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ラベル *メトロノーム の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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Post Date:2025年4月22日 

メトロノームじゃ物足りない!アップライトベース練習に最適なリズムマシンはこれだ!(おすすめ3選)

Louis JB-205 and Nanobass X4C

アップライトベースの練習で、心地よい低音のグルーヴを生み出すためには、メトロノームを使って「裏」を捉えながらのトレーニングが欠かせません。アンサンブルの土台をしっかりと支えるベーシストにとって、この基礎練習は絶対に避けては通れない道なので、日々の運指練習やスケール練習では、メトロノーム音がリズムのガイドとして静かに響いています。

メトロノームを使ったリズムを裏で取りながらの練習方法については「象と散歩:最高に可愛い機械式メトロノームでリズム感を鍛える」を参照してください。

しかし、いざお気に入りのスタンダードナンバーや、取り組んでいる曲を通しで練習しようとすると、メトロノームの刻む音では、物足りなさを感じてしまいます。

そこで、もっと音楽的なインスピレーションを与えてくれるドラムサウンドを、メトロノームのような感覚で扱える、操作も機能もシンプルなリズムマシンを探しました。


ベースの横にいるリズムマシンの条件

ベースの横に置くリズムマシンの条件として、4つの条件を考えてみました。

  1. スピーカー内蔵:アンプへの接続といった手間なく、本体だけで音が鳴ること。
  2. 電池駆動:コンセントの場所を気にせず、部屋のどこでも使えること。
  3. 操作がシンプル:電源を入れてボタンを押したら直ぐにリズムを刻み始めること。
  4. テンポを数値表示:メトロノーム同様、テンポ(BPM)を視覚的に確認できること。

これらの条件を満たす、魅力的な候補として3つの機種が浮かび上がってきました。それが、KORG KR-mini の後継機として、多機能さと手軽さを両立したKORGの『KR-11』、パワフルな内蔵スピーカーと付属品の充実が嬉しい島村楽器のオリジナルブランドLouisの『JB-205』、そして、高品位なサウンドとアコースティック楽器との相性も抜群なBOSS『DR-01S』です。

比較のために下表に簡単にまとめています。

機種名 主な特徴 パターン スピーカー出力  電池駆動 駆動時間 参考価格
KORG
KR-11
豊富なリズムパターン,チェイン機能, カウントイン 120+ パターン, 14 キット 2W 単3 x 4本 16h ¥14,850
Louis
JB-205
10W出力, FS付属, カウントイン, 自動エンディングあり 50プリセット + 50ユーザー 10W
5インチ
単3 x 6本 30-40h ¥15,000
Boss
DR-01S
アンプラグド楽器に特化した設計, カウントイン 多彩 (レイヤー可能) 7W
4インチ
単3 x 6本 10h ¥30,800

どう選べばいいのか?

KR-11、Louis JB-205、Boss DR-01Sとそれぞれに特徴があるので、自分にあったリズムマシンを選びましょう。


パーカッション系&音質にこだわるなら

パーカッション系&音質重視ならBoss DR-01Sがイチオシです。カホン等リアルな打楽器やドラムを最大7つ重ね、高品位なリズム伴奏を簡単に作れます。アコースティック楽器との相性も抜群で、7W / 10cm (4インチ)のスピーカーはパワフルかつクリア。本体だけでリッチなサウンドが楽しめます。価格は少し高めですが、カウントインやAux/Line端子も搭載し、練習からライブ、録音まで対応。価格に見合う価値を求める方に最適です。


多彩なリズムを手軽に!曲構成での練習もしたいなら

たくさんのリズムパターンに触れてみたい、そして曲全体の流れに合わせて練習したい、という方には KORG KR-11 がおすすめです。120種類以上もの豊富なリズム・パターンは圧巻です。そして「チェイン機能」で複数のパターンを順番通りに並べて再生できるので曲を通した練習もできます。「スゥイング」で揺れやノリの表現もできます。内蔵スピーカーのパワーは他の二機種ほどではありませんが、自宅での個人練習であれば十分です。


兎に角にもシンプルさを望むなら

難しいことは抜き!シンプルさ最優先ならLouis JB-205が最適です。プリセットのテンポを変えてメモリに記録できるので、電源スイッチをONにして、付属のフットスイッチを踏めば、いつものリズムとテンポで練習を開始。10W/5インチのスピーカーは十分な音量/音質で、カウントイン、自動エンディングも便利。電池で長時間駆動、ACアダプタ・FSも付属でコスパも◎。アンプの傍らに置いて気軽にビートを鳴らすスタイルに似合います。

