ということで、ネットでエギングの動向を調べてみました。以前、「エギング」に関するブログの書き込みと検索について「ブログ・リサーチの活用方法」で触れましたが、その続編です。
Google Trends を使う
Googleトレンド で検索語のトレンドの推移をみてみます。Googleトレンド とは、入力した検索キーワードの検索ボリュームの増減を時系列で確認することができる無料ツールです。また関連するニュースと参照数もあわせて表示されます。下図は、Googleトレンドで「エギング,アオリイカ」で検索した結果です。
Googleトレンドの数値は、指数化された値です。指定された期間の平均が1.0となります。また複数のキーワードを指定した場合は、キーワードの検索数を相対的に比較することができます。
上記の場合は、「アオリイカ」というキーワードは「エギング」の1.12倍検索されているという意味になります。但し、単年毎に見ていくと、2008年にはエギングが逆転し、「アオリイカ」=「エギング」へとの変遷が判ります。
エギングとアオリイカの検索トレンド推移
年 | エギング | アオリイカ |
---|---|---|
2009 | 1.00 | 0.82 |
2008 | 1.00 | 0.88 |
2007 | 1.00 | 1.06 |
2006 | 1.00 | 1.60 |
2005 | 1.00 | 1.70 |
2004 | 1.00 | 9.50 |
Google Trends による「エギング」のトレンド
エギングのトレンドをGoogleトレンドで見てみます。「春イカシーズン」と「秋イカシーズン」で大きな山があり、秋>春でという関係がわかります。2009年のエギングの検索ボリュームは、2008年とほぼ同様です。続いて Google Insights for Search でも「エギング」について調べてみます。いつの間にか日本語化され、「世の中の検索トレンドを徹底分析」というのが、謳い文句になっています。下記は「エギング」で検索をし、カテゴリを趣味とリクリエーションに絞った結果です。
Google Insights for Searchの数値は、最大値を100とした数値となります。上記では2008年9月がピークで100です。2009年「秋イカシーズン」をみると2008年よりも下降している傾向が伺えます。またCSVでデータを落とすと週別のデータが取得可能です。
エギング検索トレンド(週別)
週別にデータを見ると、どの週が検索のピークになっているかをみることができます。通常の秋シーズンでは、10月初旬が検索のピークでしたが、2009年は例年よりも早く9月20日週がピークとなっています。また期間を通しての最大値も月別では2008年9月でしたが、週別にデータをみると2009年9月20日週が最大値となります。
前年との比較
Google Insights for Searchでは期間の比較もできます。下記は2008年と2009年のエギングの検索を時系列的に比較したものです。年間の平均値はでは2009年の方が上回っていますが、秋イカシーズンをみると2008年を下回っています。実際に9-11月の3ヵ月を比較すると平均値でも2009年が下回っていることを確認できます。上記から仮説として、2008年にエギング人気がピークとなり、そのまま春シーズンに突入。しかし、実際には釣果が上がらず、結果、2009年の秋イカシーズンで離反しているということでしょうか。
人気検索クエリ
Google Insight for Search では、人気クエリが下部に表示されます。どのようなロジックで関連するキーワードを算出しているのかは分かりませんが、エギングロッドが「最上位」となります。「ロッドの購入検討」 → 「仕掛けの調査」 → 「釣り方の調査」 という順番は何となく納得ができます。
2009年「エギング人」気検索クエリ
1. | エギングロッド | 100 |
2. | アオリイカエギング | 95 |
3. | エギングアオリイカ | 90 |
4. | アオリイカ | 90 |
5. | エギングポイント | 50 |
6. | イカエギング | 50 |
7. | エギング仕掛け | 45 |
8. | エギ | 45 |
9. | エギング釣り方 | 40 |
10. | 動画エギング | 35 |
過去90日の「エギング」人気検索クエリは、こんな結果になります。
注目検索クエリ
また注目検索クエリも表記されます。2009年の「エギング」注目検索エントリは、「ライトエギング」が1位です。2009年「エギング」注目検索クエリ
1. | ライトエギング | +500% |
2. | エギングロッドランキング | +190% |
3. | エギング仕掛け | +90% |
4. | 福岡エギング | +70% |
5. | エギング福岡 | +70% |
6. | アオリイカ仕掛け | +70% |
7. | エギング釣り方 | +60% |
8. | エギング結び方 | +60% |
9. | エギングブログ | +50% |
