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Post Date:2022年1月3日 

GASでシートを処理するなら配列を使え!

ゾウでもわかる Google Apps Script

GoogleスプレッドシートをGAS(Google Apps Script)で処理するのであれば配列を覚えましょう。配列を使ってシートの読み書きを一括で行うと処理が格段に速くなります。


なぜ配列を使うのか

GASには、

  • Google Sheets のアクセスに時間がかかる
  • 6分で処理が強制停止される

という制約があります。

Googleスプレッドシートを操作するときに

  • getRange()
  • getValue()/getValues()
  • setValue()/setValues()
  • getLastRow()/getLastColmun()

などのメソッドを使いますが、これらの呼び出しには時間がかかります。

行数が多いシートでは、1行づつシートを読み書きするのと、配列で一括で読み書きするのでは分単位で処理時間が違ってきます。


二次元配列とは

「でも、配列って難しそう、、、」

と、思われがちですが、二次元配列はシートと同じと考えれば簡単です。下記のように行と列で表記されます。

values[行][列]

valuesは変数名です。後ろに続く最初の[]が行で、次の[]が列です。シートの"A1"という表記はA列1行目と列行の順番ですが、配列は行列の順番です。

注意点としては配列のインデックスは0から始まるので、 A1と同じ1行1列目のデータはvalues[0][0]となります。

  • 二次元配列はシートと同じ行と列
  • 表記の順番は[行][列]
  • インデックスは0から始まる

これだけ理解できれば配列を自在に扱うことができます。

では、下記がシートで考えた場合にどのデータを指しているか考えてみてください。

  • values[1][2]
  • values[2][0]

答えは、

  • 2行3列目のデータで C2
  • 3行1列目のデータで A3

です。

また、values[0]と記載した場合は1行目のデータとなり、values と[]を付けなければ配列全体となります。


サンプルデータで配列の中身を確認する

実際に、4行3列のサンプルデータで二次元配列を確認していきます。

二次元配列のサンプル

下記のデータをGoogleスプレッドシートにコピーしてください。

グループ男性女性
A1020
B2010
C1515

シートをシートIDとシート名から取得していますので、下記のコードの sheetId と sheetName の値を変更してください。

シートIDはURLの赤字の部分となります。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/abcd1234/edit

シート名は、シートに付けている名前です。

シート名:シート1

下記のコードを実行します。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
	
  Logger.log(values[1][2])
  Logger.log(values[2][0])
  Logger.log(values[0])
  Logger.log(values)
}

実行結果は下記の通りです。

20.0
B
[グループ,男性,女性]
[[グループ,男性,女性],[A,10.0,20.0],[B,20.0,10.0],[C,15.0,15.0]]

最後の配列全体の出力結果はカンマ区切りでデータが続いているので一見難しそうです。しかし、各要素を見ると[]が各行のデータで、その中に各列のデータがカンマで区切られていることがわかります。


シートのデータを配列に読み込む

上記サンプルコードの8行目でシート全体(データ範囲)を読み込んでいます。

var values = sheet.getDataRange().getValues()

getRange()で、下記のように範囲を指定してシートを読み込むこともできます。

getRange(開始行、開始列, データを読み込む行数, データを読み込む列数)

データを読み込む行数と列数はgetLastRow()、getLastCloumn()でそれぞれ取得できます。

//範囲を指定して読み込む
var lastRow	= sheet.getLastRow()	//最終行の取得
var lastColumn	= sheet.getLastColumn()	//最終列の取得
var values = sheet.getRange(1, 1, lastRow, lastColumn).getValues()

しかし、シート全体を読み込むのであれば、getDataRange() で範囲を指定しない方が簡単です。


ヘッダー行の削除 shift()メソッド

計算処理などをする場合にはヘッダー行は不要です。

範囲指定で2行目から最終行を読み込むこともできますが、シート全体を配列に読み込んでから1行目を削除した方が簡単です。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
	
  //ヘッダー行の削除
  values.shift()

