のスポーツ

統計表一覧 平成23年社会生活基本調査(スポーツ) から登山・ハイキングの年代別の男女比を作成してみました(下図参照)。男女比は、全体では51:49と山に行く約半分が女性です、20代、30代、50代では女性の比率が男性を上回っています。

後述する「森林セラピー」なども相成ってか、登山・ハイキングは女性にも人気なリクリエーションなようです。

登山・ハイキングの男女比率

歩行運動の4段階活用

平成23年社会生活基本調査の中でも「登山・ハイキング」とありますが、登山とハイキングの違いは何でしょうか?またトレッキングという言い方もあります。

辞書を調べてみると、

「登山」は、”山に登ること”(大辞泉)です。これに対して「ハイキング」は、”自然を楽しみながら野山などを歩くこと”(大辞泉) で、トレッキングは、”健康やレクリエーションを目的とした山歩き。また、高山の山麓を徒歩で旅行すること”(大辞泉)とあります。

Google先生は、トレッキング を ”高いところまでは(無理して)登らない山歩き" と教えてくれます。「無理して登らない」というのがちょっとかわいいですね。

Google検索<トレッキング>

つまり、山頂を目指す登山と違って、トレッキングは必ずしも山頂は目指さず、山歩きが目的となります。またハイキングは自然を楽しみながら歩くことが目的で、山である必要はありません。

何か、すっきりした感じです。

そして、同じ歩行運動の「ウォーキング」は、”健康維持、体力増進のための歩行運動”(大辞泉) です。歩くことが自体が目的なので自然のある野山に出かける必要はありません。

この4つの歩行運動系を活動レベル順に並べると

ウォーキング < ハイキング < トレッキング < 登山

となり、歩行運動の活用形での最上級形が登山といった感じでしょうか。


検索からみた登山の傾向

下表は、GoogleとBingでの「登山」「トレッキング」「ハイキング」の検索結果数(2017.1.15)です。Googleで登山の検索結果数は1億6,700万件もあります。また Bingではトレッキングよりもハイキングの方が検索結果数が多くなっています。

キーワード Google Bing
登山 1億6,700万 1,290万
トレッキング 7,230万 731万
ハイキング 4,870万 998万

次に Google Trends で関連ワードについて調べると、登山は「富士山」です。やっぱり日本人として一度は富士山に登ってみたいという表れなのでしょうか。

そして、トレッキングの関連キーワードは、「トレッキング シューズ」「トレッキング ポール」「トレッキング ブーツ」「トレッキング 服装」などトレッキングに必要となる用具が検索されていることがわかります。

Googleトレンド<トレッキング>

一方、ハイキングは「ハイキングコース」です。ハイキングには専門の用具は必要ないと考え、どこに行こうかと場所を決めるために検索していると思われます。

Googleトレンド<ハイキング>

また Google Trends でトレッキングとハイキングの検索動向をみると、冬季は落ち込んで、GWと秋に検索の山があります。ハイキングは、この傾向が顕著で、特にGW時期に多く検索されています。ハイキングは、新緑と紅葉を楽しむレジャーとしての王道のようです。

Googleトレンド<トレッキング VS ハイキング>

検索結果からハイキングがトレッキングよりも手軽に楽しめるレジャーであるということが伺えます。このことからも、歩行運動の活用形でのハイキング<トレッキングという定義が正しいことが裏付けされます。

森林浴を楽しもう

森林浴、森林セラピーと言われていますが、山の中を歩くと「なぜ気持ち良いか」を科学的に証明しようと「フィトンチッド」や「マイナスイオン」の効果が研究されています。神奈川県厚木市にある七沢・飯山の森を歩いたときにもこんな立て看板がありました。

フィトンチッドの効果

フィトンチッド(phytoncide)とは、1930年頃にロシア・レニングラード大学の ボリス・ペトロヴィチ・トーキン教授が作り出した合成語で、ギリシア古語の「フィトン(植物)」と「チッド(殺す)」から作られたそうです。

製薬会社のサイトにもフィトンチッドについての説明がありました。

森林浴の効用としてよく知られるのがフィトンチッドの効果です。フィトンチッドは樹木が自らを外敵から守るために発する香りの成分で、主な成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物です。

フィトンチッドは植物が殺菌を殺して活性化させる森の精気です。


森林浴の語源

「森林浴」という言葉は、1982年に当時の林野庁長官だった秋山智英氏が提唱したキャッチコピーだったようで、森林浴の歴 について に詳しく記載されています。

森林浴とは、1982年林野庁の「森林浴構想」に端を発し当時の秋山林野庁長官が命名し、「森林の中には殺菌力を持つ独特の芳香が存在し森の中にいることが健康体をつくる。」との構想のもとに発表された言葉である。

