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Post Date:2019年3月31日 

ノート型ホワイトボードのイノベーションはマーカーにあった

モバイル ホワイトボード に求めるもの

会議室に設置されているホワイトボードには、

  • 説明を補足する
  • 内容をまとめる
  • アイデアを書き出す

という、複数のメンバーでのコミュニケーションを前提とした利用目的があります。

そのためホワイトボード=大きなサイズ であるという固定観念にとらわれてか、バタフライボードが世に送り出されるまで、ホワイトボードを持ち歩くという可搬性の実現については考えれてきませんでした。

持ち運び可能なホワイトボードを考えるには、

  1. 小さく収納可能(折り畳み)
  2. 描いたものの持続性
  3. 利用目的の変更(パーソナル利用を前提)
  4. 狭い面積にたくさん書ける細いペン

と、いったことを考える必要があります。


限りなくホワイトボードに近いバタフライボード2

バタフライボードは、ポータビリティを実現したホワイトボードです。 A4のボードをマグネットで繋げ、最大A2サイズ(厳密にはA3に広げた2枚のボードを並べて使用)として使うことができます。

また描いたものが持ち運びで消えてしまわないように保護するクリアボードが付属し、最小のA4サイズでも細かく描ける0.5mm極細マーカーが付属しています。

ホワイトボードのコミュニケーションツールとして役割を捨てずに、パーソナルな使い方もでき、コミュニーケーションボード、アイデボード、らくがきボードとして幅広く使えます。

そして、利用目的をパーソナルとして、ホワイトボードをよりノートに近づけたのが nu board(ヌーボード)です。nu board の見た目はまさにノートです。透明シートでボードに描いた内容を保護する方式は、バタフライボード2と同じです。付属のホワイトボードマーカーは、Pilot ボードマスターS 極細で、ノートを意識した細字のホワイトボードマーカーです。


ホワイトボードをノートのように使うためには

コミュニケーションボードとして利用する場合は、大きく描いて線がハッキリ(太い)している方が視認性がよいですが、ペン先が太いマーカーでノートサイズのホワイトボードに細かい絵や文字を描くことは至難の業です。これを解決するためにバタフライボード2もヌーボードも細いマーカーを提供してくれました。

しかし、マーカーには、擦れると消えてしまうというもうひとつの問題がありました。手を置いて描くと擦れて消えてしまいます。バタフライボード2にもnu boardにも、前述したボードを覆う透明のシートが付いていますが、これは、描いた内容の持続可能性を維持するためのものであって、手を置いて描いたときに擦れて消えてしもうことを防ぐものではありません。

ホワイトボードをノートのように平置きにして使うと、注意していないと置いた手で擦れて消えてしまいます。「だからホワイトボードは直立タイプなのか」という、ホワイトボードの設置方法が視認性の問題だけではないことを、このとき実感しました。


ホワイトボードマーカーのイノベーション

ホワイトボードをノート用に使うには、

  • 持ち運び可能に

という、ホワイトボード自体のイノベーションより、ノートようなボートに書くためのマーカーのイノベーションが必要でした。

  • 細いペン先
  • 擦れても簡単に消えないけど消せる

簡単に消えないけど消せるという矛盾を解決してくれたのは、nu board 新書版 FME(ファイン・マーカー・エディション) に付属しているペンシルのようなホワイトボードマーカーでした。このペンの存在を知って、持て余していたノート型ホワイトボードを活用できるようになりました。

nu board ホワイトボード マーカー

説明には、ドイツ製の超極細ホワイトボードマーカーとありますが、nu board ホワイトボードマーカーには、STEADTLER(ステッドラー)の文字が印刷されています。

nu board(ヌーボード)A4判で文字の太さを比較したのが、下図になります。 上から順に

  1. nu board ホワイトボードマーカー
  2. Pilot ボードマスターS 極細
  3. 100均で購入したホワイトボードマーカー

で描いていますが、

ホワイトボードマーカー比較

nu board ホワイトボードマーカーの線幅0.6㎜の超極細の文字の細さは特出しています。 コミュニケーションボードして利用する場合には、細字ながらしっかりとした文字が書ける PilotボードマスターS は、重宝します。色は黒以外に赤と青があります。

しかし、擦れても簡単に消えないけど消せるを実現したSTEADTLER(ステッドラー)のインクの技術は神業です。 下図は、書いた文字を指で擦った結果です。

ホワイトボードに描いた文字を指で擦ると

PilotボードマスターSは、指で擦ると消えてしまいますが、nu board ホワイトボードマーカーは、指や手の多少の擦れでは消えません。

nu board ホワイトボードマーカーの特徴には下記のように記載されています。

・インクが乾くとボード面にしっかり吸着するので手で触れた際に誤って消してしまったり、持ち運び中のカスレを防止できます

勿論、そんな優れもののマーカーにも弱点はあります。使用上の注意に下記のように記載されています。

・乾く前にこするとインクの汚れが広がる場合があります

書いて直ぐに消そうとすると下の写真のようにインクが広がってしまいますので、間違えたと思ってもひと呼吸おいてください。

描いて直ぐに消すとこうなる

また注意書きにはありませんが、こまめにキャップをする必要があります。インクの乾燥が早いので、キャップを外したまま考えていると、ペン先が直ぐに乾いて書けなくなってしまいます。


ホワイトボードをノートのように使うなら

ホワイトボードをノートのように使うのであれば、ノート型ホワイトボードの nu board(ヌーボード)と ヌーボードホワイトボードマーカーの組み合わせが最強です。マーカーは黒だけではなく、赤、青、緑もありますので楽しく描けます。

nu board

メインビジュアルに使った画像は、nu board(ヌーボード)に描いた上記のページを iPhoneアプリの Microsoft Office Lens でスキャンしたものです。このアプリはホワイトボードに描いたものをカメラで撮った後に、台形補正や色の補正ができ、PDFにも変換可能なので、nu boardに描いたものをデジタルとして残したいときに便利です。


まとめ

STEADTLERのホワイトボードマーカーのおかげで、nu board を超活用するようになりました。また同様に nu board を購入してPilotボードマスターS を知ったことで、バタフライボード2も活用するようになりました。自分の利用頻度からものノート型ホワイトボードには、それに似合ったマーカーが必要であったということがよくわかりました。

デジタルガジェットが生活に浸透してきても、アナログ的な描くという作業は断捨離できません。何れは Apple Pencile 信仰者となるのかもしれませんが、もう少しアナログの世界を楽しみたいと思います。

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