エレクトリックアップライトベースのIbanez UB804をベースアンプなしで練習を続けていましたが、そろそろステップアップしてベースアンプから音を出したい!
「10W-30Wぐらいで、コンパクトなアンプで、、」
「でも、一応エレクトリックアップライトだから中低音域も欲しい」
と、探していたら PJB (PHIL JONES BASS) NANOBASS X4C に出会って一目惚れ。
- 超コンパクトでデザインが可愛い!
- 小さなボディなのに音がいい!
- モバイルバッテリーで動く!
と、驚きの3連チャンでした。
自宅練習用ベースアンプに必要な要素
自宅では騒音の問題があるので大音量は不要ですし、場所を取らないコンパクトさは必須です。かといって、弾いていて悲しくなるようなベースアンプは欲しくありません。小型のアンプでもやっぱり音がよくなくては。
ということで、以下のポイントで購入を考えようとしていました。
アンプ出力
10-30W出力サイズ
30cm四方より小さいもの音質
歪まずに低音がそれなりに鳴ってくれる
電池で駆動する超小型のベースアンプは知っていましたが音的には満足できなかったので、USB-PD対応の大容量モバイルバッテリーで駆動させるというのは目からウロコです。
- コンセントの確保を考えなくてよい
- 電源ケーブルを這わせる必要がない
というのは、自宅練習でもとってもハッピーなことでした。それに部屋に置くのでデザインもやっぱり無視できない要素でした。
ということで、
- アンプ出力
- サイズ
- 音質
- バッテリー駆動の必要有無
- デザイン
これらのポイントを考慮して自分の演奏スタイルや用途に合ったベースアンプを選ぶことが重要です。音質に関しては、購入前に自分のベースで試奏するというのがベストですが、少なくともメーカーのサイトやYoutubeなどで、どんな音を奏でてくれるのかはチェックしましょう。
NANOBASS X4C | PHIL JONES BASS にベーシスト池田達也氏がX4Cでデモ演奏する動画があります。この動画の最後でエレクトリックアップライトベースを弾いていたのが購入の決め手となりました。
PJB NANOBASS X4C
PJB(PHIL JONES BASS:フィル・ジョーンズ・ベース)のアンプは、Phil Jones氏が長年にわたって研究を重ねた高音質なベースアンプとして知られています。
PJB NANOBASS X4Cは、大ヒットしたPJB NANOBASS X4の後継機モデルで外見とアンプとしての基本性能は同じで、モバイルバッテリーでも駆動できるようになったモデルです。
カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、レッドの3色に限定モデルのピーコックブルーがあります。
レッドかホワイトを考え、白色だと汚れが目立つかもと赤色にしましたが、渋めの赤でいい感じです。
PJB NANOBASS X4Cは、超小型で軽量ながらパワフルなベースアンプです。X4Cの主な特徴は以下の通りです。
- 幅は16cmで、高さと奥行きが20cm、重さは2.6Kgと軽量かつコンパクトなデザインです。しかし、35W(AC電源)15W-40W(モバイルバッテリー)の出力があり、携帯性に優れつつも十分なパワーを持っています。
- フラットでワイドレンジな周波数特性を持ち、低音から高音まで幅広い音域でクリアなサウンドです。エレクトリックアップベースの中低音域での演奏でも音が歪んでしまうこともありません。
- USB-PD規格に対応していて DC12V-20V(12V/1.5A以上)のモバイルバッテリーで動作するので、コンセントを気にせずにどこでも使うことができます。
- ステレオミニジャックのAUX IN / Bluetooth 5.0を備えているので、リズムマシンを繋げたり、スマホで曲を流しながらの練習ができます。
下記は、詳細のスペックです。
■スピーカー:PJBカスタム4インチ+ RALFRパッシブラジエター ■出力:35W(バッテリー駆動時 : 15W~40W) ■周波数特性:68Hz ‒ 15KHz ■EQ: Bass 100Hz, +/-15dB Mid 1kHz(Band width 120Hz-10kHz), +/-15dB Treble 10kHz, +/-15dB ■入力:3系統(Input、Aux、Bluetooth 5.0) ■入出力端子: インプット、AUXインプット(ミニステレオ)、ヘッドホン アウト ■サイズ:160(W) x 200(H) x 197(D)mm ■重量: 2.6kg
