オリンピックに向けて推進されてきた「働き方改革」もなかなか浸透しませんでしたが、新型コロナウイルスの影響で一挙に開花し、テレワークを導入する企業も一挙に増加しました。
2020年は、日本の働き方が大きく変わった年となるかもしれません。
テレワークでの問題は
そんな半ば強制的に広まっているテレワークですが、実際にやってみると、終日、机の前に座ったまま。1日を終えると、かなり疲れています、、、。
座りっぱなしのテレワークでは、
- 腰痛
- 動かない
- 集中力欠如(眠気)
という問題に悩まされます。とくに腰痛は深刻な問題!
これは、改善しなくては身体にもよくないと、テレワークの環境改善を検討。
骨盤サポートチェア
正しい座り方をしていないから腰痛になるのであれば、強制的に正しい姿勢で座れるようにすればとよいのではと考え、オフィスで何人かが使っていた骨盤サポートチェアを検討してみました。
同僚が勧めてくれたのが、MTGのBody Make Seat Style(ボディメイクシート スタイル)です。背骨の自然なS字ラインを支えてくれる形状で腰をサポートしてくれるので楽に座れると言っていました。
しかし、骨盤サポートチェアで正しい姿勢で座れたとしても、1日中座りっぱなしという苦行からは解放されません。
バランスボール
骨盤サポートチェアよりも、動的なものをと探してみるとバランスボールがありました。バランスボールに座ると、バランスを保とうとして、自然と背筋が伸び、体幹が鍛えられるとあります。ボールに座って後ろに転倒する危険性はないかと心配しましたが、座ることを前提とした MAROOMS マルームズ バランスボールチェア など、バランスボールチェアと呼ばれる商品がありました。
さすがバランスボールチェアというだけあって、カバーはソファーのようで、ゴムゴムしい質感がありません。座ったときの高さは42cmとダイニングの椅子とほぼ同じ高さです。
類似品で、ジェリーフィッシュチェアというのもありました。
最適な椅子の高さは?
椅子を購入するなら最適な高さもあるのではないかと調べてみると、最適な椅子の高さを求める計算式というのを見つけました。作業しやすい高さは、下図の差尺(天板まだの高さ-座面の高さ)が重要で、
差尺については、下記の計算式で求められます。
MAROOMSのバランスボールチェアは座ったときには42cmです。またジェリーフィッシュチェアも同様の高さです。デスクの高さが70cmのときの適応身長を逆算すると 163.6cm となります。
しかし、差尺が 27cm~30cm が適当ともありますので、座面までの高さが42cmであれば、70cmでも72cmのデスクでも差尺は28cm~30cmなので、合格ラインなのでしょうか?。
デザインはMTGの方がよいけど、価格がちょっと、、、。
スタンディングデスク
次に考えたのが、逆転の発想で、座りっぱなしから解放されるために立って仕事をすればよいのではと、いま流行りのスタンディングデスクを探してみました。
しかし、立ちっぱなしも、それはそれで、疲れそうです。スタンディングデスクをサブデスクと考えるのであれば省スペースで、自分の身長に高さを調節できるもの。そして何よりも大切なのは、机としてしっかりしているということです。
- 小型(省スペース設計)
- 高さ調節可
- グラつかない
上記の観点で、見つけたのが、タンスのゲン のスタンディングデスクです。
- 90cm(幅)×60cm(奥行)
- 高さ 76cm ~ 109.5cm
デザインも悪くないけど、もう少し小さいものはないかと探してみると
Bauhutte(バウヒュッテ)スクール スタンディングデスク がありました。バウヒュッテという名前からドイツのメーカーと思いきや、大阪の会社⁉
スクールデスクという名の通り、受験生向けのスタンディングデスで、見た目も学校机のようです。
”受験勉強は立ってやれ” というキャッチが素敵です。
天板のサイズも学校机に近いサイズとのことで、60cm(幅)×40cm(奥行)とかなり小さい。
- 63.9cm(幅)×40cm(奥行)
- 高さ 70cm ~ 108cm(キャスター装着時は+50mm)
「んー、どうしよう。」
家具が増えるのもちょっと、、、。と、悩んでいたら、以前、monocoで見かけた簡易スタンディングデスクを思い出しました。”monoco スタンディングデスク” でググると簡単に見つかりました。
ポータブル スタンディングデスク
LEVIT8(レヴィティー8)は、立って仕事をするときに、デスクの上に乗せて使う、スタンディング用折り畳みデスクです。
折りたたむとボード状になるので、収納にも困りませんし、組み立ても僅か数秒です。何よりも手軽に既存のデスクをスタンディングデスクとして使えるようになります。
下の写真は、LEVIT8を組み立てた状態で上からみた図です。上部は空洞で、各辺でPCを支える構造なので、デスクトップPCは乗せられません(笑。
メインビジュアルの写真は、LEVIT8にSurfaceを乗せていますが、Surfeceの場合、接地面が少ないため、下の写真のように100円均一で購入したボードを下に敷いて安定させています。
LEVIT8のサイズ
LEVIT8にはS、M、L、XLのサイズがあります。商品の裏にも下記のサイズ説明があります。
SIZE | 身長 |
S | <165cm |
M | 165-178cm |
L | 178-188cm |
XL | >188cm |
「ん?でも机に上に乗せるのであれば、LEVIT8を乗せる机の高さに依存するのでは?」「USの机の高さは日本よりも高いのでは?」とサイズの説明には疑問が残ります。
また、Amazonの商品説明(下表)では、身長による推奨サイズが異なっています。
SIZE | 高さ | 高さcm |
S | <165cm | 22.5cm(8.9”) |
M | 165-170cm | 30.5cm(12”) |
L | 170-175cm | 36cm(14”) |
XL | >175cm | 40.5cm(16”) |
購入した商品に記載されているインチ表記は、上表のAmazonの説明と同じです。
最適なLEVIT8のサイズは?
