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2016年3月21日

NHKラジオ語学 エンジョイ・シンプル・イングリッシュで英語を学ぶ

TOEICやTOEFLでスコアを上げたいのであれば、別な有効な学習方法があると思います。しかし、海外旅行や仕事で「外国人と英語でコミュニケーションしたい」「でも、英語は苦手」という方であれば、NHKラジオ英語講座の「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」がおススメです。

継続すれば、聴く力読む力話す力、が改善されたと実感できるはずです。


英語を習得するまでに必要な時間も20時間?

英語の学習を始める前に、まずTEDでジョシュ・カウフマン氏が講演した「The first 20 hours (最初の20時間)」を観てください。日本語訳付きの The first 20 hours -- how to learn anything が TEDxCSU にあります。

YouTubeで日本語の字幕が表示されない場合は、画面右下の歯車のアイコン(設定)をクリックして、字幕で日本語を選択します。

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The first 20 hours -- how to learn anything | Josh Kaufman

練習時間に比例してスキルは上達するけれども、一程度のレベルになるとそこから上達するには非常に時間がかかる。そして「20時間あればそこそこいける」という学習曲線があるというのが彼の理論です。

学習曲線

20時間というのは、1日45分で1カ月、1日15分なら3カ月です。これなら、できそうですね。


学習のための4つのポイント

ジョシュ・カウフマン氏は、学ぶための4つのポイントをあげています。

  1. スキルを分解する(Deconstruct the skill)
  2. 色々と手出しをするな(Learn enough to self-correct)
  3. 集中して学べ(Remove practice barriers)
  4. まず20時間やってみる(Practice at least 20 hours)

最初のスキルを分解するというのは、英語学習でいえば、語彙、文法、発音、リスニングなどスキルをいくつかの要素に分解することができます。このスキルを分解することで、何が自分の目的を達成するために効果的かがわかるということです。

もういちど、英語を学習するための目的を考えてみてください。コミュニケーションができるというのは、相手の言ってることがある程度わかり、こちらも意思表示ができるということです。そのための効率的な解決策を考えましょう。

また、「色々と手出しをするな」というのは、学習を始めるための準備としても、いくつもの参考図書に手を出してしまう自分には耳が痛いところです。いろいろな参考書や教材に手を出さずに、これと決めたものをやって、「自分には合わない」、「成果がでない」と思ったら、別なやり方を考えて軌道修正するのがいいということです。

NHKラジオの英語講座にしても色々なものがありますが、先ずは1カ月間集中してエンジョイ・シンプル・イングリッシュで学習してみてください。そして1カ月後に、効果がない、自分には合わないということであれば、違う学習方法に変更してください。


エンジョイ・シンプル・イングリッシュ での学習法

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ | NHKゴガク は、英語のショートストリーを聴くだけの番組です。放送は月曜日から金曜日で、曜日によってのテーマがありますが、連続ストーリー以外は、1話ずつ楽しむことができます。各ストーリーは、中学生レベルの簡単な語彙と文法で構成されていて、辞書を使わない、翻訳せずに英語を英語として理解できるようになっています。また500語前後で書かれた5分間のショート・ストーリーなので集中して読む・聴くことができます。

この「簡単な英語を短い時間で」というコンセプトは、英語を英語として理解するためだけではなく、英語学習に挫折しないためにもとても重要なことです。

エンジョイ・シンプル・イングリッシュのガイダンスには

Step1 読んで内容を理解する

  • 日本語に訳さない
  • 辞書を使わずに90%の理解を目指す
  • 難しすぎる、興味がない話はやめる

Step2 放送を聴いて、ストーリーを楽しむ

  • ストーリーの進行に合わせて頭を切り替える
  • 放送で音を確認する
Step3 もう一度読み返す
  • 気になるストーリーだけを読み返す
  • Word Listを参考にする

とあります。しかし、「読む」「聴く」だけではなく、「書く」「声に出す」を加えることによって英語学習の幅が広がりますので、一粒で4倍楽しみましょう。


エンジョイ・シンプル・イングリッシュを4倍楽しむ学習法

Step1.まず聴く (5分)

テキストを読む前に最初に番組を聴いてみましょう。どれぐらい理解できるかが確認できます。「全然わかんなーい」という状態でも心配しなくても大丈夫です。

Step2.テキストを読む (5分)

次にテキストを読みます。わからない単語があったとしても、ここでは読み飛ばします。テキストには Word List もありますが、まだ我慢です。英語を英語として理解するために、インプットとするのは、最初のページにあるイラストで説明されている単語だけにします。どうしても辞書を使いたい場合は、英英辞典で調べます。

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ

ストーリーを読み終えたら、次に Word List で単語やイディオムを確認しましょう。英語を英語で理解といっても簡単な単語で構成されていても意味がわからない場合があります。

例えば、That was the way, it was. って簡単な単語しか並んでいませんが、どういう意味だかわかりますか?何となく「それしかなかったんだ」的な意味かとは思いますが、World List には「そういうものだったのさ。それが現実だったのさ。」と記載されています。

