Translate

ラベル .Python の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル .Python の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
Post Date:2023年7月16日 

Goolge Colabでお手軽テキストマイニング(日本語前処理)

象と散歩:pythonで遊ぶ 

Google Colaboratory は、Google アカウントさえ持っていれば、Python を実行できる素晴らしい環境です。準備やインストールが不要で、手軽に Pythonプログラミングを楽しめます。

テキストデータの分析(アンケートのフリーコメントや問い合わせ内容など)も、Google Colaboratory の環境を使えば、手軽にPythonでテキストマイニングができます。

今回は、テキストの前処理に関する2つのステップについて説明します。

  1. テキストの読み込み テキストファイル、CSV、Excel ファイルなどに保存されたテキストデータを読み込む方法です
  2. 読み込んだテキストの正規化 テキストの表記の揺れを少なくして文章を分析しやすい形式に変換します

1. 対象ファイルを読み込む

3つの方法でテキストデータを読み込む方法について説明します。2番目と3番目の方法では、pandasパッケージを使用します。

  1. テキストファイルの読み込み テキストファイルの中にあるテキストデータを読み込む方法です。open()関数を使用してファイルを開き、ファイルの中身をテキストデータとして抽出します。
  2. CSVファイルの読み込み CSVファイルに格納されたテキストデータを読み込む方法です。pandasパッケージのread_csv()関数を使用します。この関数にはCSVファイルのパスを指定し、データをデータフレームとして読み込むことができます。
  3. Excelファイルの読み込み Excelファイルに格納されたテキストデータを読み込む方法です。pandasパッケージのread_excel()関数を使用します。この関数にはExcelファイルのパスを指定し、データをデータフレームとして読み込むことができます。

ファイルのアップロード

Google Colaboratory ではGoogleドライブをマウントして利用することもできますが、下例は、ファイルをセッションストレージ(セッションが接続されている間だけ使えるストレージ)の "/content/sample_data" にアップロードする方法です。

  1. Colabの左端にあるファイルアイコンをクリック(下図オレンジ枠)
  2. sample_dataフォルダを開く
  3. セッションストレージにアップロード(下図グリーン枠)

ドラッグアンドドロップでもアップロードできます。

Google Colaboratory:ファイルのアップロード

アップロードするsample.txtの内容は下記のようなものです。

<sample.txt>
甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

エンコーディング

テキストデータを読み込む際には、エンコード(Encoding)を指定する必要があります。エンコードは、テキストデータのバイト列(バイナリデータ)への変換方法や規則を指定するものです。日本語などの2バイト文字データを正しく扱うためには、適切なエンコードを指定する必要があります。

一般的なエンコーディングとしては、以下のようなものがあります。

  • UTF-8: 広く使用されるUnicodeエンコーディングで、多くのプラットフォームやシステムでサポートされています。MacやLinux環境でよく使われます。
  • Shift-JIS: 主にWindows環境で使われる日本語エンコーディングです。

下例は、/content/sample_data/にあるsample.txtを読み込むコードです。file_pathに読み込むテキストをフルパスで指定しています。パスは当該フォルダを右クリックして"パスをコピー"で取得できます。

Google Colaboratory:ファイルパスの取得

UTF-8のファイルを指定する場合です。変数 textに読み込んだ内容を格納します。

file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'r', encoding='utf-8') as file:
    text = file.read()

print(text)

Shift-JISの場合は下記のようになります。

file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'r', encoding='shift_jis') as file:
    text = file.read()

print(text)

print(tex)の結果です。

甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

エンコードがわからない場合

chardetは、Pythonで利用できるエンコーディング推定ライブラリです。テキストのエンコードがわからない場合は、chardetでエンコードを確認してファイルを読み込みます。

下例では、sample.txtを読み込んで何のエンコードかを調べた結果をfle_encordingに格納し、そのエンコーディングでファイルを再度読み込みます。

import chardet

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

print(file_encording) #エンコード情報

# 取得したエンコーディング情報でファイルを読み込む
with open(file_path, 'r', encoding=file_encording) as f:
    text = f.read()

print(text)

