Translate

Post Date:2025年5月29日 

肩の痛み・四十肩に!SLACK RAIL®︎とUbisla®︎で体幹から整えるセルフケア法

Slack Rail CompactとUbisla(モカブラウン)

肩を上げるとズキッと痛む。腕を後ろに回すのもツラい―― 「ついに来たか、四十肩(五十肩)…」と覚悟を決めました。

整形外科では「肩関節周囲炎ですね」と診断され、処方されたのは痛み止めと「しばらく様子を見ましょう」と。でも、数ヶ月経っても一向によくなる気配がありませんでした。

そんなとき、知り合いにすすめられたのが SLACK RAIL(スラックレール)。正直、最初は半信半疑。でも、その場でプランクを試した瞬間、肩まわりがじんわりほぐれるような感覚がありました。

「これは…!」と感じ、その場で即ポチ。

さらに、体幹トレーニング用の Ubisla(ユビスラ) も気になって一緒に購入。こちらはまだ効果の実感が薄いものの、SLACK RAILには感謝しかありません。


体を整える“ゆらぎ”とは?SLACK RAILの仕組み

「不安定さが体にいい」と聞いても、正直ピンとこないかもしれません。 でも、バランスボールを思い浮かべてみてください。

インナーマッスルは、主に「姿勢を安定させる」「関節を正しく支える」役割を持っています。そのため、インナーマッスル(深層筋)を鍛えるには、不安定な状況で姿勢を保つような運動がとても効果的とされています。

実際に、バランスボールなどもその代表例ですが、SLACK RAILはそれよりもコンパクトで、より局所的な「揺らぎ」が生まれる点が特徴です。

バランスボールが全身の大きな動きに対して反応するのに対し、SLACK RAILは体の一部(腕・脚・肩など)だけを置いても繊細な反応が起きるので、ピンポイントで深層筋に効かせたい人にとっては非常に優れたツールです。

SLACK RAILは、カマボコ上の形をしていて、適度な柔らかさがあるので、まさに“ちょうどいい不安定さ”を生む道具。

SLACK RAIL

固定されていない分、手や足を置くだけでも細かい揺らぎが起き、自然と体がそれに反応します。意識しなくても体幹の筋肉が働く状態がつくられるため、初心者でも「効いてる感覚」を実感しやすいのが特徴です。

SLACK RAILには、用途に合わせて選べる2つのタイプがあります。「T(通常タイプ)」と「COMPACT(コンパクトタイプ)」です。それぞれに特徴があるので、目的や使い方に合わせて選ぶ参考にしてみてください。

項目 SLACK RAIL T SLACK RAIL COMPACT
サイズ 約 長さ50cm × 幅6cm × 高さ4cm 約 長さ29.5cm × 幅6cm × 高さ4cm
重量
約150g / 1本 約85g / 本
形状 半円形(かまぼこ型)
素材 特殊ポリエチレンフォーム
カラー 全6種類(イエロー、レッド、ブルー、
グリーン、ブラック、ピンク)
全7種類(イエロー、レッド、ブルー、
グリーン、ブラック、ピンク、モカブラウン)
販売形態 1本 2本セット

私は、SLACK RAILを使って前腕プランクをしたいという明確な目的があったので、上腕(肘から手首)の長さにフィットするCOMPACTタイプを選びました。長さがちょうどよく、前腕が安定して乗る安心感があり、無理のない姿勢で継続できています。


SLACK RAIL でプランクをすると肩がラクになる?

SLACK RAILは、体に“ちょうどいい揺らぎ”を与えることで、無理なく体を整える手助けをしてくれるセルフケアアイテムです。以下のような効果が期待されています。

  • 姿勢の改善(特に骨盤や肩の位置が安定しやすくなる)
  • インナーマッスルの活性化(体幹の深部に自然とスイッチが入る)
  • 筋膜や関節周囲の動きの改善(可動域が広がる)
  • 運動不足による体の“鈍さ”をリセットする感覚

こうした変化は、激しい運動をしなくても数分間SLACK RAILを使うことで、少しずつ実感できるのが特徴です。


なぜ肩痛に効くのか?

