お粥は、柔らかく、水分量が多く、冷めにくいので、胃腸に負担をかけずに水分と栄養を補給でき、身体を温めてくれます。病人食というイメージがありますが、土鍋で作ったお粥はとても美味しく朝食に最適です。
また、お粥はダイエット食にもなります。ご飯と比べて水分量が多いので、同じお茶碗一杯でもお米を食べる量は1/2〜1/3なので量を減らしているという感覚が少なくてすみます。
身体に優しく、美味しい土鍋で作るお粥と、ランチに持ち歩く簡単お手軽お粥でお粥ライフを満喫しましょう。
お粥の効果(粥有十利)
古くは、曹洞宗の道元禅師 が書いたとされる『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』に、お粥の効能である粥有十利(しゅうゆうじり)についての記載があります。
赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)については、赴粥飯法(永平清規) - 心の指針となった永平寺の禅師 にて詳しい説明がありますが、粥有十利(しゅうゆうじり)は、漢文で下記のように書かれています。
粥有十利,十利者,一者色,二者力,三者壽,四者樂,五者詞清辨,六者宿食除,七者風除,八者飢消,九者渇消,十者大小便調適
【引用】赴粥飯法
粥有十利(しゅうゆうじり)の10個の効能についての説明は、「粥有十利(しゅうゆうじり)」の「利」とはどのようなものか。 | レファレンス協同データベース にあります。
- 色 (体の色つやが良くなり)
- 力 (気力を増し)
- 寿 (長命となり)
- 楽 (食べすぎとならず、体が安楽)
- 詞清辯 (言葉が清くさわやかになり)
- 宿食除 (前に食べた物が残らず胸やけもせず)
- 風除 (風邪もひかず)
- 飢消 (消化よく栄養となって飢えを消し)
- 渇消 (のどのかわきを止め)
- 大小便調適 (便通もよい)
お粥を食べて気力が増すかどうかは分かりませんが、後は納得ができますね。
「かまどさん」でお粥を炊く
長谷園の「かまどさん」を使うとご飯だけではなく、お粥も美味しく炊けます。
しかし、お粥を炊くときは、普段ご飯を炊くときよりも水量が多いので吹きこぼれに注意が必要です。長谷園ではお粥専用の土鍋も発売されていますが、こちらは吹きこぼれにくい構造になっています。
「これ欲しい!」
お粥の水加減
かまどさん 二合炊でお粥を炊くときは、吹きこぼれないようにお米も水の量も少なめにしています。長谷園の週間webレシピでは、三合炊きで65gのお米に対して500mlとありましたが、二号炊きだと450mlあたりが吹きこぼれしない限界値です。
お粥(全粥・七分粥・五分粥・三分粥・重湯) 東京都福祉保健局 によると、お粥を作るときの米と水の比率は
- 全粥 米(1):水(5)
- 七分粥 米(1):水(7)
とありますが、全粥だとしっかりとお米も感じられます。
かまどさん二合炊きであれば、下記の範囲であれば吹きこぼれなく上手に炊けます。
✔ お米は50-75g(半合)
✔ 水は300-450ml
✔ 沸騰したら中火から弱火に
✔ 火を止めてから25分間蒸らす
お米75g(半合)、水 450ml がいつものパターンです。中火で10分ぐらいで鍋蓋の穴から蒸気が吹き出したら、弱火にするのが吹き出させないコツです。
夕飯にお粥を食べるときには、もうちょっと水を少なくして400mlにしています。
ランチにお粥を持ち歩く
続いて、ランチに持ち歩ける調理時間が1分未満の超簡単お粥です。使うのはスープジャーで、白米と熱湯だけでお粥が作れます。
サーモス(THERMOS)のスープージャー 380ml を使っていますが、保温力の高さがお粥作りにも最適です。
容量 | 380ml | 400ml |
---|---|---|
保温効力(6時間) | 56℃以上 | 60℃以上 |
※ 380mlは生産終了となり、現在は400mlとなっています。
アイソテック2断熱構造のスープジャー専用ポーチを使えば、更に保温性が高まりますし、専用のカトラリーが入るポケットも付いているので、ランチボックスとしての完成度も高いです。
さてここからが、スープジャーでのお粥の作り方になりますが、無洗米でなくてもスープジャーにお米と水を入れてシェイクを数回繰り返せばお米を研ぐ手間も省けます。
あとは、カップラーメンと同様にお湯を注ぐだけです。
✔ 熱湯 350ml
✔ 3時間放置
上記の割合は七分粥です。
サーモス(THERMOS)のスープージャー 380ml であれば、内側のラインより少し下までお湯を注げば350mlぐらいです。
3時間以上経てばお粥になりますので、朝出かける前にセットすれば、持ち歩いているだけで、昼食時にはお粥が完成しています。
お粥のお供
桃屋の瓶詰シリーズでちょっとづつ色々な味を味わっています。
「梅ごのみ」「江戸むらさき」を定番として、「穂先メンマやわらぎ」「きざみしょうが」などが気に入っていますが、意外なところで「食べるラー油」もマッチします。
瓶詰の「なめ茸」や「うに」も捨てがたい味です。シンプルな「お粥」を華やかに彩られることができれば、飽きることなくお粥を楽しみ続けることができます。
土鍋とスープジャーでお粥ライフを満喫してください。
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