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Post Date:2026年4月17日 

定山渓で出会った、空間に溶け込む音

翠山亭倶楽部定山渓のゲストラウンジに設置されているTANNOY

翠山亭倶楽部定山渓(すいざんてい くらぶ じょうざんけい)に宿泊したとき、バーラウンジに流れていたジャズの音に思わず足を止めました。

翠山亭倶楽部定山渓(すいざんていくらぶじょうざんけい)

客室にはTivoli Audioのスピーカーが備え付けられており、滞在中も心地よい音に包まれて過ごすことができます。ゲストラウンジのバータイムには、TANNOYのスピーカーから流れるジャズが空間に静かに溶け込み、特別な時間を演出してくれます。

ブックシェルフに囲まれたラウンジのカウンター奥に、 TANNOY のスピーカーが凛とした姿で佇んでいました。

翠山亭倶楽部定山渓 ゲストラウンジ

ANNOYはクラシックを聴くためのスピーカーという固定観念がありましたが、その音はジャズでも心地よく空間に響いていました。トランペットの音色は主張することなく、その場の空間に静かに滲んでいきます。

翠山亭倶楽部定山渓 ゲストラウンジにあるTANNOY

音が良い、というよりも、空間に自然に溶け込んでいる。主張することなく、しかし確かにそこにある。そんな音のある空間でした。

バーテンダーのN氏によると、音量を上げれば低音の響きをより感じることもできるそうですが、静かな空間での会話を邪魔しない、その染み渡るような音の広がり方がとても印象的でした。


客室で再び出会った「邪魔にならない音」

客室には Tivoli Audio Model One Digital が置かれていました。

翠山亭倶楽部定山渓 客室にある Tivoli Audio Model One Digital

かつて、SoundLink Revolve に惹かれたのも、旅館の客室に設置されていたものを使ったことがきっかけでした。日常から離れた素敵な部屋で聴く落ち着いた音楽は、いつもよりも魅力的に感じられます。

翠山亭倶楽部定山渓(すいざんていくらぶじょうざんけい)

客室にはTivoli Audioのスピーカーが備え付けられており、滞在中も心地よい音に包まれて過ごすことができます。ゲストラウンジのバータイムには、TANNOYのスピーカーから流れるジャズが空間に静かに溶け込み、特別な時間を演出してくれます。

少し前にKITTEのアンジェ ビュロー(ANGERS bureau))で Tivoli Audio Model One BT を見かけて物欲が再燃していたこともあり、Model One Digital Gen.2 の奏でる音を試してみることにしました。

バーラウンジの余韻が残っていたこともあり、流したのは Scott LaFaro のベースが際立つ「Alice in Wonderland」。粒立ちのよいベースのフレーズが静かに身体に馴染んでいきます。

驚いたのは、この小さな木製キャビネットのスピーカーが、先ほどのTANNOYで感じた感覚と、どこか通じるものを持っていたことです。

ウッドベースの音は輪郭が立ちすぎず、それでいて埋もれることもない。音の立ち上がりと消え際が滑らかで、フレーズの流れが自然に感じられます。

だいぶ前の記憶なので正確ではないかもしれませんが、Model One BTにはどこかラジオのような懐かしさがありました。だからこそ「いいな」と感じたのだと思います。一方で、今回聴いたModel One Digital Gen.2は、音の輪郭や粒立ちが少し整い、より洗練された印象を受けました。


「邪魔にならない音」とは何か

今回、TANNOY と Tivoli Audio に共通して感じたのは、“邪魔にならない心地よさ”でした。それは単に音量が小さいということではありません。

  • 必要以上に自己主張しない
  • 音が前に出てこない
  • 空間に自然に馴染む

つまり、音が“聴く対象”ではなく、“そこにあるもの”として存在している状態です。そのため、長くその空間にいても、耳が疲れることがありません。


“聴かせる音”と“溶け込む音”の違い

Tivoliの音は、“音のある世界”と“音のない世界”の境界を曖昧にします。普段はAmazon Echo Studioのステレオ構成にEcho Sub(サブウーファー)を組み合わせて音楽を聴いていますが、これはこれで素晴らしい音楽体験が得られます。

Echo Studioで再生される音楽は、きれいに整えられた輪郭を持ち、トランジェント(音の立ち上がり)もやや際立っています。音は立体的に広がり、その存在を明確に感じさせます。さらにサブウーファーによって低音が加わり、全身を包み込むように音を“聴かせる”方向のスピーカーです。

この違いは、単なる音質の良し悪しではなく、設計思想の違いによるものだと思います。

Echo Studioは、DSPによって音の輪郭や低音、空間表現を積極的にコントロールし、“音を聴かせる”方向にチューニングされています。一方でTivoliは、フルレンジスピーカーと比較的シンプルな構成により、音を過度に加工せず、そのまま空間に溶け込ませるような鳴り方をします。


