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Post Date:2009年7月1日 

Citizen Generated Media

Twitter革命では、イランにおけるデモ活動の内部情報伝達手段としてのインターネットの役割を記載しましたが、
マイケル・ジャクソン死去でAIMやTwitterダウン ネットに大きな影響

2009年06月26日 13時53分 更新
マイケル・ジャクソン死去のニュースを受け、インターネットのトラフィックが急増してAIMやTwitter、ニュースサイトがダウンした。

人気歌手マイケル・ジャクソンさんの死はインターネットでも注目の話題になり、複数のネットサービスをダウンさせるなど大きな影響をもたらした。

6月25日、ジャクソンさんが病院に救急搬送され、亡くなったニュースを受け、ニュースサイトやネットサービスにトラフィックが殺到した。AOLは、同社のインスタントメッセージングサービス「AOL Instant Messenger(AIM)」が、トラフィック殺到で約40分間ダウンしたことを明らかにした。

このほかにも、Twitter、ジャクソンさんの死を最初に報じた芸能ニュースサイトTMZ、Google News、LA Times、ABCなどのサイトも一時的にアクセスできなくなったり、表示が遅くなったりしたと報じられている。

ソーシャルニュースサイトDiggでは、ジャクソンさんの死亡を伝える記事が1万7000を超える「digg(投票)」を獲得し、digg数は1位となっている。このニュースに関連するブログも多数投稿されており、ブログ検索Technoratiで「Michael Jackson death」で検索すると9000件以上のブログ投稿が見つかる。

オンライン百科事典Wikipedia(英語版)では、25日からマイケル・ジャクソンさんのページが数分おきに書き換えられる状態が続いた。このため、運営側は26日にこのページを管理者しか編集できない「保護」モードに変更した。

人気SNSのFacebookのジャクソンさんのページには、多数のファンが追悼のコメントを書き込んでいる。

【引用:IT media News】
と、人々はニュースサイトを閲覧するだけではなく、インスタントメッセンジャーやTwitterでマイケル・ジャクソンの死を悼む自分の想いを書き、誰ともなく共感を求めているようです。

今回のイランのデモとマイケル・ジャクソンの死は、Twitterがコミュニケーション手段として大きな役割を担っていることを知らしめたのではないでしょうか。

情報発信手段としてのFlickrとYouTube

ブログ黎明期にも米英侵攻についてイラクから綴る日記が大きな話題となり、ブログが世の中に浸透していきました。今回、イランでも情勢を伝えようとより情報の伝搬力が高いFacebookMySpaceなどのSNSが利用されています。しかし、今回の特徴は、何よりも写真投稿サイトのflickrや動画投稿サイトのYou Tubeに多くのコンテンツがアップされていることではないでしょうか。報道規制が敷かれ外国人ジャーナリストが拘束、国外追放されている中、反大統領派の市民が携帯電話を片手にデモに参加し、イランの現在進行形の瞬間を世界中に映像として配信しています。

マーケティングの世界では Consumer Generated Media と呼ばれる「消費者の声」が重視されてきていますが、報道でも Citizen Generated Media という「市民の声」が果たす役割が大きくなるのかもしれません。

日本では、市民記者、市民メディアを目指したオーマイニュースが今春に閉鎖されました。日本で成功しなかった理由は幾つかあるのでしょうが、flickrやYou Tubeにイランからアップされている写真や動画は、記事(ニュース)ではありません。しかし、そのメッセージは世界中の人に届き、今、何が起きているかを私たちは知ることができます。「We hear you.」というコメントを見ると Citizen Generated Media の役割を感じることができます。

※flickrやYouTubeで『iran election』, 『riots in iran』といったキーワードで検索すると多くの画像や動画が検索できますが、写真や動画には暴力的表現が含まれています。

増殖

FlickrやYouTubeにアップされたコンテンツは、複製、そして加工され増殖していきます。その広がり方は、鈴木光司氏の「リング」、「らせん」、「ループ」に描かれた世界を想起させます。コピー可能であることが増殖の速度を早めます。但し、複写、加工されたものがオリジナルを正確に反映しているかは定かではありません。

集合知の形成

6月20日にテヘランで大規模なデモがあり、1人の女性が凶弾に倒れました。YouTubeに投稿された動画はかなりショッキングなものでした。
【イラン騒乱】ネットに少女の死亡映像 民兵が銃撃か