  Logger.log(values)
}

shift()メソッドは、二次元配列先頭の一次元配列を削除します、、、。簡単にいえば、1行目のデータの削除です。

配列の全行処理は for ... in が便利

配列を全行処理するには、for...in 文が便利です。

下記の11-13行目が for...in の記載となります。これで、in の後ろに記載した配列(values)を1行づつ処理することができます。変数 i には現在処理をしている行数が格納されます。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
  
  //各行の出力
  for (var i in values) {
    Logger.log(values[i])
  }
}

前述したように配列のインデックスは0から始まりますので、変数 i の出力結果は、0, 1, 2 となります。

普通にforループで記載するならlengthプロパティで配列の要素数(行数)を求めてループさせます。

下例では要素数(length)は3です。0行目、1行目、2行目と3回ループを回すので配列の要素数未満という条件でループさせます。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
  
  //各行の出力
  numOfRow = values.length
  for (var i=0; i < numOfRow; i++) {
    Logger.log(values[i])
  }
}

for ... in文で記載した方が簡単です。

末尾に列を追加する push()メソッド

次に男性と女性の数を合算して列の最後(D列)に追加します。

繰り返しとなりますが、配列のインデックスは0から始まりますので、男性は values[i][1] で女性は values[i][2]です。

行の最後に列を追加するには、push()メソッドを使います。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
  
  //各行の出力
  for (var i in values) {
    values[i].push(values[i][1] + values[i][2])
  }
  Logger.log(values)
}

i行目の最後に男性と女性の合算値を追加して、最後に配列全体を出力しています。


ヘッダー行の追加 unshift()メソッド

合算値を追加した新しいヘッダー行を unshift()メソッドで先頭行に追加します。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
  
  //男性と女性を合算して行の末尾に列を追加
  for (var i in values) {
    values[i].push(values[i][1] + values[i][2])
  }

  //ヘッダー行の追加
  values.unshift('グループ','男性','女性','合計')

  Logger.log(values)
}

配列のデータをシートに書き戻す

最後にシートに書き戻します。シートにデータを書き込むには、書き込む範囲を getRange() で指定する必要があります。

getRange(開始行, 開始列, 行数, 列数)

開始行と開始列は、それぞれ1行目と1列目です。

行数は、values.length です。列数は配列の最初の行の長さ values[0].length で求まります。

指定した範囲に 配列 values を書き込みます。

function myFunction() {
  //シートオブジェクトの取得
  var sheetId = 'abcd1234'
  var sheetName = 'シート1'
  var sheet = SpreadsheetApp.openById(sheetId).getSheetByName(sheetName)

  //配列へシート全体を読み込む
  var values = sheet.getDataRange().getValues()
  
  //男性と女性を合算して行の末尾に列を追加
  for (var i in values) {
    values[i].push(values[i][1] + values[i][2])
  }

  //ヘッダー行の追加
  values.unshift('グループ','男性','女性','合計')

  //配列をシートに書き込む
  var values = sheet.getRange(1, 1, values.length, values[0].length).setValues(values);
}

シートを確認すると、配列で計算した結果が書き込まれているのがわかります。

配列をシートに書き込んだ結果

以上が、

  1. シートから配列に読み込む
  2. 配列で処理をする
  3. 配列をシートに書き込む

という、一連の処理の簡単な説明となります。


GASの基礎を学べる参考図書

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Post Date:2021年11月9日 

Google Apps Script でWebスクレイピング

ゾウでもわかる Google Apps Script

GAS(Google Apps Script)でWebサイトをスクレイピングする方法の説明です。

matchメソッドで正規表現を駆使してもスクレイピングをできなくはないですが、Parserライブラリを使った方が100倍簡単です。

GASでスクレイピングすれば、毎日何時にとか何時間毎にといったようにWebサイトから定期的に情報収集することができます。


GASライブラリとは

簡単にいってしまえば、他の人が作った関数を利用できる機能がライブラリです。面倒臭い作業も賢い人が作ったライブラリを使えば自分でプログラミングする必要はなくなります。


