「部屋に何個のリモコンがありますか?」
多くの家電はリモコンで操作できて便利ですが、テーブル上にはリモコンが散乱しています。
しかも、一日に何度もリモコンを探して「見つからない」とイライラしています。
スマートリモコン化を決意したいちばんの理由は、「リビングからリモコンをなくして、音声で操作したい」という思いからでした。
象と散歩: Alexa(アレクサ)でスマートホーム(スマートライト)化 で書きましたが、スマートライトにしたことで、照明の点灯/消灯/照度が音声でコントロールできるようになり、とても便利なりました。
リモコンの数を減らすだけならマルチリモコンという選択もありますが、スマートホーム化には音声コントロールは欠かせません。
しかし、スマートリモコンの導入に当たって心配がいくつかありました。
1)テレビではなくDMM.makeのモニターとサウンドバーを使っているので、この組み合わせでコントロールできるのか?
2)エアコンがかなり古い機種だけど大丈夫なのか?
3)時折、Amazon Echo Plus をBluetooth接続でコンポから音を出しているけど、これも音声コントロールできたらいいんだけど
買ってから「できない」とガッカリするのも嫌なので、事前によく調べてから購入しようと思っていたら、導入まで時間を要してしまいました。
- スマートリモコン化の課題
- DMM.make のモニターもコントロール可能?
- サウンドバーのコントロールは可能?
- 古いエアコンのコントロールは可能?
- コンポのコントールは可能?
Alexaのスマートホームスキルは優れもの
スマートホーム化の大切な要素である音声操作について、Amazon Echo に標準装備されているスマートホームスキルについて調べてみました。
通常、スキルを使う場合には、
と、スキル名を付けなければいけません。しかし、Works with Alexa認定のスマートリモコンであれば、Amazon Echoが標準装備しているスマートホームスキルが使えます。スマートホームスキルを使うと、
と、スキル名を付けなくても家電をコントールできます。
スマートスピーカー発話例 &シーン設定 Amazon Alexa | ラトックシステム株式会社 にスマートホームスキルでできることと、カスタムスキル(メーカーが提供しているスキル)の違いについて記載がありますが、
スマートホームスキルでは下記の音声操作が可能です。
家電 | 操作できること |
テレビ | 電源ON/OFF、音量コントロール、チャンネル変更 |
エアコン | 電源ON/OFF、冷房/除湿/暖房、温度設定 |
照明 | 電源ON/OFF、照度 |
その他 | 電源ON/OFF |
通常の利用範囲であれば、リモコンを使わなくても音声だけで家電が操作できます。
詳細は後述しますが、サウンドバーやコンポもテレビのリモコンとして登録すれば、音声コントロールで電源ON/OFFだけでなく、ボリュームなどの変更ができるので脱リモコンが図れます。
どのスマートリモコンを選ぶべきか
古い家電や特殊な家電は、プリセットで対応していることは望み薄なので、リモコンの学習ができて、Works with Alexa認定 されているスマートリモコンで、置いて邪魔にならない小型なものをと探してみました。
先ずは、Amazonで「スマートリモコン」で検索。下記の3機種を比較検討して、ラトックシステム RS-WFIREX4 の購入を決めました。
ラトックシステム RS-WFIREX4 は、3機種の中では評価数が最も少なかったですが(購入者が少ない?)、マニュアル(スマート家電リモコン Webマニュアル)が公開されているので購入前に機能について詳細を確認することができました。
またサイズも 45mmx45mmx15mm 16g と小型です。そして何よりも、家電を音声で操作したかったので、Alexaの音声操作についていちばん詳しく説明されていました。
結論から言えば、ラトックシステム RS-WFIREX4 の選択は間違っていませんでした。
スマートリモコンでコントロール可能なのかを心配していた家電もすべて音声操作できました。
ラットックシステム スマート家電リモコン
ACアダプターは同梱されていないので、5V/1A以上のACアダプターを自分で用意する必要があります。
セットアップの注意事項としては、WiFiルーターは、2.4GHz帯でないと接続できまないので、セットアップ時にはスマホを2.4GHz帯で接続する必要があります。
またAmazon Echoでコントロールするためには、ラトックシステム社が提供するクラウドを利用するためアカウントの作成が必要です。
セットアップは、マニュアル通りに進めればとくに問題はありませんでした。
プリセットで登録されている家電については「プリセットリモコン一覧」として提供されていますが、実際にプリセットで使ったのは、Dyson Hot&Cool だけでした。
心配していた旧型のエアコンは、メーカーの汎用リモコンを指定することで問題なく登録できました。後はひたすらリモコンのボタンを押しながら学習させていきました。
