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2023年3月8日

USB PD対応でエコなリン酸鉄リチウムイオン電池のモバイルバッテリー

リン酸鉄リチウムイオン電池のモバイルバッテリー

PJB(PHIL JONES BASS) NANOBASS X4C というベースアンプが PD対応でDC12V/1.5A以上のモバイルバッテリーで駆動するというので、ベースアンプの購入を前提に12V以上が給電できるUSB PD対応のモバイルバッテーリーを検討。

いま保有している Danboard(ダンボー) のモバイルバッテリーは、デザインはとても可愛いのですが、5V/1A 3000mAhと小容量で過去の規格です。コロナ禍でモバイルバッテリーの出番がなかったので、スマホが新しくなってもモバイルバッテリーを買い替える必要がありませんでしたのでちょうどいい機会です。

モバイルバッテリーを検討するには、充電に必要な電力は機器によって異なります。Apple製品の電源アダプターの規格は下記の通りです。

機種電圧(V)電流(A)消費電力(W)
iPhone12以降9V2.2A20W
iPad9V2.2A20W
Mac Book Air20V1.5A30W

しかし、上記に記載した電圧よりも低くても充電はできます。

出張のときに Mac Book Airの電源アダプタを忘れて、近くにあった 3COINS+plus でPD対応 最大出力20WのUSB充電器を1,000円で購入しました。

3COINS PD対応20W USB充電器

USB充電器には、USB-AとType-Cの2ポートがあり、

ポート対応規格出力
USB-AQC3.0対応5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A
Type~CPD対応5V//3A, 9V/2.2A, 12V/1.67A

と、Type-Cで最大20W(12V/1.67A)の出力があります。30Wが必要なMac Book Airが充電できるか心配でしたが、充電時間はかかりますがちゃんと充電できます。

1,000円でしたが、なかなかの優れものでプラグも折り畳み式で持ち運びにも便利です。

※QC3.0とは、QualcommのSnapdragonチップセットを搭載したAndroidスマートフォンなどで、最大18Wで従来の4倍速で充電ができる規格でことです。iPhoneはQC3.0ではなく、独自の「Apple Fast Charge」という規格で同じく最大18Wで高速充電できます。


USB PD対応モバイルバッテリーとは

USB PDとは「USB Power Delivery」の略で、USB Type-Cのコネクタで大きな電力を供給できる規格です。5V、9V、15V、20Vの4つの電圧(初期が 5V,12V, 20Vだったので12Vも対応した機器も多い)に対応した電力を供給できます。

最新のPD 3.0では、最大240W、電圧が0.5V単位で可変、電流が最大5Aとなりました。更に充電器とデバイス間で双方向の通信が可能となったので、充電器がデバイスの状態を把握することがで、より効率的な充電が実現になったとあります。

PD対応のモバイルバッテリーだと、

  • スマホなどの急速充電ができる
  • 消費電力が大きいノートPC、Nintndo Switchなどでも使える
  • 同じUSB電源が他のモバイル機器でも使える

というメリットがあります。但し、USB PD対応でもType-Cの出力が9V/2.2Aまでというモバイルバッテリーも多いので、必要な電圧(V)と電流(A)の確認が必要です。

また電圧(V)×電流(A)=電力(W)なので、9V/2.2Aも12V/1.67Aも同じ20W出力となりますが、電圧が9Vでは動作しない機器もあります。


12V以上の電圧で供給できるモバイルバッテリー

12V/1.5A以上を必要とする PJB(PHIL JONES BASS) NANOBASS X4C の動作確認済み推奨 モバイルバッテリーのひとつしてサイトに掲載されているのが、CIO SMARTCOBY PRO で12V/2.5A 最大30Wの出力です。

CIO SMARTCOBY Pro - 30Wのスペックは、下記の通りです。

CIO SMARTCOBY PRO - 30W
サイズ77×56×26mm
重さ183g
入力5V/3A, 9V/2.22A, 12V/1.5A
出力(USB-A)5V/5A, 9V/3A, 12V/2.5A
出力(Type-C)5V/2.4A, 9V/2.22A, 12V/1.67A(Max 30W)
バッテリー充電式リチウムイオン電池
電池容量10,000mAh
充電時間2.2時間(20Wで充電)
サイクル回数500回

