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Post Date:2023年4月11日 

スマート家電リモコンに温度・湿度を音声で答えてもらう

ラトックシステム スマート家電リモコン RS-WFIREX4

Amazon Echo 第4世代、Echo dot第5世代には、温度センサーが内蔵されているので、

Alexa, 部屋の温度は?

と訊くと、設置してある場所の温度を教えてくれます。またステレオペアにしていると「部屋の平均温度は、、、」と2台の平均値で回答してくれます。

残念ながらAmazon Echo Studioは、音楽を楽しむ良質な環境は提供してくれますが、温度センサーが内蔵されていません。

また、快適に感じるのは湿度も大きく関係します。下表は象と散歩: 快適な温度と湿度の関係からの再掲となりますが、不快指数は温度と湿度によって発表されています。

不快指数は温度と湿度からきまる

スマート家電リモコンに訊いてみよう

リビングからリモコンを排除して、Alexaで操作するために購入したラトックシステム スマート家電リモコンRS-WFIREX4ですが、いまではなくてはならない存在になっています。

Alexa, 電気を50%に

Alexa, 冷房を27度にして

Alexa, テレビを点けて

Alexa, バルミューダを点けて

Alexa, 加湿器を点けて

と、リビングにある家電のほとんどは音声でコントロールしています。

またスマート家電リモコンには、温度、湿度、照度(明るさ)のセンサーが内蔵されていて、Alexaの音声コマンドでセンサーの値(温度、湿度、照度)を確認することができます。更に、温度・湿度の条件から熱中症、脱水症状、リューマチ、呼吸器系疾患の症状悪化の可能性があることも教えてくれます。

Amazon Alexa 発話例 | Ratoc Systems にセンサー値と快適レベルを音声で確認する発話例が記載されていますが、

操作発話例
センサー値取得温度(湿度/ 明るさ)を教えて
センサー情報を教えて
快適レベル表示環境を教えて
今の状態を教えて

センサー値の取得はカスタムスキルとなるので、実際には、

Alexa, アレクサ、家電リモコンで温度を教えて

と、「家電リモコンで(家電リモコンを使って)」を追加しなければなりません。


定型アクションで簡単にする

alexaアプリの定型アクションを使うと、煩わしいワーディングを言い換えて簡単にすることができます。

例えば

Alexa, リビングの温度は?

などに変更することができます。


実行条件を設定

実行条件を設定で「音声」を選択して、開始フレーズを入力します。

部屋の温度を教えて」というのは、Amazon Echoの温度センサーへのフレーズとなるので、具体的な部屋の名前(例えば、リビングなど)でフレーズを登録します。

開始フレーズは複数登録できます。温度でも、湿度の確認でも必ず3つのセンサー値を回答してくれますが、

  • リビングの温度は
  • リビングの湿度は
  • リビングの明るさは

と、3つを登録します。リビングというところは適宜変更してください。

Alexa 定型アクション:開始フレーズの設定

アクションを追加

アクションの追加で「カスタム Alexaに対して言うフレーズを入力」で本来Alexaへの音声コマンドを入力します。

  • 家電リモコンでセンサー情報を教えて

と入力します。

Alexa 定型アンクション:実行条件

定型アクション名は、何でも構いませんが「リビングの温度」として登録します。


定型アクションを確認する

設定した定型アクションを確認します。

Alexa, リビングの温度は?

と、訊ねると「Alexa, 家電リモコンでセンサー情報を教えて」というフレーズが実行されます。

実行結果が戻ってくるまで、少し時間がかかりますが、

「温度はXX度、湿度はXX%、明るさはXXルクスです」

と回答が得られます。

同じように「家電リモコンで環境を教えて」というフレーズも「リンビングの環境を教えて」のように変更することができます。


スマート家電リモコンの温度センサー

小型で高性能なRS-WFIREX4ですが、小さなボディにセンサーが収められているので本体の熱の影響を受けて実際の室温より高い温度で通知されます。

温湿度計を同じ位置に置いて確認すると、湿度の差は小さいですが、温度は常に2-3℃高く通知されます。


SwitchBot 温湿度計プラス

温度と湿度を正しく認識したいと、スマート温湿度計のSwitchBot温湿度計プラスが安かったので購入しました。

SwitchBot 温湿度計プラス

しかし、SwitchBotハブミニを使っていないのでAlexaとも連携できません。過去の温湿度の変遷はスマホで確認できますが、スマートというより見やすい温湿度計として使っているだけです。

ラトックシステムのスマート家電リモコンを使っているのだから、同じラトックシステムのスマート温湿度計 RS-BTTHM1 を購入すればよかった、、、。

スイス製温湿度計センサーを採用し、アプリから計測値を補正できるとあります。


精度の高い計測ができる Smalia スマートリモコン

スマート家電リモコンのセンサー値の課題を解決する新しい機種が販売されています。

ラトックシステムの最新機種 Smalia スマートリモコンは、約60×60×20mm(突起部含まず)約42gと、RS-WFIREX4 の 45×45×15 mm(突起部含む) 約16g からは少し大きくなっています。

しかし、潜望鏡のように伸びたアーム部分に、温度・湿度・照度センサーを搭載。本体内蔵式に比べて、精度の高い計測が可能となっています。

smalia スマートリモコン RS-WBRCH1
【引用】Ratoc System Smalia

5GHzのWiFiにも対応していて、Alexa経由でセンサー値を音声で確認できます。

スマート家電リモコンは、エアコンを含む家電の音声操作には何も不便がありませんが、温度を正しく知りたいというのであれば Smalia スマートリモコンという選択肢もありかと思います。

