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2024年3月23日

破壊的価格!ダイソーで440円で買える棕櫚(しゅろ)ほうき

象と散歩:掃き清める

棕櫚(しゅろ)ほうきは、シュロ(ヤシ科植物)の繊維質の樹皮を束ねて先端をほぐしたシンプルな作りのほうきです。イネ科のホウキモコロシを束ねて作る江戸箒(座敷ほうき)より歴史は古く、日本古来のほうきですが、柔らかい繊維の穂先で細かいゴミまでしっかりキャッチできます。

そんな日本の伝統的な掃除道具が、100均のダイソーで440円という驚きの値段で販売されていました。

ダイソーの棕櫚ほうき(店内撮影OK)

以前、安価な 棕櫚ほうき として高砂の5玉棕櫚ほうきを「安価な棕櫚箒(シュロホウキ)の実力は?」で紹介していますが、

440円棕櫚ほうきってどうなの?」

という興味と好奇心から購入。


ダイソーの棕櫚ほうき

ダイソー 棕櫚ほうき

穂先は棕櫚(しゅろ)、柄は竹で、針金とピンを使っていますが、ほとんど天然素材です。中国製でブラジル向けに輸入されているようです。ダイソーブラジルからの逆輸入商品かもしれません。

ダイソー 棕櫚ほうき

長さは80cmと、立って掃くのに十分な長さがあります。しかし、玉は3つしかありません。同じ 短柄の高砂 棕櫚ほうき は5玉で穂幅は27cmですが、ダイソーの棕櫚ほうき は、3玉なので穂幅は狭く、実測値で約14cmです。

高砂 棕櫚ほうき5玉とダイソー 棕櫚ほうき3玉

上の写真は2本の棕櫚ほうきを重ねて比べていますが、5玉の半分くらいの穂幅です。ダイソー 棕櫚ほうきの商品説明にも「家具の隙間に」とありますが、軽くて扱いやすく、小回りが利くため、狭い場所や細かい掃除に適しています。


高砂とダイソーの 棕櫚ほうき は似て非なるもの?

以前紹介した「高砂 棕櫚ほうき 短柄 5玉」と、「ダイソー 棕櫚ほうき」を比較してみました。

高砂 棕櫚ほうき5玉とダイソー 棕櫚ほうき3玉

2つのほうきを見比べてみると、針金、ピン、柄の竹、ひもなど、多くの部品が共通しています。

高砂とダイソー の棕櫚ほうき

高砂の棕櫚ほうきも中国製です。もしかしたら、同じ中国の工場で作られているのかもしれません。


棕櫚ほうきの特徴

下記5つが棕櫚ほうきの特徴となります。


1. 柔らかい繊維と優れた掃き心地

棕櫚(しゅろ)の樹皮の繊維は非常に柔らかく、穂先は密度と厚みを持っています。繊維が細く柔らかいので、畳やフローリングを撫でるように掃き掃除ができます。そのため、埃が舞い上がりにくく、細かい埃までしっかりキャッチできます。

ダイソー棕櫚ほうき の穂先


2. 棕櫚ほうきと座敷ほうきの違い

イネ科のホウキモロコシの穂先で作られる座敷ほうき(江戸箒)は、コシがあるため、カーペットやマットなど繊維の敷物でも埃を掻き出すことができます。一方、棕櫚ほうきは柔らかい繊維のため、敷物類には不向きです。


3. エコでサステナブルな掃除道具

棕櫚ほうきは電力を必要とせず、静かに掃除できます。時間帯を気にせず掃除ができるのも魅力です。また、素材の大半が天然素材なので環境にも優しく、長く愛用できます。


4. インテリアとしても馴染むデザイン

棕櫚ほうきは日本の伝統的な掃除用具ですが、フローリングの部屋にも自然に馴染むデザインです。部屋に吊り下げておいても、「出しっ放し」ではなく「飾っている」状態になるため、ちょっとした時間にサッと掃除をすることができます。


5. 部分的な掃除にも最適

部屋に吊るしてあるホウキは、部屋全体を一度に掃除する必要もなく、気になった時に部分的な掃除をこまめにすることで、部屋をきれいに保つことができます。


棕櫚ほうきを使い始める前に

棕櫚ほうきを使い始める前に知っておきたいのが、使い始めは粉が落ちるということです。

棕櫚(しゅろ)皮は繊維が密集しており、掃除による摩擦で繊維が細かく砕け、粉が出ます。使い始める前に穂先を手で叩いたり、掃除機で吸い取ったりして、大方の粉を落としてから使用しないと、せっかく掃除した場所に粉が落ちてしまいます。