CSVからの読み込み

CSV(カンマ区切り)の場合は、pandasのread_csv()関数を使って列名を指定してデータを読み込みます。

読み込むcsvは、1列目の列名が「no.」、2列目の列名が「回答」です。

<sample.csv>
no.,回答
1,甘くてフルーティーな味で最高
2,チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
3,香りが良くて食べやすい!おすすめです。
4,子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
5,さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

下例は、上記のCSVファイルのうち列名が「回答」となっている列を取得するコードです。改行区切りで変数 textに格納します。

import chardet
import pandas as pd

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.csv'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

# CSVファイルを読み込んでテキストデータを抽出
df = pd.read_csv(file_path, encoding=file_encording)
text = '\n'.join(df["回答"])  # 回答列名を適宜変更してください

print(text)

print(tex)の結果です。

甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

Excelから読み込む場合

Excelファイルから直接読み込むことも可能です。pandasのread_excel()関数を使います。シート名と列名の指定が必要です。

import chardet
import pandas as pd

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.xlsx'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

# Excelファイルを読み込んでテキストデータを抽出
sheet_name = 'シート1'  # 読み込むシートの名前を指定してください
df = pd.read_excel(file_path, sheet_name=sheet_name, encoding=file_encoding)
text = '\n'.join(df["回答"])  # 回答列名を適宜変更してください

print(text)

print(tex)の結果です。

甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

2. テキストファイルの正規化

読み込んだテキストの正規化(表記の揺れの是正)を行います。正規化=文字の統一化です。

NFKC(Normalization Form KC)は、Unicodeの正規化形式の一つであり、日本語のテキストに特に有用です。NFKC形式では、以下のような処理が行われます:

  • 半角カタカナ→全角カタカナ
  • 全角英数字記号の半角化
  • 互換性のある文字の置換(①→1, ㋿→令和)

もうひとつ日本語表記の揺れを補正するライブラリとしてneologdnがあります。mecab と neologdn辞書での形態素解析をする前の正規化(表記の揺れの是正)として推奨されていますが、それ以外のケースでも有用です。以下のような処理が行われます。

  • 半角カタカナ→全角カタカナ
  • 全角英数字記号の半角化
  • 連続した長音記号を削除
  • 文字と文字の間のスペースを削除

実際に2つの正規化処理でどのようにテキストが変換されるのかをみていきましょう。


NFKCで正規化

NFKCの特徴は、互換性のある文字の置換です。①、㋿、㌢ といった文字が、1、令和、センチなどに変換されます。

import unicodedata

text = "カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 ①テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 ㋿ ㌢"

normalized_text = unicodedata.normalize('NFKC', text)
print(normalized_text)

実行すると下記の結果が出力されます。

カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 1テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 令和 センチ

neologdnで正規化

neologdnを使うにはパッケージのインストールが必要です。neologdnでは、"テキスト マイニング"→"テキストマイニング"と文字間のスペースが削除されたり、連続する長音の削除、チルダの削除などが行われます。

!pip install neologdn

import neologdn

text = "カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 ①テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 ㋿ ㌢"
normalized_text = neologdn.normalize(text)

print(normalized_text)

実行すると下記の結果が出力されます。

カタカナカタカナABCABC ! ! 123 123 ①テキストマイニングわーい19842000 ㋿㌢

NFKCとneologdnでテキストを正規化する

NFKCとneologdnには同じ正規化処理もあれば異なる処理もあるので、二つを組み合わせて実施しましょう。NKFCで正規化をした結果をneologdnで正規化します。

!pip install neologdn

import unicodedata
import neologdn

text = "カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 ①テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 ㋿ ㌢"

normalized_text = neologdn.normalize(unicodedata.normalize('NFKC', text))

print(normalized_text)