また第5世代としてコンパクトなコードレスのRS-WFIREXUがあります。コンセントにUSB電源を差し込んだ位置で使うなら便利です。しかし、こちらは温度センサーのみです。センサーは本体に内蔵されているので第4世代のRS-WFIREX4と同じように実際の室温より高くなるのではないでしょうか。

Post Date:2022年10月21日 

Amazonの本気を感じるEcho Studioのアップデート

Echo Studo(チャコール)

Echo Studio のカラーバリエーションモデルとしてグレーシャーホワイトが追加され、ステレオ音源が強化されたソフトウェアにバージョンアップ(8087715460)されました。

このアップデートは過去に購入した Echo Studio にも適用されます。

Echo Studio に

Alexa, アップデートして

と言って、デバイスのソフトウェアが最新版になっていることを確認してください。

新たな空間オーディオ処理技術が搭載され、周波数帯域が拡張されとことにより、

  • 深みのある低音
  • 中高音域の明瞭度向上

となり、ステレオ音源を強化するために設計された空間オーディオ処理技術では、音の奥行きや明瞭度、臨場感を向上し、より没入感のあるサウンドにしたと謳われています。


Echo Studioの音質は改善されたか?

はい、気持ちよく改善されました」というのが結論です。

2台の Echo Studio + Echo Sub を使っていますが、「Echo Sub の低音の振動が気持ちよくなった?」というのが、Edho Studioのアップデートに気がついたきっかけでしたが、低音の抜けが抜群に改善されています。

また少しボリュームを上げてみると、音のバランスがよくなっていることもわかります。

Echo Studio(左右)と Echo Sub(中央)

Bill Evans Trio の Waltz for Debby (take 1) - Alternate Take をAmazon Music Unlimied では Ultra HD で配信していますが、

右から聴こえるエヴァンスのピアノ、左から迫るラファロのベースプレイとEcho Subの伝える低音の振動が、空間の中でバランスよく融合され、とても臨場感のある演奏として聴けます。

同じ曲をHDで聴くとやっぱりUltra HDの方が断然、艶やかな音です。Ultra HDの音源を聴けるという意味でもストリーミングを音楽を楽しむデバイスとしてEcho Studioは優れものです。

アップデート前の Echo Studio は、2.0インチミッドレンジスピーカーが3つ搭載されているのに中音域が弱く、イコライザでミドルを+1上げていましたが、「象と散歩: Echo の音質を改善する7つの方法」で書いた、ホワイトノイズを再生して再生される音域を確認する方法を再度試してみると、

Echo Studioでホワイトノイズを再生したときの周波数帯域
iAnalyzer
Echo Studioでホワイトノイズを再生したときの周波数帯域
Analyzer

中音域の凹みがなくなりバランスよく音が出るようになっているので、イコライザはフラットに戻しました。

にしても、ソフトウェアのアップデートでここまで音質改善されるとは驚愕です。Echo Studioの潜在能力を引き出す、今回のソフトウェアアップデートには、Amazonのストリーミング音楽配信に対する意気込みと本気度が感じられます


Echo Studioのステレオペア + Echo Sub は最強

Echo Studio 1台、Echo Studio x2(ステレオペア)、Echo Studio x2 + Echo Sub(サブウーファー)で同じ曲を聴き比べをしてみました。

1台とステレオペアは差は歴然とあり、今回のアップデートによって低音の抜けがよくなったので、Echo Subの存在感もより大きくなりました。

空間オーディオ(Dolby Atmos, 360 Reality Audio)、Ultra HD(ハイレゾ) に対応しているEcho Studioでのステレオペア+Echo Sub(サブ・ウーファー)は、自宅でストリーミング音楽を聴くデバイスとしては現時点では最高峰間違いないです。


他のストリーミングサービスを聴くデバイスとしては?

Echoは、Amazon Music以外に Apple Music、Spotify、AWA、うたパス、dヒッツの音楽配信のアカウントと連携することができます。またradikoも聴けます。


Apple Music

Echo StudioでApple Musicを聴くことができます。しかし、「Apple Music のロスレスオーディオについて」に記載がありますが、Appleのロスレスオーディオ(CD音質以上)は、AALCで配信されているので、Echo StudioではAACでしか聴くことができません。

Apple Musicを聴くにはAlexaアプリでアカウント連携をする必要があります。詳細は、「Alexa で Apple Music を再生する」を参照してください。


Spotify

Spotifyはリコメンドのセンスが素晴らしいので流しっぱなしにするには最適な音楽サービスです。無料プラン(Spotify Free)は、最高音質(320Kbps)では聴けませんが、160Kbps(高音質)で聴くことはできます。しかし、無料プランでは、10曲ぐらい毎に15-30秒の広告が流れるので、有料プランをやめてから聴かなくなってしまいました。

Spotifyを聴くにはAlexaアプリでアカウント連携をする必要があります。詳細は、「AlexaデバイスでSpotifyを利用する」を参照してください。


radikoで聴くラジオNIKKEI第2

radikoは、音楽配信サービスではありませんが、Echoのステレオペアでもラジオ放送を聴くことができます。音質は HE-AAC 48kbps のステレオ配信なので、Amazon Musicと比べると明らかに音が悪いと感じるレベルです。

しかし、ラジオNIKKEI第2(RaNi Music)は、リモートワーク時に小さな音で流しっぱなしにするのに最適な番組です。

コンセプトは、「ず~っと音楽、ほぼトークなし 仕事がはかどるBGMラジオ」です。放送時間も 平日8:00-19:00 と、まさにリモートワーク向けです。

radikoを聴くには、「スマートスピーカーでラジコを聴くには?」を参照してください。


Echo Studioをホームシアターで活用

テレビは大画面と高画質で映像を提供してくれるようになりましあ。しかし、薄型化の弊害として、サウンドに関しては虐げられている感が否めません。映像と音響はセットだと思うのですが、、、。