Tivoliの出発点はラジオから

Tivoliの出発点はラジオであり、「言葉を正確に伝える」という思想が設計の根底にあります。そのため、音は主張しすぎることなく、気がつけば音楽がそこにあるような自然さを感じさせます。

デジタル音源は、DSP(デジタル信号処理)によって音質が整えられていますが、その補正は過剰ではありません。“作り込まれた音”ではなく、あくまで自然さを損なわない範囲にとどめられています。

また、声がよく聞こえる中域を重視した設計により、ベースは量感で押し出されるのではなく、音の輪郭やフレーズとして自然に浮かび上がります。

Scott LaFaro のような動きのあるベースのフレーズも、美しく表現されます。


フルレンジスピーカーが生む自然なつながり

Tivoli Audio Model One Digital Gen.2は、単一のフルレンジスピーカーで音を再生しています。

翠山亭倶楽部定山渓 客室にある Tivoli Audio Model One Digital

一般的なスピーカーは高音・中音・低音をそれぞれ別のユニットで分担しますが、フルレンジはひとつのユニットですべての帯域を鳴らします。

音の輪郭が過剰に際立つこともなく、音はひとつのまとまりとして空間に広がっていきます。それが、音のつながりの自然さとして感じられます。


Class ABアンプが生む滑らかな音

Tivoli Audio Model One Digital Gen.2 には、Class ABアンプが採用されています。

一般的な小型スピーカーで使われているデジタルアンプ(Class D)は効率に優れていますが、音の輪郭や立ち上がりが強調されやすく、音の存在感がはっきりと感じられます。

一方、Class ABアンプはアナログ的な特性を持ち、歪みが少なく、滑らかで自然な音を再生します。音のエッジが立ちすぎることがなく、やわらかく空間に広がっていきます。長時間聴いていても疲れにくい音です。

− Class AB と Class D の違い −
方式 音の傾向 歪み 効率 発熱 特徴
Class AB 滑らかで自然 少ない 中程度 中程度 切り替え時の歪みを抑えた設計
Class D 輪郭がはっきり・クリア 少ない 非常に高い 非常に小さい 小型・高出力・高効率

Model One BT と Digital Gen.2、どちらを選ぶか

ここまで書いてきたように、Tivoliの音の魅力は「主張しない自然さ」にあります。では、その音を楽しむうえで、Model One BT と Digital Gen.2 のどちらを選ぶべきかが悩みどころです。

比較のポイントは大きく3つあります。「音の方向性」「接続方法」「価格」です。

まず音の方向性ですが、アナログに強くこだわるのであれば BT だと思いますが、Digital Gen.2 は、DSPによって整えられた、より安定した音になります。

次に接続方法です。BT は、Bluetooth接続のため音声データを圧縮して再生しますが、Digital Gen.2は、AirPlayやChromecastに対応しており、より情報量を保ったまま再生できます。

そして価格。Model One BT は 37,400円(税込)、Model One Digital Gen.2 は 62,700円(税込)と、価格差も小さくありません。

− Model One BT と Model One Digital Gen.2 の比較 −
項目 Model One BT Model One Digital Gen.2
音の方向性 よりアナログ的 DSPで少し整えられた安定した音
接続方法 Bluetooth(圧縮) AirPlay2 / Google Cast
(高品質伝送), Bluetooth(圧縮)
ラジオ AM / FM / ワイドFM FM / ワイドFM
リモコン なし あり
価格 37,400円(税込) 62,700円(税込)

ラジオは受信環境によっては、うまく受信できないこともありますが、電波で聴く放送は自然で、耳に心地よく届きます。

また、Model One Digital Gen.2はAM放送には対応していませんが、ワイドFMに対応しているため、東京では「TBSラジオ」「文化放送」「ニッポン放送」をワイドFMで聴くことができます。

東京スカイツリーからは、以下のラジオ局が送信されています。

  • J-WAVE:81.3MHz
  • NHK-FM 東京:82.5MHz
  • TBSラジオ(ワイドFM):90.5MHz
  • 文化放送(ワイドFM):91.6MHz
  • ニッポン放送(ワイドFM):93.0MHz

また、東京タワーからは、以下の2局が送信されています。

  • TOKYO FM:80.0MHz
  • interfm :89.7MHz

Moel One Digital Gen.2 なら、スマホはAirPlay2で接続、Amadana CDプレーヤーはBluetoothで接続すればいいのかなあ、、、

