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Post Date:2025年8月11日 

バルミューダの代わりになる?二重構造羽根DC扇風機 TOPZEEとQUADSを比べてみた【比較レビュー】

TOPZEE(トップジー)TPZ-001A

長時間、同じ場所に扇風機の風を当て続けると、皮膚や粘膜が乾燥し、筋肉が冷えて血流が悪化します。その結果、頭が痛くなったり、体がだるくなったりすることもあります。

しかし、自然の風のようにやわらかく広がり、体全体を包み込む風なら、ずっと浴びていても心地よいのです。

そのことを実感させてくれたのが、自然の風にこだわった"バルミューダ ザ・グリーンファン"

独自の二重構造羽根が生み出す、大きく包み込むやわらかな風。従来の人工的で硬い風とは異なり、自然界の風のように浴び続けられる心地よさです。

【引用】BALMUDA公式 - The GreenFan

The GreenFan のコンセプトは「気持ちのよい夏の風」。理想的な扇風機ですが、価格が高く、2台目の購入には手が届きにくいのが難点。

そこで今回は、バルミューダの特徴に近い次の条件を備えた、より手頃な扇風機を探してみました。

  • 立体的でやわらかな風を生む 二重構造の羽根
  • 静音で弱風が作れる DCモーター扇風機

自然の風を生み出す二重構造の羽根の力

バルミューダ「The GreenFan」が生み出す心地よい風の秘密は、二重構造の羽根にあります。

The GreenFanの二重構造の羽根

外側の大きな羽根は遠くまで届く直進性のある風を、内側の小さな羽根はやわらかく拡散する風を作ります。

この2種類の羽根が生み出す速度の異なる風は、内側の羽根から発生する遅い風が外側の速い風を引き込み、風同士がぶつかり合うことで大きく拡散します。その結果、面で広がる包み込むような優しい風が生まれるのです。

The GreenFanの広がりながら遠くまで届く風
【引用】Amazon - BALMUDA The GreenFan

2つの二重構造羽根DC扇風機

The GreenFanは魅力的な扇風機ですが価格が高めです。

そこで探してみると、TOPZEE TPZ-001AQUADS SMARTAIR DC という、二重構造羽根を搭載した中華製DCモーター扇風機?が見つかりました。


TOPZEE TPZ-001A の羽根

TOPZEE(トップジー)は、東京都荒川区にある株式会社Power Engineが運営するライフスタイルソリューションブランドです。DC扇風機はいかにも中国製という佇まい、、。

羽根の形状はバルミューダーに似ています。内側の羽根枚数がGreenFanより多い(7枚)というのが特徴です。

TOPZEE(トップジー)の二重構造の羽根

左がバルミューダー、右がTOPZEEの二重構造の羽根です。

バルミューダーvsトップジー 羽根の比較
  • 二重構造羽根(外側9枚+内側7枚) を採用
  • 外側の9枚羽根 … 風を遠くまで直進させる
  • 内側の7枚羽根 … 風をやわらかく広げ、体に当たる感覚をやさしくする
【引用】Amazon - TOPZEE TPZ-001A

Amazonの商品説明には羽根について下記のように記載されています。

✅ 航空力学の知見を導入して開発した「3D曲面ブレード」が従来の性能限界を突破。各羽根の角度を精密調整し、リビングの隅々まで到達する広域気流を実現しました。

✅ 「気流拡散率4倍の革新設計」一般扇風機比で約4倍の気流拡散効率を達成。拡散速度を制御した気流が体全体を包み込む、疲れ知らずの快適環境を創出します。

【引用】Amazon - TOPZEE TPZ-001A商品説明

キャッチコピーは「暮らしに無騒音極上の新風を」、漢字やや多めです、、。


QUADS SMARTAIR DC の羽根

QUADS(クワッズ)は、東京都目黒区の株式会社QUADSが展開する家電ブランドで、企画から設計、開発、販売までを手がけています。

羽根は、バルミューダ「The GreenFan」と同じ外側9枚+内側5枚の二重構造(合計14枚)を採用しています。羽根の形状は流線型でスリムなデザインです。

左がバルミューダー、右がQUADSの二重構造の羽根です。

バルミューダーvsクワッズ 羽根の比較
  • 外側の9枚羽根 … 直進性のある風を作り、遠くまで届ける
  • 内側の5枚羽根 … 風をやわらかく広げ、肌当たりをやさしくする

外側と内側で異なる速度と角度の風を発生させることで、肌当たりの良い風を作りつつ、部屋の奥までしっかり届かせます。

キャッチコピーは「心地よい風を遠くまで」。シンプルでストレートな表現ですが、カタログ値での裏付けはありません。


TOPZEE TPZ-001A と QUADS SMARTAIR DC、どちらがいい?

