シルバーウィークに伊豆高原で早朝エギングにでかけました。滞在したすぐ近くにある八幡港では、イカ類保護の理由で9月末までエギングができないので、車で少し先の漁港まで出かけました。
伊豆の方がアオリイカもサイズが大きくなっているかと期待していたのですが、沖に向かって餌木を投げてもアタリもなく、結局、サイトフィッシング(イカの姿を見ながらの釣り)でコロッケサイズ3杯で終了です。
サイトでエギングをする場合は、小さめの餌木(2.5号以下)を使用します。特にシャロー(浅瀬)の場合には必須です。3.0号の餌木の沈下速度は、3.0~3.5秒/mです。水深3mだと水面から9秒~10秒程度で餌木が着底してしまいます。
着底させずにシャクるとなると、7~8秒間隔でシャクリ続けなければなりません。結構、忙しいし、疲れます。
これが、2.0号の餌木であれば、沈下速度は6.5~7.0秒/mになります。つまり同じ条件下ではシャクる間隔が2倍に長くなります。また餌木の重さも1/2になり、サイズが小さい分水の抵抗も軽減されるので軽いシャクリですみます。この差は思った以上に大きく、昨シーズン中心で使用していた3.5号の餌木と比べるとかなりコンパクトな動きができシャクリ続けてもあまり疲れません。
下記は ヤマシタ 餌木王Q のサイズ別の重さと沈下速度です。
サイズ | 重量 | 沈下速度 |
---|---|---|
2.0号 | 6g | 約6.5~7.0秒/m |
2.5号 | 10g | 約5.0~5.5秒/m |
3.0号 | 15g | 約3.0~3.5秒/m |
3.5号 | 20g | 約3.0~3.5秒/m |
新しいエギングロッド
現在、使用しているロッド(竿)は、エントリーモデルの Major Craft(メジャークラフト)Zaltz(ザルツ)ZAT-832Eで、全長、8.3フィート(253cm)です。
今まで特に不満を持ったこともありませんでしたが、サイトフィッシングをしていると新子のアオリイカが護岸や堤防の足下近くに居着いていることが多いので、ライン(釣糸)を捲かずにシャクリ続けることが多くなるので、竿先でラインが絡まることがあります。
また思わずシャクリ過ぎて餌木が水面から飛び出してしまうことも。勿論これは自分の未熟さに起因するとわかってはいるのですが、
「もう少し、短くて、軽く、小さな餌木をコントロールしやすいロッドが欲しい。」
という物欲の念に駆られます。
先週の金曜日、釣具屋に吸い寄せられるように入店して、店員さんにエギング用の短めのロッドを訊ねてみました。
勧められたのが、オリムピック(OLYMPIC)グラファイトリーダー ヌーボカラマレッティー GONCS-762MH でした。
カラマレッティーシリーズで最もショートレングス、取り回しの良さを最大限まで高めたモデルと言えるでしょう。まずはグリップをショート化し、ロングブランクス設計にすることによってロングキャスタビリティーは損なわずに取り回しの良さを追求し、エギをよりきめ細かくコントロールすることが可能となりました。また、ボートキャスティングによるオフショアエギングにも高い適応力を発揮し、新たなステージを拡げてくれます。シンカーを利用したディープゾーンでもティップの戻りが速いため、キビキビとしたアクションの演出が可能でモンスター級もその気にさせます。中弾性のティップと、高弾性のバット効果で、潮流が早い所でもエギをしっかりコントロール、アタリもしっかり取って確実にフッキングへと持ち込みます。もちろん、ショアからのポイントだけピンで狙っていくランガンスタイルにも最適なモデルです。
ヌーボカラマレッティー GONCS-762MH
4号までと大きな餌木までを扱えるロッドですが、99gと、とても軽いロッドでした。しかし、値段もちょっと高めということもあってか、いまひとつ物欲の食指が動きません。
表情を読み取られたのか、次なるロッドを持ってきてくれました。「ライトエギング用のロッドでノットアオリのナオリーです。」
- ヤマシタ ナオリー(YAMASHITA NAORY)Feeling Shaft LT762ML
- MAXエギ:2.7号
- ライン:0.4~0.8PE
- 長さ:7フィート6インチ
- 長さ:2.29m
- セクション(継数):2本
- 仕舞寸法:1.17m
- 先径:1.9mm
- 元径:9.6mm
- カーボン含有量:95%
- グラス含有量:5%
- ガイド個数:10個
- 標準自重:116g
- 価格:19,425円