Parserライブラリを導入する

Parserは、スクレイピングをするときにとても便利なライブラリで、下記で公開されています。

https://script.google.com/home/projects/1Mc8BthYthXx6CoIz90-JiSzSafVnT6U3t0z_W3hLTAX5ek4w0G_EIrNw/edit

ライブラリを使用するときには、スクリプトIDが必要となりますので、

1Mc8BthYthXx6CoIz90-JiSzSafVnT6U3t0z_W3hLTAX5ek4w0G_EIrNw

の部分をコピーしてください。

Parserライブラリ

ライブラリの追加方法

スクリプトエディタを開いてライブラリの「+」をクリックします。

スクリプトエディタでライブラリを追加する

ライブラリ追加画面となりますので、スクリプトIDをペーストして、検索をクリックして追加すればParserライブラリが利用可能となります。

  1. ParserのスクリプトIDを入力
  2. 検索をクリック
  3. 追加をクリック
スクリプトIDで検索してParserライブラリを追加する

HTMLデータを取得する

毎日データが変わる 12星座運勢ランキング - Yahoo!占い を使って説明していきます。

先ずは、HTMLデータを取り込みます。

HTMLを取り込むときの注意点は文字コードとして何が使われているかです。文字コードを指定しないと文字化けしてしまいます。

Yahoo!占いで使われている文字コードは "euc-jp” です。<head>から</head>に charsetの記載がありますので探してみてください。

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=euc-jp">

ちなみに、このブログである「象と散歩」の文字コードは "UTF-8” です。

<meta content='text/html; charset=UTF-8' http-equiv='Content-Type'/>

GASでHTMLデータを取得するには UrlFetchAppクラスを使いますが、文字コードはgetContentTextで指定します。

function myFunction() {
  var url = "https://fortune.yahoo.co.jp/12astro/ranking.html" // Yahoo!占い
  var html = UrlFetchApp.fetch(url).getContentText('euc-jp')
  Logger.log(html)
}

これでhtmlに格納されたHTMLデータが出力されます。


Parserライブラリの使い方

Parserの書き方は簡単で、抽出したいデータの中にある開始文字列終了文字列に挟まれている文字列を抽出できます。

Parser.data(‘抽出データ').from(‘開始文字列').to(‘終了文字列').build()

開始と終了に指定する文字列はhtmlタグである必要はありません。

また最後のbuild()関数は、最初に見つけたひとつだけを抽出する場合で、複数のデータを抽出するのであれば、iterate()を使います。

Yahoo!占いのタイトルと更新日を抽出する

では、早速 Yahoo!占い 12星座運勢ランキングからタイトルと更新日を取得してみます。「12星座運勢ランキング」というのは他のところからも取得できますが、画像で指定されているところから抽出してみます。

Yahoo!12星座運勢ランキング

HTMLソースでは下記の部分となります。

<h2><img src="https://s.yimg.jp/images/fortune/images/common/yftn_tt01_txt08.gif" alt="12星座運勢ランキング"></h2>
<p class="txt">2021年11月6日(土)</p>

「12星座運勢ランキング」を取得するために、直前の文字列 alt=" と直後の文字列 "> を指定します。

更新日には、開始と終了に <p class="txt"> と </p>を指定します。

function myFunction() {
  var url = "https://fortune.yahoo.co.jp/12astro/ranking.html" // Yahoo!占い
  var html = UrlFetchApp.fetch(url).getContentText('euc-jp')
  var title = Parser.data(html).from('alt="').to('">').build()
  var lastUpdated = Parser.data(html).from('<p class="txt">').to('</p>').build()
  Logger.log('タイトル= ' + title)
  Logger.log('更新日 = ' + lastUpdated)
}

実行結果をみるとタイトルが正しく抽出されていません。

タイトル= Yahoo!占い" width="177" height="34
更新日 = 2021年11月6日(土)

前述したように build() は、最初に見つけたものとなるので、

<img src="https://s.yimg.jp/c/logo/f/2.0/fortune_r_34_2x.png" alt="Yahoo!占い" width="177" height="34">