CIO SMARTCOBY PRO - 30Wで、iPhone12なら2.2回充電できるとあります。MacBook Air も0.6回充電できます。

iPhone12の電池容量は2,815mAhなので単純計算だと 10,000mAh ➗ 2,815mAh で3.5回となりますが、2.2回とバッテリー容量の60%程度です。

これは、スマホを充電するための電圧返還で30%-40%がロストするのと、モバイルバッテリーの電池の劣化を考慮しているからです。

モバイルバッテリーの容量 × 60% ➗ スマホのバッテリー容量 = 充電可能回数

CIO(シーアイオー)の特徴は何といってもコンパクトで大容量ですが、バッテリー残量がLEDで1%単位で表示されるのも洒落ています。


リン酸鉄リチウムイオン電池という選択

ポータブル電源を購入を検討するときにリン酸鉄リチウムイオン電池を知りました。リン酸鉄リチウムイオン電池のメリットは、

  • 安定性・安全性が高い

    リン酸鉄は、高温や過充電などの環境下でも化学的に安定しているため一般のリチウムイオン電池と比べて火災や爆発の危険性が低い。また低温下でも安定動作する

  • 長寿命(サイクル回数が多い)

    一般的なリチウムイオン電池のサイクル寿命は300-500回程度、リン酸鉄リチウムイオン電池は1,000回以上

  • 環境に優しい(廃棄時)

    電解質として有機溶媒ではなく水溶性のリン酸塩を使用しているため有害物質を含んでいない

です。利用頻度が高いモバイルバッテリーでは長寿命が大きなアドバンテージとなります。またPD3.0で出力する電力が大きいモバイルバッテリーであれば安全性も大事です。

リン酸鉄のモバイルバッテリーで探すと、ELECOM(エレコム)のDE-C39-12000シリーズがありました。

12V/1.67AとCIO SMARTCOBY PROよりも電圧が少し低いですが、PJB NANOBASS X4C の 12V/1.5A以上という基準はクリアしています。

ELECOM DE-C-12000シリーズ
サイズ78×17×159mm
重さ310g
入力5V/2.4A, 9V/2.22A, 12V/1.67A
出力(USB-A)5V/2.4A
出力(Type-C)5V/2.4A, 9V/2.22A, 12V/1.67A(Max 20W)
バッテリー充電式リン酸鉄リチウムイオン電池
電池容量12,000mAh
充電時間3時間(20Wで充電)
サイクル回数1,000回

電池容量は12,000mAhあるので、容量の6割で計算するとiPhone12なら2.6回充電できます。また12V/1.67Aあるので Mac Book Air の充電も可能です。

最大のメリットは、サイクル回数が1,000回とCIO SMARTCOBY PRO と比べて倍長く使うことができます。

また大容量のモバイルバッテリーは安全性も大切なので、安かろう悪かろうでは困るので日本のメーカーの方が安心できます。10,000mAh以上あれば大抵のスマホは複数回充電できるので災害時の備えにもなります。

  • モバイルバッテリーの利用頻度が高い
  • タブレットも使っている
  • いざというときはラップトップの充電にも

という利用を考えるのであれば、リン酸鉄リチウム電池のモバイルバッテリーの ELECOM DE-C39-12000シリーズはオススメです。


DEC-C39-12000の使用感

310gは、ずっしりと重く感じます。鞄が更に重たくなりましたが、厚さが17mmなので鞄の内ポケットに収まります。Mac Book Airでも充電できるか試しましたが一応充電可能です。

手のひらサイズのモバイルバッテリーではありませんが、ベースアンプを動かすことが主目的だったので、小さくて可愛いよりも実用性重視です。

Type-CケーブルとType-Cからライトニングに変換できるコネクタで色々なケーブルを持ち歩く必要もなくなりました。

バッテリーの残量は4段階のLEDでしかわかりませんが、そんなに細かく知る必要もないので不自由はないと思います。

リン酸鉄のモバイルバッテリー

ソーラパネルで充電

Ecoなモバイルバッテリーを購入したので、ソーラーパネルでモバイルバッテリーを充電してみました。ソーラパネルは、象と散歩: 室内でスマホの充電ができるソーラーパネルを選ぶ で紹介した Jackery SolarSaga 60 です。

Jackery SolarSaga 60 にはUSB-AとUSB Type-Cの出力ポートがあるので、充電する機器を直接繋げます。Type-Cの出力は5V/3A(15W)ですが、リン酸鉄リチウムイオン電池のELECOM DE-C39-12000も充電できます。