PJB NANOBASS X4Cに最適なモバイルバッテリー
12V-20Vのモバイルバッテリーで駆動する X4C ですが、製品に同梱されていた「【必ずお読みください】モバイルバッテリーについて」という紙には、下記のように記載されています。
- 20Vタイプ:AC電源と同等以上のサウンドが得られます
- 12Vタイプ:音質や音量が若干劣ります。音が歪む事があります
X4Cの推奨バッテリーとして、
- CIO SMARTCOBY PRO (12.5V/1.5A 18W)
- CIO SMARTCOBY DUO (12V=1.68A 20W)
- CIO SMARTCOBY TRIO (20V=3.25A 65W)
が掲載されていますが、
象と散歩: USB PD対応でエコなリン酸鉄リチウムイオン電池のモバイルバッテリーで紹介した 12V/1.67A(20W) の ELECOM DE-C39-12000 にしました。自宅練習用としては十分な音量が出るし、音が歪む(潰れる)ようなこともありません。
X4CのType-Cに差し込んで緑色のランプが点灯すれば利用可能です。試しにモバイルバッテリーのUSB-A(9V/2.2A 18W)から供給してみると供給電力は18Wありますが、電圧が足りずに緑色のランプが点灯せず使えませんでした。
リン酸鉄リチウムイオン電池のモバイルバッテリーは、電池の寿命が長く、ELECOM DE-C39-12000 は、通常のモバイルバッテリーと比べて倍の1,000回の充電が可能なので、X4Cの電源としても最適です。
X4Cはモバイルバッテリー何時間動く?
PJB X4Cの説明では、12V/1.5A 10,000mAhのモバイルバッテリーで約17時間使用可能とありますが、CIO SMARTCOBY PROの説明欄にはX4Cで10時間以上とあります。
バッテリー例 | アンプ出力 | 音質 | 使用可能時間 |
---|---|---|---|
出力: DC12V/1.5A 容量: 10000mAh | 15W Max. | 良 | 約17時間 |
出力: DC20V/2.25A 容量: 20000mAh | 40W Max. | 優良 | 約11時間 |
ELECOM DE-C39-12000は、12V/1.67A 最大出力20Wで、容量は12000mAhです。
最大出力20Wは、下記で計算で求まります。
次にモバイルバッテリーの容量を12Vでワット時(Wh)に変換します。
バッテリー20W出力での使用可能時間は、
つまり7時間12分利用できる計算になります。
しかし、CIO SMARTCOBY PRO の 12V/1.5A 最大出力は18W、バッテリー容量は10,000mAhで同様に計算をすると
6時間40分です。
計算では電力のロストやバッテリーの劣化を考慮していないので、実時間より大きくなるはずです。しかし、計算値の方が小さいということは、X4Cで常時18Wを消費しているわけではないということが推測できます。
つまり、CIO SMARTCOBY PRO(12V/1.5A)で10時間以上使えるということは、ELECOM DE-C-12000 もX4Cを10時間以上+α 駆動できるということになります。
毎日の使用時間が短いですが、1週間使ってもバッテリーの消費はわずかです。
Ibanez UB804とX4Cの相性は抜群
ベースをケースにしまってしまうと弾かなくなってしまうので、部屋の片隅にスタンドを設置してUB804をいつでも弾けるようにしています。X4CをUB804のスタンドの足元に設置してみました。
コンセントの確保や電源コードが必要ないというのは、邪魔にならずスッキリとしたセッティングになるので部屋の片隅に出しっ放しにしておくのに都合がよいです。
折角スッキリとしているところに、長いシールドを這わすと台無しになってしまうので、1mのパッチケーブルにしました。
音質
X4Cには3バンドのイコライザー(High, Middle, Low)がありますが、フラットにしているとすごくクリアな音です。ノイズもないしローポジションからハイポジションまでとってもいい感じです。
エレクトリックベースっぽさを軽減させるために Middleを下げた音にしましたが、気に入っています。
モバイルバッテリーで駆動するPJB(Phil Jones Bass) NANOBASS X4C は、エレクトリックアップライトベースの自宅練習用ベースアンプとして最強のベースアンプですが他の楽器でもいい音を奏でてくれます。