色とセントラルイメージの必要性
書き方については、書籍やネットで学習することができます。私自身も「トニー・ブザン 頭がよくなる本」などで、色やセントラルイメージの必然性については理解していたつもりでした。実際、今回のセミナーで、自己紹介用のマインドマップのセントラルイメージに誰が見ても山と分かる富士山と大きな赤い口を描き、出身地の鯱を横に描いていた「名古屋出身の山口さん」などイメージとして記憶に残っています。(山口さん実名ですみません。)
また、色のないマインドマップに色を付けていくことで、鮮明に記憶に残っていくことも体験できました。色やイラストにより、「楽しめ」「記憶」されます。
マインドマップをチームで利用する
マインドマップは、個人の思考ツールやノート術として、実際に使ってみると素晴らしいツールであることがわかりますが、チームでの仕事での利用方法を模索していました。そんな中、チームビルディングの実習もあり貴重な体験ができました。マインドマップの基本は思考の発散です。思いつくままにブランチを伸ばして、メンバーの思考を発散させます。他社の意見がでると、それに対しての連想も広がっていきます。メンバーの意見を決して否定することなく、先ずは思いつくままブランチを広げて、そこから、共通項をまとめたり、面白いアイデアをピックアップします。そして最終的に意見を集約し、セントラルイメージを決めていきました。本来であればここで、マインドマップを書き直す必要があるとは思いますが、新しい試みでした。ブレインストーミングの場合なども似たような方法を使いますが、どうしても収束を試みてしまいます。先ずは発散させる、この大切さを実感できました。
ゲシュタルト心理学(Gestalt Psychologie)
ゲシュタルトの説明もありましたが、簡単にいってしまえば、脳はゲシュタルト(全体性)を求めているので、足りない部分を補完しようとする。また脳の思考パターンは、放射状にブランチを伸ばしていくのがよく、マインドマップはこれに適しているということでした。
この足りない分を補完したくなるというのは、メンバーのアイデアを引き出すには適しているかもしれません。予めメインブランチとそこからブランチが伸ばされたマインドマップを使った実習がありましたが、確かにブランチが伸びているとそこに何かを記載したくなります。思考を制限してしまう可能性もありますが、予めメンバーにある程度の雛形を作成したマインドマップを配布して描いてきてもらうと会議も捗るかもしれません。企画の初期段階で3CやSWOTなどを利用する場合も有効かと思いました。早速作ってみたのが下記の例です。
コミュニケーションツールとしてのマインドマップ
どうしてもマインドマップ1枚で理解してもらおうと思ってしまいますが、実際には人の描いたマインドマップを渡されても完全に理解することはできません。但し、それを説明されると記憶にも残ります。マインドマップは共有するためには、説明が必要であるということも今回改めて感じたことです。
まとめ
マインドマップをチームとしての仕事に使っていくよいヒントが得られたセミナーでした。メンバーのアイデアを事前に掘り起こし、会議の中でも「発散」「連想」させていくというチームビルディングのマインドマップを仕事の中で是非活用していきたいと思います。
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