2009.6.22 09:25

銃撃を受けて倒れるネダさん。21日付のイスラエル紙イディオト・アハロノトが動画投稿サイト「ユーチューブ」の映像として掲載した(共同)

イラン大統領選の結果をめぐる抗議行動で、16歳の少女が民兵の銃撃で死亡したとされる映像がインターネット上で公開され、当局による弾圧の象徴として大きな反響を呼んでいる。米CNNテレビも21日、この映像をトップ級ニュースとして報じた。

CNNがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手「ツイッター」上の情報として伝えたところによると、女性の名は「ネダ」で16歳。テヘランでデモを見ていた際、バシジ(強硬派の民兵組織)に胸部を撃たれたとされるが、事実関係は確認されていない。

動画投稿サイト「ユーチューブ」の映像によると、ジーンズと白いスニーカーをはいた女性が路上にあおむけに倒れ、2、3人の男性が胸部を押さえるなどして介抱。しかし女性は目を大きく見開いたまま動かず、吐血する様子が写っている。携帯電話で撮影されたとみられる。(共同)

【引用:産経ニュース】
後に、年齢は26歳であり、本名は、Neda Agha-Soltan さんと判明していきます。そして彼女に関連する情報が次々とアップされていきます。CNNやTimeにも「Who was Neda?」という記事が掲載されていますが、Wikipedia(ウィキペディア)には、「Neda Agha-Soltan」、「Death of Neda Agha-Soltan」として、様々なリファレンスから集められた情報が集約されています。短時間で情報が収集され、再編されていく様相は、ネットにおける集合知の形成を垣間見ることができました。


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「from Tehran」は、「ソーシャルメディア」「モバイル」「動画」といった今後のネットの方向性をも示唆しているのではないかと思います。
Post Date:2009年6月20日 

Twitter革命

今週は、ニュースや新聞で『ツィッター』といった言葉が多く綴られていました。下記は、ニュースサイトからの引用ですが、Twitterがイランで情報伝達手段として使われていることから米国務省がTwitterのメンテナンス時間をイランの深夜にするように要請したという内容です。その後、Twitter側から要請について否定するコメントがありましたが、米国務長官のヒラリー・クリントン氏の「Twitterはイラン国民にとって重要」というコメントもあったりします。

日本では、まだまだ先進的なネット利用者にしか利用されていないTwitterですが、一般紙などにも固有名詞が掲載されるようになると認知が拡大し、携帯を媒体とした情報伝達ツールとして利用者が増加していくのではないかと思います。

Twitterとは、What are you doing ? (いまなにしている?)を投稿していくサービスですが、何のことやらという方は、Twitterの紹介映像を参照してみてください。
イランのミニブログ、米が中断延期要請 当局への抗議を支援?

米国務省高官は16日、イランの大統領選を巡る抗議デモの参加者らが情報交換の手段として利用しているミニブログ「ツイッター」に、サーバー増強のためのサービス中断を遅らせるよう要請していたことを明らかにした。改革派ムサビ元首相の支持者による抗議活動への事実上の間接支援とも受け取られかねず、波紋を呼びそうだ。

ツイッターは登録者同士が短いメッセージを投稿し合うサービス。イランでは当局による情報統制が強まる中、改革派を支持する若者らがデモ鎮圧の映像を投稿したり、集会の情報を連絡し合ったりするのに活用している。同高官によれば「イランで重要な通信手段になっていることをツイッター側に伝えた」という。

ツイッターにサーバーを提供しているNTTアメリカによると、当初はイラン時間の16日昼にサービス中断を予定していたが、17日未明に延期して1時間程度、作業をした。中断予定を発表後、イラン在住とみられるツイッターのユーザーから延期を求める声が殺到したためという。(ワシントン支局)(17日 19:25)

【日経ネットから引用】
イラン抗議活動「ツイッター」で連携 米政府も「支援」

2009年6月18日9時21分
【ワシントン=望月洋嗣】イラン大統領選をめぐる抗議活動の参加者らが「ツイッター」と呼ばれるウェブ上のコミュニケーションサービスを使って連絡をとり合っていたことが、米メディアなどで話題になっている。規制から漏れた数少ない通信手段として若者らが活用したようだ。