肩というのは、実は体の中でも特に複雑で繊細な構造をした部位です。

肩関節そのものは「腕の骨(上腕骨)」と「肩甲骨」、さらに「鎖骨」などによって構成されていて、そこに20種類以上の筋肉が関わって動いています。

  • 肩を上げる(肩甲挙筋:けんこうきょ・三角筋:さんかくきん)
  • 肩を支える(棘上筋:きょくじょうきん・棘下筋:きょっかきんなどのローテーターカフ)
  • 肩甲骨の動きをコントロールする(僧帽筋:そうぼうきん・前鋸筋:ぜんきょきん)

…などなど、非常に多くの筋肉が連携して動いているのが肩なんです。下図はChatGPTに肩の筋肉を描いてもらいました。

肩の筋肉 by ChatGPT

肩には多くの筋肉が連携しているので、どこか一部の筋肉が硬くなったり、動きが悪くなると、肩全体に痛みや動かしづらさが出やすいという特徴があります。


SLACK RAILでのプランクが効く理由

SLACK RAILの上に腕を乗せてプランクをすると、不安定な分、肩や肩甲骨まわりの深部の筋肉が“反射的に”動員され、自分では意識しづらい小さな筋肉にも「姿勢を保とう」とする働きが自然と生まれます。

その結果、肩まわりのインナーマッスル(特に肩甲帯周辺)が活性化されるのが特徴です。

こうした動きによって、次のような効果が期待されます:

  • 肩甲骨の安定性向上
  • 上腕骨と肩甲骨の位置関係の調整
  • 普段うまく使えていない筋肉の再教育

結果として、

  • 凝り固まった筋肉がじわっとゆるむ
  • 動きの悪い筋肉が目覚める
  • 肩甲骨の動きがスムーズになる

といった変化が起こりやすくなり、肩関節にかかるストレスが分散されて、肩の痛みの軽減につながるのではないかと思います。

肩を回す女性 by ChatGPT

SLACK RAILを使ったプランクのやり方

SLACK RAILは、ただの床よりもわずかに不安定なため、プランクをするだけでも肩・背中・お腹まわりの深層筋にじわっと効いてくるのが特徴です。

ここでは、実際に私が行っている「前腕を乗せるプランク」の方法をご紹介します。


やり方:前腕プランクの手順

  1. SLACK RAILを床に2本並べる**

    左右の前腕がしっかり乗るように、肩幅程度に配置します。

  2. 両前腕(肘から手首まで)をレールの上に置く

    肘の中心がレールの中心付近にくるようにします。

  3. つま先を立てて身体を一直線にキープ

    首からかかとまで一直線。お尻が上がりすぎないよう注意。

  4. 呼吸を止めずに20〜30秒キープ

    慣れてきたら時間を徐々に伸ばしてOK。

  5. 3セットから5セット繰り返す

    20秒 x 3セットぐらいから始めましょう。

SLACK RAILでプランク by ChatGPT

ポイント

  • 前腕の位置を微調整することで、肩の刺激ポイントが変わります
  • 背中や肩甲骨周辺に意識を向けると、自然と姿勢が整ってくる感覚があります
  • 目線はやや前方の床を見ると、首に力が入りにくくなります

⚠️ 注意点

  • 痛みが出る場合は無理をしないこと
  • 腰が反ったり、お尻が落ちたりしないようにフォームを意識
  • 肩がすくみやすい方は、肩甲骨を軽く内に寄せる意識を持つと安定します

無理に力を入れる必要はありません。わずかな揺れに“耐える”だけで、自然と効いてくる。これがSLACK RAILならではの、やさしくも深く効くセルフケアです。


Ubisla(ユビスラ)についても少しだけ

SLACK RAILと一緒に気になって購入したのが、Ubisla(ユビスラ)という、足指の間に挟むタイプのセルフケアアイテムです。

Ubisla(ユビスラ)

公式サイトによると、足指に挟むだけで足本来の力を引き出し、体幹の活性化や転倒予防、冷え性・むくみ対策にもつながるという、ちょっと不思議なトレーニングツール。

Ubisla(ユビスラ)挟むだけで体幹トレーニング

正直なところ、まだ明確な効果を実感できているわけではないのですが、足の指がじんわり広がる感じがとても気持ちよくて、ちょっとクセになります。

「普段、こんなに指が縮こまってたのか…」と、改めて気づかされます。素材は弾力のある発泡ゴムで、しっかりと足指の間に挟まってズレにくいのも安心ポイント。

お風呂あがりやストレッチのついでに挟んでおくだけでも、ちょっとしたリフレッシュタイムになります。

「これ1つで劇的に変わる」というよりは、体に意識を向けるきっかけとして、気軽に取り入れられるアイテムだと感じています。


まとめ:ちょっとした違和感に、ちょっとした習慣を

「そのうち治るだろう」と思っていた肩の違和感が、数ヶ月経ってもよくならなかったとき、何かひとつでも自分でできることがあればと思って試したのが、SLACK RAILでした。

結果的に、SLACK RAILを使ってプランクを取り入れただけで、肩の違和感は劇的に改善されました。何より、短時間でできるというのが、無理なく継続できた大きなポイントです。