Echo Studio x2 + Echo Subでホームシアターを構成するとAmazonプライムビデオで映画の世界にも没入できます。

また、Fire TV Stick 4K Max であればTVのHDMI ARCに接続することで、テレビからの音声もEchoで構築したホームシアターから再生することができるので、サウンドバーとしても活用できます。

詳しくは、Amazonのヘルプ「Fire TV Stick 4K MaxでHDMI ARCを使用してホームシアターAlexaをセットアップする」を参照してください。

Echo Studio 2台とEcho Subの構成は奢侈の極みのように思われますが、音楽と映画に没入できる音響環境は心を豊かにしてくれます。

気がつけば、Amazonのデバイスに囲まれ、Amazonのサブスクから抜けられない生活となってしまいました。「Amazonの奴隷と化するのも悪くない」と言い訳する今日この頃。

Post Date:2022年7月16日 

Echo Studioステレオペア + サブウーファー(Echo Sub) の音楽体験が素晴らしい

Echo Studio(左右)と Echo Sub(中央)

象と散歩: Echo Studio は買うべき1台か? で Echo Studio での3Dミュージックの音楽体験に触れましたが、今年のプライムデーでも Echo Studio が安くなっていたので、もう1台Echo Studioを購入して、Echo Studio ×2 にサブウーファーの Echo Sub を加えた構成にしました。


Echo Studio は3.1.1ch

Echo Studioは、高音域のツイーター ×1、中音域のミッドレンジスピーカー ×3、低音域のウーファー ×1の 3Way5スピーカー構成です。

ミッドレンジスピーカーは、左右と上部に配置され、正面にツイーター、下向きにウーファーが設置さているので 3.1.1ch です。

Echo Studioのスピーカー構成
【引用】amazon echo studio

Echo(第4世代)は、上向きのウーファーと2つのツイーターなので、Echo Subが、かなりリッチなスピーカー構成となっているのがわかります。

【引用】amazon echo 第4世代

下表は、サブウーファーを含めたスピーカー構成の比較表です。

Echo ツイーター ミドルレンジ ウーファー その他 サイズ/重量
Echo
第4世代
0.8インチ×2 3.0インチ 144 x 144 x 133 mm
940 g
Echo
Studio
1.0インチ 2.0インチ×3 5.25インチ 最大出力330W
24ビットDAC
帯域幅100kHz
206 x 175 x 175 mm
3.5kg
Echo Sub ダウンファイアリング型
6.0インチ
低域周波数特性 30 Hz (-6dB)
最大出力音圧レベル 103dB
202 x 210 x 210 mm
4.2kg

Echo Studioは、重さも3.5Kgあり、かなりずっしりとスピーカーです。


Ultra HD と 3Dオーディオ

Amazon Music Unlimited であれば、

と、HD(CD音源)で楽曲が楽しめますが、Echo Studioであれば、更に高音質な Ultra HD(ハイレゾ)、3Dオーディオ(Dolby Atmos, 360 Reality Audio )が楽しめます。

3Dオーディオは、左右だけでなく、音の方向、距離感を感じられる新しい音楽体験です。録音された音楽は、モノラルから左右を表現できるようにしたステレオへ。そして、さらなる音の広がりや奥行きを表現できるようになったサラウンドと進化してしてきました。

これまでは、5.1ch とか 7.1ch とかのオーディオを再生するにはチャンネル数に応じた複数のスピーカーが必要でした。IMAXシアターで映画を見ると映像と音の世界に没入できるのも5.1chから12.1chに対応したスピーカー配置のおかげです。

なかなか個人では楽しめなかった立体音響を バイノーラル録音 という技術によってヘッドホンで3Dオーディオを手軽に楽しめるようになりましたが、Echo Studio は、立体音響をスピーカーで再現してくれます。

Ultra HD や 3Dオーディオでマスタリングされた楽曲は、新しい作品だけではなく、リマスタリングされた楽曲も随時追加されているので色々な音楽を高音質で楽しむことができます。

Echoで再生しているときの楽曲の音質はAlexaアプリの再生から確認できます。3Dオーディオの楽曲であれば下記のように3Dというバッチが表示されます。

Come Together(Remastered 2009)

表示される各バッチと音質は下表の通りです。

バッチ 音質
3D 3Dオーディオ
UHD Ultra HD(Hi-Res)
HD HD(CD音質)
SD SD(ロッシー圧縮)

3Dオーディオでは、Dolby Atmos、360 Reality Audio の区別は表示されません。


やっぱりEcho最高峰のスピーカーだった

プライムデーの度にEchoデバイスが増え、Echo第3世代、Echo Plus 第2世代をステレオペアにしてきましたが、遂に、Echo Studio のステレオペアです。


先ずはEcho Subなしで比較する

Echo第3世代、Echo Plusをステレオ構成にしたときにも新しい音楽体験に感動がありましたが、Echo Studioのステレオペアの没入感は「素晴らしい」のひとことに尽きます。

特に前述した Ultra HD, 3Dオーディオの楽曲だと、中音のアルトサックスやトランペット、中高音域でのピアノソロなどが、とてもクリアに聴こえてきます。

1台でもいい音でしたが、ステレオペアにすることで、スピーカーの設置位置を感じさせない音の広がりで、立体的な音楽に包まれます。


Echo StudioにもEcho Subは必要?