晴天の日中という制限はありますがエコな充電ができます。

日中はリン酸鉄リチウムイオン電池のポータブル電源 EcoFlow RIVER 2(象と散歩: いまどきのポータブル電源の選択で悩む) に充電して、夜間にポータブル電源からリン酸鉄リチウムイオン電池のモバイルバッテリーに充電するとエコ度倍増です。

2022年12月31日

ちょっぴり大きな電気ひざ掛けは使い勝手がいい

山善 洗える電気ブランケット Mサイズ

節電に適したパーソナル暖房器具として「電気ひざ掛け」「電気ショール」といった電気毛布の派生系が人気です。

消費電力が少ないのでポータブル電源と組み合わせると、災害時(停電時)の暖房、車中泊、キャンプにも活用できます。

電気ひざ掛け・ショールであれば「掛ける」「敷く」「羽織る」とマルチに使えるので、

  • 仕事をするときには膝掛けとして
  • くつろぎの時間はソファーに敷いて
  • 微睡むときは上にかける(下に潜り込む)

と、色々な使い方ができますが、マルチに使うのであれば、ちょっと大きめの「電気ひざ掛け・ショール」がオススメです。


電気毛布をリビングに置けるか?

シンプルなものは好きですが、無地の電気ひざ掛けだと見た目が毛布に近く、どうしても寝具っぽくなってしまいます。100歩譲ってもホットカーペット感が否めない、、、。

下写真は、最初に購入を考えた無印良品の「羽織れる電気ひざ掛け」です。

【引用:amazon.co.jp 無印良品 羽織れる電気ひざ掛け】

無印良品らしいシンプルな色合いですが、やっぱり毛布感が否めません。サイズも「ちょっと大きめ」とは言えない幅130×80cmです。

チェック柄でフリンジ(房飾り)がある「ひざ掛け」であれば、ソファーに敷いても違和感がありません。

【引用:amazon.co.jp 山善 洗える電気ブランケット】

ちょっと大きめとは?

上に掛けてうたた寝するには丈が120cmだと短すぎ。かと言って160cmあると膝掛けとしては長すぎて邪魔くさい。ちょっと大きめというなら140cmでしょうか。

また椅子に座って膝にかけるときには縦幅も大切です。女性なら80cm、男性なら100cmは欲しいところです。


丸洗いができるものを

身体にまとうものなので、洗濯もしたい。でも、手洗いは面倒です。洗濯機で洗える「丸洗いOK」となっているタイプを選びましょう。

※ドラム式洗濯機では洗濯できません。


電気ひざ掛けの素材は何がいいのか?

電気ひざ掛けの素材は、アクリル、ポリエステルといった合成繊維です。この2つの素材の違いについて調べてみました。

  • アクリル
    ウールに似せて作られているので保温性が高いのが特徴です。柔らかい肌触りですが、毛玉ができやすいのがデメリットです

  • ポリエステル
    綿の代替品として衣服などの生地に使われていて縮みや伸びに強い繊維です。またアクリルより安価です

保温性が高いアクリルと強度の高いポリエステルの両方を使ったものもあります。


洗えるちょっと大きな電気ひざ掛け

  • 毛布っぽくない
  • ちょっと大きめ(140cm×80cmを基準)
  • 洗濯機で丸洗い可能

という基準で探し、候補としたのは3つです。


SUGIYAMA 洗える電気ひざ掛け

椙山紡織の洗える電気ひざ掛けです。色はグレージュとレッドがあり、サイズは140x82cmです。強で52℃と3つの中で最も高温で、温度センサーも付いています。

【引用:amazon.co.jp Sugiyama 洗える電気ひざ掛け】
SUGIYAMA(椙山紡織)
商品名電気ひざ掛け NA-055H
サイズ140cm x 82cm(房含む)
素材アクリル100%
定格消費電力55W
温度(強)約52℃ (中)約36℃(弱)約20℃
消費電力(強)約31Wh (中)約18Wh(弱)約3Wh
電気代(強)約0.9円 (中)約0.5円(弱)約0.1円

LIFEJOY 電気ひざ掛け ミドルサイズ

ライフジョイの電気ひざ掛けには、ショートサイズ(120×62cm)、ミドルサイズ(140×82cm)、ロングサイズ(160×82cm)があり、カラーバリエーションもベージュ、オレンジ、グリーンと3種類あります。こちらも洗濯機で洗えます。