実行すると下記の結果が出力されます。

カタカナカタカナABCABC ! ! 123 123 1テキストマイニングわーい19842000令和センチ

読み込んだテキストを正規化する

sample.txtは正規化しても結果は変わりませんが、テキストファイルを読み込んで正規化するプログラムの例が下記になります。

!pip install neologdn

import chardet
import unicodedata
import neologdn

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

# 取得したエンコーディング情報でファイルを読み込む
with open(file_path, 'r', encoding=file_encording) as f:
    text = f.read()
    
# テキストの正規化
normalized_text = neologdn.normalize(unicodedata.normalize('NFKC', text))

print(normalized_text)

正規化されたテキスト文章が、変数 normalized_text に格納されます。

次回は、日本語の文章をテキストマイニングする前処理として重要な形態素解析(単語や文節で区切り、品詞等を判別する)について説明していきたいと思います。

Post Date:2020年1月20日 

超初心者のPythonプログラミング(その1)

はじめてのPython ipynb - Colaboratory

1分でPythonの学習を始める! | 象と散歩 で Googleが提供するクラウドでのPython実行環境、Google Colaboratory を紹介しました。PCでもモバイル端末でもブラウザ(Chromeを推奨)が使える環境とGoogleアカウントさえあれば簡単にPythonの勉強が始められます。

データサイエンティストとして活躍するためには、データクレンジングやデータ加工をするためにPythonでプログラムが書けると便利ですし、そのままPythonでデータ分析もできます。

また、論理的思考を鍛えるためにプログラミングを勉強しようという方にも、Python は文法が簡単なので最適なプログラム言語だと思います。。そして、前述したように Google Colaboratory を使えば、ソフトウェアのインストールなども必要ないので気軽に始められます。

何れにしても、バリバリのプログラマーを目指すわけではないので、エキスパートになる必要はまったくなく、最低必要減の知識を身に付ければ十分です。先ずは、Pythonってどんなプログラム言語なのかを学んでいきましょう。

このブログの中では、 プログラミングの基礎として、下記について何回かに分けて説明をしていこうと思います。あとは実践の中で知識を深めていってください。今回は、1~2の変数と四則演算までの説明となります。

  1. 変数とは?
  2. 演算子(四則演算)
  3. データを格納する
    1. 配列
    2. 二次元配列
    3. 集合型
    4. 辞書型
  4. 条件分岐(IF分と比較演算子,論理演算子)
  5. 繰り返し文(forループ, whileループ)
  6. 関数

Goolge Cloabで新規ノートを作成する

Python3の新しいノートブック - Colaboratory

メニューから “ファイル” → “Python 3の新しいノートブック” を選択します。

Python3の新しいノートブック - Colaboratory

これで、新しいノートブックが開いてPythonのプラグラムを書く準備ができました。

Python3 ノートブック - Colaboratory

ひとつのコードセルに書いたプログラムは同時に実行されます。左上にある『+コード』をクリックすると、現在のセルの下にコードが追加されます。またセル中央の上部でマウスオーバーすると同じようにコードを追加のアイコンが現れます(下図参照)。こちらは、現在のセルの上にコードセルが追加されます。

またセル中央の下部でマウスオーバーすると、現在のセルの下にコードを追加するアイコンが出現します。

プログラムを書くcodeセル - Colaboratory

これで、Pythonプログラミングの勉強の準備は完了です。


0. Pythonの文法

Pyhonはとてもシンプルなプログラミング言語です。

  • Pythonのプログラムは、原則1行に1命令
    1行に複数の命令を記載する場合は、;(セミコロン)で繋げる
  • # で始まる行はコメント
    プログラムと同一行の後ろに # でコメントを記載することも可能
  • if, for, while で実行するプログラムはインデント(字下げ)する

と、いうのがプログラムを実行する上での最低限のルールですが、PEP (Python Enhancement Proposal:Python拡張提案)にて美しい(わかりやすい)プログラムの書き方が提案されているので、少しPythonのプログラムに慣れたら pep8-ja 1.0 ドキュメント を参照してみましょう。


