LINE Clova Wave 機能限定バージョンの先行発売が2017年7月14日から行われ、思わずポチッとしてしまいましたが、1ヵ月遅れでやっと届きました。
LINE Clova Wave の先行体験版の機能は、
- LINE MUSICを聴く
- 天気の確認
- 日時曜日の確認
- アラームの設定
- Bloothペアリングの接続・解除
と、限られた機能ですが、LINE MUSIC が無料で6ヶ月利用できます。
LINE MUSICを聴く
- 「Clova, 音楽を流して」
- 「Clova, デビッド・ボウイが聴きたい」
- 「Clova, 80年代の洋楽を再生して」
- 「Clova, リラックスできる洋楽を流して」
など、ランダム再生、アーティスト名、曲名、ジャンル、気分などによって音楽を再生してくれます。JPOPにはあまり興味がないので洋楽というキーワードを付けると洋楽の中から探してくれます。流してくれた曲を知らなければ、
「Clova, この曲は?」
と訊ねると、アーティストと曲名を教えてくれます。
残念なのは、アーティストや曲名の認識の低さです。特に洋楽は正しく聞き取ってくれないことが多いです。例えば、「Clova, SADE(シャーデー)の曲を流して」と言っても、LINE MUSICにはあっても理解してくれませんし、洋楽の曲名に関していえば壊滅的状況です。個人的にはJPOPにはあまり興味がないので、洋楽の音声認識にもう少し力を入れてもらいたいと思う次第です。
天気の確認
- Clova, 天気を教えて?
- Clova, 明日の天気は?
- Clova, 那覇市の天気を教えて?
など、天気予報の確認ができます。場所を付けなければ現在地の予報ですが、場所を指定した天気予報を確認することができます。また明日、明後日、明々後日や日にちを指定して1週間の天気を確認することもできます。
そのほか、
- Clova, 今日の風は?
- Clova, 警報(注意報)はある?
で、風速、警報や注意報の確認もできました。
また、秋田県で地震があったので、
- Clova, 最新の地震情報は?
- Clova, 今日の地震について教えて?
と訊ねてみると、地震情報についても教えてくれました。<2017.9.9更新>
日時曜日の確認
- Clova, いま何時?
- Clova, 今日は何日?
- Clova, 今日は何曜日?
など日時曜日を確認できます。
アラームの設定
- Clova, 明日の6時にアラームをセットして
- Clova, 今日の夜9時にアラームをセットして
- Clova, 1時間後にアラームをセットして
など、アラームをセットしてくれます。アラームを止めるときには「Clova, アラームを止めて」です。
スマートスピーカーの未来
現在、ハイテク市場では、スマートフォン市場の成長が1桁台と鈍化している中で、次にくるのが音声アシスタントデバイス(スマートスピーカー)だと言われています。
米国での音声アシスタントデバイス市場規模
2017 Voice Report | VoiceLabs によると 2015年に170万台、2016年に 650万台が販売され、2017年には2,450万台(累計 3,270万台)と予想されています。2016年11月にAmazon Echo は、500万台とありますので、現時点では音声アシスタントデバイス(スマートスピーカー)は、Amazon Echo が市場を席捲しているといって間違いありません。
日本市場では?
日本では、いち早くLINEが音声アシスタントデバイス(スマートスピーカー)を機能限定モデルを先行体験版として投入しました。2017年夏と言われていた Goole Home もまだ日本では未発売ですが、Amazon Echo、Apple HomePod と続いての発売が予想されています。
電子書籍リーダーでは、黒船 Amazon があっさりと日本市場を占有し、Sonyも撤退してしまいましたが、LINEは音声アシスタント機器で日本市場でのキャズムを超えることができるのでしょうか。
製造元 | 製品名 | 音声アシスタント名 |
Amazon | Echo | Alexa(アレクサ) |
Google | Home | Google アシスタント |
Microsoft | Invoke | Cortana(コルタナ) |
LINE | Wave | Clova(クローバ) |
Apple | HomePad | Siri(シリ) |
※ LINEの音声アシスタント名はClova(クローバ)ですが、LINE WAVE では、呼び名をClova(クローバ)、Jessica(ジェシカ)から選択できます。
スマートスピーカーでできること
先行体験版の LINE WAVE では、LINE MUSICを中心とした機能に制限されていますが、正式版では、LINEの通知、読み上げ、返信、LINEニュースの読み上げ、カレンダーやToDo、メモの作成・管理、さらにホームコントロールとしては、赤外線コントローラに対応する家電の音声操作(テレビやエアコンのリモコン)に対応予定とあります。
音楽再生だけではなく、コミュニケーションツール、アシスタント機能が充実してくるとライフスタイルも変わってくるのではないでしょうか。
音声コントロールへの羞恥心
「Hey Siri」「OK Google」はCMでも流れるようになり、認知度はあがってきていると思いますが、デジタル移民の哀しさか、スマホに向かって話しかけるのには、何となく照れがありました。しかし LINE Clova WAVE を使ってみると、音声コントロールは思ったよりいけてますし、合成音声にも違和感を感じません。
画期的だったのは、マニュアルが付属しておらず、「Clova, はじめまして」と音声でスタートすることです。人とのコミュニケーションでは音声は至極当たり前のことですが、マシンを前にして文字を読まなくてよいというのは斬新でした。
スピーカーとして
LINE Clova WAVW には、2.5インチの20W ウーハー(低音用)と、 1インチの 5W ツイーター(高音用)が2つを内蔵されていて、低温も感じられ、高音もきれいです。円錐形なので180度、どの角度からでも音楽を楽しむことができます。
手軽にBGMとして音楽を楽しむジュークボックスとしては十分な性能です。
LINE Clova WAVE の発展に期待
機能限定の先行体験版ですが、新しいデバイスとしての可能性は十二分に感じさせてくれました。ただ 基本機能の音楽再生に関しては、アーティスト名や曲名の認識は、前述したように改善の余地があります。
また、一時停止、ミュートなどができず、「Clova, 音楽を止めて」と言ってしまうと、いま聴いていた曲に戻ることができません。「一期一会」を大切にということなのでしょうか、、、。
そして、LINE Clova WAVE で自分好みの音楽が聴けるようになるには、もう少し改善が必要です。「夜に合う洋楽をかけて」「集中できる洋楽をかけて」など状況に合わせた音楽を適当に流すにしても、LIKEをすると次第に好みにあった音楽を選曲するような学習機能が欲しいところです。
好きな曲を聴くために、スマホアプリの LINE MUSIC で、Bluetoothスピーカとして利用してしまうと、次にLINE Clova WAVEで音楽を再生するときに、
「他の端末でLINE MUSICを再生中のため現在は再生できません」
と怒られてしまします。
ひとつのアカウントで複数のデバイスで再生できないようにというポリシーはわかりますが、アプリでログアウトしなければならないというのは、改善を願いたいところです。
いつのまにか、スマホでLINE MUSICにログインしていてもLINE WAVEが使えるようになっていました。LINEの対応の早さに感謝です。これで、スマホで曲を確認しながらClovaとコミュニケーションすることができるようになりました。<2017.9.5更新>
とはいうものの、正式版での LINEサービスとの連携には大いに期待しています。Clovaの成長を温かく見守っていきたいと思います。
「Clova, おやすみ」
「おやすみなさい、よい夢を」
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