LIFEJOY(ライフジョイ)
商品名電気ひざ掛け 140サイズ JPN141
サイズ約 140×82cm
素材ポリエステル70%、アクリル30%
定格消費電力55W
温度(強)約40℃ (中)約32℃(弱)約22℃
電気代(強)約1.2円 (中)約0.6円(弱)約0.1円

山善(YAMAZEN) 洗える電気ブランケット Mサイズ

商品名が電気ブランケットとなっていますが、フリンジのあるチェック柄もあります。横幅は140cmですが、縦が100cmと他と比べて少し大きめです。

【引用:楽天 洗える電気ブランケット】

山善(YAMAZEN)
商品名洗える電気ブランケット YBK-M1413
サイズ140cm x 100cm(房含む)
素材ポリエステル50%、アクリル50%
定格消費電力40W
温度(強)約40℃ (中)約33℃(弱)約23℃
消費電力(強)約40Wh (中)約25Wh(弱)約5Wh
電気代(強)約1.1円 (中)約0.7円(弱)約0.1円

山善の洗える電気ブランケット

ソファーカバーとしても、ピッタリなサイズだったので、YAMAZEN 洗える電気ブランケットを購入。

生地の感じも悪くありません。

山善 洗える電気ブランケット Mサイズ

テレワークのときには、ダイソンで足元を暖めていましたが、節電能力の高い電気ひざ掛けに変更です。

また、ソファーに敷いて、足元にホットカーペットを置けば、夜間の寒い時間帯でもエアコンを使わなくても十分に暖かいです。

コントローラのスライドで弱から強まで無段階で温度を調整できますが、適温というのがどの範囲なのかがわかりません。

山善 洗える電気ブランケット Mサイズ

洗濯については、コントローラーを外して丸洗い可能とありますが、ドラム洗濯機は使えません。洗濯機にある「毛布」or「手洗いモード」で洗濯して、脱水は60秒以内と取扱説明書に記載されています。それでも洗濯機で洗濯できるのはとってもありがたい。


40℃でダニ退治ってできるの?

洗濯後も直射日光で干してはダメとあります。ダニを死滅させるためには、軽く畳んでポリ袋に入れて「強」で3時間運転します。

  1. 畳んで家庭用ポリ袋の中に入れる
  2. ポリ袋の中の空気をできるだけ抜く
  3. 布団の間に挟む
  4. ダニ対策モードで3時間
  5. 掃除機をかける(ダニの死骸を吸い取る)

自動オフ機能がないのでAlexaと連携

電源自動オフ機能はありませんが、象と散歩: Amazon Smart Plug でスマートホームで紹介しているようなスマートプラグで、

「Alexa, 電気ブランケットを点けて」

といってから、指定の時間後に電源を切ることができます。Alexaアプリから定型アクションで簡単に設定できます。

「Alexa,電気ブランケットを消して」

と言うのを忘れても安心です。

2022年11月20日

室内でスマホの充電ができるソーラーパネルを選ぶ

窓際でスマホを充電 Jackery SolarSage 60

ソーラーパネルがあれば、電気が使えない状況が暫く続いたとしても一部の家電やスマホの利用を継続することができます。

太陽光で電気がつくれるというのは、ちょっと楽しそうですが、値段もそれなりにするので防災グッズとして購入するにはハードルがあります。


ソーラパネルの普段使い

ソーラパネルを日常的に使うことを考えると、

  1. 日中太陽光でポータブル電源を充電
  2. 夜間にポータブル電源でPCやスマホを充電

ですが、ソーラーパネルの利用をイメージしてみると

  • 外に出したり、片付けるのは面倒くさい
  • 強風やゲリラ豪雨が心配
  • ポータブル電源も外に出す必要がある
  • 1日中日が当たる場所がない

と、あまり普段使いには適してなさそうです。


ソーラーパネルでスマホが充電できれば十分

普段使いであれば、ソーラーパネルを部屋の中で広げて、スマホなどの充電ができるぐらいが現実的かもしれません。

  • 広げてもあまり大きくない
  • 収納性が高い(コンパクト)
  • USB Type-A/Cの出力がある
  • 充電能力に信頼性があるもの

といったソーラーパネルであれば、普段使いができそうです。


Jackery SolarSaga 60 が求めた解だった

ポータブル電源では EcoFlowを選びましたが、ソーラーパネルでは、上記の条件を満たしてくれるものが、Jackery SolarSaga 60 / JVCケンウッド BH-SP68-C でした。

