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Post Date:2020年9月6日 

一芸調理機器「土鍋薫製器」に惹かれる

鶏肉リブの薫製

少し前のWBS(ワールドビジネスサテライト)の白熱ランキングで、一芸調理家電を紹介していました。自宅で過ごすことが多くなったいま、家で食事をする機会も多くなったので、折角なら簡単でもこだわっ たものを楽しみたいというのは人の常です。

下表がWBSのランキングでした。

順位 製品 メーカー
1位 サラダチキンメーカー 阪和
2位 エッグスチーマー コイズミ
3位 フードドライヤー プリンセス
4位 クレシドラ ドリップコーヒーメーカー DeLonghi(デロンギ)
5位 ヨーグルトメーカー HashTAG(ハッシュタグ)
6位 厚焼きホットサンドベーカー グード Vitantonio(ビタントニオ)
7位 カフェフラッペメーカー ミスター・コーヒー
8位 もちブレンダー エムケー精工
9位 お茶ひき器 緑茶美採 TWINBIRD(ツインバード)
10位 ハンディクレープメーカー LITHON(ライソン)

「んー、何か惹かれるものがない、、、。」

一芸に秀でた調理器具というコンセプトには至極共感できたのですが、いまひとつ「これ欲しい!」という物欲の神が降臨してくるほどの調理家電がありません。商品が届いて開封するときに「ワクワク」する自分がイメージできません。

一発芸的な芸ではなく、芸術的な要素をがなければ直ぐに飽きて使わなくなってしまいます。「デザイン」「コンセプト」「機能」を兼ね備えているものであれば愛着も湧き、大切に長く使い続けます。

WBSで取り上げられた商品にはデザイン的に「カッコいい」と思えるものがありませんでした。フードドライヤーも購入を検討したことがありますが、シンプルに一芸を際立たせた商品であればこそ、デザインもシンプルなものが欲しくなります。


フードドライヤー

乾燥させると美味しくなる食材はたくさんあります。キノコ類やプチトマト、ゴーヤなど乾燥させると味も濃厚となり、日持ちもするので野菜を無駄にしません。そんな食材を乾燥させるドライフライヤーは、購入を検討したことがあります。recolte レコルト フードドライヤー RFD-1 は、デザインがシンプルで家に置きたくなる調理家電です。

しかし、ドライフードは、特別な調理器具を使わなくとも天日干しという原始的な方法で簡単に作れます。屋外に食材を放置するのは衛生面で気になるかもしれませんが、野菜であれば、その後に熱を通した調理をすれば大丈夫です。

自宅で過ごす時間が増えた今だからこそ、野菜の天日干しはお勧めです。下の写真は、プチトマトを半日干した状態ですが、干すと味が凝縮され、美味しいドライ・トマトパスタが作れます。

プチトマトの天日干し

こちらは、同じく半日天日干しにしたシメジです。生のシメジはあまり好きではありませんが、乾燥シメジもパスタの具材にすると美味しく食べられます。

シメジの天日干し

今のところは、野菜の天日干し止まりですが、ドライフルーツを作って朝食のヨーグルトにトッピングもいいかなと思っています。フードドライヤーの購入を決意するのもそう遠い日ではないかもしれません。


ヨーグルトメーカー

ヨーグルトメーカーの購入を検討するのであれば、絶対的に発酵器をオススメします。毎朝、食べている豆乳カスピ海ヨーグルトに玄米甘酒をソースとしてかけて食べていますが、何も発酵器で作っています。

豆乳カスピ海ヨーグルト wz 玄米甘酒ソース

過去に何度かブログに掲載していますが、クビンス ヨーグルト&チーズメーカーは、ヨーグルト、チーズ、甘酒、酵素ジュースと色々と発酵食品を作れて重宝しています。下記の記事もご覧になってください。


お茶挽き器

以前、HARIO(ハリオ) のお茶ミルを使っていました。しかし、粉末茶は細く挽かないと口当たりも悪いので、手で細かく挽こうとすると労力と時間が必要となります。また使った後の手入れも面倒で、いつの間にか使わなくなってしまいました。

