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Post Date:2025年6月29日 

ノート以上、ノート未満。紙を“考える道具”に変える Paper Jacket FLEX

Paper Jacket FLEX と仲間たち

パソコンやスマホで何でも記録できる時代にあっても、「手書き」で考える時間には特別な価値があります。書くことで思考は進み、ペン先が紙の上を走ると、頭の中が少しずつ整理されていきます。

そんな手書きの良さを日常に取り入れたいけれど、ノートにびっしりと書き残すほどでもない。むしろ、アイデアの断片や思考のプロセスは、「書いては捨て」「書いては捨て」を繰り返して育てていきたい!

そんな、残すより、考えるためのツールが、「ノート未満、でもノート以上」という新しいノートの形です。

  • コピー用紙を、“思考の道具”に変える
  • “綴じないノート”で、発想はもっと自由に
  • ミニマルに、スマートに持ち歩く

この共通コンセプトのもとに生まれた、ノートのようでノートでない、スマートなプロダクトがこちらの3商品です。

  • PAPER JACKET® FLEX(BUTTERFLY BOARD)
  • SlideNote(研恒社 PageBase事業部)
  • CLIPNOTE(コクヨ)

先ずはその中でも、「最強ツール」とも言える存在——バタフライボードの PAPER JACKET® FLEX からレビューしていきます。


Paper Jacket FLEXを選ぶ理由

これまで「バタフライボード」や「バタフライボード Notes」など、バタフライボード社の製品を使ってきましたが、どれも製品コンセプトが一貫して明快であることに魅力を感じています。

PAPER JACKET® FLEX もその例にもれず、コピー用紙をマグネット × テコの原理で“ジャケット”のように包み込み、ノートとして使える設計になっています。

Paper Jacket FLEX のクリップ部分は薄い

同じようなコンセプトを持つSlideNoteやCLIPNOTEと比べても、“書く”という本質的な機能において、PAPER JACKET® FLEX が“最強”と呼べる理由があります。

  • フレックスカバーは360度開閉可能。フラット性に優れて折り畳んでも書きやすい。
  • 立ったままでも快適に書ける硬さがあります。
  • 挟む部分が少ないので無駄なく書くことができます。
Paper Jacket FLEX - 360度開閉可能なカバーで抜群のフラット性

Paper Jacket FLEXは書くことに集中できる

PAPER JACKET® FLEX を使ってまず感じたのは、「紙に書く」という行為に集中できる心地よさです。どのページも180度フラットに開くことができるMDノートを愛用していますが、それに近い満足度があります。

Paper Jacket FLEXは書くことに集中できる

これは、単なるペーパーホルダーではなく、“書くための道具”としての完成度が高いからこそ得られる体験だと思います。


✅ 安定感があるから、どこでも書ける

立ったまま、膝の上、電車の中、カフェの狭いテーブル、どんな場所でもしっかりとした書き心地が得られるのは、ジャケットのボードとしての硬さのおかげ。A3用紙を挟んで広げて使えば、持ち歩き用のミニホワイトボードにもなります。


✅ 用紙の入れ替えがスムーズでストレスがない

ノートやリング式の綴じ具と違い、“マグネット×てこ“の構造により、1枚の用紙でも30枚の束でもしっかり固定。「差し替えたい」「まとめたい」「順番を変えたい」と思った瞬間に、スッと対応できるのも大きな魅力です。


✅ 書きやすさを損なわない構造

綴じ部分が非常にスリムなので、紙の端までしっかり書けるというのも見逃せないポイント。書く面を無駄なく使えることが、ストレスの少ない筆記につながっています。

Paper Jacket FLEX は、こんなシーンにぴったり

  • 思考整理やアイデア出しに使うラフなスケッチ帳として
  • 会議メモやタスクの一時的なまとめ紙として
  • カフェの狭いスペースや、公園の椅子など書くスペースがない場所でも活躍