1. 変数とは

変数はプログラミングをする上では必ず使うものなのでしっかり覚えましょう。

なぜプログラムで変数を使うかといえば、例えば、1+1 の答えは、2でしかありませんが、a+b とすると、a と b に様々な数値を代入することで、式を変えずに答えを変えることができます。この a, b が変数です。変数には、数値以外にも文字も代入することができます。


変数名

aとかbといった小文字ひと文字でなくても、Result, Result_1, Result_2 など英大文字、アンダースコア、数字が使えますが、数字は先頭には利用できません。

しかし、Pythonが使っているキーワード(予約語)は、変数としては使えません。例えばNoneに1を代入しようとすると、"SyntaxError: can't assign to keyword" とエラーとなります。

予約語を変数として使おうとするとエラーに

また print などを変数として割り当ててしまうと、命令としてのprintが使えなくなり面倒なことになります。

Google Colaboratory のノートブックでプログラムを書くと、「あなたが書きたいプログラムはこう?」と推奨してくれる機能があります。例えば先頭一文字pを入力すると、pass, pow, pprint, print, property が候補としてあがるので、これらの文字列を変数として使うのはやめましょう。

サジェスト機能で変数に使えない文字列を確認

もし間違って割り当ててしまったときには、

del 変数名

として、変数の定義を削除します。


変数に数値や文字列を代入する

変数に数値や文字を代入するには"="を使います。プログラムでは=記号は、計算結果を表す記号ではなく代入のための記号です。

  • =(イコール)は代入を表す
  • 文字列は、'(シングルクォーテーション)若しくは、"(ダブルクォーテーション)で囲む

また、文字列+文字列は、文字列の結合を意味します。

下記のプログラムを実行してみましょう。a + b の結果を c に代入して、結果を表示するプログラムです。a と b に代入している数値を変更して色々と試してみましょう。

print() は、()の中を表示する命令です。

a = 1        # 変数 a に 1 を代入
b = 2.5      # 変数 b に 2.5 を代入
c = a + b    # 変数 c に a+b の計算結果を代入
print(c)     # 変数 C の中身を表示

変数に数値を代入して計算する - colaboratory

文字列を変数に代入する

続いて変数に文字列を入れてみます。

a に Hello, b には World! を代入して、a と b の文字列を結合した結果を c に代入します。文字列の足し算は、結合を意味します。前述したように文字列は ‘(シングルクォーテーション)か “(ダブルクォーテーション)で囲みます。

下記のプログラムを実行してみましょう。

a = 'Hello,'    # a に Hello,を代入(シングルクォーテーションで囲む)
b = 'World!'    # b に World!を代入(シングルクォーテーションで囲む)

# 文字列 + 文字列は、文字列を結合するという意味になります。
c = a + b       # c に a の文字列と b の文字列を結合した結果を代入
print(c)        # c を表示

変数に文字列を代入して結合する - colaboratory

因みに文字列の中で ‘(シングルクォーテーション)を使いたい場合は、 ”(ダブルクォーテーション)で全体を囲み、逆に”(ダブルクォーテーション)を使いたい場合は、‘(シングルクォーテーション)で全体を囲みます。

下記のプログラムで確認できます。

# ' を文字列に含みたい場合は " で全体を囲む
# " を文字列に含みたい場合は ' で全体を囲む

print('Hello, "Python" World!')
print("Hello, 'Python' World!")