が、先にマッチしてこの部分が抽出されたようです。

もう少し、開始文字列を多くして、他で一致しないようにします。

function myFunction() {
  var url = "https://fortune.yahoo.co.jp/12astro/ranking.html" // Yahoo!占い
  var html = UrlFetchApp.fetch(url).getContentText('euc-jp')
  var title = Parser.data(html).from('txt08.gif" alt="').to('">').build()
  var lastUpdated = Parser.data(html).from('<p class="txt">').to('</p>').build()
  Logger.log('タイトル= ' + title)
  Logger.log('更新日 = ' + lastUpdated)
}

今度は正しく取得できています。

タイトル= 12星座運勢ランキング
更新日 = 2021年11月6日(土)

複数の値を取得する

Yahoo!12星座運勢ランキングのソースをみると、1位から12位まで表形式(tableタグ)で組み立てられています。

1行毎に薄い色と濃い色とで変えているので、簡単に記載するとこんな形です。

<table>
  ランキング1位の項目
  <tr class="st01">
    <td>...</td>
  </tr>

  ランキング2位の項目
  <tr class="st02">
    <td>...</td>
  </tr>

  ランキング3位の項目
  <tr class="st01">
    <td>...</td>
  </tr>

  :

</table>

<tr class="st01">で始まっているのが奇数の順位のもので、<tr class="st02">が偶数順位ですが、iterate()を使うと一気に配列として取得できます。

list_odd[5]でランク11位、list_even[5]でランク12位の情報が取得できます。

function myFunction() {
  var url = "https://fortune.yahoo.co.jp/12astro/ranking.html" // Yahoo!占い
  var html = UrlFetchApp.fetch(url).getContentText('euc-jp')
  //奇数順位の星座
  var list_odd = Parser.data(html).from('<tr class="st01">').to('</tr>').iterate()
  //偶数順位の星座
  var list_even = Parser.data(html).from('<tr class="st02">').to('</tr>').iterate()
  Logger.log(list_odd[5])
  Logger.log(list_even[5])
}

Parserを複数回利用して値を取得する

Parserを繰り返し使用することで目的の値を簡単に取得することができます。

上で取得した各星座のデータからランク、星座名、コメントを取得します。

スクレイピングのプログラミングのコツは、共通点を見つけるということです。共通のロジックでデータが取得できるかという観点でHTMLデータを俯瞰的に見てください。


順位の取得

詳細項目の取得方法について順位を使って説明します。

<td class="st01"> ... </td> の中にランキング情報があり、alt=" ... "> 中に順位がありますので、Paserを2回使って順位を取得します。以下がGASのコードとなります。

function myFunction() {
  var url = "https://fortune.yahoo.co.jp/12astro/ranking.html" // Yahoo!占い
  var html = UrlFetchApp.fetch(url).getContentText('euc-jp')
  //奇数順位の星座
  var list_odd = Parser.data(html).from('<tr class="st01">').to('</tr>').iterate()
  //ランクを取得
  var rank = Parser.data(contents).from('<td class="st01">').to('</td>').build()
  rank = Parser.data(rank).from('alt="').to('">').build()
  Logger.log(rank)
}