続いてサブウーファーのEcho Subを繋げてみました。

ステレオペア/サブウーファー

Echo Studio にも5.25インチ(13cm)のウーファーが搭載されているので、Echo Studioでもベースなど低音の音もしっかりと聴こえてきます。

そういう意味では、Echo Plus に Echo Sub を繋げたときよりも低音に関しての感動は少ないですが、Echo Sudioのステレオペアだけだと、なんとなく音に物足りなさを感じます。

サブウーファー の Echo Sub を繋げて2.1chにすると、ベースやバスドラが音としてだけでなく音圧として感じられます。

ベースの一番低い音の4弦解放弦(E)の周波数は約41Hz です。低音を音としてでなく、音圧として感じたいのであれば、Echo Sub は、必須アイテムです。

「とっても、気持ちいい」


ステレオ空間エンハンスメント

Alexaアプリの Echo Studio の「オーディオの設定」に "ステレオ空間エンハンスメント" という設定があります。

ステレオ空間エンハンスメント

「ステレオ音楽に立体感、鮮やかさ、奥行きが加わります。最良の音質を楽しめます。」

とありますが、この機能によって3Dオーディオでない音楽にも立体感がでます。音楽を再生しながらON/OFFしてみると聴こえ方の違いがよくわかります。

リバーブがかかったような感じで、好き嫌いがあるエフェクトです。ちょっとわざとらしい感じがするので、最初はあまり好きではなかったのですが、慣れると気持ちよくなります。


Echo Studioの再配置と自動

Echo Studio が1台のときは、正面にEcho Studioを設置していましたが、ステレオペアにするので、部屋の左右に Echo Studio を置いて、Echo Sub を正面に配置しました。

Echo Studio と Echo Subの配置

新しいEcho Studioをセットアップのときに配置場所について下記のように記載されています。

Echo Studioの配置場所を選択中
  • 壁から15cm以上離す
  • 耳の高さに配置
  • スピーカーの上部と周囲に空間をあける

また、初期設定のときに、 Echo Studio は音を出して音響特性の自動調整をしますが、再配置したときにも初期設定が必要なの???

調べてみると、amazon デジタル&デバイスフォーラムに下記のように回答を見つけました。

Echo Studioは、初期設定時以降も置かれた部屋の音響特性を自動的に分析し、最適なサウンドを再生するために微調整が行われます。そのため、端末の場所を移動させた際にお客様ご自身で音響調整をしていただく必要はございません。Echo Studioは、最も近い壁、角までの距離を計測し、端末のイコライザー機能を自動的に調整します。壁から15cm以上離れた場所に置いてください。また、スピーカーの上部および両側には隙間が必要です。

【引用】amazon デジタル&デバイスフォーラム

設置場所を変えても初期設定は不要で、自動的に音響調整してくれるとあります。

「思っていた以上に賢いぞ、Echo Studio!」


Echo Studio を買うべきタイミング

既にEchoデバイスを保有していると、買い替えのタイミングが難しいですし、Echo Studio はそれなりの値段がします。

しかし、Echoデバイスは、Amazonの各セールで割引が期待できます。

  • プライムデー
  • ブラックフライデー
  • 初売りセール

は、要チェックです。昨年のプライムデーでEcho Studio(12,900円)を1台、そして今年のプライムデーで2台目(14,900円)で購入しました。

AmazonセールをチェックしてEcho Studio とAmazon music unlimitedで立体音楽を体感しましょう。

Post Date:2021年8月15日 

Echo Studio は買うべき1台か?

Echo Studio

Amazon Music HD が 追加利用金なしで利用できるようになったので、ストリーミングで安価にハイレゾ音源を楽しむことができるようになりました。

Amazon music 坂本龍一 Opus

Amazon Musicでは3種類の音質で楽曲が提供されていますが、ほとんどの曲がHD(CD同等)で聴くことができ、Ultra HD(ハイレゾ)の楽曲も多数あります(2021.8月時点で HD 7500万曲、Ultra HD 700万曲)。

 
音質 圧縮方式等 ビットレート サンプルレート
なし(SD) ロッシー圧縮 最大 320kbps -
HD ロスレス(CD同等) 平均 850kbps 16bit/44.1KHz
Ultra HD ハイレゾ音源 平均 3,730kbps 24bit/44.1kHz-192kHz

しかしながらEchoシリーズでUltra HDの音質を楽しめるのは Echo Studio だけです。

Amazon Music HDについてよくある質問 に記載されていますが、Echo(第2世代)以降では HD(CD同等)には対応していますが、ハイレゾ音源には対応していません。

Echoデバイス HD(CD同等) Ultra HD(Hi-Res) 3Dオーディオ
Echo Dot ✔️    
Echo ✔️    
Echo Studio ✔️ ✔️ ✔️

Echo、Echo Dotでは、Ultra HDの楽曲を選んでもハイレゾ音源を再生できないので、HD(CD同等)として再生されます。

CD音源とハイレゾ音源については、ハイレゾとは? | SONY を参照ください。


新しい音楽体験(3Dオーディオ)

また Amazon Music HD では、3Dオーディオの楽曲も配信していますが、こちらもEcho Studio のみ対応しています。

ステレオは左右、サラウンドは左右・前後から音が聞こえる技術ですが、3Dでは左右・前後・上下と立体的に音が配置された没入感のある音楽体験ができる音響技術です。

Amazon Music HDの3Dオーディオでは、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)360 Reality Audio(サンロクマル リアリティ オーディオ) コーデックでマスタリングされた楽曲が提供されています。

Dolby Atmosは、映画館などでも普及してきていますが、360 Reality Audio はSONYが新しく開発した立体音響技術で、360℃の仮想音響空間の中に最大24個の音源を「オブジェクト」として配置して、リアルな音楽体験を生み出します。