Pythonで文字としてシングルクォーテーション、ダブルクォーテーションを使う

変数の有効範囲

変数に代入した値は、Google Colabotaryでは、

  • ノートブックを閉じる
  • 別なノートブックでプログラムを書く
  • 暫く放置してセッションが切れる

まで、ずっと有効です。

厳密には、グローバル変数とローカル変数というのがありますが、いまの時点では、前に代入した値が残っていると思ってください。


2.演算子(四則演算子)

次は、四則演算子についてです。加算(足し算)については、変数の例で示しましたが、減算(引き算)、乗算(掛け算)、除算(割り算)、べき乗については下記の記号を使います。

四則演算 記号
加算 +
減算 -
乗算*
除算 /
商を求める //
余を求める %
べき乗 **

割り算では、商と余を求めることができます。べき乗では、二乗であれば**2、10乗であれば**10のように書きます。

では実際にプログラムで確認してみましょう。下記のプログラムでは、print文の中で計算を実行しています。

a = 5
b = 3

# aとbを足す(加算)
print(a + b)

# aからbを引く(減算)
print(a - b)

# aとbをかける(乗算)
print(a * b)

# aをbで割る(除算)
print(a / b)

# aをbで割った商を求める
print(a // b)

# aをbで割った余りを求める
print(a % b)

# aのb乗
print(a ** b)

Pythonで四則演算 - Colaboratory

最後に

これで、変数を説明して変数を使った計算までができるようになったと思います。

最後に読みやすいプログラムについて追記しておきます。今回のサンプルプログラムは、下記のように読みやすくするためにところどころ半角スペースを入れています。

a = 1      # 変数 a に 1 を代入
b = 2.5    # 変数 b に 2.5 を代入
c = a + b  # 変数 c に a+b の計算結果を代入
print(c)   # 変数 c の中身を表示

しかし、下記のようにすべての半角スペースを削除したとしても実行結果は同じです。

a=1#変数aに1を代入
b=2.5#変数bに2.5を代入
c=a+b#変数cにa+bの計算結果を代入
print(c)#変数cの中身を表示

どちらも3.5という答えを求められますが、どちらのプログラムが見やすいですか?

img alt="可読性に優れたプログラム" height="378" src="https://lh4.googleusercontent.com/QW6mUmW1HSuCcYU9d_yc50NiL9CHNwKzfvewjWU1QlPSyhBiYQefLC2OJ1KafSNeH35Z72uIDRslVOZfTTb9JYH-dIcUcx_bTF1-zbDqVRweKprA-I9q9ryEgPesaq17wNnnamiLkI6l_mgWz0VNMw=w640-h378" title="可読性に優れたプログラム" width="640" />

これが見やすいプログラムを考えるということです。

Post Date:2019年9月23日 

1分でPythonの学習を始める!

Colaboratory へようこそ - Colaboratory

世の中、データサイエンティストブームです⁉ 少し前ならR(アール)でデータ分析を学習された方も多かったと思いますが、AIというキーワードが浸透すると共に、Python(パイソン)で機械学習ディープラーニング(深層学習)というのが主流になってきています。

そんなPythonが、どんなものなのかを試してみようと思ったときに、障壁となるのが環境構築です。またPCにインストールするので、スマホやタブレットで隙間時間にも勉強しようということもできません。もちろん iOS用の Pythonista 3 - omz:software などもありますが、PCとモバイルでのデータやプログラムの共有などに難があります。

と、いうことで、今回は、Googleアカウントとブラウザさえあれば、場所も環境も問わずに Python の学習を始められる Colaboratory – Google Cloab(コラボラトリー - グーグル・コラボ)の紹介です


Pythonとは

Pythonは、簡単にプログロムが実行できるインタプリタ形式のオブジェクト指向プログラミング言語です。シンプルな文法なのでプログラミング初心者にもわかりやすい言語です。オープンソース(BSDライセンス)として提供されているので、誰でも無料で利用することができます。

そして、データ加工、グラフ作成、データ分析、機械学習といったライブラリ(パッケージ)が提供されているので、簡単なプログラムで最新のデータ分析を行うことができます。


Python の勉強を始めるときの最大の難関

Python でデータ分析や機械学習を行うためのライブラリのインストールや管理を容易にしてくれる Anaconda | World's Most Popular Data Science Platform (アナコンダ)を使うの一般的です。