嗚呼、物欲の神様…。

Post Date:2025年5月11日 

ウルトラセブンとリズムボックス、そしてYMO

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」に登場したリズムボックス

不朽の名作『ウルトラセブン』のあるエピソードで使われていた音楽機材が、テクノ音楽の礎を築いたYMOへと繋がる、ちょっとマニアックなお話しです。

『ウルトラセブン』第37話「盗まれたウルトラアイ」というエピソードで、マゼラン星への怪電波の発信源となっていたのが、なんと、バンドが生演奏する中、若者たちが踊るステージに置かれていた「リズムボックス」だったんです。

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」に登場したリズムボックス

1968年、放送当時にゴーゴークラブのような場所でドラムの代わりにリズムボックスが使われていたのかは想像の域を出ませんが、若者が熱狂するツイストのようなダンスミュージックに使われる、シンプルでアップテンポなリズムは、当時の大人たちには「単調なリズム」と映ったかもしれません。

一方で、リズムボックスの電子音で奏でられる規則正しいリズムは、近未来的な響きとして捉えられた可能性もあります。実際にテクノミュージックは70年代に開花します。

そして、繰り返される単調なリズムが、同じメッセージを何度も送るモールス信号のように聞こえたのではないか、ということです。実際、マゼラン星人のマヤは、故郷に「迎えはまだか」という短い通信を繰り返し送っていました。

さらに興味深いのは、地球防衛軍極東基地でリズムボックスのカバーが外されると、中にはテープが回っていて、テープ再生型(テープループ)のリズムボックス?でした。メロトロンのリズムボックス版⁈

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」に登場したリズムボックス

もしかしてテープループのリズムボックスってあったの?と、調べてみると、1949年に Chamberlin ‘Rhythmate’というテープに録音されているドラム音がループして再生されるというテープループ式のドラムマシンが発売されていたのを知りました。こちらがメロトロンの先祖でした、、。

60年代後半のリズムボックスは半導体で電子音を発生させるものでしたが、テープというアナログな仕組の方が、より機械的な印象を与えたのかもしれません。

にしても、恐るべしウルトラセブンです。

特撮作品に登場した「リズムボックス」という当時の新しい音楽技術への視点、そして繰り返される電子リズムという描写は、後にコンピューターと音楽を融合したYMOのような音楽が世界を席巻する未来を予見していたのではないかと勘繰ってしまいます。


1960年代後半に進化したリズムボックス

ウルトラセブンの「盗まれたウルトラアイ」が放送されたのは1968年6月16日です。

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」

1960代後半には、ACE Tone (エース電子工業) シリーズ、京王技術研究所 Donca Matic / Mini Pops シリーズなど、60年代後半には多くの名機と呼ばれるリズムボックスが発売されています。

「盗まれたウルトラアイ」が放送された1968年当時に発売されていたリズムボックスについて確認してみました。


ACE Tone シリーズ

ACE Tone Rhythm Ace FR-1 / FR-3は、アナログ方式のプリセットリズムマシンで、「電子化リズムマシンの原点」の一つとされています。

エース電子工業の創業者、梯郁太郎(かけはし いくたろう)氏は、エース電子工業を離れ、1972年にローランドを創業し、ACE Toneの技術やデザインを継承したTR-33 / 55 / 77 を発売します。これが後の名機TR-808(通称 ヤオヤ)に繋がっていきます。

  • Rhythm Ace FR-1(1967)

    FR-1は16種類のプリセットリズムパターンを搭載しており、プリセットを組み合わせることが可能です。また、FR-1はハモンドオルガンオプションとして採用されていたともあります。当時はオルガンにリズムボックスが搭載されていたんですね。エレクトーンみたいです。

  • Rhythm Ace FR-3(1967)

    8種類の基本リズムパターンの他に、2ビートと4ビートのリズムに対して、それぞれ6種類ずつのバリエーションが用意されていました。


Donca Matic / Mini Pops シリーズ

京王技術研究所は、1986年に社名がKROGとなりますが、1963年に発売した「ドンカマチック DA-20」は、国産初のリズムマシン市販機です。

Donca Matic DA-20
【引用】「ドンカマチック」が未来技術遺産に登録! | KORG

国産初となる円盤回転式電気自動演奏装置で、日本におけるリズム・マシン開発の出発点となった重要な機器として評価され、2020年に国立科学博物館が制定する未来技術遺産に登録されました。

  • Donca Matic DA-20(1963)

    回転する円盤にある接点が触れることによって真空管を使用したアナログ回路でリズム音が生成され、円盤の回転スピードを変えることでテンポが調整できるという機械的な仕組みでした。

    25種類のプリセットリズムパターンを搭載し、本体のフロントパネルにはミニ鍵盤のようなスイッチがあり、個別の音色を手動で鳴らすことも可能だったとあります。

  • Donca Matic DE-20(1966)