360 Realty Audioの楽曲

360 Reality Audio は、2021年4月16日にサービスが開始されたばかりなので提供されている楽曲はまだごく僅かです。

SONYミュージックに 360 Reality Audioに『A LONG VACATION』の楽曲が追加されました とあったので、大瀧詠一の『A LONG VACATION』を Amazon Music アプリで確認してみると確かに3Dタグが付いています。 

大瀧詠一 A LONG VACATION

Amazon Music では、上記のように3Dオーディオ対応曲かをアプリで確認できますが、Dolby Atmon と 360 Reality Audio かは識別できません。

下記は、Norha Jones の『Come Away With Me』ですが、こちらも3Dバッチがありますが、このアルバムは Dolby Atomsです。

Norha Jones - Come Away With Me

360 Reality Audio の体験するには、Echo Studioに

Alexa, ベストオブ サンロクマル リアリティ オーディオ をかけて

といえば、プレイリスト『Best of 360 Reality Audio』で、色々なジャンルの音楽を新しい立体音響で体感できます。


Echo Studio とは?

Echo Studioは、Echoシリーズ最高峰で、3Way 5スピーカー(ツイーター 1.0インチ、ミッドレンジ 2.0インチ×3、ウーファー 6.0インチ)と最大出力330W、100kHz/24ビットのDAC(デジタル アナログ変換回路)のアンプを搭載しています。

100KHz/24ビットとあるので、サンプリングレート 192KHzの楽曲も100KHzまでしか再生できないことを意味するかと思いますが、十分にハイレゾ音源を再生する能力を持ち、3D対応回路と5つのスピーカー配置で3Dオーディオも聴くことができます。

寸胴の図体でEcho Subよりはひとまわり小さいけど、Echo Plusと比べるとふたまわり大きく、直径 206mm、高さ 175mm の円柱形です。

3Dオーディオを楽しむためには高さのあるところに設置した方がいいのでしょうが、置き場所がなく Echo Sub と同様に床に置いてみました。

Echo Studioには、音楽再生中にマイクから拾った音で部屋の音響を分析し、配置場所にかかわらず最良のサウンドが出力されるように音を調整する自動音響調整(Automatic room adaptation)があるのでこちらに期待です。


Echo Studioの音質は?

Echo Studioは、初期設定で自動音響調節機能が働くので、フラットな状態ではないかもしれませんがホワイトノイズで周波数特性を確認してみます。

ホワイトノイズでEchoの周波数特性を確認する方法は、象と散歩: Echo の音質を改善する7つの方法 で紹介していますのでこちらを参照してください。

下図が Echo Studio の周波数特性です。5つのスピーカーが高域から低域までカバーしていますが、各スピーカーが切れ目なく音を紡いでいる感じではありません。

ミッドレンジが3砲も搭載されている割には中域音があまり出ていません。

Echo Studio 周波数特性

Echo Studio のお勧めイコライジング

Echo Studioは、中域が少し弱いので

Alexa, 中音を1にして

と言って、イコライザーのミドルを+1にします。

Alexaアプリの設定で確認したのが下図になりますが、Echo Studio のイコライザー設定には、「ステレオ空間エンハンスメント」のオンオフがあります。

Alexaアプリ(オーディオの設定)

もう一度ホワイトノイズを再生して確認します。

Echo Studio 周波数特性(補正後)

1KHz-2KHzが強くなっていることが確認できます。

と、いうことで、Echo Studioのイコライザーはミドル(中域)を+1でスタートです。


Echo Studioで音楽を聴いてみる

Echo Plus(第2世代)、Echo Studio で HD(CD音質)の曲で聴き比べてみました。音量が小さいと差は感じられませんが、ボリュームを上げると Echo Studio にはステレオ感があります。物理的にスピーカーを左右を離したステレオ感ではなくふんわりとした広がりです。

Ultra HD/3D の楽曲で聴き比べるとその差はさらに明確となります。音の輪郭が明瞭なのでボーカルの通りもよく、ベースの低音は力強く、ピアノなどの高音もキレイに聴こえてきます。


3Dオーディオは立体的?

ステレオ再生を前提として楽曲を3Dとしてリミックスしているのと、Echo Studio との距離が近いためか立体的に音が配置されているようには聞こえません。

音の要素の分解能力は高く、各楽器の音が明瞭に聴こえますが、物理的に離れた場所に設置しているEcho Plusのステレオペアの方が、音に包まれて音楽を聴くことができます。

Echo Studioでステレオペアにすれば3Dオーディオをもっと満喫できるのかもしれません。


2.1ch + Echo Studio は気持ちがいい

このままだと使わない Echoデバイス になってしまうかも、、、。

折角、購入した Echo Studio の活用方法はないかと考え、複数のAlexa端末で音楽を再生する に説明があるマルチルームミュージックグループを作成して、Echo Plus×2+Echo Subの2.1ch環境にEcho Studioを追加してみると、

「スゴく気持ちいい」

各Echoデバイスの配置はこんな感じです。

Echoデバイスの配置

Echo Studio を追加したことで音の輪郭がハッキリとし、高音がクリアになりました。また低音も Echo Subの身体で感じられる低音と、Echo Studioの低音が複合し厚みが増します。