⚠️ Paper Jacket FLEXの気になる点

PAPER JACKET® FLEX は機能的には完成度の高い非常によくできた製品ですが、実際に使っていて「もう一歩」と感じた点をいくつかあげておきます。


ジャケットの素材がややチープに感じる

素材はPVC(ポリ塩化ビニール)と記載されていますが、見た目・手触りともに「ザ・ビニール」といった質感で、正直チープな印象を受けます。さらに、素材が少し撓んでしまいます。

機能的には問題ないのですが、手に取ったときにもう少し“道具としての所有感”や質感の高さがあれば、より愛着が湧きやすく、長く使いたくなると感じました。


ジャケットを開くときの“つまみ”が気になる

ジャケットを開閉する際に指をかける“つまみ”部分のデザインも、正直チープな印象があります。開けやすさという点では十分に機能していますが、毎回手に触れる場所だけに、もう少しスマートで洗練された形状だったら嬉しいというのが率直な感想です。

Paper Jacket FLEX つまみのはチープなデザイン

値段が高い、、

A5版で3,850円、A4版では4,400円という価格は、コピー用紙を挟んで使うホルダーとしては、やはり高めの印象を受けます。もちろん、使い込んでいく中で機能性の高さや自由度には十分価値を感じられるのですが、最初に手に取るときの心理的ハードルはそれなりにあります。

この価格帯であれば、もう少し質感やディテールにこだわって欲しかったというのが、率直な気持ちです。


Paper Jacket FLEX - この価格に“価値”はあるか?

PAPER JACKET® FLEX は、決して安い道具ではありません。けれども、「コピー用紙を、どこでも・自由に・スマートに使う」という目的においては代わりになるものがなかなか見つからないという点で、確かに

PAPER JACKET® FLEX は、決して安い道具ではありません。けれども、「コピー用紙を、どこでも・自由に・スマートに使う」という目的において、“唯一無二の道具”ではありませんが、3つの製品の中でも特に“書き心地”に優れていると感じました。

書きたいときにすぐ書けて、終わったらサッと差し替えられる。綴じないからこそ、思考が止まらない。この“紙を使う体験そのもの”に価値を感じられる人には、十分にその価格に見合うプロダクトだと思います。


✅ Paper Jacket FLEX - こんな人にオススメ

  • ノートを「残すため」より「考えるため」に使いたい人
  • 思考の途中段階をどんどん書き出したい人
  • フラットで、どこでも書ける環境を求めている人
  • 道具としての使い心地や機能性にこだわりたい人

おわりに

PAPER JACKET® FLEX は、ノートでもバインダーでもない、“考えるための紙の使い方”を提案してくれるユニークな道具です。すべての人に合うわけではありませんが、「紙を思考のプラットフォームとして使いたい」と感じている人にとっては、とても頼もしい相棒になってくれるはずです。

最後に、今回紹介した PAPER JACKET® FLEX と、同じようなコンセプトを持つSlideNoteとCLIPNOTE、2製品との比較表を掲載しておきます。

項目 / 製品名SlideNoteCLIPNOTEPaper Jacket FLEX
メーカーLIHIT LAB.コクヨバタフライボード
綴じ方スライド式リングレス樹脂製クリップ(ワンプッシュ開閉式)マグネット × てこの原理によるホルダー
素材感・作りプラスチック樹脂PVC
紙の安定性高(しっかり固定)中〜高(最大25枚でも安定)非常に高い(1〜30枚でもしっかり保持)
収納可能な紙の枚数最大30枚最大25枚最大30枚
フラット性❌リングが干渉し完全にはフラット不可⭕やや浮きやすいが比較的フラット✅完全フラット。どこでも書きやすい
対応サイズA5、A4A4A5、A4
価格帯(目安)1,600円(A5)、2,222円(A4)702円3,850円(A4)、4,400円(A5)

持ち運ばないならバインダーもありかも

Paper Jacket の「マグネットで挟む」という機構が非常に使いやすかったこともあり、私は同じコンセプトのセキセイ・クリップボード・ベルポストも併用しています。

セキセイ クリップボード ベルポストのマグネットクリップ部

デザインもスマートで、持ち運ばないならこれもありです。

Paper Jacket FLEX と セキセイ クリップボード ベルポスト

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