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2022年4月4日

アップライト・ベースの弾き方を学ぶ

Ibanez Upright Bass UB804

Ibanez のアップライト・ベース UB804を購入したけど、アップライト・ベースの弾き方がよくわからない。

Amazonプライム・ビデオ に「アップライト・ベース奏法 ~エレクトリック・ベースとの奏法比較考察」という "正に" というタイトルのビデオがありました。

ピッチカートで音の出し方、縦に演奏するなど、学ぶべきこともあります。しかし、基本的な左手のフォームやポジションについての説明はありません。

DVD版は高いですが、Amazonプライム・ビデオなら100円でレンタルできます。


左手のフォーム

と、いうことでネットでお勉強です。

先ずは構え方です。Double Bass Left Hand Position によれば、「腕を伸ばして、木からグレープフルーツを選び、肘を曲げて手をベースのネックに戻してきます。指は弦に対して垂直に置き、手の形はC字型、親指は中指の反対側の位置に置きます。」というのが基本のフォームらしいです。

Double Bass Left Hand Position Problems and Solutions
Thumb opposed from 2nd finger

動画は英語ですが、字幕と自動翻訳で何となく理解できます。

いままで親指はあまり丸めていなかったので、これだけも難しい、、、。


右手の弾き方

参考にしたのは、ジョン・パティトゥッチ の Right Hand Position です。こちらも英語の動画ですが、自動翻訳が助けてくれます。

この動画の中で、

  • Two Fingers(人差し指と中指を一緒に)
  • One Finger(人差し指)
  • オルタネイティブ(人差し指と中指を交互に弾く方法)が2つ

の3パターンについて説明されています。そして、人差し指一本の奏者としてレイ・ブラウン、Two Fingersではロン・カーターの名前があげられています。

Two Fingers については、こちらの説明が、さらにわかりやすいです。

レイ・ブラウンへの憧れもありますが、Ibanez UB804 は弦高が低いので、エレキっぽさを薄め、太く大きな音を出すには人差し指の腹全体を使ったOne Fingerの方がいい音が鳴ります。

先ずは、人差し指一本の弾き方で練習です。


左手のポジション

34"スケールのアップライト・ベースですが、Jazzベーシストのように、コントラバス(ダブルベース)の弦の押さえ方を真似てみたい。


ローポジションでの左手

下図の2弦を例に説明します。コントラバスでいうハーフポジションです。一番指を広げなければならいポジションになります。

ローポジションでの弦の押さえ方

順番に弦を押さえて、次に離していきます。親指は丸めてCの形です。

  1. 2弦1フレット(D♯)を人差し指で抑える
  2. 人差し指は離さず、2弦2フレット(E)を中指で抑える
  3. 人差し指、中指は離さず、2弦3フレット(F)を小指で抑える
    このとき薬指は中指に添えて弦を抑える
  4. 薬指と小指のそのままの形で弦から少し浮かす
  5. 中指を弦から少し浮かす

左手は、常にこの間隔で指を広げています。

中指で2弦2フレットを抑えるときは、人差し指は2弦1フレットを抑えたままで、小指で2弦3フレット(F)を抑えるときは、中指も薬指に添えて、4本の指で弦を押さえます。

アップライト・ベースの奏者って、めっちゃ指広げているなあとは感じていましたが、こちらも練習が必要です。


ハイポジションでの左手

コントラバスの弦の押さえ方には12ポジションあり、第5と第6の中間ポジション(9フレット)までは、人差し指、中指、小指で、第6ポジション(10フレット)からは、人差し指、中指、薬指となります。

10フレットからは左手のフォームが変わり、12フレットからもう1段階変化します。Left Hand Technique の動画がわかりやすく説明しています。

1弦開放弦Gから半音づつ上がっていきます。10フレット(F)でポジション・チェンジして、人差し指、薬指、小指に変わります。そして、親指はネックサイドです。さらに12フレット(G)からは親指が使われます(Thumb Position: サムポジション)。

12フレットを親指で押弦したときに、正しい音程になっているかは、ハーモニクスで確認できます。

コントラバスには大きなボディがあるので、ネック・サイドや弦の上へ親指が置かれるのは、物理的制約からです。

しかし、コントラバスと34" エレクトリック・アップライト・ベースでは、スケール長が異なります。日本人向けのちょっと小さめのコントラバスでもスケール長は104-105cmあります。

34インチEUBのスケール長は86.4cmと、各フレット間隔もコントラバスより少しづつ狭いので、9フレットから、人差し、中指、薬指に切り替えた方が弾きやすいかもしれません。

ハイポジションでの弦の押さえ方

エレクトリック・アップライト・ベースには、大きなボディはありませんが、運指は真似たい。

理由は「カッコいい」から

でも、親指で押弦するのは難易度が高すぎます、、、ハイポジションの練習はもっと先になりそうです。


ポジションチェンジ

ボジションチェンジは、移動距離を少なくスムーズに演奏できるというのが、基本的な考え方です。

小指で押さえている状態で、同じ弦上でシフトアップすると移動距離が長くなるので、事前に人差し指(1の指)か中指(2の指)をスライドさせます。

下譜は、3弦開放弦から1オクターブ上の音まで半音づつ上がっていく例です。

先ずは、中指(2の指)でポジションチェンジをする例です。

中指でのポジションチェンジ

続いて、人差し指(1の指)でポジションチェンジをする例です。

人差し指でのポジションチェンジ

ポジションチェンジについては、こちらの動画も参考になりました。


基礎練習あるのみ

カッコよく弾くためには、練習あるのみです。

コントラバス初心者の運指練習では、ダブルベース「HIYAMAノート」が有名です。

しかし、アップライト・ベースを購入する前に、ウォーキングベースを学ぶならレイブラウンの教則本を買わないわけにはいかないと、Ray Brown's Bass Method(1963年発行、1999年復刻版再出版) を購入しました。

先ずは、こちらで、ポジションと運指を意識しながら、EからE♭までのメジャースケールとマイナースケールの練習です。

Eベースでは、開放弦をあまり使いませんでしたが、アップライト・ベースでは、効率的な運指と正確な音を出すため開放弦が多用されています。

ちなみに、Ray Brown's Bass Method には音源もタブ譜もありません。ひたすら基礎練習的なフレーズが続いています。

また、最初のスケール練習では、指番号と弦が記載されていますが、以降は指番号もところどころにしか記載がありません。きっと順番に練習していけば弦も運指もわかるということなのでしょうか、、、

アップライト・ベースの弾き方に慣れてきたら、ウォーキング・ベースの練習再開です。アップライト・ベースで「1週間で完全習得」をやり直し、「3年後、確実に」も進んだところまでを再チャレンジです。

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