ANACONDA NAVIGATOR

しかし、何やら黒い画面(コマンドプロント)は出てくるし、取りあえず、プログラムをノートブック形式で書いて実行してくれる Jupyter Notebook も起動したら英語、、、。

jupter notebook

Python を勉強しようと思っても、この最初の環境構築で挫けてしまう人も多いのではないかと思います。


インストール不要、モバイルでも実行可能な Python環境

Colaboratory – Google Cloab は、Googleが機械学習の教育・研究の促進として提供しているクラウドで実行される Jupyter ノートブック環境です。複雑な設定は不要で、Googleアカウントさえあれば無料でブラウザから利用することができます。

また作成したプログラムやデータもGoogleドライブに保存できるのでブラウザさえあれば作業を継続できるし、他の人との共有も容易です。そして深層学習(ディープラーニング)でGPU環境を使用することもできます。

下記は、モバイルでの画面となります。

Colaboratory - Google Colab モバイル

Google Colaboratoryの起動方法

Google Colaboratory の起動は、「Clolaborataly」 でググるか、https://colab.research.google.com/ になります。Googleにログインしていなければ、右上のログインからGoogleアカウントでログインしてください。最初の利用時には認証を求められます。

Colaboratory へようこそ - Colaboratory (ログイン)

Pythonを実行してみよう

ファイル>python3の新しいノートブック」を選択します。(モバイルでの実行なら左上のメニューバーから選択します)

Google Colab - python3の新しいノートブック

新しいノートブックが開きます。ノートブックには、”コード”(Pythonプログラ)か ”テキスト”(ノートブック)が記載でき、これらひとつづつの枡をセルとよびます。

Google Colab - Jupyter Notebook

それでは、さっそくプログラムを書いてみましょう。コードセルに下記のコード書きます。

print('Hello, World!')

上記のコードを実行するには、Windows PCなら 「Ctrl+Enter」、Macなら 「command+return」 です。モバイルで実行する場合はセル左側の「再生ボタン」をクリックして実行しましょう。下図はiPhoneで実行した結果となります。

Google Colab - Pythonの実行

作成したプログラムを保存する

作成したプログラムはGoogleドライブに保存されますので、名前を付けて保存します。PCならメニューバーの「ファイル>名前を変更」で左上の「Untitled1.ipynb」にフォーカスされます。モバイルからならメニューバーから「ファイル>名前の変更…」です。直接ファイル名の部分をクリックしても名前を変更できます。

Google Colab - Jupyter Nootebookの保存

.ipynb」 は、Jupyter Notebookの拡張子になりますので、.(ドット)の前の「Untitled1」を変更します。下記の例では、「Hello World.ipynb」としました。

Google Colab - Jupyter Nootebook 名前の変更

保存するには、「ファイル>保存」かPCなら「Ctrl+S」です。最初にClolaboratalyの認証リクエストを受託すると、Googleドライブのマイドライブに「Colab Notebooks」というフォルダが作成され、Jupyterノートブックのファイルは、こちらのフォルダ配下に保存されます。


Google Colab でライブラリを使う

Colaboratory – Google Cloab は、簡単に Python の学習を始められます。またデータ分析や機械学習で必要な作業を容易にしてくれるライブラリも簡単に使えます。

利用できるライブラリとバージョンは、下記のコマンドで確認できます。

!pip freeze
Google Colab - ライブラリの確認

また必要があれば簡単に追加でインストールすることもできます。

!pip install pandas_profiling

pandas_prifiling は、pandasをもっと便利にしてくれる追加パッケージですが、ライブラリの使い方などはまた別途説明したいと思います。


まとめ

Pythonは、簡単な構文で覚えやすいプログラミング言語です。また豊富なライブラリがありますので、機械学習を勉強したい、データサイエンティストを目指したい、プログラミングを始めたいという方は、先ずは、Colaboratory - Google Colab で Pythonでのデータ分析、機械学習の勉強を始めてみてくさい。

象と散歩:人気の投稿(過去7日間)