リモコン操作登録時のコツ
Amazon Echoで音声操作をさせるためには、リモコン学習でちょっとしたコツが必要です。
Alexaのスマートホームスキルで、音声操作で電源ON/OFF以外ができるのは、テレビ、エアコン、照明だけです。つまり、それ以外の機器として登録すると、Amazon Echo の音声操作でできるのは、電源ON/OFFだけになってしまいます。
音量調整や入力切替などが必要なオーディオ機器はテレビとして登録して、音量以外の操作は、チャンネルに割り当てます。
チャンネルに機能を登録すれば、
といえば、チャンネルに割り当てた機能が音声で操作できます。
Dmm.make モニタ
モニターには、Amazon Fire TV Stick と DVD、ゲーム機が接続されています。この入力切替が音声で操作できないとリモコンが必要になってしまいます。
前述したようにモニターをテレビとして登録して、チャンネルに入力切替を割り当ててみるとうまく音声で操作できました。
音はサウンドバーから出しているので音量については登録していません。登録したのは、下記の4つです。
- 電源
- CH1・・・HDMI1(Fire TV)
- CH2・・・HDMI2(DVD)
- CH3・・・HDMI3(ゲーム機)
これで、
といえば、入力がDVDに切り替わります。
サウンドバー
サウンドバーは、SONY HT-S350 を使っていますが、こちらもテレビとして登録することで音声でボリュームの調整ができます。
併せてモード選択(イコライザー)をチャンネルとして登録してみました。しかし、違う機能をチャンネルに登録すると自分が何を登録したわからなくなってしまうので、2つだけにしています。
登録したの下記の4つの操作です。
- 電源
- 音量
- CH1・・・オートサウンド
- CH2・・・シネマ
ボリューム調整は、「上げて/下げて」だけだと変化量が小さいので、5下げてとか10上げてと数値も付けるのがコツです。
Alexaアプリで家電をグループ化
テレビとサウンドバーであれば電源をHDMIケーブルで連携できますが、モニターとサウンドバーでは電源を連携できません。
FireTVのリモコンの電源で両方がON/OFFできるようにしていますが、
と、2回繰り返すのもちょっと面倒です。
そこで、Alexaアプリ で ”モニター” と ”サウンドバー” をグループにして ”テレビ” という名前にしました。
これで、
と言えば、モニターとサウンドバーの電源が両方ON/OFFできるようになります。
エアコンも便利に音声コントロール
旧型のエアコンでしたが、メーカーを選択して汎用リモコンを選択すると、Alexaスマートホームスキルで、エアコンのON/OFF、暖房/冷房/除湿/自動 のモード変更、温度設定が音声で操作できました。
風量の調整はできませんが、
で十分です。
また音声ではタイマー設定はできませんが、Alexaアプリの定型アクションを使えば、例えば、「Alexa, おやすみ」といった2時間後に冷房を止めることもできます。
単純な指定時間でのON/OFFであれば、家電リモコンのアプリでも設定できます。
リモコンをテーブルからなくす
リビングのテーブルに散乱していたリモコンをすべてスマート家電リモコンに登録してみましたが、登録できなかったものはひとつもありませんでした。
最後にテーブルの上に残ったのは、FireTVのリモコンだけです。スマートリモコンで便利になるだけではなく、整理整頓もできました。
スマートリモコン化によって利用頻度が高まった家電
スマートホーム化といっても、帰宅前にエアコンのスイッチを入れるなどの遠隔操作は利用できそうですが、いまのところ音声操作+定型アクションというのが中心の使い方です。
しかし、音声操作によって利用頻度が高まった家電たちもあります。
Amazon Echo + コンポ
Amazonミュージック Unlimited は、エコープランで契約しているので、ステレオで再生したいとときには、Bluetoothオーディオレシーバーを使ってコンポから音を出しています。
しかし、コンポの電源/OFF といった、ちょっとした動作が面倒でした。
といって、コンポから簡単に音が出せるようになったから、コンポの利用頻度は格段に高くなりました。
インテリア照明
意外にも活用するようになったのがインテリア照明です。
上の写真は、随分と前に「本物の蝋」という質感が気に入って購入したLEDキャンドル(電池式)でしたが、点灯の機会は次第に減少。しかし、メインビジュアルの「LEDスカイツリー」と「間接照明」という名前でグループ化して、
と、音声で点灯/消灯をできるようしたら、またキャンドルの灯を楽しむ余裕が生まれました。
スマートライトに続く、スマートリモコンによるスマートホーム化でしたが、かなり生活が快適になりました。次はIFTTT(イフト)との連携を試してみようと思います。
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