棕櫚(しゅろ)皮は繊維が密集しており、掃除による摩擦で繊維が細かく砕け、粉が出ます。使い始める前に、穂先を手で叩いたり、掃除機で吸い取ったりして、大方の粉を落としてから使用しないと、掃除した場所に粉が落ちてしまいます。

しばらく使っていれば、次第に粉は少なくなりますが、ダイソーの棕櫚ほうきを叩くと大量の粉がでてきました。

ダイソー棕櫚ほうきの粉

ダイソーの棕櫚ほうきの説明書きには、使い始めに粉が落ちるという記載がありません。そのため、知らないとびっくりしてしまうだけでなく、棕櫚ほうきが使い物にならないと思ってしまう人がいるとすると残念です。


「掃き清める」という言葉の奥深さ

「掃き清める」という言葉がありますが、物理的な汚れを取り除くだけではなく、心や精神も浄化し、清潔で健康な環境を作り出すという意味です。これは、日本の文化や価値観を表していますが、朝の時間に掃き掃除をするとスッキリとした気持ちになります。

また、掃き掃除では、集めた細かいゴミや埃を実際に目で確認できます。掃除という行為で部屋がきれいになることを実感できますので、こまめに掃除をしようという前向きな気持ちにもなります。


朝の掃き掃除で身も心もスッキリ

朝の気持ち良い時間帯に、掃き掃除をすることで、心身ともにリフレッシュし、一日をスッキリと始めることができます。夜中に空気中の埃が床に沈殿するため、朝は掃除的にも効果的な時間帯です。

掃き清めて心身を整える


朝の掃除は集中力アップにもつながる

掃除に集中することで、「いまここ」を感じられます。ゆっくりと呼吸をし、意識的に丁寧な動作を心掛け埃を掃き集めることに意識を集中させましょう。心と体が落ち着き、頭の中が整理され、仕事や勉強への集中力が高まります。

また、同じく「拭き清める」という言葉がありますが、週末には、掃き掃除のあとに、拭き掃除をすることで掃き掃除で取りきれなかった細かいホコリや汚れが、拭き掃除でしっかりと取り除けます。

下記のブログも参考にしてください。


掃いたゴミはコロコロに吸着させる

掃き集めた細かいゴミや埃はチリトリで取り切るのは難しいので、コロコロに吸着させると掃除が楽です。

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールを組み合わせれば見た目もお洒落な粘着式チリトリになります。付属ケースはスタンドにもなるので収納にも便利です。

MUJI カーペットクリーナー&木製ショートポール

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。



ダイソー棕櫚ほうきを最初の一歩に

ダイソー棕櫚ほうきは、440円という価格ながら、棕櫚ほうきをでの掃き掃除をしっかりと体感できます。朝の掃き掃除は、心身をリフレッシュし、集中力アップにもつながりますので、

ダイソーの棕櫚ほうきで掃き掃除への第一歩を始めてみませんか?

2024年3月12日

初心者が行書を学ぶ前にみるべきオンラインコンテンツ

象と散歩:美しく速く書く技術

万年筆で流れるように美しい字を書きたい!

そう思い立ち、「美文字」というキーワードで検索して字の練習を始めましたが、結局、「ひらがな」から卒業することができずに挫折してしまいました。

しかし、「初心者こそ、速くカッコよく書ける行書を学ぶべき」と知り、再挑戦することにしました。

行書は、楷書よりも速く書けるだけでなく、読みやすく美しい書体です。しかも、基本パターンを学べば多くの漢字に適用することができるので効率的です。

行書で書くことによって、筆記速度が上がるだけでなく、速く書くことで集中力も高まります。万年筆で書けば、さらに味わい深い字になります。

しかし、「そもそも、行書って何?」という方も多いのではないかと思います。そんな、字の練習を始めようかと重あれている方が、最初にみるべきコンテンツを紹介していきます。


行書は、速く書くことができると実感できる動画

群馬県の公式動画「【中学国語】行書の魅力」では、中学の国語の授業の中で、行書の魅力を分かりやすく解説しています。

この動画では、行書を「楷書よりも速く書ける」「読みやすい」書体であるといっていますが、確かに、行書を知らなくても、字を速く書こうとすると、何となく続けて書いたりしているのではないでしょうか。

何となく続けるのではなく、行書には一定度のルールがあることを示しています。この動画の中では、速く書くコツ(行書の書き方の特徴)として、下記の2点について説明されています。

