ソーラーパネルがあれば、電気が使えない状況が暫く続いたとしても一部の家電やスマホの利用を継続することができます。
太陽光で電気がつくれるというのは、ちょっと楽しそうですが、値段もそれなりにするので防災グッズとして購入するにはハードルがあります。
ソーラパネルの普段使い
ソーラパネルを日常的に使うことを考えると、
- 日中太陽光でポータブル電源を充電
- 夜間にポータブル電源でPCやスマホを充電
ですが、ソーラーパネルの利用をイメージしてみると
- 外に出したり、片付けるのは面倒くさい
- 強風やゲリラ豪雨が心配
- ポータブル電源も外に出す必要がある
- 1日中日が当たる場所がない
と、あまり普段使いには適してなさそうです。
ソーラーパネルでスマホが充電できれば十分
普段使いであれば、ソーラーパネルを部屋の中で広げて、スマホなどの充電ができるぐらいが現実的かもしれません。
- 広げてもあまり大きくない
- 収納性が高い(コンパクト)
- USB Type-A/Cの出力がある
- 充電能力に信頼性があるもの
といったソーラーパネルであれば、普段使いができそうです。
Jackery SolarSaga 60 が求めた解だった
ポータブル電源では EcoFlowを選びましたが、ソーラーパネルでは、上記の条件を満たしてくれるものが、Jackery SolarSaga 60 / JVCケンウッド BH-SP68-C でした。
JackeryとJVCケンウッドは業務提携していますが、スペック的には同じで色が異なります。色味はJVCケンウッドの方がよかったのですが、Jackeryをセールで購入。
コンパクトなソーラーパネル
横に広げても86cmなので窓半分のサイズなので、窓に寄せてパネル全面に太陽光を当てることができます。
何より部屋で広げても邪魔にならないサイズですし、収納するときはこの半分になります。ひとつ上の SolarSaga 100 になると122cm に。発電量は68Wから100Wになりますが、部屋で使うにはちょっと邪魔くさいサイズです。
Jackery SolarSaga 60 | 寸法/重量 |
---|---|
展開時サイズ | 幅855x高さ535x奥行5mm |
収納時サイズ | 幅425×高さ535×奥行35mm |
重量 | 2.76 kg |
足もマジックテープで固定され、二つ折りに閉じると取っ手があり持ち運びに便利です。
また取手の内側凹凸部に磁石が入っているので、閉じたときに簡単に開いてしまうこともありません。
SolarSaga 60 は、広げたときのサイズが86cmですが、発電パワーの差はありますが、部屋の中での普段使いを考えたらSolarSaga 60がベストです。
SolarSage 60の出力ポート
Jackery SolarSaga 60にはUSBが出力あるので直接スマホなどを充電することができます。これは部屋の中での普段使いには重要です。Type-Cの出力は最大15Wなので、スマホの急速充電、タブレットの充電はもとより、時間はかかりますが、MacBookAirも充電することができます。
中央のLEDは充電可能な電力が供給できているときは緑色に点灯します。
出力端子 | 電圧 |
---|---|
USB Type-A 出力 | 5V/2.4A(12W) |
USB Type-C 出力 | 5V/3A(15W) |
DC出力 DC7955/7909 | 22V/3.09A(68W) |
DC出力のプラグは、DC7955/7909で(外径:7.9mm、内径5.5mm、内芯:0.9mm)のオスです。ポータブル電源のDC INがDC7955/7909であればそのまま接続できますが、
保有しているポータブル電源のEcoFlow River MaxはXT60、Suaoki S601がDC5521なので変換プラグが必要です。
SuaokiのDCプラグは5521ですが、5525でも充電可能でした。XT60には、DC5521からXT60の変換ケーブルが使えます。
値段は少し高くなりますが、DC7599/7909のマルチ変換コネクタもあります。
USB出力ポートとDCケーブルはサイドにあるポケットに収納されています。
室内でソーラーパネルを使う
窓越しの日差しでも思っていた以上にしっかりと充電できます。ただソーラーパネル全面に太陽光が当たっていないとスマホの充電に時間がかかったり、充電できなかったりします。
窓にソーラーパネルをぶら下げた方が効率的に太陽光に当てられますが、窓枠に木ネジを刺すのを躊躇い、窓の下に置いて使っています。
充電時間
部屋には陽が入らないようにスクロールカーテンの内側にソーラーパネルを置いてみました。
11月だと窓際にソーラパネルを置いてもパネル全面で太陽光を受けられるのが、12:30 - 16:00 ぐらいです。
快晴の日にiPhone8をUSB Type-Aで充電すると 14% → 100%まで3時間かかりました。また SuaokiS601(222W)は、20%ぐらいから充電してみると100%近くまでは充電できましたが3.5時間という時間の中ではフル充電には至りませんでした。
それでも十分に使える範囲です。
スマホやポータブル電源への充電だけどと大した節電にはなりませんが、太陽光で充電できるというのは、科学の実験みたいでワクワク感もあります。
もちろん、いざというときに、どの位の時間で充電ができるかを知っておくことも重要です。
まとめ
部屋に陽が差すのであれば室内(窓際)でソーラーパネルを使いましょう。
- コンパクトサイズ
- 収納が簡単
- USB出力ポートがある
というのが、ソーラーパネルの室内利用に外せない3大要素です。現時点では Jackery SolaSage 60 は、コスパもよくコンパクトながら実用的なソーラーパネルです。
「象と散歩: いまどきのポータブル電源の選択で悩む」では、バッテリー寿命と充電時間から EcoFlow River 2(256W)をオススメしています。Jackeryのソーラーパネルを充電するには変換ケーブルが必要となりますが、
- EcoFlow River 2
- Jackery SolarSage 60
は、最強の組み合わせです。
キャンプ、車中泊、防災のためだけではなく、普段使いとしてポータブル電源とソーラーパネルを活用してください。