一方で、Ubisla(ユビスラ)はまだ大きな変化を感じてはいませんが、足の指が広がる心地よさや、立ち方・バランスに気づくきっかけとしては、十分価値のあるアイテムだと感じています。

肩の違和感を何とか改善したい――

そんな方に、まずは“ちょっと試せる道具”としてのセルフケアツールをおすすめしたいです。

Post Date:2025年5月24日 

筋膜リリースで肩コリ・腰痛を解消!MYTREX REBIVE MINI XS2の効果的な使い方

MYTREX REVIVE MINI XS 2

最近、「肩がコル」「背中がガチガチ」「長時間座っていると腰がツラい」と感じていませんか? デスクワークやスマホ操作が当たり前になった今、こうした不調に悩む人がとても増えています。

これらの不調の多くは、単なる疲れではなく、筋膜の癒着や筋肉の深いコリ(=トリガーポイント)が原因かもしれません。

これまで、セルフケアにランブルローラー(フォームローラー)やビースティーボール(マッサージボール)を取り入れてきました。ガチガチに固まった深層のコリにはやっぱり“刺さる”道具が最高です。

実際、筋膜の癒着を解消する「筋膜リリース」や、筋肉の緊張点に働きかける「トリガーポイント療法」は、慢性痛の軽減や柔軟性の向上に有効であることがわかってきています。

ビースティーボールは浴槽内で使っていますが、お風呂じゃないと滑らず、“面で広くほぐす”ような動きがしづらいのが難点です。また、「手が届かずトリガーポイントをうまく狙えない…」「場所によっては、力を込めることができない」と不便さもあります。

そこで、日々のケアにプラスしたのが、パーカッシブ療法(振動刺激)を取り入れた『MYTREX REBIVE MINI XS 2』というコンパクトなマッサージガン。小型ながらしっかり振動し、角度の調整も自由自在で簡単に扱えます。

振動刺激は筋膜や筋肉の血流を促進し、可動域の改善や慢性的なこわばりの軽減にもつながるとされており、ガチガチの体がスッと軽くなる感覚が得られます。


肩コリ・腰のだるさは “筋膜” と “トリガーポイント” が原因かも?

「肩がこる」「背中が張る」「腰がだるい」──こうした慢性的な不調の原因は、単なる“筋肉疲労”ではないかもしれません。 最近では、筋膜の癒着トリガーポイントと呼ばれる筋肉のしこりが、こうした不調の根本原因として注目されています。

MYTREX REVIVE MINI XS 2:「筋膜」と「トリガーポイント」が原因かも

筋膜とは?──筋肉を包む“ウェットスーツ”のような存在

筋膜(きんまく)は、筋肉を包む薄い結合組織で、体全体に張り巡らされている“ボディスーツ”のような存在です。 筋肉だけでなく、骨・内臓・神経・血管など、あらゆる組織を包み込み、それぞれの位置を適正に保ち、動きがスムーズになるよう支えています。

よく言われる例えとして、鶏肉についている半透明の膜を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。


筋膜が硬くなると、どうなる?

筋膜は本来しなやかですが、以下のような要因で“ねじれ”や“癒着”を起こしやすくなります:

  • 長時間の同じ姿勢(デスクワークなど)
  • 運動不足やストレス
  • 怪我や過度な使いすぎ

筋膜が癒着すると、筋肉の動きが悪くなり、血流や神経の働きも妨げられます。
その結果、以下のような不調が現れることがあります:

  • 肩こり、腰痛、背中のハリなどの慢性痛
  • 筋肉の柔軟性の低下、関節の可動域の制限
  • 血行不良、疲労の蓄積、姿勢の乱れ

筋膜リリースとは?──筋膜の癒着を“解放”するセルフケア

筋膜リリースは、硬くなったり癒着した筋膜に対して、 圧迫・摩擦・ストレッチなどの刺激を与えることで、筋膜を元の滑らかで柔軟な状態に戻すアプローチです。

このリリースにより、以下のような効果が期待できます:

  • 動きやすさの改善(筋肉・関節がスムーズに動く)
  • 痛みの軽減
  • 血行促進・疲労回復
  • 姿勢バランスの改善

トリガーポイントとは?──不調を引き起こす“コリの芯”

トリガーポイントとは、筋肉の中にできる過度な緊張状態(しこり)のこと。
押すとズーンと響いたり、離れた部位に痛みを飛ばす「関連痛」を引き起こすのが特徴です。

例:
  • 肩のトリガーポイント → 首や腕の痛みに波及
  • お尻のトリガーポイント → 腰や脚のだるさにつながる

日常的な動作や姿勢がつらくなる原因が、意外な場所の“コリの芯”に潜んでいることも多いのです。


なぜ今、筋膜リリースとトリガーポイント療法が注目されているのか?