JackeryとJVCケンウッドは業務提携していますが、スペック的には同じで色が異なります。色味はJVCケンウッドの方がよかったのですが、Jackeryをセールで購入。


コンパクトなソーラーパネル

横に広げても86cmなので窓半分のサイズなので、窓に寄せてパネル全面に太陽光を当てることができます。

何より部屋で広げても邪魔にならないサイズですし、収納するときはこの半分になります。ひとつ上の SolarSaga 100 になると122cm に。発電量は68Wから100Wになりますが、部屋で使うにはちょっと邪魔くさいサイズです。

Jackery SolarSaga 60寸法/重量
展開時サイズ幅855x高さ535x奥行5mm
収納時サイズ幅425×高さ535×奥行35mm
重量2.76 kg

足もマジックテープで固定され、二つ折りに閉じると取っ手があり持ち運びに便利です。

Jackery SolarSage 60は収納もコンパクト

また取手の内側凹凸部に磁石が入っているので、閉じたときに簡単に開いてしまうこともありません。

磁石で二つ折りに閉じる SolarSage

SolarSaga 60 は、広げたときのサイズが86cmですが、発電パワーの差はありますが、部屋の中での普段使いを考えたらSolarSaga 60がベストです。


SolarSage 60の出力ポート

Jackery SolarSaga 60にはUSBが出力あるので直接スマホなどを充電することができます。これは部屋の中での普段使いには重要です。Type-Cの出力は最大15Wなので、スマホの急速充電、タブレットの充電はもとより、時間はかかりますが、MacBookAirも充電することができます。

USBポートがあるJackery SolarSage 60

中央のLEDは充電可能な電力が供給できているときは緑色に点灯します。

出力端子電圧
USB Type-A 出力5V/2.4A(12W)
USB Type-C 出力5V/3A(15W)
DC出力 DC7955/790922V/3.09A(68W)

DC出力のプラグは、DC7955/7909で(外径:7.9mm、内径5.5mm、内芯:0.9mm)のオスです。ポータブル電源のDC INがDC7955/7909であればそのまま接続できますが、

保有しているポータブル電源のEcoFlow River MaxはXT60、Suaoki S601がDC5521なので変換プラグが必要です。

SuaokiのDCプラグは5521ですが、5525でも充電可能でした。XT60には、DC5521からXT60の変換ケーブルが使えます。

値段は少し高くなりますが、DC7599/7909のマルチ変換コネクタもあります。

USB出力ポートとDCケーブルはサイドにあるポケットに収納されています。

USBポートと充電ケーブルはサイドポケットに収納

室内でソーラーパネルを使う

窓越しの日差しでも思っていた以上にしっかりと充電できます。ただソーラーパネル全面に太陽光が当たっていないとスマホの充電に時間がかかったり、充電できなかったりします。

窓にソーラーパネルをぶら下げた方が効率的に太陽光に当てられますが、窓枠に木ネジを刺すのを躊躇い、窓の下に置いて使っています。


充電時間

部屋には陽が入らないようにスクロールカーテンの内側にソーラーパネルを置いてみました。

窓の外からみた SolarSage 60

11月だと窓際にソーラパネルを置いてもパネル全面で太陽光を受けられるのが、12:30 - 16:00 ぐらいです。

快晴の日にiPhone8をUSB Type-Aで充電すると 14% → 100%まで3時間かかりました。また SuaokiS601(222W)は、20%ぐらいから充電してみると100%近くまでは充電できましたが3.5時間という時間の中ではフル充電には至りませんでした。

それでも十分に使える範囲です。

スマホやポータブル電源への充電だけどと大した節電にはなりませんが、太陽光で充電できるというのは、科学の実験みたいでワクワク感もあります。

もちろん、いざというときに、どの位の時間で充電ができるかを知っておくことも重要です。


まとめ

部屋に陽が差すのであれば室内(窓際)でソーラーパネルを使いましょう。

  • コンパクトサイズ
  • 収納が簡単
  • USB出力ポートがある

というのが、ソーラーパネルの室内利用に外せない3大要素です。現時点では Jackery SolaSage 60 は、コスパもよくコンパクトながら実用的なソーラーパネルです。