    Donca Matic DE-20になって機械式回転円盤から、トランジスタ回路を使用した電子式に変更されました。また、リズム音の生成もアナログ回路ですが、真空管からトランジスタに変更になっています。

  • Donca Matic DE-11

    DE-20の廉価版とありますが、詳細は不明です。動画で確認することができます。

  • Mini Pops 5 / 7(1966)

    Mini Popsシリーズは、より広範にトランジスタ技術を適用した、次の世代のリズムマシンとして位置づけられていて、トランジスタ式リズムマシンの重要なモデルと言われています。

  • Mini Pops 3 / 20S(1967)

    かなり洗練されているリズムボックスで20SのSはステレオを意味するとWikipediaには掲載されていますが、詳細は不明です。


ドンカマとは?

マルチトラックレコーディングを行う際のガイドリズムのことを、いまでも「ドンカマ」と言います。これは、かつてレコーディングスタジオに Donca Matic(ドンカマチック)が備品として置かれていた時期があり、その略称である「ドンカマ」がガイド音を指す言葉として広まったと言われています。

「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY」のインタビューの中で細野晴臣氏も下記のように言及しています。

「このツアーのときのクリックはドンカマみたいな音が鳴っているだけで、今みたいにバックトラックが鳴っているわけではないから、それに合わせるわけにはいかない。一番肝心だったのは(高橋)幸宏のドラムなので、幸宏のグルーヴに合わせてシンセベースを弾いていたんです」

【引用】YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY - ロングインタビュー

と、「ドンカマみたいな音」という言葉を用いて、ライブのときにタイミングを合わせるためのガイド音を「ドンカマ」表現しています。

ちなみに「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY」は、アルファミュージック設立55周年を記念して、ライヴ・レコーディングが行われた4都市5公演の全貌を伝える5CD+1BDのライヴ・ボックス・セットです。

Blu-Rayのライブ映像は、THE GREEK THEATREとHURRAHの映像を最新の技術でアップコンバート、サウンドも新たにミックスとリマスタリングが施されています。

ドラムもベースの音も一つ一つの音の粒がたっていて、とても1979年の演奏とは思えないクォリティです。それにしても細野さんのシンセベースの手弾きの演奏には天晴れです。

YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY

アルファミュージックのYouTubeチャンネルでは、このBOX SETに収録されている THE GREEK THEATREでの「RYDEEN」の映像が公開されています。

CDで聴く音楽もいいものです。

YMO LIVE AT THE GREEK THEATRE 4/8/1979

世界初の商用リズムボックス Wurlitzer Sideman

1959年に発売された Wurlitzer Sideman(ウーリッツァー・サイドマン)が世界初の商用リズムボックスと言われています。

真空管と電磁式回転ディスクを用いた機械式のリズム生成機です。ボタンを押すことで手動で演奏することも可能です。

日本のコルグ創業者である加藤氏がドンカマチック開発の着想を得る際、クラブで使われていたSidemanに触発されたというエピソードがWikipediaに記載されています。実際にSidemanの動画を見ると、Donca Matic DA-20がWurlitzer Sidemanを強く意識して作られたことがよく分かります。


テープループのドラムマシン Chamberlin Rhythmate(チャンバリン・リズメイト)

世界初のリズムボックスより10年前にハリー・チャンバリン(Harry Chamberlin)によってテープ再生式(テープループ)の「世界初のドラムマシン」であるリズメイト(Chamberlin Rhythmate)が製造されています。

1インチ幅の磁気テープループに記録された、本物のアコースティックドラムキットやパーカッション(ボンゴ、クラベス、カスタネットなど)の演奏パターン(サンプル)を再生することでサウンドを生成します。サンプリング(PCM)音源を搭載したドラムマシンLinn Drum の大先輩です。


YMOでみるリズムボックス

1980年に発売されたローランド TR-808は、ドンカマチックよりも1年早い2019年に「音楽シーンに大きな影響を与えたリズムマシン」として国立科学博物館の「重要科学技術史資料」(通称 未来技術遺産)に登録されています。

Yellow Magic Orchestra もアルバム『BGM』(1981年)でTR-808を使っています。アルバムに収録されている「1000 KNIVES(千のナイフ)」 は、坂本龍一のファーストソロアルバムのセルフカバーで、「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY」でも演奏されいる、とてもグルービーな一曲です。必ずテーマに戻るという構成はJazzのようでもあります。

しかし、このBGMバージョンではTR-808のリズムが前面に押し出され、ヤオヤ(TR-808の通称)のキック音とクラップによって、より機械的で乾いたアレンジとなっているのが特徴です。


Nothing has to Change(何も変わらないこと)