ナオリーレンジハンターを操る、ライトエギング専用ロッド!新たなるエギングスタイルを提唱する為、今までのエギングの概念を捨て開発されたライトエギング専用設計!現在のアオリイカ用のエギングロッドには、エギを自在に操作して掛ける事に重点が置かれているが、ライトエギングはエギの操作性プラス、ターゲットがエギに触る微細なシグナルを感知する感度も合わせ持ったロッドが不可欠となっている。そこで、NAORY FEELING SHAFTは、高感度設計でツツイカ独特のモタれるような、アタリも感じ取る事ができる。またエギングロッドの主流であるファ・ーストテーパー(8:2調子)と異なり、身切れの多いツツイカ類をキャッチする為のレギュラー・ファーストテーパー(7:3調子)。全モデル、ローライダーガイド(ステンレス)とLDBガイド(ステンレス)のPEコンセプト。VSSリールシートをダウンロック(逆付け)で採用。ライトエギングにおいて、最も汎用性の高いモデル。2.7号までのエギを思いのまま操る事が可能。ロッドアクションをそのままエギに伝えるファーストテーパーで、操作性と感度を合わせもったベーシックモデル。
NAORYFeeling Shaft LT762ML
残念ながらYAMSHITAは既にロッドの製造販売を終了しています。同様のコンセプトのエギングロッドであれば、22年8月発売予定の シマノ(SHIMANO) 22 セフィアBB S76SUL-S に期待です。
- シマノ(SHIMANO) 22 セフィアBB S76SUL-S
- エギ:1.5~2.5 号
- ライン:0.2~0.5PE
- 長さ:7フィート6インチ
- 長さ:2.29m
- セクション(継数):2本
- 仕舞寸法:1.18m
- 先径:0.8mm
- カーボン含有量:94.4%
- 標準自重:95g
ライトエギング? not aori ?
ライトエギングとは、アオリイカやスミイカなどのコウイカ類ではなく、ヤリイカ、ケンサキイカ、スルメイカ、ヒイカなど、ツツイカ類をターゲットにして、小さな餌木を使うエギングよりもライトなタックルを使うスタイルのことらしいです。そしたライトエギング用に作られた NAORY の由来も『not aori but squid』とあります。
ヒイカなら千葉港や船橋港あたりでも釣れるので、エギングの幅も広がります。ネーミングセンスもニッチなところにスポットを当てているのも気に入りました。実際にロッドを手にして、軽く振ってみた感触も心地良く感じます。
でも、いまいま釣りたいのはアオリイカです。
すると店員が、「要は小型餌木が扱いやすいロッドなので、サイトでのアオリイカの新子狙いにもいいですよ」と追い打ちをかけてきます。
欲しかった「もう少し、短くて、軽く、小さな餌木をコントロールしやすいロッド」という条件には適合します。
NAORY Feeling Shaft LT762ML のお買い上げ!
房総エギング(9/27)
朝6時に目的の漁港に到着、NAORY のデビュー戦です。手前にはアオリイカの姿見えなかったので、2.5号の餌木を装着して、堤防から20mほど先にキャスト。ゆっくりとシャクリながら手前に寄せてきます。数杯のアオリイカが餌木を見ているのが確認できます。ちょっと焦らして何回か小刻みにシャクルとクイッとしたアタリが竿先にも伝わってきました。一投目からヒットです。
房総でも新子が随分と成長してきました。
もう少しすると3.0号の餌木の出番になるかもしれません。しかしサイトで狙える間は、2.0号エギ、2.5号エギといった小さな餌木を使ってエギングを堪能しましょう。
堤防では、2.5号の『エギ王Q2.5のナチュラルカラー系』を使っていましたが、アタリがとてもよく4杯をゲット。その後、内湾で足下に寄ってきていたアオリイカには、2.0号の餌木を使って同じく4杯釣り上げました。うち2杯は小さすぎたのでリリース。釣果は8杯と今までの一日の記録を更新です。
NAORYは、not aori but aori でした。
と、いうことで美味しくイカ刺しでいただきました。
今日の一曲
Sharon Lifshitz(シャロン・リフシッツ):イスラエルの歌姫で、とても透明感がある美しい歌声です。
歌詞はヘブライ語ですが、曲調がヨーロピアンポップということもあってか、フランス語っぽく聞こえます。
アルバム『Cinema』に収録されている『Gidi』も、そんな1曲で心地良く聴けます。
Sharon Lifshitzを初めて聴いたのは、『Two Puppets On A String』に収録されていた『If We Don't』でした。
CDは既に販売されていませんがAmazonミュージックでストリーミングで聴くことができます。アルバム名も曲名もヘブライ語表記です。(2022.7月追記)
CMで使われていた歌声に惹かれてアルバムを購入。その後に買ったのがこの『Cinema』です。『Two Puppets on a String』の3年前(1985年)に発売されたアルバムです。
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