象と散歩: いまどきのポータブル電源の選択で悩む」では、バッテリー寿命と充電時間から EcoFlow River 2(256W)をオススメしています。Jackeryのソーラーパネルを充電するには変換ケーブルが必要となりますが、

  • EcoFlow River 2
  • Jackery SolarSage 60

は、最強の組み合わせです。

キャンプ、車中泊、防災のためだけではなく、普段使いとしてポータブル電源とソーラーパネルを活用してください。

2022年11月13日

いまどきのポータブル電源の選択で悩む

EcoFlow River Max 576Wh

ポータブル電源は、AC電源(コンセント)の家電も動かせる大容量バッテリーです。もちろんUSB Type-A/C でスマホやタブレットの充電もできます。

コンセントに挿す家電が使えるポータブル電源は、車中泊、キャンプといったアウトドア活動だけではなく、天災や停電といった、いざというときの備えにもなります。

また日常生活の中でもコンセントがない場所での家電利用、ソーラーパネルと組み合わせた節電、CO2削減にもなります。

便利なポータブル電源ですが、決して安い買い物ではありません。買ってから「失敗した!」と後悔しないよう事前によく調べる必要があります。


利用したい家電が何時間使える?

ポータブル電源で使う家電がどのくらい使えるかが大切です。防災用であれば利用シーンを考えてみてください。

家族分のスマホの充電、夏なら扇風機、冬やなら電気毛布、LED電球?どのくらい利用できるかを考えるのは重要です。


消費電力とは

ポータブル電源で使いたい家電の消費電力を確認します。xxW(ワット)とあるが消費電力です。定格消費電力という記載の場合は、最大電力消費量となります。

ポータブル電源には 定格出力という項目があります。この定格出力以上の家電は動きません。例えばドライヤーは1,000W以上あるので、高出力のポータブル電源でないとドライヤーは使えません。

ポータブル電源には、瞬間最大出力という記載で定格出力以上の家電が稼働するといった記載もありますが、基本は定格出力の値以下の家電が使えると判断するのがいいかと思います。


電力消費量(Wh)とは

ポータブル電源の供給電力量はWhという単位で記載されています。消費電力(W)× 時間(h)が消費電力量(Wh)となります。ポータブル電源側からみたら供給電力量です。

例えば100Whのポータブル電源であれば、消費電力20Wの家電が5時間使えることになります。しかし、蓄電している電気を100%効率では供給できないので、カタログ値の8割程度で計算します。

上記の100Whのバッテリーで20Wの家電を使う場合は、4時間ぐらいは使えるという計算になります。

100Wh × 80% ÷ 20W = 4h

またバッテリーが劣化すると蓄電量が低下するので電力供給量も少なくなります。

下表は、自分が検討したポータブル電源の定格出力と供給電力量です。

機種定格出力 供給電力量
JVC BN-RB37-C200W375Wh
JVC BN-RB62-C500W626Wh
Jackery 240200W241.9Wh
Jackery 400200W403Wh
Anker 521200W256Wh
Anker 535500W512Wh
EcoFlow River 2300W256Wh
EcoFlow River Max 2500W512Wh

サイズが小さくて軽い256Whぐらいのポータブル電源はお手頃ですが、利用目的によっては「容量が足りない!」となってしまいます。

下記は、256Whと512Whのポータブル電源での利用時間の目安です。

利用家電消費電力256Wh512Wh
iPhone12充電5W12回24回
MacBookAir充電30W3回6回
扇風機20W10時間20時間
電気毛布30W7時間弱14時間弱
LEDライト5W40時間80時間

電源供給ポート数

供給電力量と共にコンセントとUSB出力がいくつあるかも確認しましょう。コンパクトサイズのポータブル電源では、コンセントの差し込み口が1つしかないものがあります。各社とも車での利用シーンを考慮したシガーソケット出力もありますが、日常生活で使うはコンセント(AC電源)数とUSB出力ポート数をまとめました。

機種 供給電力量 コンセント USB Type-C USB Type-A
JVC BN-RB37-C 375Wh 1 - 2
JVC BN-RB62-C 626Wh 2 - 3
Jackery 240 241.9Wh 1 - 1
Jackery 400 403Wh 1 - 2
Anker 521 256Wh 2 1 2
Anker 535 512Wh 4 1 2
EcoFlow River 2 256Wh 2 1 2
EcoFlow River Max 2 512Wh 4 1 3