この2つのケア法は、アスリートや理学療法の現場でも広く活用され、研究も進んでいます。
次のようなメリットが科学的にも確認されつつあります:

  • 柔軟性の向上、可動域の拡大
  • 慢性的なコリや痛みの緩和
  • リラクゼーション効果、血流促進

こうしたケアは、正しい知識と、体に合った道具を使えば、自宅でも十分に行うことができます。


MYTREX REBIVE MINI XS 2の特徴──“整体師の手”を持ち歩ける感覚

「ピンポイントで狙いたい」「広くゆるめたい」「強すぎず、でも深く届いてほしい」──
セルフケアの悩みは、人によっても部位によっても違うもの。

そんなニーズに応えるように進化したのが、第2世代のハンディガン『MYTREX REBIVE MINI XS 2』です。


30通りの刺激を実現するマルチ調整機能

このモデル最大の特長は、振動の“速さ”と“深さ”の組み合わせで30通りの刺激が選べることです。

  • 速さ(振動スピード):5段階で調整可能(例:やさしいほぐし〜深部刺激まで対応)
    MYTREX REVIVE MINI XS 2:速さ(振動スピード)
  • 深さ(ストローク幅):2mm〜7mmの6段階で可変
    MYTREX REVIVE MINI XS 2:深さ(ストローク幅)
  • 手圧変動テクノロジー:押し当てる力に応じて自動で深さが変化

まるでプロの整体師が“押し加減”を変えながら施術してくれているような感覚。 筋膜リリースだけでなく、トリガーポイントにも深く届きやすいのが魅力です。


小型・軽量なのにパワフル。どこでも使いやすい設計

手のひらサイズのコンパクトボディながら、しっかり振動が伝わるのもポイント。

  • 軽量設計で、女性でも片手で扱いやすい
  • 長時間の使用でも疲れにくく、出張や旅行にも持ち運びしやすい

私は肩甲骨の内側や腰の奥など、手が届きにくくフォームローラーでは当てにくい部位にもこれ1台でアプローチしています。


静音&コードレスで、時間・場所を選ばない

リビングでテレビを見ながら、ベッドで寝る前の5分間、あるいは仕事中の休憩にも。
静音設計で家族の迷惑にならず、充電式なのでコードも不要。思い立った時にすぐ使えるのが意外と大きなメリットです。


各アタッチメントの活用法──筋膜リリースとトリガーポイントへのアプローチ

MYTREX REBIVE MINI XS 2には、目的や部位に応じて使い分けられるアタッチメントが複数付属しています。
それぞれの特徴と、筋膜リリースおよびトリガーポイント療法での活用方法を見ていきましょう。


1. 球形アタッチメント(BALL HEAD)

MYTREX REVIVE MINI XS 2:球形アタッチメント

最も汎用性が高く、柔らかめの刺激で広い範囲に使えるスタンダードタイプです。

  • おすすめ部位:背中、太もも(前・裏・外側)、お尻、ふくらはぎなどの広い筋肉群
  • 筋膜リリース用途:面積の広い筋肉の表層を滑らせるように動かし、全体的な筋膜の柔軟性を促進
  • トリガーポイント用途:面全体にやさしく当ててから、圧痛点まわりを軽くほぐす“前準備”に適している

初心者や初めての部位には、まずこのアタッチメントからスタートするのが安心です。


2. 平形アタッチメント(FLAT HEAD)

MYTREX REVIVE MINI XS 2:平形アタッチメント

平らな接地面で、均一な圧をかけたい時に便利な万能タイプ。

  • おすすめ部位:太もも、背中、二の腕、ふくらはぎなど
  • 筋膜リリース用途:球形と同様に広範囲に使用できますが、よりパワフルでしっかり圧をかけたいときにおすすめ
  • トリガーポイント用途:筋肉の厚い部位で“軽く押し込むように”して使うと、深部までアプローチしやすい

ウォームアップやクールダウン、日々のリラクゼーションにも使いやすい形状です。


3. 円柱形アタッチメント(BULLET HEAD)

MYTREX REVIVE MINI XS 2:円柱形アタッチメント

先端が細く、振動が一点に集中するため、ピンポイントの刺激が可能です。

  • おすすめ部位:足裏、手のひら、肩甲骨のキワ、関節周り、臀部の深層部など
  • 筋膜リリース用途:筋膜の癒着が起こりやすい小さな部位、足底筋膜などに
  • トリガーポイント用途:ズーンと響く「しこり」や硬結に対して、慎重に短時間でアプローチ