と、いうことで、練習用のリズムマシンとしての利用なので、シンプルな操作で床に置けるミニアンプ型の形状が気に入りLouis JB-205を購入しました。

Louis JB-205にはフットスイッチが付属

Louis JB-205を使ってみて

実際にLouis JB-205をベースアンプ(PJB Nanobass X4C)の隣に置いて使ってみると、まずその「シンプルさ」という選択が、日々の練習において、いかに大切かが実感できます。

Louis JB-205とPJB Nanobass X4C

また「これ、いいかも」と思ったのが、スタート時のカウントインと、ストップ時の自動エンディング機能です。フットスイッチを踏むと、演奏開始前に「カッ、カッ、カッ、カッ」と1小節分のクリック音が鳴るため、焦ることなくリズムの頭から練習を始められます。さらに、フットスイッチをもう一度踏むと、最後に「シャーン!」とシンバルが鳴ってくれます。この「締め」があるだけで、練習の区切りが明確になります。

内蔵されている50種類のプリセットパターンは、ロック、ポップス、ファンク、ジャズ、3拍子など、基本的なスタイルを網羅しています。この中からよく使うパターンを選び、練習したいテンポに変更してユーザーメモリに記録しておけるのが、地味ながら非常に便利でした。これにより、電源を入れるたびにテンポを設定し直す手間が省け、よく使う「自分だけのプリセット」をすぐに呼び出せます。

内蔵スピーカー(10W/5インチ)のサウンドは、自宅でのベース練習において、ベース小型アンプ(PJB Nanobass X4C)の音量に負けることなく、しっかりとリズムを届けてくれるパワーがあります。もちろん、何万円もする高級機のような超高解像度サウンドではありませんが、バスドラムのアタック感、スネアの抜け、ハイハットの刻みがクリアに聞き取れ、リズム練習のガイドとしては十二分以上の働きです。むしろ、変に加工されていないストレートなサウンドが、リズムの骨格を捉える練習には最適だと感じました。

これだけのサウンド、パワー、そして練習を快適にする機能(カウントイン、自動エンディング、ユーザーメモリ)を持ちながら、フットスイッチとACアダプターが最初から付属している。おまけに単三電池6本で30時間以上も稼働するというスタミナまで備えているのですから、驚くほどのコストパフォーマンスです。

Louis JB-205は単三電池6本で駆動

「ベース練習の相棒」として、必要なものが、本当に必要な形でパッケージされている。煩わしいことから解放され、純粋にベースと向き合う時間を豊かにしてくれる。Louis JB-205は、まさにそんな実用性と満足感を得られる、粋なリズムマシンです。

Post Date:2022年4月8日 

最高に可愛い機械式メトロノームでリズム感を鍛える

ウィットナー・タクテル・スーパーミニ

ウォーキング・ベースの練習にメトロノームは必需品です。

メトロノームを購入してなくても、スマホやPCのブラウザを開いて、Googleで「メトロノーム」と検索すれば、直ぐにメトロノームが使える便利な時代です。アプリのインストールすら必要ありません。

そんな時代だからこそ、

ゼンマイを巻いて、振り子が揺れるアナログなメトロノームを使いたい!

Amazon売れ筋ランキング(メトロノーム) の1位は、"The メトロノーム"といった三角錐の形をした機械式(振り子式)の YAMAHA MP90 です(2022年4月7日時点)。

YAMAHA MP-90IVは、色合いもフォームもシンプルです。

サイズは90mm(W)、 202mm(H)、111mm(D) と一般的なサイズですが、

もっと、もっと小さいのが欲しい!!

実用的なメトロノームで、小さくてかわいいのはないかと探してみると、

ドイツのメトロノームメーカー Wittner(ウィットナー)の Wittner taktell SUPER-MINI(ウィットナー・タクテル・スーパーミニ)が、30mm(W)、 105mm(H)、50mm(D) と、超小型です。