バッテリー寿命が6倍のリン酸鉄リチウム電池

リチウムイオン電池のポータブル電源のバッテリー寿命は500回とされているものが多いです。国内メーカーのJVCケンウッド(Jackeryと業務提携)、米国企業のJackeryでも、バッテリーの寿命は500回の充電です。

一方、Anker、EcoFlowの中国勢は、6倍の3,000回も充電ができる長寿命リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したモデルを発売しています。

「充電はソーラーパネル、蓄電した電気は節電のために使う」といった、日常的な使い方をするので、寿命の長いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのポータブル電源という選択をしましょう。


意外と大切な充電時間

出かける前に充電を忘れていた、台風や豪雨がきているといったときに直ぐに充電できるのは意外と大切な要素です。

それぞれ、AC電源、シガーソケット、ソーラーパネルから充電できますが、下表はAC電源から充電した場合の充電時間です。

機種 供給電力量 充電時間
JVC BN-RB37-C 375Wh 8.5時間
JVC BN-RB62-C 626Wh 12.5時間
Jackery 240 241.9Wh 5.5時間
Jackery 400 403Wh 7.5時間
Anker 521 256Wh 2.5時間*1
Anker 535 512Wh 3.4時間*1
EcoFlow River 2 256Wh 1時間*2
EcoFlow River 2 Max 512Wh 1時間*2

*1 別売のUSB急速充電器と併用した場合
*2 48分で80%まで充電可能

1時間充電できるEcoFlow River 2 には驚きです。また EcoFlowのポータブル電源は、ACアダプターがなく電源コードを差し込むタイプなので、収納時にスッキリというのも地味にいいところです。


選択したポータブル電源は?

もともと suaoki S601(220Wh ACx2 USB Type-Ax2)を使っていました。コンパクトでシンプルなポータブル電源です。

suaoki S601 220Wh

停電時にも活躍してくれましたが、災害時に備えてもう少し容量が大きなポータブル電源の購入を検討。

  • 供給電力量が500Wh以上
  • 充電時間が短い
  • バッテリー寿命が長い

という観点から、EcoFlow River 2 Max を候補としました。

しかし、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーではない EcoFlow River Max が25%OFFになっていたので、価格に惹かれてこちらをポチり。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーではありませんが、バッテリー寿命も800回と他機種と比べると長寿命です。

やっぱり、価格は外せない重要な要素です、、、。


EchoFlow River Maxの特徴

前述したようにEcoFlow River Maxはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーではありませんが、そこそこ長寿命で、そして576Whと十分な容量があります。

項目 スペック
定格出力 600W
供給電力量 576W
AC出力 コンセントx3
DC出力 USB Type-Ax2、USB Type-A急速充電x1、Type-Cx1
バッテリー寿命 800回以上 (80%+)
充電時間 1.6時間
寸法 28.9×18.4×23.5cm
重量 7.7Kg

River 2 MAX はフロントに出力端子もまとめられていますが、River MAX は、ACコンセントが右側面にあります。

EcoFlow River Max ACコンセント 3口

正面には、USB type-Ax3(ひとつは急速充電)、そしてType-C出力あります。

EcoFlow River Max USB Type-C Type-Ax3

LEDライトでの演出もEcoFlow River Maxの特徴です。

EcoFlow River Max LEDイルミネーション

【まとめ】ポータブル電源を購入するときの基準

ポータブル電源の購入を検討する上での重要な要素は下記の6点です。

  1. 供給電力量
  2. 出力ポート(コンセント数)
  3. バッテリー寿命
  4. 充電時間
  5. 価格
  6. 国内メーカーへのこだわり有無

国内メーカーへのこだわり有無を最後にしていますが、国内大手メーカーだとJackeryと業務提携しているJVCケンウッド、シャープ、三菱重工、HONDA、などから販売されています。

HONDA LiB-AID(リベイド)のように、EVの開発をしている自動車メーカーにも頑張ってもらいたいところです。

とりあえず、明確な利用目的はないけど、防災を考えてということであれば、価格とバッテリーの寿命を考えてリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用している Eco Flow River 2(256Wh)をオススメします。