上記で「1位」と表示されます。


順位、星座名、コメントを取得する

下記が、Yahoo! 12星座運勢ランキングから、順位、星座名、コメントを取得するGASのコードとなりますので参考にしてみてください。

function myFunction() {
  var url = "https://fortune.yahoo.co.jp/12astro/ranking.html" // Yahoo!占い
  var html = UrlFetchApp.fetch(url).getContentText('euc-jp')
  //奇数順位の星座
  var list_odd = Parser.data(html).from('<tr class="st01">').to('</tr>').iterate()
  //偶数順位の星座
  var list_even = Parser.data(html).from('<tr class="st02">').to('</tr>').iterate()
  for(var i=0; i<list_odd.length; i++) {
    //奇数順位の星座
    results_odd = parse(list_odd[i])
    Logger.log(results_odd)
    //偶数順位の星座
    results_even = parse(list_even[i])
    Logger.log(results_even)
  }
}
function parse(contents) {
  //ランクを取得
  var rank = Parser.data(contents).from('<td class="st01">').to('</td>').build()
  rank = Parser.data(rank).from('alt="').to('">').build()
  //星座名を取得
  var seiza = Parser.data(contents).from('<p class="seiza">').to('</p>').build()
  seiza = Parser.data(seiza).from('alt="').to('">').build()
  //コメントを取得
  var text = Parser.data(contents).from('<p class="ft01">').to('</p>').build()
  text = Parser.data(text).from('">').to('</a>').build();
  var results =[rank, seiza, text]
  return results
}

GASの基礎を学べる参考図書

ある程度プログラミンがわかっていれば、WEBやYoutubeでも十分に調べられると思いますが、初歩的なところからであれば参考図書は有効な学習手段です。

詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版]」は、プラグラミング初心者にわかりやすく説明されています。GASを最初に学ぶ一冊として良書です。

Udemy オススメ講座

【新IDE対応】Google Apps Script(GAS)の基礎を完全習得

【新IDE対応】Google Apps Script(GAS)の基礎を完全習得

講師:事務職たらこ

印象に残りやすい手書き風スライドを用いGASの基本的なプログラミングを気軽に学ぶことができる。本講座でGASを活用した自動化ができるレベルにはなれないが、基礎としては十分。

Post Date:2021年10月31日 

発酵あんこを発酵機でつくる

豆乳ヨーグルトと発酵あんこ

甘味のバリエーションを増やそうと、巷で流行っている『発酵あんこ』をヨーグルトメーカーで作ってみました。食べる甘酒は玄米と米麹で作りますが、発酵あんこも小豆と米麹と、シンプルな材料で作れます。

『発酵あんこ』は、通常の『あんこ』と違って砂糖(=ショ糖)を使っていません。米麴が発酵する過程で、デンプンがブドウ糖になり甘くなるので、身体に優しい甘さです。


あずきは糖質を代謝する

あずきは、低脂質、高タンパクで、食物繊維を多く含む健康食品です(豆の栄養成分表 | 公益財団法人 日本豆類協会 参照)。

また、あずきに含まれるビタミンB1は、糖質の代謝に欠かせない栄養素です。発酵あんこにすることで、糖質が分解されると聞くと甘味に対する欲求への罪悪感が薄れます。

その他あずきには、

  • 分泌解消
  • アンチエイジング
  • 貧血予防
  • コレステロール低下
  • 冷え性改善
  • 高血圧予防

などの効果があるそうです。詳しくは、あずきのチカラで健康に | 井村屋株式会社 を参照してください。


あずきを茹でるのは面倒

あずきを茹でるのには、最初にアク抜きのための茹でこぼし、そのあとに柔らかくなるまでコトコトと煮込まなければなりません。

土鍋を使えば余熱で調理できるので火にかけている時間を短縮できます。あずきを茹でるのに使っている土鍋は長谷園「かまどさん」です。

"かまどさん” の内蓋は使いません。指で豆が潰れるようであればOKです。小豆の大きさによっても茹で時間が異なるので、まだ硬いようであれば水加減をみて更に火にかけてください。

あずきの茹で方
 ① あずき 200g、水 600ml(あずきの3倍)
 ② 強火で沸騰させ煮汁を捨てる(茹でこぼし)
 ③ 水 600ml を加えて 強火で沸騰させる
 ④ 沸騰したら弱火で20分
 ⑤ 火を止めて余熱で20分

あずきを茹でた煮汁は使うので捨てません。


無糖 茹であずきを使う

「面倒なのは嫌い!」というのであれば、砂糖を使っていない "茹であずき” を使うという方法があります。しかし”ゆであずき” で検索しても殆どが砂糖が使われているものです。