今回のブログでは、ウルトラセブンに登場した謎のリズムボックスから始まり、初期の国産リズムマシン、そして世界の最先端を走ったTR-808やChamberlin Rhythmateに至るまで、リズムマシンの歴史を辿ってきました。

ウルトラセブン「盗まれたウルトラアイ」のエピソードで描かれた、あの単調でありながらも近未来的なリズムボックス。そして、初期のリズムボックスにおけるテクノロジーの限界からくる「シンプルに、決まったことを繰り返す」という制約こそが、リズムボックスの本質となり、その後の技術的な挑戦へと繋がっていきました。

ウルトラセブンは、北米版ブルーレイで安価に高画質で楽しむことができます。

日本のテクノロジーである Donca Matic DA-20 が示したリズムボックスの本質と挑戦は、時代を超えて脈々と受け継がれています。

少し前に『メトロノームじゃ物足りない!アップライトベース練習に最適なリズムマシンはこれだ!(おすすめ3選)』というタイトルで、B-205の購入理由について「スピーカーで音が鳴らせてシンプル操作」と書いていましたが、もしかしたら、大人になってウルトラセブンに興味をもつのも、昔のリズムボックスに惹かれるのもベースに nothing has to change という思想に基づいて判断していたのかもしれません。

テクノロジーがどれだけ進化しようとも、根源的なリズムの力、そしてシンプルな繰り返しの中に宿る魅力は不変である。音楽の歴史を紐解く中で、そんな普遍的な本質を見出す面白さを改めて感じることができました。

マニアックすぎる書籍 Rhythm Machines

Don Camatic CE-11の動画の最初に紹介されている書籍『Rhythm Machines: The rise and fall of the presets』は、1960年代後半から1980年代初頭にかけて登場したプリセット式リズムマシン(ドラムマシン)の歴史を詳細に記録したものです。Ace Tone、Eko、Elka、Farfisa、Gulbransen、Kay、Kawai、Korg (Keio)、Maestro、Seeburg、Roland、Yamahaなど、主要メーカーからマイナーなメーカーまで、300近い機種を網羅し、カラー写真とモノクロ写真を含む200ページにわたる詳細な情報が掲載されています。

Post Date:2023年9月2日 

LAMY カリグラフィー ニブで楽譜を描く:その選択過程と理由

カリグラフィー 1.5mmで描いた楽譜

エレクトリック・アップライト・ベースでウォーキングベースを練習していますが、読譜の練習も兼ねてベースラインを楽譜に描いています。

しかし、楽譜に馴染みがなかった自分にとっては、譜面を描くということは、かなり労力が必要で面倒な作業です。

そこで、ベースの練習のモチベーションを高めるために専用の楽譜用万年筆があるか調べてみました。万年筆の濃いインクなら楽譜の視認性も向上します。


ミュージック ニブ

日本を代表する万年筆ブランドである「プラチナ万年筆」「パイロット」「セーラー万年筆」、それぞれから楽譜の作成を支援するためにデザインされたミュージック ニブと呼ばれる特別なペン先の万年筆が発売されています。

ミュージック ニブの最大の特徴は、その独特な書き味です。横線は細く、一方で縦線は太く書くことができます。この特性を活かして、楽譜を構成する音符、休符、記号、線などを独特なタッチで描写することができます。

ミュージック ニブは、特殊なペン先の構造に起因して一般的なペン先に比べてやや高めの価格設定となっています。しかしながら、その性能と機能は、楽譜を描くことにおいて高い品質と効率性を提供してくれるに違いありません。


プラチナ万年筆 #3776 センチュリー ミュージック

プラチナ万年筆の #3776 センチュリー(ミュージック)は、楽譜を美しく描くための万年筆です。最大の特徴は、縦の線を太く、横の線を細く描くことができる特殊なペン先です。ペンポイントは幅広な平らで、スリット(ペン先の割れ目)は2本あります。これによりインクフローの量を多くして太い線を描けるようになっています。

またペン先のインク量が多いので、使っていないときにペン先が乾いて描けなくなることを防ぐために、キャップはスリップシール機構が採用されており、使っていない間にインクが乾燥するのを防ぐ役割を果たします。


パイロット カスタム 74 万年筆 ブラック MS(ミュージック)

パイロット カスタムシリーズのペン先にはMS(ミュージック)モデルがラインナップされています。

  • CUSTOM 74
  • CUSTOM 742
  • CUSTOM HERITAGE 912

MS(ミュージック)ペン先は、特殊な形状で、ペンポイントは広く平坦になっており、スリット(ペン先の割れ目)は2本あります。この設計により、ペン先が3つに分かれており、独自の書き味を提供します。

パイロット カスタム74は、初めての金ペンとしても人気の高い万年筆ですが、MS(ミュージック)ペン先は、楽譜をはじめ、縦線と横線の太さの変化を活かした文字やデザインを描く際にも優れた性能を発揮できることが期待できます。