邪道からもしれませんが、HDとUltra HD/3Dの混在でも部屋全体が音楽に包まれている感じで、より臨場感のある音になります。

HDの楽曲でも、スピーカーの数が増えたことによって臨場感が増します。

Alexa, リビングで音楽をかけて

と最初は、マルチルームミュージックグループ名(上記ではリビング)を付けなければなりませんが、マルチルームミュージックで再生されている状態であれば、

Alexa, Best of 360 Reality Audio をかけて

と言えば、マルチルームミュージックでの再生が継続されます。

同様に、

Alexa, ラジコでNHKラジオ第1をかけて

で、radiko(ラジコ)、Audible、ポッドキャストなどもマルチルームミュージックに登録されている端末全てで再生されます。

Echo Studioを追加したことによって音の輪郭がはっきりするので、ニュースやAudibleなどの音声系コンテンツも聴きやすくなりました。


音量は連動しない

ステレオペアでは2台のEchoデバイスのボリュームが連動して動きますが、マルチルームミュージックグループでは音量は連動しません。

少々面倒ですが、ステレオペアにしている Echo PlusとEcho Studioとで別々に音量で設定できるので音響調整的にはメリットの方が大きいです。

ただ、もう少し細かく音量調整ができればと改めて思います。


Echo Studio で音楽を満喫するためには

Echo Studioの良さを引き出すには、Amazon Music HD が必須です。プライム会員なら月額780円ですが、年払いにすると年額7800円(650円/月)とちょとお得になります。詳細はAmazon.co.jp: Amazon Musicプラン一覧 を参照してください。

また、ステレオペアにしないと音楽への没入感が低減されるので、Echo Studioも2台を前提に考えた方がいいかと思います。

そして低音をより強く感じたいのであれば Echo Studioでも Echo Subは必須だと思います。

音楽だけではなくAmazonプライムビデオには Dolby Atmosに対応しているコンテンツがあるのでFire TV Stick 4Kでホームシアター(Amazon.co.jp ヘルプ: Fire TVとEcho端末をセットアップする )にすれば自宅で4K+Dolby Atmosの映画を楽しめます。


Echo Studio 1台でも買うべきか

既にEchoでステレオペアにしているのであれば、前述したようにマルチルームミュージックグループを作成してEcho Studioを追加すると音楽の立体感が増し、音の輪郭が明瞭になります。

またEcho Studioには光デジタル入力があります。象と散歩: Bluetooth接続できるCDプレイヤーで紹介したAmadana Music CD Player C.C.C.D.P. には光デジタル出力があるので、2台を組み合わてストリーミングとCDを手軽に楽しめます。

もちろん Echo Studio と Amandana Music CD Player をBluetooth接続することができますが、Bluetoothで接続した場合には Echo Studioのボリュームをかなり上げる必要があるので、そのままの音量でAmazon Musicを聴くと心臓に悪い音量になってしまします。

Echo Studio 2台にEcho Subというのが、現時点では最高の組み合わせになるかと思いますが、既にEchoを持っているのであれば、Echoでステレオペア化した方がよい音楽体験ができると思います。

Echo Studioを購入するのであれば、ステレオペアを念頭に下記の順番で検討されるのがいいのではないでしょうか。

  1. Echo Studio 2台 + Echo Sub
  2. Echo Studio 2台
  3. Echo 2台 + Echo Sub + Echo Studio(マルチルームミュージック)
  4. Echo 2台 + Echo Studio(マルチルームミュージック)
Post Date:2021年3月19日 

Echo の音質を改善する7つの方法

Amazon Echo Plus(第2世代)#1

Echoで音楽を聴くようになったのは Amazon Echo(第3世代)からです。

当初は、無指向性モノラル スピーカーから流れる音楽に満足していました。しかし、Echo第3世代 をステレオ化したら、音の広がりが予想以上に気持ちがいい。

これならばと Echo Plus もステレオペア化。そして、低音に焦がれて Echo Sub(サブウーファー)を購入して Echo Plus ×2 + Echo Sub で 2.1ch 構成へと変遷してきています。

Amazon Echo 自宅での進化形

また、最初は Echoで音楽を聴くのが補助的な役割だったので、プライム会員なら無料で聴ける prime music を利用していましたが、Echo Plusを購入して音質がよくなったので、Amazon Music Unlimited Echoプラン(ワンデバイスプラン) に変更しました。

Echoプラン(ワンデバイスプラン) は、月額380円(2022年5月〜 月額480円)と、メジャーな音楽サブスクの中で最も安価なプランです。しかし、Echo2台のステレオ構成では利用できません。

Echo Plus 第2世代をステレオペアにしたときに、もっとEchoデバイスで音楽を楽しもうとAmazon Music Unlimited にアップグレードしました。

そんな、自宅の音響機器として成長してきた Echoデバイスでの音楽環境ですが、少しでも音楽を気持ちよく聴くための方法について紹介したいと思います。


1. 音質向上への近道は最新機種

新しい機種の方が、確実に音質が向上しています。下表はEchoに搭載されているスピーカーの比較表です。

Echoシリーズ最高峰の Echo Studioでは、ツイーター、ミッドレンジ、ウーファーと音域によって3種類のスピーカーが搭載されていますが、それ以外の Echoは、ツイーターとウーファーです。

Echo(第3世代)とEcho Plus(第2世代)を比べると、特に低音の響の差があるので、素人の耳でもウーファーの0.5インチ(1.27cm)の差を感じます。

Echo Dotは、第5世代になってスピーカーサイズが少し大きくなりました。Echo Show 5も第3世代になって少しだけスピーカーが大きくなっています。

Echoシリーズ ツイーター ミッドレンジ ウーファー
Echo(第3世代) 0.6インチ ×1   2.5インチ
Echo Plus(第2世代) 0.8インチ ×1   3.0インチ
Echo(第4世代) 0.8インチ ×2   3.0インチ
Echo Sub     6.0インチ
Echo Studio 1.0インチ ×1 2.0インチ ×3 5.25インチ
Echo Dot(第4世代) 1.6インチ
Echo Dot(第5世代) 1.73インチ
Echo Show 5 1.65インチ 4W
Echo Show 5(第3世代) 1.7インチ