自分が普段PCを操作しているのは、キッチンの前に設置されているカウンターで高さは70cmです。平均的なダイニングテーブルの高さは70cm前後とあるので一般的な高さです。
では、事務デスクはといえば、実はJIS企画では700mm(1971年制定)とありますが、日本人の平均身長も高くなり、一般社団法人日本オフィス家具協会では720mmを推奨しています。
つまり、70cm、若しくは、72cmの机の天板までの高さ+LEVIT8 の高さがスタンディングデスクの高さとなります。
しかし、立って仕事をする上で最適な高さとは何センチなのでしょうか?
バウヒュッテのサイトに スタンディングデスクでの最適な机の高さの自動計算ページ | Bauhütte® というのがあります。身長をを入力すると、書き作業を行う場合と、キーボード作業を行う場合でのスタンディングデスクの高さを計算してくれます。
下記が、155-175cmの人のキーボード作業を行うスタンディングデスクの高さから推奨するLEVIT8のサイズを求めた表となります。スリッパを普段履いているのであれば、スリッパの踵の高さが不足分に加わります。
身長 | 高さ(キーボード) | 不足(70cmデスク) | 不足(72cmデスク) | LEVIT8 |
155m | 89cm | 19cm | 17cm | S(22.5cm) |
160m | 93cm | 23cm | 21cm | S(22.5cm) |
165cm | 96cm | 26cm | 24cm | S(22.5cm) |
170cm | 99cm | 29cm | 27cm | M(30.5cm) |
175cm | 102cm | 32cm | 30cm | M(30.5cm) |
Mサイズにするか、Lサイズにするかで悩みましたが、 テーブルの上に30cmの箱を乗せ、その上にノートPCを乗せてみると、座っているときよりPCが下になります。
ノートPCの場合は、デスクトップよりもモニターの位置が低いので、キーボード操作の最適な高さにしてしまうとモニター位置が低くなってしまうのかもしれません。ということで、Lサイズの LEVIT8 を購入。
購入前には、テーブル(デスク)の上に箱などを乗せて実際の高さを確認してみてください。
LEVIT8の組み立て方
LEVIT8の組み立ては、慣れれば簡単なのですが、初めてのときは難関でした。組み立て方の説明は、ケースの裏面にありますが、これが、わかりづらい。
なので、LEVIT8の向きが分かるように下図にLEVIT8のロゴを追加してみました。
問題は④です。③の表面にある折線を谷折りにするのですが、④でTWISTとあるように、右手を奥に、左手を手前に回す感じです。一度できれば「なーんだ」と思えるのですが、、、。
LEVIT8でテレワークを実践
立って仕事をするようになって腰痛はかなり改善されました。またスタンディングでは、30分もすると疲れてくるので、適度な休憩を入れながら効率的に仕事ができるようになった気がします。
更に立っていると、ちょっと考えるときに画面から目を外し、テーブルから離れるといった動きもあり、座って作業をしているときよりも確実に身体を動かしています。
「かなりいい感じです。」
もちろんLEVIT8を畳んで座っての作業もできます。
疲れたらストレッチ
スタンディングで仕事をするようになって役に立っているのが、いままであまり活用できていなかった健康器具たちです。
のびちゃん(ふくらはぎストレッチボード)
ふくらはぎと足首のストレッチになる「のびちゃん」。まさにスタンディングデスク用のストレッチ器具です。高さが3段階に変更できます。考えごとをするときなどに、デスクから離れて、ふくらはぎと足首を伸ばすとリフレッシュもできます。
のびちゃんを使った前屈は、至福の極みです。
快足三昧(足裏つぼマッサージボード)
こちらは、以前に温泉に行ったときについつい購入してしまった、足裏のツボ押しですが、「のびちゃん」と交互に利用しています。いた気持ちよいです。
のびーる(ボディストレッチ)
もうひとつが、肩や背中をストレッチするためのゴムバンド、「La-VIE(ラ・ヴィ) ボディストレッチのびーる」です。肩甲骨のストレッチ、身体を伸ばしてリフレッシュできます。
固さは、ソフト、ハード、スパーハードの3種類あります。
更に集中を高めるために
安眠環境のために以前、アナログガジェット ホワイトノイズ発生器(sleepme)で快眠を | 象と散歩 でsleepmeを紹介しましたが、テレワークで集中して仕事をするときにもホワイトノイズは効果的です。
単調なホワイトノイズを流していると、確かに他の音が薄れた感覚になります。そして、雑音が耳に入らなくなることで安眠環境が確保できるということです。
他の音が気にならなくなるというのが効果的なのは、睡眠時だけではなく、仕事や勉強で集中するときも同じです。
Alexa でピュアホワイトノイズ (Pure White Noise)などをリピート再生させてもよいのですが、アナログ機器が発生させるホワイトノイズには味わいがあります。
スタンディング用折り畳みデスク LEVIT8と、ストレッチグッズ、そして集中時にはSleepmeで快適なテレワークを!
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