セーラー万年筆 プロフィットライト ゴールドトリム ミュージック

セーラー万年筆のプロフェッショナルギアとプロフィット シリーズには、ミュージック ニブがあります。ペンポイントが平坦にカットされた特殊な形状は、プラチナ万年筆やパイロットのミュージックニブと同じですが、セーラー万年筆のミュージック ニブにはスリットが1本しかありません。

以下のモデルでミュージックペン先が利用可能です:

特に、プロフィット ライトは14Kの金ペンとしてはリーズナブルな価格設定です。また、コスト重視であれば、ステンレス製のプロフィットカジュアルという選択肢も用意されています。


安価なミュージックペン「写譜カリ」から学んだこと

趣味で使用するものということで、清水の舞台を飛び降りる覚悟で、スリットが2本入ったパイロット カスタム 74 ブラック MS(ミュージック)の購入を決断。

しかし、冷静に考えると、どんどんと弱気になってしまいます。

  • 趣味のためとはいえ普段使っている万年筆より高いものが本当に必要?
  • 楽譜用の万年筆を使う頻度は高くないのでは?
  • 少し高い万年筆を買うなら前から気になっている軟ペンの方が先では?

自分の「勇気」と「財力」を踏まえて、より経済的な楽譜用の万年筆が存在しないかを探してみると、写譜に適したカリグラフィーペン「写譜カリ1(ペン先1.5mm)」「写譜カリ2(ペン先1.1mm)」がセットになっている商品を見つけました。

中国産の万年筆は試したことがなく、低価格な万年筆は、インク漏れや書き心地についての不安もあります。

しかしながら、「写譜カリ」は、楽譜を書き写す「写譜(しゃふ)」という美しい言葉と、細い線から太い線までを描けるカリグラフィーペンは、楽譜の描写にも適していることを教えてくれました。さらにAmazonの動画で、1.1mmと1.5mmの太さの違いが分かりました。

写譜カリ」は、楽譜用の万年筆を探す上で新たな視点をもたらしてくれました。


写譜用にカリグラフィーペンを探す

カリグラフィー(Calligraphy)とはアルファベットをアートとして美しく書く技法です。カリグラフィー用の万年筆は、一本のペン先で細い線から太い線まで描ける特徴があります。これはミュージック・ニブと共通です。

しかし、ニブの形状はかなり異なります。ミュージックニブは、ペンポイントが広く平坦になっていますが、カリグラフィーニブにはペンポイントがなく、ペン先の先端がカットされたようになっています。下写真は1.5mm幅です。

ミュージックニブとカリグラフィーニブの比較

ニブの形状は違うけど、「写譜カリ」を信じ、書き心地が快適でありながら手ごろな価格のカリグラフィー万年筆を探して、以下の二つを候補としました。

  • セーラー万年筆 ハイエースネオクリア カリグラフィー
  • LAMY joy

セーラー万年筆はhocoro(ホコロ)の筆文字(特殊ペン先)を持っていますが、書き心地は悪くありません。ただし、安価なペンのデザインには限界を感じます。

一方で、LAMYはデザインに加えて書き心地や品質においても絶対的な信頼感があります。


LAMY Safariをカリグラフィーペンに改造

LAMY Safariを2本所有しているため、3本目のLAMYの万年筆を購入することには少し躊躇してしまいますが、「LAMY Safari はニブが交換できる」ことを思い出しました。

LAMYの交換用ニブには、1.1mm1.5mm1.9mmという3つのカリグラフィー用のペン先が用意されています。

悩みに悩んだ楽譜を描くための万年筆は、LAMY Safari のニブ交換』で解決です。


LAMY Safari カリグラフィー 1.5mm で写譜

ベースの練習で使っている楽譜は、8段か12段です。なので「写譜カリ」の動画を参考に1.5mmのカリグラフィーを選びました。

LAMY 交換用ペン先 カリグラフィー 1.5mm

LAMYのニブ交換については、「1分で簡単!LAMYサファリの『ニブの交換方法』と注意点を写真で解説」という記事を参考にしました。セロテープを貼って引っ張れば簡単にニブが外れました。新しいニブを差し込みも力なくできます。

新しいニブが装着できました。

LAMY Safariにカリグラフィー ニブを装着

通常の持ち方だと、カリグラフィー 1.5mmのペン先では、縦線は太く横線は細く描くことができますが、角度によって太さに変化がでるので音符の旗もカッコよく描けます。

LAMY Calligraphy 1.5mm で描いたアルファベット、線、音符

カリグラフィー ニブに交換しても、インクフローもよく、LAMY Safari の書き心地の良さは変わりません。

残念ながら、カリグラフィー ニブが装着されているLAMY Safariはありません。LAMY Safari を持っていないのであれば、LAMY Joy(カリグラフーペン)という選択もあります。