※骨に当たらないように要注意。特に強い刺激のため、1か所に長く当てないようにしましょう。


4. U字形アタッチメント(FORK HEAD)

MYTREX REVIVE MINI XS 2:U字形アタッチメント

二股に分かれた形状で、骨の両側を挟むように使えるアタッチメントです。

  • おすすめ部位:背骨の両脇、首の付け根、アキレス腱の周辺など
  • 筋膜リリース用途:筋線維や筋膜が明確な走行をしている部位に沿って、リズムよく滑らせるように使用します
  • トリガーポイント用途:背骨沿いなどに並ぶ小さな圧痛点に対し、骨を避けながら軽く刺激するのに適している

「骨に当てないように沿わせる」構造が、セルフケアにおいて非常にありがたい設計です。


5. スカルプ用アタッチメント(SCALP HEAD)

MYTREX REVIVE MINI XS 2:スカルプ用アタッチメント

頭皮の血流促進やリラクゼーション用に設計されたアタッチメント。平形ヘッドに装着して使用します。

  • おすすめ部位:頭全体(側頭部、後頭部、頭頂部)
  • その他の効果:眼精疲労、頭の重だるさのケア、顔まわりのリフト感アップなどに活用

「頭皮も筋膜の一部」と考えれば、緊張をゆるめるという点で間接的な筋膜ケアとも言えますが、用途はやや特殊です。


スピード&ストロークの使い分けガイド

MYTREX REBIVE MINI XS 2は、5段階のスピード設定2〜7mmの可変ストローク幅(6段階)に対応しており、 筋膜リリースからトリガーポイント療法、リラクゼーションまで幅広くカバーできます。

以下は、目的別におすすめの設定・アタッチメント・使用部位をまとめた一覧です。

目的別アタッチメント
用途 スピード(レベル) ストローク幅(mm) おすすめアタッチメント 代表的な使用部位
筋膜リリース(表層・広範囲) レベル1〜2(低速) 2〜4mm(浅め) 球形・平形 太もも(前・外)、背中(広背筋)、ふくらはぎ、お尻(表層)
筋膜リリース(深層・重点部位) レベル2〜3(中速) 4〜6mm(中程度) 平形・U字型 お尻(深部)、肩甲骨まわり、ハムストリング、首の付け根
トリガーポイントアプローチ レベル4〜5(高速) 6〜7mm(深め) 円柱形 お尻の奥、足裏、手のひら、肩・腰の“しこり”ポイント
リラクゼーション/クールダウン レベル1(超低速) 2〜3mm(浅め) 球形・平形・スカルプ用 全身(広範囲)、腕、ふくらはぎ、頭皮(スカルプ用)

💡 使い分けのコツと注意点

  • 初めての部位や敏感な箇所は、低速・浅め・球形からスタート
  • 筋膜リリースは“広く流す”、トリガーポイントは“短く深く押す”が基本の考え方
  • 骨や神経の近くは避ける(特に円柱形は注意)
  • 1か所につき30秒〜1分程度を目安に。痛みがある場合はすぐに中止

📌 こんなときどうする?Q&A的な補足(必要に応じて追記できます)

  • 「どのアタッチメントが一番効く?」 → 筋膜リリースなら球形 or 平形。ピンポイントなら円柱形。
  • 「全部試す必要ある?」 → まずは2〜3種類でOK。体感に合わせて増やしていくのが◎
  • 「痛いのが効いてる証拠?」 → 必ずしもそうではありません。「心地よい強さ」が最も効果的です。

私のセルフケアルーティン ── 3ステップで無理なく続くセルフケア

セルフケアは“継続”が何より大切。でも、がんばりすぎると逆に続かなくなってしまいます。

そこで私が取り入れているのが、「リラックスしながらできる」「お風呂のついでにできる」「ストレッチと組み合わせる」という、無理のない3ステップケアです。


① ソファーでリラックスしながらMYTREX

まずは、1日の終わりにソファーに座ってリラックスしながら、MYTREX REBIVE MINI XS 2を使用します。 設定はストローク7(最大)、スピード1(最低)。 ゆっくりした振動が心地よく、体を“ゆるめる”準備にぴったりです。

特に使うのは:
  • 肩まわり(僧帽筋や肩甲骨の周囲)
  • 胸(大胸筋まわり)
  • 腰の両脇
  • 太ももやお尻(長時間座った日の疲れに)

ポイントは「頑張って“ほぐそう”としない」こと。リラックスしながら、振動を感じるだけでも十分です。


② お風呂でビースティーボール

湯船につかりながら、ビースティーボールでのケアも欠かせません。
水の浮力と温熱効果で筋肉がゆるみやすく、特に頭皮や首筋には効果的です。

  • 頭皮のリフトアップや眼精疲労のケアに
  • 首の後ろ〜うなじにかけては「前傾姿勢の巻き肩リセット」に

ビースティーボールは滑りやすいお湯の中で使うと、強い刺激でも痛みが和らぐのが特徴。
「痛気持ちいい」を楽しむには最適な環境です。


③ 風呂上がりのストレッチ+ランブルローラー

仕上げは、風呂上がりのストレッチタイムにランブルローラーを使います。
温まった体は柔らかく、筋膜リリースに最適なタイミング。特に次の部位に重点を置いています:

  • 背中(脊柱起立筋まわり)
  • お尻(中臀筋・大臀筋)
  • ふくらはぎ(下腿三頭筋)

体重をかけてグリグリと転がすのは少し痛いけれど、その分スッキリ感は段違い。このステップで1日を締めくくると、翌朝の“だるさ”や“重さ”がぐっと軽くなるのを感じます。


💡 無理なく続けるコツ

3つ全部やらなくてもOK。 「今日はMYTREXだけ」「ビースティーで頭皮だけ」といったライトなケアでも、“何もしない日を作らない”ことが習慣化の鍵です。


まとめ ── MYTREX REBIVE MINI XS 2はこんな人におすすめ

肩こり、背中のハリ、腰のだるさ……
毎日のちょっとした不調の多くは、筋膜の癒着やトリガーポイントといった“体の奥のこり”が関係しています。

そんな不調に、自分の手で手軽にアプローチできるのがMYTREX REBIVE MINI XS 2
振動の速さと深さを細かく調整できるので、「ちょっとほぐしたい日」から「がっつり解きほぐしたい日」まで対応可能です。

私自身、フォームローラーやビースティーボールと併用しながら、
その日の体調やライフスタイルに合わせて使い分けることで、セルフケアの習慣化がしやすくなりました。


こんな方におすすめです:

  • デスクワークやスマホで慢性的な肩こりや腰の不調を感じている人
  • フォームローラーでは届かない深部のコリをどうにかしたい人
  • できれば家で・手軽に・すぐに使えるセルフケアツールが欲しい人
  • ビースティーボールやランブルローラーを使っていて、併用して効果を高めたい

“自分の体に、自分で手をかけてあげる”。
MYTREX REBIVE MINI XS 2は、それを手軽に、心地よく実現してくれるツールです。

あなたも今日から、ガチガチの体をゆるめる習慣、はじめてみませんか?

Post Date:2025年5月11日 

ウルトラセブンとリズムボックス、そしてYMO

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」に登場したリズムボックス

不朽の名作『ウルトラセブン』のあるエピソードで使われていた音楽機材が、テクノ音楽の礎を築いたYMOへと繋がる、ちょっとマニアックなお話しです。

『ウルトラセブン』第37話「盗まれたウルトラアイ」というエピソードで、マゼラン星への怪電波の発信源となっていたのが、なんと、バンドが生演奏する中、若者たちが踊るステージに置かれていた「リズムボックス」だったんです。

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」に登場したリズムボックス

1968年、放送当時にゴーゴークラブのような場所でドラムの代わりにリズムボックスが使われていたのかは想像の域を出ませんが、若者が熱狂するツイストのようなダンスミュージックに使われる、シンプルでアップテンポなリズムは、当時の大人たちには「単調なリズム」と映ったかもしれません。

一方で、リズムボックスの電子音で奏でられる規則正しいリズムは、近未来的な響きとして捉えられた可能性もあります。実際にテクノミュージックは70年代に開花します。

そして、繰り返される単調なリズムが、同じメッセージを何度も送るモールス信号のように聞こえたのではないか、ということです。実際、マゼラン星人のマヤは、故郷に「迎えはまだか」という短い通信を繰り返し送っていました。

さらに興味深いのは、地球防衛軍極東基地でリズムボックスのカバーが外されると、中にはテープが回っていて、テープ再生型(テープループ)のリズムボックス?でした。メロトロンのリズムボックス版⁈

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」に登場したリズムボックス

もしかしてテープループのリズムボックスってあったの?と、調べてみると、1949年に Chamberlin ‘Rhythmate’というテープに録音されているドラム音がループして再生されるというテープループ式のドラムマシンが発売されていたのを知りました。こちらがメロトロンの先祖でした、、。

60年代後半のリズムボックスは半導体で電子音を発生させるものでしたが、テープというアナログな仕組の方が、より機械的な印象を与えたのかもしれません。

にしても、恐るべしウルトラセブンです。

特撮作品に登場した「リズムボックス」という当時の新しい音楽技術への視点、そして繰り返される電子リズムという描写は、後にコンピューターと音楽を融合したYMOのような音楽が世界を席巻する未来を予見していたのではないかと勘繰ってしまいます。