ちなみに、エンジョイ・シンプル・イングリッシュの電子版テキストは、2015年度からリフロー版になったので Kindleでとても読みやすくなりました。

リフロー版は、画面や表示する文字の大きさに合わせて、表示される情報量や1行の文字数が変わります。そのためスマートフォンの小さな画面でも読みやすく、リンクによるページ移動や文字のハイライト・辞書連携など、ストアが提供するデジタルならではの便利機能を利用することもできます。
Step3.テキストの英語を書き写す (15分)

テキストをみながら全文を書き出してみましょう。書くことによって単語やイディオムを覚えますし、注意深く英文をみることで、より一層理解が深まります。フレーズ毎に再生をとめてディクテーション(聴きながら書きとる)するのもよいですが、英語学習初心者にはハードルが高いので、まずはテキストをみながら書き写します。

Step4.声に出してみる (10分)

これもシャドーイング(英語を聴いてすぐ後を追って声に出す)がよいとされていますが、まずはフレーズ毎に止めてリピーティング(続けて声に出す)をしてみましょう。ラジオレコーダーやICレコーダーで録音していると一時停止や少し前に戻ることができて便利です。

Step5.最後にもう一度聴く (5分)

どうですか?最初に比べると随分と聞き取れるようになっていませんか?

NHKラジオを録音して勉強する方法については、過去記事を参考にしてみてください。


5分の番組を45分間、楽しむ

上記のStep1~Stpte5を実施するとトータルで45分間の学習になります。放送は20回/月なので1カ月続けてもまだジョシュ・カウフマン氏の提唱する20時間には少し足りません。また興味のない番組では学習しないとすると、もしかしたら、もっと少ない時間かもしれません。しかし、1カ月で10時間以上の学習をして効果を感じられないのであれば、別な学習方法に変更するべきです。


初期投資は避けられない。でも、

エンジョイ・シンプル・イングリッシュで英語を効率的に勉強するためには、ラジオレコーダーかICレコーダーによる録音は必須です。またKindleでテキストを読む方が便利です。しかし、効果があるかどうかわからにものへの初期投資は避けたいというのであれば、過去の放送がCDブックとなった Enjoy Simple English Readers を購入してみて、上記の勉強方法を試してみてはいかがでしょうか。

Kindle版を購入するのであれば、音声がダウンロードできる NHK Enjoy Simple English Readers "Rakugo" 音声DL BOOK がおススメです。2016年度放送分の「落語」から、「愛宕山」「芝浜」「お菊の皿」など、滑稽噺から怪談まで20話が収載されています。(2018.2追記)


4月からスタートしなくてもいい

NHKラジオの英語講座番組は毎年4月に始まります。しかし、エンジョイ・シンプル・イングリッシュは、前述したように連続ストーリー(2016年度は金曜日の名作をリメイク!)以外は、1話完結型なので、いつでも学習をスタートすることができます。また2015年度は半年の放送で、10月からは4月からの再放送なので9月までに始めれば120話すべてを聴くことができます。週の途中からでも土曜日には1週間分をまとめた再放送があります。そしてストリーミングでも前週分が聴けます。思い立ったが吉日、年度の途中でも、月の途中でも、週の途中でも、今日から始めてみましょう。

2016年3月14日

NHKラジオの英語講座を録音する2つの方法

Panasonic RF-DR100

NHKゴガクは英語を勉強するのに優れた教材です。ラジオがなくてもスマホがあればラジオ放送は聞けますが、リアルタイムに放送を聞かなければならないというのは、いまの時代のライフスタイルには合っていません。また自分の好きな時間に聴ける、繰り返し聴けるというのは語学勉強を継続するためには欠かせない要素です。

  • 好きなときに聴ける
  • 繰り返し聴ける
  • 簡単に聴ける

これを満たすためには、単純な解ですが、ラジオ放送をタイマー録音できるラジオ レコーダーが最も優れています。

ラジオレコーダーは、大手メーカーでは、パナソニック、ソニー、オリンパスから販売されています。またラジオレコーダーには2種類のタイプがあります。

  • 据え置きタイプ
  • ポケット(小型)タイプ
据え置き
ポケット
Panasonic
Sony
Olympus
PJ-30

ラジオレコーダーを購入するのであれば、ラジオとしての受信感度が高い、据え置きタイプがお勧めです。ポケットタイプのOlympus PJ-30 を一時期使っていましたが、Panasonic RF-DR100 と比べると音が悪かったのと、録音時間にはステーションに戻さなくてはならないというのが面倒で手放してしまいました。

Sonyの ICZ-R51 は優れたラジオレコーダーでしたが、小型ラジオレコーダー ICZ-R100 (ICZ-R110が2018年1月に発売)に続いて、ワンセグTVが録音できる ICZ-R250TV が発売されたのを期に生産完了となりました。ラジオレコーダーでワンセグTVの音声が録音できるという需要がどれだけあるかはわかりませんが、機能的陳腐化によって新モデルのICZ-R250TVが発売され、価格も高くなりました。