1拍目を知らせるベル(チーンという音)もありませんが、小さなボディで振り子を揺らすひたむきさに愛おしさを感じます。

と、いうことでポチり。


Wittner taktell SUPER-MINI

ウィットナー・タクテル・スーパーミニは、一言でいえば「かわいいメトロノーム」です。しかし、ドイツのメトロノームメーカが作る小さなメトロノームは技術の結晶です。

取説はありませんが、前面に刺してある、ゼンマイ巻き鍵を外して、右側の鍵穴に回して固定するというのは、直ぐにわかりました。

しかし、メトロノーム初心者にとっては、上部にある振り子止めから左側にずらして、振り子を外すというのを理解するのに3分ぐらいかかりました、、、。

Wittner taktell SUPER-MINI

ゼンマイをいっぱいまで巻くと45分間ほどリズムを刻んでくれます。

ちょっと硬めの音ですが、心地よく耳に入ってきます。振り子の左右の揺れが、点ではなく、流れとしてリズムを可視化してくれます。


テンポと速度記号

メトロノームには、テンポと速度記号が記載されています。

テンポはBPM(Beats per Minute)で1分間あたりの拍数です。60bpmであれば1分間に60回、つまり1秒間に1回、リズムが刻まれます。

一般的な機械式メトロノームでは、40bpm-208bpm の範囲でテンポが設定できるそうです。

Wittner taktell SUPER-MINI も同様に設定可能ですが、超小型で目盛り間隔も狭い間ので♩=40-44の目盛りが通常のメトロノームとは異なります。

通常のメトロノームであれば♩=40-44の間は2刻みで目盛りがありますが、Wittner taktell SUPER-MINI では4刻みとなっています。

FromTo目盛り刻み
40604
60723
721204
1201446
1442088

目盛りの合わせ方

機械式メトロノームでテンポを設定するには、振り子の上下に動くオモリの上部を目盛りの線に合わせます。下写真はテンポ100の設定です。

Wittner taktell SUPER-MINI

Wittner taktell SUPER-MINI は、サイズが小さいが故に数字も小さく、目盛り間隔も狭いので、目盛りを合わせずらいというのが唯一の難点です。


速度記号

速度記号とテンポがメトロノーム上に書かれていたので調べてみました。

速度記号読みBPM速度
Largoラルゴ40-60とっても遅い
Larghettoラルゲット60-66やや遅く
Adagioアダージョ66-76ゆっくりと
Andnteアンダンテ76-108歩くような速さで
Moderatoモデラート108-120中くらいの速さで
Allegroアレグロ120-168速く
Prestoプレスト168-200とても遅い
Prestissimoプレスティッシモ200-208超速い

クラシックの奏者でなければ速度記号を意識することはないかと思いますが、♩=76-108のAndnte(アンダンテ)は、イタリア語で「歩くような速さで」という意味です。

まさに、ウォーキングベースを練習するためのテンポです⁈


メトロノームでリズム練習

メトロノームを使ったリズム練習の方法です。

通常は、メトロノームの音は、”拍の頭”として聴きます。4/4拍子なら「いちにいさんしい」です。

しかし、折角、Jazzのウォーキングベースを練習するならJazzyなリズム感を鍛えたい。

先ずは、メトロノームの音を裏拍(メトロノームのカチという音が裏になるリズム)として聴きます。8分音符で「いち・カチ、にい・カチ、さん・カチ、よん・カチ」という感じです。

裏拍としてメトロノームを聴く

次にカチの音を2拍4拍として捉えます。ちょうどドラムのスネアが入るタイミングです。1拍と3拍目はメトロノームのガイドに頼らずに自分でリズムをキープします。

2拍、4拍としてメトロノームを聴く

このときの注意点は、実際には設定したテンポの倍の速度となることです。


Andanteで練習しよう

ベースの運指練習は、メトロノームの音を2拍目、4拍目として聴いて練習します。

目盛りを ♩=44、若しくは ♩=48 に設定すると、実テンポは倍の ♩=88♩=96 なので、歩くような速度のAndante(アンダンテ)での練習となります。

速く弾くことよりも左手のフォームとポジション、右手のピッチカートを意識して、しっかりとリズムをキープしながら音を鳴らしていきます。

慣れてきたら、メトロノームの目盛りを♩=56(実テンポ♩=112)に設定して、中位の速度であるModerato(モデラート)で練習します。

2拍・4拍のメトロノームでの練習で、リズム感が鍛えられ、グルーヴ感を自分で作り出すことができるようになります。

最初は、2拍目、4拍目としてメトロノームを聴くのが難しいかもしれませんが、

いちいち、にい、さん、しい、いち、にい、さん、しい」

と、メトロノームのカチというタイミングで1から始めて、1を2回言えば、次は自然に2拍目と4拍目で捉えることができます。

可愛い機械式(振り子式)メトロノームでリズム感を鍛えましょう。

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