ニブの形状から音符の玉(符頭:ふとう)を丸く描くのが難しい、、、。丸い音符を描くのであればペン先幅が1.0mmの方が描きやすいかもしれません。

この符頭の完成度が、ミュージックニブとカリグラフィーニブで楽譜を描く場合の最大の違いなのでしょうか。

それでもカリグラフィーニブでの符頭も許容範囲です。


カリグラフィーペンで音符を描くコツ

通常の持ち方だと縦線が太くなってしまうので、音符の玉から伸びている線(符幹:ふかん)を書くときには、ペンを90度回して、ペン先の全面を譜面に当てて描く必要があります。スリット(ペン先の割れ目)の部分が紙に当たっていないとインクが出ません。

音符の棒は万年筆のを90度回転させて描く

同様に、シャープ記号の縦線を細く、横線を太くしたい場合も、縦線も横線もペンを90度回転させた状態で描きます。

この書き方のコツに慣れるまでには少し練習が必要でした。

実際に譜面を描いてみたのがこちらです。

LAMY Calligraphy Nib 1.5mmで描いた譜面

予想通り視認性がよく、実用的です。また、1.5mmのペン先サイズもちょうどよいと感じました。「写譜カリ」に感謝しています。

読譜の練習を兼ねて、写譜も重ね、エレクトリックアップラライトベースでウォーキングベースラインの練習にも励みたいと思います。


LAMY カリグラフィーで書いた日本語

LAMY カリグラフィーのペン先で普通に日本語を書くと、勝手にアーティスティックな文字に仕上げてくれます。簡単なメッセージを添えるときにインパクトのある文字で表現できます。

カリグラフィーニブで書く日本語も悪くない

LAMYカリグラフィー、かなりいい感じで気に入りました。

Post Date:2023年4月15日 

待望の復活!Amadana CDプレーヤーが再び販売開始

Amadana music CDプレーヤー

Amazon Echoを購入してから、Amazon Musicが主要な音楽再生手段になったため、古いコンポから卒業することを決めました。

しかし、CDでしか聴けないアルバムもあり、CDプレーヤーは必須デバイスです。そこで、手持ちのSONYサウンドバーHT-S350がBT接続に対応していることを思い出し、BT接続可能なAmadana music CDプレーヤーを購入しました。

Amadana music CDプレーヤーの電源を入れると、サウンドバーの電源も一緒に入り、BTが自動でペアリングされます(サウンドバーの仕様)。これにより、以前よりも手軽にCDを楽しめるようになりました。配線も必要なく、コンパクトなAmadana music CDプレーヤーは省スペース化にも役立ってくれます。

そんなお気に入りのCDプレーヤーですが、製造が中止となり入手が困難となっていました。しかし、先日、Amazon、楽天などで2023年4月25日 再発売と掲載されていましたので、改めて紹介したいと思います。


Amadana music CDプレーヤーとは

Amadana music CD playerは、amadanaが製造するCDプレーヤーで amadana music シリーズのひとつです。Amadana music CD player C.C.C.D.P. には以下の特徴があります。

  • リビングにマッチするデザイン

    天然木のトップボードと回転するCDが見える有機ガラスのトップパネルはレコードプレーヤーを彷彿とさせるレトロなデザインです。

    Amadana music CDプレーヤー
  • コンパクトなサイズ

    幅132.5mm × 奥行き157mm × 高さ28mm (突起物含まず ラバー高さ約1.5mm)で、重量は310gです。CDケースよりも一回り大きい程度で小ぶりで、置く場所を選びません。

  • まろやかな音

    Amadana music CD playerに搭載されているDACやトランスについては公式さいとに明記されていませんが、アナログ的な音質が追求されており、耳に優しい柔らかい臨場感あふれる音楽体験を提供してくれます。

  • 多彩な出力

    Bluetooth v4.2、角形光デジタル端子、φ3.5mmステレオイヤホンジャックがあるので、BT対応スピーカー、アンプ、ヘッドフォンなどでCDを聴くことができます。

    Amadana music CDプレーヤー

なぜ製造中止から再販版に?