「森林の中には殺菌力を持つ独特の芳香が存在し、森の中にいることが健康体をつくる」というのは、まさにフィトンチッドを指しています。

しかし、フィトンチッドなどといわれなくても、森林の美しい景観、風に騒めく木々の声、川のせせらぎ、野鳥や虫の鳴き声、土や落葉の上を歩く感触、新鮮な空気、森の香り、など五感を満たしながら森林を歩くのは気持ちがいいものです。

森を歩く(セラピーロード)

特定非営利活動法人 森林セラピーソサエティ が、森林セラピー基地、森林セラピーロードを認定しています。整備されていて歩きやすいコースがたくさん掲載されていますので、全国62の森|森林セラピー総合サイト を参考に森林浴に是非、出かけてみてください。

フィトンチッドの看板の写真を掲載した、七沢・飯山のハイキングコースについても「鐘ヶ嶽ハイキングコース」「白山順巡礼コース」が、セラピーロードとして認定されています。こちらのコースの詳細は、 七沢・飯山ハイキングマップ | 厚木市 を参照してください。


最初に購入したトレッキング用具はコレ

ここからが物欲の本題です。トレッキングの三種の神器は「ザック」「シューズ」「雨具」とも言われています。しかし、取りあえず使えるものがあったこともあり、最初に購入したのは、その何れでもありませんでした。

森林で五感を満たしながら、、、と記載しましたが、五感というには足りないものがひとつあります。そう「味覚」です。山に行くとお湯を沸かしてスープを飲んだり、珈琲を嗜んでいる人たちがいます。

「あれ、欲しい!」

ということで、登山用のガスコンロ(登山用語では、シングルバーナー(ストーブ))を物色してみました。値段はピンキリですが、火を扱う器具なので安全性も踏まえて下記の観点で検討。

  • ガスカートリッジを扱っているメーカー(安全性)
  • ガスカートリッジは店舗でも購入可能(消耗品の購入)
  • Amazon Prime 対象商品(購入の利便性)

候補として見つけたのは、PRIMUS(プリムス) P-153 ウルトラバーナースノーピーク(snow peak) ギガパワーストーブ GS-100キャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナーコンロ M-7900 の3点です。

キャプテンスタッグのストーブには、コッヘル(クッカー)とセットになったキャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナー・クッカーセット M-6400 もあります。

ちなみにコッヘル(クッカー)とは、ウィキペディアでは下記のように説明されています。

コッヘルとは、キャンプ、登山等主に屋外で使用される携帯用の小型の調理器具である。語源はドイツ語のKocher(調理するもの、調理器具)による。英語のクッカー(Cooker )とほぼ同義。

日本語にすれば携帯鍋です。

セットになっているコッヘル(クッカー)の中にガスカートリッジを収納できるので、かさばらない工夫がされています。単純な仕組みですが、ザックに荷物を詰め込むときに、とても大切なことだということを実感します。

セットになっているコッヘル(クッカー)は、キャプテンスタッグ カートリッジクッカーセット M-8579 で容量は820mlです。沸かせるお湯の量は600mlぐらいなので、カップラーメンなら2杯、コーヒーなら3-4杯分です。

キャプテンスタッグ カートリッジクッカーセット
キャプテンスタッグ カートリッジクッカーセット

スノーピーク トレック900 SCS-008 もコッヘル(クッカー)の中にガスカートリッジが収納できます。こちらは容量が900mlと少し大きく、更にふたの部分がフライパンとしても利用できるタイプになっています。

価格に惹かれて キャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナー・クッカーセット M-6400 を購入しましたが、キャプテンスタッグのシングルバーナーとクッカーは単品でも販売されています。購入前にセットで購入するのとどちらがお得か比較してみてください。

何れにせよガスカートリッジは別売です。


水の持ち運びに

珈琲を飲むためには水を持ち運ばなければなりません。初めの頃は、ペットボトルをそのままザックに突っ込んでいたのですが、いまは Platypus(プラティパス)2リットルボトル を使っています。

これはかなり優れものです。

  • 形状が柔軟なため水筒やペットボトルに比べてパッキングしやすい。
  • 水の量を減らすとコンパクトになる(最大2リットル)
  • 中身が空になったら、コンパクトに折りたためる。
  • 空気を抜けばチャプン、チャプンとザックの中で水が揺れない。
  • 再利用可能でゴミにならない。

2リットルも必要ないというのであれば、1リットルタイプのソフトボトルがあります。


自動点火装置が使えなくなった、、、

キャプテンスタッグ オーリック小型ガスバーナーをいつも山に行くときには持ち歩いていましたが、1年程で圧電点火装置が壊れてしまったので、ライターをケースに入れています、、、。

次は スノーピーク(snow peak) ギガパワーストーブ GS-100 かなと夢見ながらも、まだ現役です。

キャプテンスタッグ 小型ガスバーナー

さあ、ストーブ(登山用ガスコンロ)をザックに詰めて森林浴に出かけましょう!

※ 場所によっては火の利用が禁止されていますので、ルールに従って利用してください。

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