ジャイロアンテナに惹かれてDF-DR100を購入しましたが、見た目のオシャレさならSONYのICZ-R250TVです。


スマホとICレコーダーで録音する

NHKゴガク でマイ語学の登録をすると1週前に放送されたNHKラジオの英語番組をストリーミングで聴くことができるようになります。これを再生しながらICレコーダーで録音します。

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録音方法は簡単です。スマホのイヤホンジャックとICレコーダーのマイク入力をミニステレオジャックのケーブルでつなげて、スマホで番組を再生しながらICレコーダーで録音します。


ICレコーダー

自分が使っているICレコーダーはSONYの随分と古いタイプですが未だに現役です。電池駆動のシンプルなガジェットは長持ちします。いま発売されているICレコーダーならパナソニック ICレコーダー RR-US330-Kソニー ICレコーダー ICD-PX470F といった感じでしょうか。電池駆動でスピーカーで音が鳴るというのはICレコーダーにとって意外と大切です。


変わりダネのICレコーダー

パナソニックのICレコーダー RR-SR350は、カセットテープ型の見た目のインパクトもさながら、ICレコーダーとしての基本的な性能は押さえ、操作方法も一目瞭然です。また、ライン入力での録音もできるので、スマホに接続してNHK語学のストリーミングを録音することもできます。しかし、録音したデータを外部に保存する方法がダビングというのが、見た目通りのアナログチックな仕様で残念なところです。

2016年3月13日

ブログを書くのも簡単なのがいい

ブログを更新するのに Windows Live Writer を使っていましが、GoogleのOAuth2認証に対応をしなかったので、2015年12月にBloggerで使うことができなくりました。マイクロソフトは Windows Live Writer のサポートは行わないようです。

現在、Windows Live Wrier から Blogger にアクセスしようとすると "NotFound: Not Found" とエラーとなります。

Windows Live Writer - Error Message

「どうする?ブログの更新」と思っていたら、MicrosoftのWindows Live Writerがオープンソース化され.NET Foundationで、Open Live Writer (OWL) として生まれ変わりました。Google Bloggerの認証も問題ありません。


Open Live Writer でブログを書こう

Open Live Writer の特徴
  • スタイルシートが適用された状態で編集
  • 写真の加工(枠線なし、切り抜き)が便利
  • 表の作成が簡単 
  • Word感覚の操作
  • プラグインで更に便利に

Open Live Writer の機能や操作性は、Windows Live Writer とほとんど同じです。事前に横幅やスタイルシートなどを読み込むので、自分のブログ上に直接書きこんでいるように使うことができます。

Windows Live Writer - Editor

プレビューモードだとこんな感じです。

Windows Live Writer - Preview

基本的な操作はWordなどで装飾した文章を作成するのと同じです。写真をコピペして、そのあとに必要な部分だけを切り抜いて、枠線を消すという作業も簡単にできます。もちろん表も挿入できます。HTMLコードも直接編集することもできますが、Office製品と同じ操作性というのは大切なことです。

残念なのは、Windows Live Writer の機能を拡張してくれていたプラグインはComing Soonとなっています。

Open Live Writer - Plugins

Windows Live Writer のプラグインは超便利

Windows Live Writer はプラグインをインストールすることで機能拡張ができます。早くOpen Live Writerでも各種プラグインが利用できるようになるといいのですが。多くのWindows Live Writer向けのプラグインがありますが、重宝しているのは下記の3種類のプラグインです。

プラグイン三種の神器
  1. Url2Ttile
  2. コード左衛門
  3. Dynamic Template

1.URLをコピペするとタイトルに変換

リンク先のURLを設定するにはハイパーリンクでできますが、Url2Title Plugin for Windows Live Writer を使うとリンク先のタイトルを入力する手間暇が省けます。

URLをコピペすると、https://walking-elephant.blogspot.jp/ ではなく、象と散歩 となります。


2.アフィリエイトの差し込みを簡単に

HTMLを直接変更できるのですが、差し込み位置などを探す手間が発生します。コード左衛門 | 鍋風呂 を使うとHTMLソースをみることなく、編集画面上からHTMLコードを差し込むことができます。


選択した範囲をタグで囲む

Dynamic Template は選択した範囲を指定したタグで囲ってくれます。例えば文字を枠で囲みたいときにあらかじめBorder1という名前で下記のように設定しておくと、選択した範囲を<div class=”border1”></div>で囲ってくれます。

<div class="border1"><%= _selection %></div>

Windows Live Writer と Open Live Writer の併用

Windows Live Writer と Open Live Writer を両方インストールしてあると、ローカルに保存した記事が両方から参照できました。つまりプラグイン機能を使ってWindows Live Writerで記事を書いて、ブログへのアップロードはOpen Live Writerという使い方ができます。

ということで、OWLがプラグインをサポートするまで暫くの間は、Windows Live Writerと併用するのがよさそうです。

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