Jazzのウォーキングベースラインって、とってもカッコいい。
象と散歩: Echo sub で立体音響+低音を楽しむ で紹介したEcho Subでは、ベースの低音を気持ちよく響かせてくれます。
で、心地よいウォーキングベースラインに浸れます。
聴くだけではなく
「弾いてみたい!」
でも、パターン化されてないないのでコピーも大変そう。ラインをどのように組み立てているのかもわからないし、初心者にはかなりハードルが高そうです。
ウォーキングベースとは
ウォーキングベースとは、
コード進行の流れの中を歩くように四分音符でリズムを刻むベースラインです。
レイ・ブラウンのベースワークが堪能できる The Junior Mance Trio のアルバム JUNIOR から "Miss Jackie's Delight" を聴いてみてください。
次は、Miles Davis の "So What" です。Dm7とE♭m7とたった2つのコードの中を自由に歩き回るポールチェンバースのベースラインは華麗です。
Miss Jackie's Delight は F Blues、So Whatは、Dorian Mode を基本として組み立てられているベースラインのようですが、そう言われても???です。
ウォーキングベースラインを習得するには、コード、スケールの構成音といった音楽理論を学ばなければならないようです。
ウォーキングベースの学び方
学びにはゴール設定が必要です。
Ray Brown や Paul Chambers のようにとはいかなくても、
というのが目標です。
ウォーキングベースラインの教則本
初心者向けのよい教則本がないかと探しましたが、そもそもウォーキングベースに関する教則本は少なく、特に初心者でも理解できるものというのが限られています。
体系的に学べる教則本を探して、
の2冊を購入しましたが、"1週間" と "3年" と随分と習得するまでの期間が違います、、、。
1週間で完全習得! ウォーキング・ベース超入門
「1週間で完全習得! ウォーキング・ベース超入門」は、超入門とありますが、流石に初心者は1週間では習得できません。この教則本で3ヶ月ぐらいを過ごしました。
- ルート、5度、3度、7度といったコード構成音
- ツーファイブ
- クロマチック
と、ウォーキングベースラインの基本中の基本をわかりやすく学べます。
基礎的な音楽理論を理解するためには、TAB譜は極力見ないようにすることをオススメします。五線譜を見ながらベースの指板での位置を意識すると、理論とベースのポジションを連動させて理解することができます。
この本であればベースの指板も掲載されているので、「どの弦」で弾くのかは確認ができるので、TAB譜の下にある「どの指」で弾いているのかだけを見ます。
基本的なことは、この教則本で学べますが、ウォーキング・ベースを弾くには、
- キー
- コードの機能と役割
- コード進行のルール
- 各コードに適応するコードスケール
について学ぶ必要があると「おわりに」で記載されています。
さらなる鍛錬が必要です。
3年後、確実にジャズ・ベースが弾ける練習法
「3年後、確実にジャズ・ベースが弾ける練習法」は、ウォーキング・ベース超入門で基礎的なことを理解してから2冊目としてオススメです。いきなりこの教則本からだと3日で断念してしまうかもしれません。
- インターバル
- コード
- スケール
- ツーファイブ
- クロマチック
- ブルース
- モード
について学べます(まだ途中なので学べるはずです)。確かにこれを3年練習すればウォーキング・ベースが弾けるようになる気がします。
音符を読めるようになろう
ウォーキングベースを学ぶ機会にTAB譜ではなく、五線譜を読めるようになりましょう。
最初は難しそうに思えますが、ベースは単音なので慣れれば難しくはありません。ウォーキング・ベース超入門を練習した3ヶ月間で何となく読譜ができるようになりました。
へ音記号
ベースの五線譜はヘ音記号で書かれています。へ音記号は英語ではF clef(エフ クレフ)です。
ヘ音記号とは、日本語の音階ではへの音(ファ)の位置を表す記号です。英語の音階表記ではFの音です。ヘ音記号は、五線譜の上から2番目の音がファ(F)ということを表しています。
伊 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
英 | C | D | E | F | G | A | B |
日 | ハ | ニ | ホ | ヘ | ト | イ | ロ |
五線譜とベースのマッチング
では、ベースの弦で五線譜を確認していきましょう。
4弦ベースの開放弦の音は、E(4弦)、A(3弦)、D(2弦)、G(1弦)です。
最初の2小節で開放弦とオクターブ上の関係を譜面と照らし合わせています。1弦開放弦のGの一オクターブ上は、1弦12フレットですが、オクターブ下の4弦3フレットにしています。
3-4小節は、開放弦にはない F(ファ)C(ド) B(シ)の3つの音のオクターブです。
こうやって整理をすると五線譜も怖くなくなります。あとは♭があれば1フレット下を、♯があれば1フレット上を弾けばいいだけです。
上記に慣れたら、同じ音程の音をひとつ下(太い)の弦と2つ下の弦で探してみます。
例えば1弦開放弦のGは、2弦5フレット、3弦10フレットと同じですし、2弦開放弦のDは、3弦5フレット、4弦10フレットでも同じです。同じ音程なのに響の違いがあることが感じられます。
憧れのEUB
ウォーキングベースを学ぶなら、EUB(エレクトリック・アップライト・ベース)が欲しいところです。
Hallstatt(ハルシュタット)のアップライトベースなら安価です。WBSE-1000ならカメラ用のスタンドを取り付けて自立させることも可能です。
しかし、エレキベースしか経験がないので、Ibanez UB-804, NS Design NXT4a のようにエレキベースと同じ34インチのスケールでポジションがあり、弦高が低いタイプの方がいいのでしょうか。
物欲の神様、教えてください。