10. | 釣り情報 | +40% |
過去90日の「エギング」注目検索クエリは、こんな結果です。
「ライトエギング」のトレンド
ライトエギングについては、Google Insights for Search でライトエギングを調べてみると検索結果が検出されているのは、2009年6月、YAMASHITA(ヤマシタ)のライトエギング専用ロッドNaory(ナオリー)の発売以降です。ライトエギング専用ロッドナオリーや、レンジハンターのような小さなサイズのエギが発売されたことによって認知されていく様子がわかります。ヤマシタ ナオリー(YAMASHITA NAORY)Feeling Shaft LT762ML
●MAXエギ:2.7号
●ライン:0.4~0.8PE
●長さ:7フィート6インチ
●長さ:2.29m
●セクション(継数):2本
●仕舞寸法:1.17m
●先径:1.9mm
●元径:9.6mm
●カーボン含有量:95%
●グラス含有量:5%
●ガイド個数:10個
●標準自重:116g
●価格:19,425円(ナチュラムも同価格)
NAORY Feeling Shaft LT762MLライトエギング専用エギ(ナオリー レンジハンター)
ナオリーレンジハンターを操る、ライトエギング専用ロッド!新たなるエギングスタイルを提唱する為、今までのエギングの概念を捨て開発されたライトエギング専用設計!現在のアオリイカ用のエギングロッドには、エギを自在に操作して掛ける事に重点が置かれているが、ライトエギングはエギの操作性プラス、ターゲットがエギに触る微細なシグナルを感知する感度も合わせ持ったロッドが不可欠となっている。そこで、NAORY FEELING SHAFTは、高感度設計でツツイカ独特のモタれるような、アタリも感じ取る事ができる。またエギングロッドの主流であるファ・ーストテーパー(8:2調子)と異なり、身切れの多いツツイカ類をキャッチする為のレギュラーファ・ーストテーパー(7:3調子)。全モデル、ローライダーガイド(ステンレス)とLDBガイド(ステンレス)のPEコンセプト。VSSリールシートをダウンロック(逆付け)で採用。ライトエギングにおいて、最も汎用性の高いモデル。2.7号までのエギを思いのまま操る事が可能。ロッドアクションをそのままエギに伝えるファーストテーパーで、操作性と感度を合わせもったベーシックモデル。
サイズ | 重量 | 沈下スピード目安 |
1.8S | 5.0g | 10.0~12.0秒/m |
1.8B | 5.5g | 3.0~3.5秒/m |
2.2S | 6.5g | 7.0~9.0秒/m |
2.2B | 8.0g | 2.2~2.7秒/m |
小型のイカを狙うので、従来は2~2.5号の小型のエギを使用していました。ナオリーも同様にこれらのサイズに合わせて設計。ノセを重視な1.8号、遠投性を重視の2.2号の2種類のサイズを用意。もちろん釣れているイカのサイズによって、エギのサイズを使い分けもできます。また、シャロータイプ(S-type)とベーシックタイプ(B-type)のウエイトを用意。たとえばB-typeはエギ王Qの3.5号とほぼ同じスピード(約3.0~3.5秒/m)で沈下するのでアオリイカのエギングの時と同様の操作感覚でストレスなく操ることができます。
「エギング」の検索数
GoogleトレンドもGoogle Insights for Searchも検索の実数はわかりません。検索数は、Google AdWordsキーワードツールで調べられます。11月はエギングで165,000回検索されていることがわかります。キーワード | ローカル検索 ボリューム:11月 | ボリュームの 最も多い時期 |
エギング | 165,000 | 10月 |
アオリイカ | 90,500 | 9月 |
エギ | 49,500 | 10月 |
ライトエギング | データ不足 |
過去の検索回数は調べることができませんが、Google Insights for Search の結果から逆算して求めることはできます。
月 | Google Insight for Search | 検索回数 |
11月 | 52 | 165,000 |
10月 | 83 | (263,000) |
09月 | 91 | (289,000) |
今日の一曲
天才ベーシスト Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)、ライブでベースソロとして、パーカッシブなプレイをロングディレイで繰り返して、その上からメロディーを重ねて演奏するというスタイルで偉才ぶりを発揮していました。このベースソロだけを集めた「honestly」というアルバムがUS版で発売されいて、欲しかった一枚でしたが、amazonで探すと出品者が結構な値段を付けています。
先日、iTunesで何気なく検索してみると、¥1,500で発売されていました。速攻で購入。脳みそブっ飛びです。
Jaco Pastorius
Honestly(Solo Live) iTunesで購入する