Echo(第4世代)は無指向性スピーカーではない

Echo(第3世代)、Echo Plus(第2世代)までは、Amazonの説明にあるようにウーファーは下向きに、ツイーターはスピーカーの底に上向きに設置され、音を反響させて360°をカバーするモノラルスピーカーでした。

Echo(第3世代)のスピーカー位置 by Amazon

一方、新しくなった Echo(第4世代)は、全面に2つのツイーター、上面にウーファーという構成で、指向性のあるステレオ再生のスピーカーとなっています。

反響せずにダイレクトに音が伝わる構造なので、旧世代のEchoと比べれば、こもった感じがなくなり、音がクリアになっているのではないかと思われます。

Echo(第4世代)のスピーカー位置 by Amazon

2. ステレオペア化

Echoデバイスのステレオペア化による音質向上効果は抜群です。

Echo(第3世代)、Echo Plus(第2世代)ともに、ステレオペアにすることで音に広がりができクリアに聴こえるようになりました。

象と散歩: Amazon Echo Plus と BOSE SoundLink Revolve を聴き比べると涙が出るわけ で、360°無指向性スピーカーとしては、BOSEには敵わないと書いていますが、Echo Plus のステレオペア化で SoundLink と別れを告げました。

Echo(第4世代)を2台購入しても BOSE SoundLink revolve より安価です。ステレオペア化したEchoは、手軽に音楽を楽しめるとてもよい音響デバイスです。

しかし、旧機種はAmazonでは既に販売されておらず、Echo(第4世代)は、旧Echoデバイスとはステレオペアができません。

ステレオペアができるEchoデバイスの組み合わせは、Amazon.co.jp ヘルプ: ステレオペア対応のEcho端末 を参照してください。


2台のEchoをできるだけ離す

ステレオペア化したら2台のEchoデバイスをできる離して設置すると気持ちよく音の広がりを感じられます。

残念ながら、ステレオペア化しても左右のバランス(音量)は設定できないので、Echoデバイスを気持ちよく音楽が聴こえる位置に置くか、自分が聴く場所を移動するしかありません。


3. 低音を楽しむEcho Sub

Echo Subは、Alexaの機能を搭載しておらず、単純にEchoシリーズの低音を補強するサブ・ウーファーです。

Echo Plus でも、結構な低音を感じられますが、Jazzを聴くときにもっとベースの響きを感じたいと思い Echo Sub を購入しましたが、低音がとても気持ちよくなりました。

Echo Sub(サブウーファー)

下図は、ホワイトノイズを2.1ch環境で再生しているときの周波数帯域ですが、低音もしっかりと出ていることがわかります。

Echo Plus(第2世代)x2 + Echo Sub でホワイトノイズを再生したときの周波数帯域

ゲイリー・ピーコック と マリリン・クリスペル のアルバム「Azure」は、ダブルベースとピアノで奏でる独特の世界ですが、4曲目の「Bass Solo」もベースの低音を Echo Sub が気持ち良く伝えてくれます。

Gary Peacock Marilyn Crispell 「Azure」

象と散歩: Echo sub で立体音響+低音を楽しむ で書いていますが、1台の Echo Plus に Echo Sub を繋げる(1.1ch)より、Echo Sub なしのステレオペア化(2ch)の方が、いい音で聴けます。

Echo(第4世代)も、先ずは2台でステレオペアにしてからEcho Subを追加した方が、段階的に音質が向上され効果的ではないかと思います。

Echo Sub の置き場所によっては、床や家具が共振してしまいます。必要があればインシュレーター(防振材)を使ってください。


4. イコライザーで調整する

Echo は、ベース(低音)、ミドル(中音)、トレブル(高音)が、それぞれ±6段階で調整できます。Alexaアプリから手動で変更できますが、音声でもイコライザーを変更できます。

Alexa, 高音を上げて

といえば、トレブルを現在の設定から1段階強くします。

Alexa, 低音を下げて

で、低音を現在の設定から1段階弱くします。また、

Alexa, 中音をプラス3にして

と、"プラス/マイナスと数値” で直接指定することもできます。

Alexa, イコライザーをリセットして

で、「はい、イコライザーをリセットしました」と全ての値を0に戻します。


音を可視化して調整する

Echoでのオススメのイコライザー設定方法です。

下図は、Echo(第3世代)でホワイトノイズを再生したときの周波数帯域です。ホワイトノイズはあらゆる周波数が同じ強さの音なのでフラットなグラフになるはずです。

Echo(第3世代)では、低音域は出てないのは明白でしたが、ホワイトノイズを再生すると中音域が凹んでいることがわかります。

こもった感じに聴こえるのは、中音域が落ちこんでいるからだとわかりました。

Echo(第3世代)でホワイトノイズを再生したときの周波数帯域

イコライザーの中心周波数の記載はありませんが、ミドルを+6にして、トレブルを−3に設定してみると、

Echo(第3世代)オススメのイコライザー設定

中音域の凹みが減りました。

Echo(第3世代)でホワイトノイズを再生したときの周波数帯域(イコライザーで補正)

ボーカル楽曲は、これでかなり聴きやすくなりました。

音質は好みがあるので、ホワイトノイズがフラットになることが一概にいいということではありませんが、簡単に調べられるので、どんな周波数帯域が弱いのかを一度確認してみるといいと思います。