”あずき”といえば井村屋ですが、ゆであずき | 井村屋株式会社 の商品一覧には無糖の”茹であずき”はありません。

そもそも「砂糖で茹でた”あずき”なら”あんこ”では?」と思い調べてみると、あんこの缶詰を「ゆであずき」と呼ぶのはどうして? | 日本あんこ協会 に回答がありました。

大正から昭和初期に汁気のあるゆであずきを缶詰にするのが技術的に難しく、汁気のないトロリとした茹であずきになったことから、

ゆであずき ≒ あんこ

となったそうです。

”小豆の水煮” という商品がありますが、これが本来の"茹であずき"かもしれません。


小豆の水煮

茹で小豆(小豆の水煮)ってどうなんだろうと、オーサワの有機小豆の水煮を試しに購入してみました。材料は、有機小豆(東北産)、食塩(海の精)とシンプルで価格も手頃です。

オーサワ 有機小豆 水煮

しかし、小豆200gを茹でると2.5〜3倍近くになるので、茹でた状態で一袋 200g(固形量)だと、小豆がかなり少ない、、、。

オーサワ 有機小豆 水煮

2袋を使っても米麹200gだと麹がちょっと多い感じです。

小豆を茹でる手間は省けますが、発酵あんこを作るならコスパが悪い。


発酵あんこをヨーグルトメーカーで作る

発酵あんこは、発酵温度と時間が設定できるヨーグルトメーカー(発酵器)で作れば、失敗することはありません。

注意点はひとつだけです。茹でたてのあずきはとても熱いので、そのまま米麹と混ぜてしまうと麹菌が死んでしまいます。60度以下にしてから小豆と米麹と混ぜてください

かまどさんで茹でた小豆

使っている米麹はスーパーでも購入できる『みやこ こうじ』です。

みやここうじ

『みやこ こうじ』は、麹を乾燥させて板状にしたものです。開封する前に袋の中で手で砕いて細かくしてください。

小豆と米麹を混ぜます。

茹で小豆に米麹を混ぜる

麹の発酵には水分が必要なので、小豆の茹で汁で水気が足りなければ、水(ぬるま湯)を足してください。

水分量は好みですが、水分が多くてもヨーグルトソースやデザートのトッピングに使うのであれば問題ありません。


発酵温度と発酵時間

米麹の発酵温度は60度前後です。10-12時間、発酵させるとコクと甘味がでます。

発酵温度を60度に設定します。

Kuvings(クビンス)発酵機 発酵温度

発酵時間は10時間で作っています。

Kuvings(クビンス)発酵機 発酵時間

これであとは、完成を待つだけです。


ヨーグルトメーカー(発酵器)

発酵器があると、ヨーグルト、甘酒、チーズ、味噌、酵素ドリンクなど色々な発酵食品が作れます。しかし、カスピ海ヨーグルトは低温発酵、麹は高温発酵と発酵温度も異なれば、酵素ドリンクなどは72時間の長時間発酵が必要です。

色々な発酵食品をつくるために、下記の3点を満たす発酵器を選びましょう。

  • 発酵時間が短時間から長時間まで設定できる
  • 発酵温度が低温から高温まで設定できる
  • 容量が大きい

Kuvings(クビンス)のヨーグルト&チーズメーカーは、

  • 温度設定 20℃~65℃
  • タイマー設定 1~99時間
  • 最大容量2リットル(適正容量 1.4L

と、色々な発酵食品をたっぷり作れます。


発酵あんこレシピ

発酵あんこの作り方のまとめです。

発酵あんこ 材料
 ① 小豆 200g(茹でる前)
 ② 米麹 200g

小豆(あずき)の茹で方については上を参照してください。「小豆の水煮」を使う場合は米麹と混ぜて発酵機にセットするだけです。

発酵あんこ 作り方
 ① 小豆 200g を 水 600ml で茹でこぼす
 ② 水 600ml を加えて小豆を茹でる
 ③ 米麹200gと茹でた小豆を混ぜる
 ④ 発酵温度 60℃ 発酵時間 10時間

これで優しい甘さの発酵あんこの出来上がりです。

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