米国務省のケリー報道官は16日、米政府もツイッターでのやりとりを通じて投票後の混乱を見守っていたことを明かし、「新たな社会メディアの力を自覚した」と語った。米政府は、抗議活動参加者がイランの日中に連絡をとり続けられるよう、ツイッターの運営会社が16日に予定していたメンテナンス作業の時間をずらすよう要請。会社側も応じたという。

ツイッターは最大140字のメッセージを書き込んでやりとりできるサービス。あらかじめ決めた人々との間で連絡をとり合ったり、共通の興味を持つ不特定多数の人と情報交換したりできる。手軽な情報ツールとして人気を呼び、オバマ米大統領が利用していることでも知られる。

ロイター通信によると、イラン当局は投票日から、携帯メールや特定のウェブサイトを規制。携帯電話もつながりにくい状態が続いた。ところがツイッターは通常通り使えたため、ムサビ元首相を支持する若者らが「デモは5時から」「車は使うな」などと連絡を取り合って抗議活動を組織したという。

【asahi.comから引用】
Twitterの話題性を検索できる「CrowdEye

2009年6月18日に「Twitter」で何が話題になっているかが分かる検索エンジン「CrowdEye」のβ版がリリースされました。「ブログ・リサーチの活用方法」でブログ検索については紹介しましたが、リアルタイムな話題性を検索できると意味では面白いサービスです。下記は、CrowdEyeで「iran election」を表示した内容になります。左側に時系列での投稿数とタグ・クラウド、右側は、上部(Popular Links:)に関連リンクが表示され、下部(Tweets:)にTwitterの投稿内容が表示されます。



Twitterの利用者数

Tech Crunchに「世界に広がるTwitter、利用者数ついに1900万人に」と記事が掲載されています。下図を見ると2009年2月から急激に利用者が増加していることがわかります。
Twitterの世界制覇へのペースが乱れない。本日(米国時間4/24)朝、comScoreが2009年3月期におけるアクセス統計データを発表した。このデータによれば、Twitter.comへの世界中からの訪問者数は、3月1ヵ月で980万から1910万へと95%の増加を示した。米国内からの訪問者数が930万であることに対応して、世界レベルでも大幅増となっている。

【Tech Crunch 2009年4月25 から引用】
サービスを拡大するTwitterですが、そのビジネスモデルは不明確です。設立者の1人であるEvan Williams氏は、過去にBloggerをGoogleに売却しているので、Twitterもビジネスモデルが定まらなかったとしても、十分に成長させてから売却ということも視野にあるのかもしれません。
Post Date:2009年6月17日 

Google Analytics vs Yahoo!アクセス解析

2009年5月26日から一般にも公開されたYahoo!アクセス解析を導入してみました。アクセス解析ツールとしては、現在使用しているGoogle Analyticsで何ら問題はないのですが、新しいものがでると取りあえず試してみたくなります。Yahoo!アクセス解析は、Yahoo! JAPAN IDを保有していれば簡単に利用を開始することができます。

※ BloggerへYahoo!アクセス解析を導入する場合の注意点
「レイアウト」のHTML編集でテンプレートを編集すればよいのですが、登録時に取得した解析用コードをコピペしてもエラーが出力され保存できません。下記の赤字部分、&js&jsに書き換える必要があります。(青色999の部位は個々に付与される識別子)

【修正前】
<noscript>
<div><img src="http://by.analytics.yahoo.co.jp/p.pl?a=999&js=no" width="1" height="1" alt="" /></div>
</noscript>

【修正後】
<noscript>
<div><img src="http://by.analytics.yahoo.co.jp/p.pl?a=999&amp;js=no" width="1" height="1" alt="" /></div>
</noscript>


リアルタイムでアクセス状況がレポートに反映されるので、解析コードをサイトに導入した直後から解析結果が表示されます。まだ詳細には確認できていませんが、KPIとして設定している項目の傾向把握や、ゲージ(メモリ表記)で達成度合いが表示できることなど、解析者にKPIを意識させるようになっているのはいいことだと思います。

また機能的には、
・経路分析
・ページ到達クリック数

など、サイトの問題解決に役立ちそうな解析内容も含まれています。

コンバージョンの設定が現時点ではできないというのは、ECサイトの運営者には致命的ですが、時間帯別のアクセス状況をみるだけでも導入の価値はありそうです。

Yahoo!アクセス解析が、Googleが独占していた無料アクセス解析ツールに一石を投じ、相互作用による機能開発が進めばユーザとしては嬉しい限りです。

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