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2009年7月4日

イカの哲学

先週末、船舶免許を保有する師匠が操舵し、春のエギングの終焉を迎える予定でした。しかし、「ボートは1ヶ月先でないと予約できません」という悲しいお知らせ。

一方、25日(木)に骨折してしまったテイルウォーク ハグウォー 83MT Closerが退院してきました。入院費は保証書の免責額の4,725円。痛い出費でしたが、ロッドが戻ってきたのでエギングへの気持ちが高まります。

tailwalk Hugwar (テイルウォーク ハグウォー) 83MT Closer

テレスコ(振り出し)タイプ。車や自転車を利用したランガンに最適。「エギを結んだまま移動できる」機動性はこのアイテムならでは。従来のテレスコロッドとは一味違う「ガイドスペック」などコンパクトロッドの決定版といえる。ハードケース付き。

※ランガンとは、Run=走る&ガン=銃を意味し、釣り場を走って移動して、ポイントを見つけては銃のようにキャストするということからきている造語です。(Run眼ではありません)






師匠が土曜日の明け方は風速が6mもあるといっていたので、陸っぱりからのエギングも難しいと思いつつも、tailwalk Hugwar 83MT Closerにリールを装着。餌木まで付けて出かけられるのはやはり便利です。後は、現地で竿を伸ばすだけです。仮眠して2時半に起きてネットで天気予報を確認すると風速は2m以下。師匠のウソつき...。

いざ、房総に出陣。館山に4時半に到着です。エギンガーは何人かいましたが、釣れている方はいません。

エギング開始から30分。5時過ぎ頃にズシンとした重さがきました。アタリです。しかし、あまり引きがないので、「もしかしたら海草?」と、いう不安を抱きながら、ロッドをたててリールを巻いていきます。水面に現れてきたのは、イカではありません。

またタコです。

そのままリールを巻き上げていくと、突如「パシっ」という不快な音が鳴り響きました。
ロッドの先端が垂れ下がっています。骨折です。

ショックを露わにしながらも、ゆっくりとリールを巻き、タモでタコをゲット。ロッドを一本しか持ってきていなかったために、開始から30分でエギング終了(涙)。下記の写真は「俎上のタコ」。この後、唐揚げになりました。


釣具屋さんに「また折れてしまった」と連絡すると、通常の利用で簡単に折れるようなことはないので、メーカにクレームをあげて直してもらいますとの返事。一安心です。

往復3時間半の移動時間を要し、わずか30分でエギング終了とは人生の儚さを感じます。今シーズン最後にしようと思っていたいたのですが...。

なぜ故にイカに魅惑されるかは哲学の世界です。目には何かを訴える大きな力があります。だから大きく透き通ったアオリイカの目は人を魅了します。彼らが大きな目で海中から見上げる世界はどんな世界なのでしょうか。イカの実存は人に何を伝えようとしているのでしょうか。

イカの哲学は、そんなちょっと哲学的な気分を味わいたいエギンガーに贈る一冊です。本文は僅か45頁ですが、中沢新一の解説がないと平和学などという観念は窺い知れません。

イカの哲学

イカの哲学
■ 著:波多野 一郎/解説:中沢 新一
■ 集英社新書 定価680円+税

イカは信じられないないほどに複雑な眼球を持っていて、そこから膨大なビット数を取り入れている。ところがその目に比して、脳の構造のほうはあまりにも原始的で単純にできているので、とてもそれだけの情報量を処理できる能力はない。イカの群れは悠然と大洋を泳ぎながら、すばらしく高性能なカメラで地球の光景の観察を続けているが、それを呆然と見続けるだけで、情報処理を行われていない。【解説文から抜粋】

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