  1. 丸み
  2. 連続

また、下記は、教育出版の中学校書写にある、小学校で習う漢字の行書と楷書です。

一生涯役立つ速く書く技術である「行書」を、学校教育の中で教えてもらいたかった、、、。


行書についての知識を得る

続いては、大江静芳氏の「【速くきれいに書きたい方へ】ボールペンで行書の基本と書くコツ」です。この動画で、行書の歴史、魅力、特徴について学ぶことができます。行書について、もう少し詳しく知ることができます。

行書の特徴は、下記の3点についての説明があります。

  1. 線の連続(日、幸、言、書)
  2. 点折部分<曲線的に書く>(口、共、思)
  3. 点画の省略(きへん、れっか、もんがまえ)

「点画」は、てんかく、と読み、漢字を構成する最小単位の線のことです。点、横画、縦画、縦払、横払、曲げ、はね、とめなどの種類があります。

この動画の中では、群馬県の中学国語にはなかった点画の省力についての説明があります。


行書の書き方を知る

書道家の上平泰雅氏による「【劇的改善】行書の書き方【おさえるべき5つのポイント】」は、初心者向けの行書の説明動画です。下記の5つのポイントについての説明があります。

  1. 点画の省略(きへん、しめすへん、さんずい、もんがまえ)
  2. 点画の連続(三、つかんむり、さんづくり、れっか、口)
  3. 点画の変化(大、西、立)
  4. 筆順の変化(くさかんむり)
  5. 曲線的である(くち)

この5つが行書を書く上での基本ルールとなりますが、例としてあげている漢字は一部にすぎません。この基本ルールに基づくパターンをもう少し覚えれば、色々な漢字に適用できるようになります。


書き順(筆順)を覚えよう

行書は、点画と点画が繋がる流れを指す「筆脈」を意識するとあります。しかし、正しい書き順をわかっていなければ、筆脈を意識することはできません。

またそれ以前に、筆順を理解していないと、例えば、「と」「」を行書で書く時に繋げる部分がわからなくなってしまいます。


基本的な筆順

  • 上から下へ:三、
  • 左から右へ:川、林
  • 横画は縦画より先:十、共、青 複数の横画があるときは最初の横画の次に縦画
  • 貫く縦画は最後

上記のルールに当てはまらないものは、間違えやすい書き順としてもよく取り上げられています。

自分は、「共」に始まる「異」「選」、そして「青」の上の部分の書き順を間違っていました。いままで書き順を意識したことがあまりありませんでしたが、速く書くと自然に線が繋がっていくので、改めて正しい書き順の大切を実感しました。


行書を練習するには

行書を効率的に習得するには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。


1. 行書のパターンを学ぶ

行書の基本ルールには、以下のようなものがあります。

  • 省略:点画を省略する
  • 繋ぎ:点画を繋げて書く
  • 変化:形や位置を変える

これらの基本ルールにはパターン化されたものが多いので、このパターンを色々な漢字に適用することで、効率的に行書での書き方を習得できます。


2. 筆順を覚える

点画を物理的につなげるときだけではなく、スムーズに速く書くためにも、正しい筆順の理解は大切です。


3. 速くたくさん書く

速くたくさん書く練習としても「書く瞑想(ジャーナリング」は最適です。書く瞑想については象と散歩: 書く瞑想:ジャーナリングの始め方で紹介していますので、そちらをご覧ください。


行書を練習するための教材

行書は、速く美しく書ける実用的な書き方にも関わらず、初心者が普段の筆記具で学べる教材がほとんどありません。また上記で紹介した行書の動画で紹介されているパターンは限られています。

しっかりと学ぶのであれば、象と散歩: 字が汚いと悩むあなたへ!字を速く、きれいに書ける「行書」を初心者が学ぶ方法で紹介した、下記のUdemyの2コースです。

書籍では、「きれいな字を速く書く技術」がオススメです。

基本パターンが習得できたら、行書にも色々な書き方がありますので、自分の気に入った行書の書き方を調べて、真似てください。


お気に入りの万年筆で、行書練習を楽しく

お気に入りの筆記具を購入すると、気持ちも高まりますし、「使わないともったいない」という気持ちにもなります。中字の万年筆は、筆圧をかけずに、味わいのある文字を書けるのでオススメです。

特に、パイロットの金(14K)軟ペン中字と、セーラー万年筆の金ペン(21K)中字は、とても書きやすく、多くの人に愛されています。

カスタム ヘリテイジ 912 SMとプロフェッショナルギア

行書は、最初は難しいと感じるかもしれません。しかし、基本ルールをパターンとして覚えれば、必ず、今まで以上の字が書けるようになります。

お気に入りの万年筆で行書を練習して、カッコいい字を書きませんか?

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