1960年代後半に進化したリズムボックス

ウルトラセブンの「盗まれたウルトラアイ」が放送されたのは1968年6月16日です。

ウルトラセブン 第37話「盗まれたウルトラアイ」

1960代後半には、ACE Tone (エース電子工業) シリーズ、京王技術研究所 Donca Matic / Mini Pops シリーズなど、60年代後半には多くの名機と呼ばれるリズムボックスが発売されています。

「盗まれたウルトラアイ」が放送された1968年当時に発売されていたリズムボックスについて確認してみました。


ACE Tone シリーズ

ACE Tone Rhythm Ace FR-1 / FR-3は、アナログ方式のプリセットリズムマシンで、「電子化リズムマシンの原点」の一つとされています。

エース電子工業の創業者、梯郁太郎(かけはし いくたろう)氏は、エース電子工業を離れ、1972年にローランドを創業し、ACE Toneの技術やデザインを継承したTR-33 / 55 / 77 を発売します。これが後の名機TR-808(通称 ヤオヤ)に繋がっていきます。

  • Rhythm Ace FR-1(1967)

    FR-1は16種類のプリセットリズムパターンを搭載しており、プリセットを組み合わせることが可能です。また、FR-1はハモンドオルガンオプションとして採用されていたともあります。当時はオルガンにリズムボックスが搭載されていたんですね。エレクトーンみたいです。

  • Rhythm Ace FR-3(1967)

    8種類の基本リズムパターンの他に、2ビートと4ビートのリズムに対して、それぞれ6種類ずつのバリエーションが用意されていました。


Donca Matic / Mini Pops シリーズ

京王技術研究所は、1986年に社名がKROGとなりますが、1963年に発売した「ドンカマチック DA-20」は、国産初のリズムマシン市販機です。

Donca Matic DA-20
【引用】「ドンカマチック」が未来技術遺産に登録! | KORG

国産初となる円盤回転式電気自動演奏装置で、日本におけるリズム・マシン開発の出発点となった重要な機器として評価され、2020年に国立科学博物館が制定する未来技術遺産に登録されました。

  • Donca Matic DA-20(1963)

    回転する円盤にある接点が触れることによって真空管を使用したアナログ回路でリズム音が生成され、円盤の回転スピードを変えることでテンポが調整できるという機械的な仕組みでした。

    25種類のプリセットリズムパターンを搭載し、本体のフロントパネルにはミニ鍵盤のようなスイッチがあり、個別の音色を手動で鳴らすことも可能だったとあります。

  • Donca Matic DE-20(1966)

    Donca Matic DE-20になって機械式回転円盤から、トランジスタ回路を使用した電子式に変更されました。また、リズム音の生成もアナログ回路ですが、真空管からトランジスタに変更になっています。

  • Donca Matic DE-11

    DE-20の廉価版とありますが、詳細は不明です。動画で確認することができます。

  • Mini Pops 5 / 7(1966)

    Mini Popsシリーズは、より広範にトランジスタ技術を適用した、次の世代のリズムマシンとして位置づけられていて、トランジスタ式リズムマシンの重要なモデルと言われています。

  • Mini Pops 3 / 20S(1967)

    かなり洗練されているリズムボックスで20SのSはステレオを意味するとWikipediaには掲載されていますが、詳細は不明です。


ドンカマとは?

マルチトラックレコーディングを行う際のガイドリズムのことを、いまでも「ドンカマ」と言います。これは、かつてレコーディングスタジオに Donca Matic(ドンカマチック)が備品として置かれていた時期があり、その略称である「ドンカマ」がガイド音を指す言葉として広まったと言われています。

「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY」のインタビューの中で細野晴臣氏も下記のように言及しています。

「このツアーのときのクリックはドンカマみたいな音が鳴っているだけで、今みたいにバックトラックが鳴っているわけではないから、それに合わせるわけにはいかない。一番肝心だったのは(高橋)幸宏のドラムなので、幸宏のグルーヴに合わせてシンセベースを弾いていたんです」

【引用】YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY - ロングインタビュー

と、「ドンカマみたいな音」という言葉を用いて、ライブのときにタイミングを合わせるためのガイド音を「ドンカマ」表現しています。

ちなみに「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY」は、アルファミュージック設立55周年を記念して、ライヴ・レコーディングが行われた4都市5公演の全貌を伝える5CD+1BDのライヴ・ボックス・セットです。

Blu-Rayのライブ映像は、THE GREEK THEATREとHURRAHの映像を最新の技術でアップコンバート、サウンドも新たにミックスとリマスタリングが施されています。

ドラムもベースの音も一つ一つの音の粒がたっていて、とても1979年の演奏とは思えないクォリティです。それにしても細野さんのシンセベースの手弾きの演奏には天晴れです。

YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY

アルファミュージックのYouTubeチャンネルでは、このBOX SETに収録されている THE GREEK THEATREでの「RYDEEN」の映像が公開されています。

CDで聴く音楽もいいものです。

YMO LIVE AT THE GREEK THEATRE 4/8/1979

世界初の商用リズムボックス Wurlitzer Sideman

1959年に発売された Wurlitzer Sideman(ウーリッツァー・サイドマン)が世界初の商用リズムボックスと言われています。

真空管と電磁式回転ディスクを用いた機械式のリズム生成機です。ボタンを押すことで手動で演奏することも可能です。

日本のコルグ創業者である加藤氏がドンカマチック開発の着想を得る際、クラブで使われていたSidemanに触発されたというエピソードがWikipediaに記載されています。実際にSidemanの動画を見ると、Donca Matic DA-20がWurlitzer Sidemanを強く意識して作られたことがよく分かります。


テープループのドラムマシン Chamberlin Rhythmate(チャンバリン・リズメイト)

世界初のリズムボックスより10年前にハリー・チャンバリン(Harry Chamberlin)によってテープ再生式(テープループ)の「世界初のドラムマシン」であるリズメイト(Chamberlin Rhythmate)が製造されています。

1インチ幅の磁気テープループに記録された、本物のアコースティックドラムキットやパーカッション(ボンゴ、クラベス、カスタネットなど)の演奏パターン(サンプル)を再生することでサウンドを生成します。サンプリング(PCM)音源を搭載したドラムマシンLinn Drum の大先輩です。


YMOでみるリズムボックス

1980年に発売されたローランド TR-808は、ドンカマチックよりも1年早い2019年に「音楽シーンに大きな影響を与えたリズムマシン」として国立科学博物館の「重要科学技術史資料」(通称 未来技術遺産)に登録されています。

Yellow Magic Orchestra もアルバム『BGM』(1981年)でTR-808を使っています。アルバムに収録されている「1000 KNIVES(千のナイフ)」 は、坂本龍一のファーストソロアルバムのセルフカバーで、「YMO 1979 TRANS ATLANTIC TOUR LIVE ANTHOLOGY」でも演奏されいる、とてもグルービーな一曲です。必ずテーマに戻るという構成はJazzのようでもあります。

しかし、このBGMバージョンではTR-808のリズムが前面に押し出され、ヤオヤ(TR-808の通称)のキック音とクラップによって、より機械的で乾いたアレンジとなっているのが特徴です。


Nothing has to Change(何も変わらないこと)

今回のブログでは、ウルトラセブンに登場した謎のリズムボックスから始まり、初期の国産リズムマシン、そして世界の最先端を走ったTR-808やChamberlin Rhythmateに至るまで、リズムマシンの歴史を辿ってきました。

ウルトラセブン「盗まれたウルトラアイ」のエピソードで描かれた、あの単調でありながらも近未来的なリズムボックス。そして、初期のリズムボックスにおけるテクノロジーの限界からくる「シンプルに、決まったことを繰り返す」という制約こそが、リズムボックスの本質となり、その後の技術的な挑戦へと繋がっていきました。

ウルトラセブンは、北米版ブルーレイで安価に高画質で楽しむことができます。

日本のテクノロジーである Donca Matic DA-20 が示したリズムボックスの本質と挑戦は、時代を超えて脈々と受け継がれています。

少し前に『メトロノームじゃ物足りない!アップライトベース練習に最適なリズムマシンはこれだ!(おすすめ3選)』というタイトルで、B-205の購入理由について「スピーカーで音が鳴らせてシンプル操作」と書いていましたが、もしかしたら、大人になってウルトラセブンに興味をもつのも、昔のリズムボックスに惹かれるのもベースに nothing has to change という思想に基づいて判断していたのかもしれません。

テクノロジーがどれだけ進化しようとも、根源的なリズムの力、そしてシンプルな繰り返しの中に宿る魅力は不変である。音楽の歴史を紐解く中で、そんな普遍的な本質を見出す面白さを改めて感じることができました。

マニアックすぎる書籍 Rhythm Machines

Don Camatic CE-11の動画の最初に紹介されている書籍『Rhythm Machines: The rise and fall of the presets』は、1960年代後半から1980年代初頭にかけて登場したプリセット式リズムマシン(ドラムマシン)の歴史を詳細に記録したものです。Ace Tone、Eko、Elka、Farfisa、Gulbransen、Kay、Kawai、Korg (Keio)、Maestro、Seeburg、Roland、Yamahaなど、主要メーカーからマイナーなメーカーまで、300近い機種を網羅し、カラー写真とモノクロ写真を含む200ページにわたる詳細な情報が掲載されています。

象と散歩:人気の投稿(過去7日間)