DC扇風機を選ぶとき、デザイン性は外せないポイントです。

その点、TOPZEE TPZ-001A も QUADS SMARTAIR DC も、どちらもシンプルでミニマルなデザインが魅力です。

特に QUADS SMARTAIR DC は、台座部分にパネルやインジケータが一切なく、まさに“ド・シンプル”の極み。さらに、グレージュウッドモデルは木目調のポールを採用しており、他の扇風機にはあまり見られない個性的な仕上げになっています。

【引用】Amazon - QUADS ASMART DC グレージュウッド

下表に機能的な違いをまとめました。

特徴TOPZEE TPZ-001AQUADS SMARTAIR DCBALMUDA The GreenFan
モーターDCモーターDCモーターDCモーター
羽根構造30cm 二重構造(外側9枚+内側7枚)30cm 二重構造(外側9枚+内側5枚)二重構造(外側9枚+内側5枚)
風量設定26段階8段階4段階
風速1.93~5.44m/s
最大到達距離 約25m
未公表最大到達距離 約15m
ゆらぎ風機能自然風モード--
首振り上下左右自動左右自動/上下手動左右自動/上下手動
静音性約31dB約30dB10dB(最小)
消費電力32W24W20W

TOPZEE TPZ-001AQUADS SMARTAIR DCの違いは、下記の3点です。

  • 風量設定の細かさ(26段階 vs 8段階)
  • 首振りの方式(360°対応か否か)
  • ゆらぎ風機能の有無

見た目で選ぶなら、間違いなくQUADS SMARTAIR DC グレージュウッドモデルです。

ただし、二重構造の羽根を備えていても、本家バルミューダの風の心地よさに及ぶとは思えません。

そのため、風の心地よさを重視するなら、ゆらぎ風機能(自然風モード)を備えた TOPZEE TPZ-001A のほうが、より魅力的に感じられます。

TOPZEE TPZ-001A の3種類のモード:

モード名特徴・説明
通常モード設定した風量を一定で送り続ける
自然モード風の強弱をランダムに繰り返し、自然の風のようなゆらぎを再現
睡眠モード使い始めはやや強め、その後徐々に弱まり、眠りを妨げないやさしい風に変化

機能とデザインを比較して、最終的に自分の生活スタイルに合うほうを選ぶのがベストです。

「んー、、」TOPZEE TPZ-001Aをポチりとな。


TOPZEE TPZ-001Aの使い勝手

実際に使ってみて感じたのは、次の5点です。

  • 風量3以下の微風は心地よいが、バルミューダと比べると風の当たる面がやや小さい

  • その点を自然風モードがうまくカバーし、自然の風に近づけている

  • 横方向の首振り機能はやや不安定で、60度に設定していても時々180度まで回転してしまう

  • 首振りは水平360°/垂直105°に対応しており自由度は高いが、その分ヘッド部分の形状はやや重ため

    TOPZEEのヘッドの形状はスマートではない

  • リモコンは「左が風量アップ、右が風量ダウン」と直感的ではなく、慣れが必要

    TOPZEE リモコン

TOPZEE TPZ-001Aの生み出す風とバルミューダの風を比べると大きな違いがあります。

一瞬、「それならデザイン重視で QUADS SMARTAIR DC グレージュウッドモデルにしても…」という思いもよぎりましたが、

しかし、二重構造羽根や自然風モードなど快適性を高める機能を備えながら、この価格帯で入手できるのは大きな魅力です。

総じて、TOPZEE TPZ-001Aコストパフォーマンスの高いDC扇風機と言えます。

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