「あの時過ごした時間が再び “回る”」

という素敵なキャッチコピーのAmadana music CDプレーヤー C.C.C.D.P. / AM-PCD-101 はクラウドファウンディングのMakuakeのプロジェクトで誕生しました。

しかし、Makuakeプロジェクトでは、製品不具合もあったようです、、、。

本日はご支援いただいた皆様に、お詫びとご連絡がございます。
2019年5月25日(土)にお届けしました amadana music CDプレーヤー[C.C.C.D.P.]につきまして、一部の商品に下記、不具合が発生していることが判明いたしました。

【引用】お届け製品の不具合に関して | Makuake amadana music

その後、改良版としてAmadana music CDプレーヤー C.C.C.D.P. / AM-PCD-101-Sが一般販売されました。購入してから2年が経ちますが、Bluetooth接続に不安定な挙動や異音、音飛びなどの不具合はありません。

Amadanaは、音楽CDプレーヤーの製造を中止した理由を公式に発表していませんが、市場の需要の減少やサブスクの普及などの影響以外にも、こうしたネットでの炎上も起因したのかもしれません。

クラウドファンディングでアイデア商品として人気を博しても、一般の消費者に受け入れられずに消えてしまう商品が数多くあります。そのため、Amadana music CDプレーヤーが一般発売されただけでなく、再販されるということは本当に素晴らしいことです。

今回、再発売となる製品はAmadana music CDプレーヤー C.C.C.D.P. / AM-PCD-202と型番が変更されています。外観や主だった機能の変更ないので、更に内部改良されたのではないでしょうか。


Amadana music CDプレーヤ~は何と接続するべきか?

Amadana music CDプレーヤーのBluetoothのバージョンは4.2なので、Bluetooth4.0以上の機器であれば接続可能なので、Bluetoothスピーカー、ヘッドフォン、サウンドバーに接続することが可能です。


Echo Studioと繋いでみる

Echo Studioは、Amazon Echo再候補で高性能なスピーカーですが、Echoシリーズは2台でステレオペアリングではBluetooth接続で利用できません。

またEchoは、Bluetooth接続したときの音量が小さいので、Bluetooth接続を解除した後にVol.を下げるのを忘れるとAlexaの音量に驚かせられます。

Echo Studio(左右)と Echo Sub(中央)

Beats Solo3 (Bluetoothヘッドフォン)と繋いでみる

Beats Solo3とも問題なく接続できます。しかし自宅でヘッドフォンを使うのも、、、。

Beats Solo3 Wireless

SONY サウンドバー HT-S350と接続する

SONY サウンドバー HT-S350は、フロント65W×2、サブウーファー100Wの合計230Wの大出力アンプと、サブウーファーは16cmの大口径ユニットを搭載していますが、サブウーファーはスピーカーケーブルが不要(BLuetooth接続)なので、自由なレイアウトで迫力のサウンドを手軽に楽しむことができます。

またフロントのスピーカーだけで臨場感豊かなサラウンドを実現する「S-Force PROフロントサラウンド」搭載しています。

HDMIケーブルでの接続以外にBluetooth接続が可能なのでBluetooth対応のオーディオ機器と接続できるので、映画も音楽も楽しむことができるサウンドバーです。

そして、前述したようにBluetoothスタンバイ機能をオンにしておけば、スピーカーの電源を切っていても Bluetooth機器側で電源を入れられるので、Amadana music CDプレーヤーの電源を入れればすぐにCDが再生できます。

Amadana music CDプレーヤーとの相性も抜群です。


CDは過去の音ではなかった

象と散歩:Bluetooth接続できるCDプレイヤー でCDシングルの生産量の低下を下記のグラフで示しました。

しかし、CD、レコード、ストリーミング、ダウンロードをCD販売額を比較してみると、CDの売り上げ(シングル、アルバム含む)は、2022年もストリーミング配信を上回って1位でした。しかも、2022年は前年度を上回る販売額でした。

CDの販売額が過半数を占め、ストリーミングサービス(サブスク)の売り上げは4割弱です。

ストリーミングサービスは急激な成長を遂げていますが、ICT総研による「2022年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」によると、

  • 定額制音楽配信サービス利用者数は2022年末に2,770万人、2025年末に3,250万人へ
  • 定額制音楽配信サービスの有料サービス利用率は24.2%、無料サービス利用率は22.0%
  • 利用者数トップはPrime Music、2位はSpotify、 3位 Apple Music、4位 YouTube Music

とあります。定額制音楽配信サービスの利用者が2,770万人と推定されていますが、この数値には無料サービスが含まれています。


音楽の楽しみ方の幅が広げるAmadana music CDプレーヤー

Amadana music CDプレーヤーの再販は待ち望んでいた音楽ファンは多いかと思います。昔買ったCDを聴くと、その時代のことも何故か思い出します。

Amadana music CDプレーヤーは、デザインもその音も懐古的なデバイスとして素晴らしい製品です。しかし、過去を懐かしむだけでなく、サブスクリプションサービスで新たに知ったアーティストの中で配信されていないアルバムがあるとCDも購入するようになりました。

Amazon Music と CDという2つの音楽の楽しみ方は、しばらくは共存しそうです。

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