ホワイトノイズでスピーカー特性のチェック方法

専門的なオシロスコープがなくとも、iPhoneアプリの iAnalyzer(App内課金あり)でiPhoneのマイクで拾った音の周波数帯を確認できます。

  1. Apple Store で iAnalyze をダウンロード
  2. 「Alexa, ホワイトノイズを再生して」でホワイトノイズを再生
  3. iAnalyze で再生されているホワイトノイズを録音

と、簡単に音を可視化できます。


5. インシュレーターを使う

Echo Plus(第2世代)はそれなりに低音を響かせてくれるので、設置場所によっては、スピーカーの振動が伝わり家具がビリビリと共振してしまいます。

ウーファーの配置が異なりますが、同じサイズのウーファーを持つEcho(第4世代)も同じかと思います。

ビリビリ音が気になるようであれば、インシュレーター(防振材)を使いましょう。色々なタイプがありますがゴム素材のものを使うだけでも共振を軽減することができます。


6. 高い位置に設定する

高い位置にEchoデバイスを置くと音質がよくなるわけではありませんが、上から聞こえてくる音は自宅では新鮮で、カフェ気分が味わえます。

リビングに設置している Echo Plus は、2台とも高いところに置いて、Echo Subは床に置いています。

Amazon Echo Plus(第2世代)#2

7. Amazon Music HD に変更する

2021年6月9日から Amazon Music HD は、Amazon Music Unlimited に統合され、プライム会員なら月額 880円 または年額 8,800円(プライム会員でなければ月額980円)で高音質のストリーミングを聴けるようになりました。
Amazon Music HD

Amazon Music Prime は、標準音質(SD)として320kbpsでストリーミング配信されていますが、ファイルサイズを小さくするために圧縮され、元のオーディオ情報からデータが削除されています。

一方、Amazon Music Unlimited のHDではCDと同じオーディオ情報を保持し、Ultra HDになるとCDを超えるハイレゾ音源となります。ビットレートだけで比較すると、HDはSDの2倍、Ultra HDは10倍以上のビットレートで配信されています。

 
ストリーミングサービス 音質 圧縮方式等 ビットレート ビット深度/サンプルレート
Amazon Musci Prime Standard Definition(SD) ロッシー圧縮 最大 320kbps -
Amazon Music Unlimited
Amazon Music HD High Definition(HD) ロスレス(CD同等) 平均 850kbps 16bit/44.1KHz
Ultra HD ハイレゾ音源 平均 3,730kbps 24bit/44.1kHz〜192kHz

数値だけを見るとかなりの差がありますが、最上位機種の Echo Studio でなければ HD の意味はないのではないかと考えていました。

しかし、無料トライアル期間に Echo Plus x2 + Echo Sub の2.1ch環境で、Amazon Music HD に切り替えてみると、

HDだからいい音で聴けているというプラシーボ効果かもしれませんが、いい音になった気がします、、、。

無料期間終了までにダウングレードするかを現在、絶賛悩み中です。

最初からHDで契約するよりも、まず Unlimitedで Amazon Musicを体感して、それから HDプランにアップグレードして無料期間終了までにどちらで契約を継続するかを決めるのがいいのではないでしょうか。(Amazon Music HD 無料アップグレードにより削除)

<追記 2022.10.20>

Ultra HDは、Echo Studioでしか聞けませんが、Echo StudioでHDとUltra HDを聴き比べるとUltra HDは、音の一粒、一粒が明瞭で「いい音だな」と実感できます。また空間オーディオ(Dolby Atmos, 360 Reality Audio)も気持ち良い音楽体験を提供してくれます。

より音で音楽を楽しみたいのであれば、Echo Studio がオススメです。


Echo Show5 の音質改善

Echo Show5については、象と散歩: スマートスピーカーに画面があるともっと便利になる?で書いていますが、画面があるので、アルバムジャケット、アルバム名、曲名、アーティストが確認できます。

音楽は、2.1ch環境で聞いているので、Echo Show5で聴くのはPodcastなどの音声コンテンツですが、聞きやすい音ではありません。

Echo Show5

Echo Show5 も2台でステレオペアができますが、部屋の中に2台ある絵は想像できませんが、単体でも、

  • スピーカーの下に隙間を作る
  • イコライザーで調整する

で、音質の改善を図ることはできます。


スピーカーの下に隙間を作る

Echo Show5 のスピーカーは下向きになっているので、本体の下側(全面下の穴)から音が聞こえてきます。また低音が強いので、直接テーブルなどに置くと、共振もして、かなり聞きづらい音になってしまいます。

共振を抑えるためにゴム板のインシュレーターを使ってみましたが、スピーカーと設置面との距離が近いので音のこもりが改善されません。

純正のスタンドもありますが、竹製の茶托 の上に置いたらかなり改善されました。

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Echo Show5の音質改善では、スピーカーの下に隙間を作ることが大切です。


Echo Show5のイコライザー設定

Echo Show5でもホワイトノイズを再生させて周波数帯域を確認してみます。

Echo Show5 でホワイトノイズを再生したときの周波数帯域

中音が凹んでいるというよりは、低音と高音が強調されています。イコライザーはミドルをあげるのではなく、ベースとトレブルを下げます。

Echo Show5 オススメのイコライザー設定

ベースを-2トレブルを-1にするとほぼフラットとなります。

Echo Show5 でホワイトノイズを再生したときの周波数帯域(イコライザーで補正)

この設定をベースにあとは好みで変更してみてください。


Echoで音質改善 まとめ

Echoで気持ちよく聴くために下記の7つの改善について説明しました。

  1. 最新機種にする
  2. ステレオ構成にする
  3. Echo Sub(サブウーファー)を追加する
  4. イコライザーで調整する
  5. インシュレーターを使う
  6. 高い位置に設置する
  7. Amazon Music Unlimitedにする

今使っているEcho(単体)で、少しでもよい音にしたいというのであれば、

  • イコライザーで調整する
  • インシュレーターを使う
  • 高い位置に設置する

です。

イコライザーは、音の特徴を理解するためにホワイトノイズを再生して可視化してみてください。

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