そもそもお茶の栄養を全部いただくのであれば、粉末茶よりも抹茶の方が美味しいです。

しかし、珈琲ミルも電動にして随分と楽になったので、お茶専用の電動ミルというのはありかもしれません。最初に「惹かれるものがない」と言いましたが、将来的には検討の余地がありです。

以前、「ヘルシオお茶プレッソ」という粉末茶専用マシンの購入を検討したことがありました。これは、まさに一芸調理家電です。モデルチェンジされて旧バージョンが安く購入できるので、粉末茶に興味があるのであればこちらも検討のありかもしれません。


ホットサンドクッカー

家電としてのホットサンドクッカーにはあまり惹かれるものがありませんが、山に行ったときにランチでコヒーと共にホットサンドを作るというのには憧れています。

山で色々と料理をするのは面倒だけど、ホットサンドであれば調理も片付けも簡単そうです。

ホットサンドといえばバウルーだと思っていましたが、ホットサンドを作るのに大切なのは、

  • 均等に熱を通す
  • しっかりとサンドする

です。この2つを要素を兼ね備えられるのは、日本の伝統鉄器ではないかと思い、探してみるとやっぱりありました。

老舗窯元である及源(OIGEN)の「南武鉄ホットサンドメーカーF416」は、重量が1.5Kgあり、まさに男の調理器具です。ザックに押し込むにはちょっと躊躇する重さですが、家で楽しめるキャンプ用品です。

シンプルなデザインで長く使えそうですが、鉄器は使い始める前のシーズニングと調理後の手入れも必要です。しかし、手をかけると愛着が湧くというのは、象と散歩: 鉄瓶を愉しむで紹介した鉄瓶で経験済みです。

いつか買いたい!!!


薫製器(スモーカー)

白熱ランキングにはありませんでしたが、ホットサンドクッカーと共にキャンプで憧れる調理器具は薫製器です。キャンプはしませんが、自宅で薫製作りをしてみたい!

しかし、自宅での薫製作りは、チップを燻したときの匂いと煙が気になります。

自宅で使える薫製器でよいもの(匂いと煙対策がされた商品)はないかと探して見つけたのが、Coleman(コールマン)コンパクトスモーカーでした。

本体のふちに水を入れることで煙が漏れるのをおさえるという仕組みが画期的です。

と思いきや、炊飯用の土鍋(「かまどさん」)を使っている長谷園からも、溝の淵に水を注いて煙が漏れるのを防ぐという同じ仕組みを持つ薫製用の土鍋「いぶしぎん」が発売されていました。

長谷園の「かまどさん」を愛用していたので土鍋の調理器具としての良さも、長谷園の品質も実感できていたし、キャンプには行かないので「いぶしぎん」で決定。

「いぶしぎん」には、ミニ(NCK-10) 直径17.5cm)、小(NCT-43)直径23cm、大(NCT-80)直径26cmの3サイズがありますが、直径23cmの小を購入しました。

購入したからモデルチェンジされたようで、当時はCT-43でしたが、現在のNCT-43と同サイズです。何が変更となったのかは分かりません。

下写真の左が「かまどさん」三合炊(CT-01)で直径24cmで、右が「いぶしぎん」小(CT-43)です。直径はほぼ同じですが、「いぶしぎん」は食材を二段にセットするので高さがあります。

長谷園「かまどさん」(左)と「いぶしぎん」(右)

ご飯党なら「かまどさん」は必須アイテムです。「かまどさん」には 一合炊き(NCT-02)二合炊き(NCT-03)三号炊き(NCT-01)五号炊き(NCT-50)の4種類がありますが、こちらもCTからNCTにモデルチェンジされていました。


いぶしぎん で薫製作り

「いぶしぎん」は、土鍋らしく火を止めてからの余熱で燻して薫製を作ります。準備も簡単でアルミホイルの上にチップを適当に投入(説明書には5gとありますが、適当でOK)。

薫製用サクラチップ 

この上に食材から出た水気や油がチップにかからないように更にアルミホイルで蓋をします。あとは2段の網に適当に食材を並べるだけです。

基本は、蓋を開けたままで5分、蓋をして5分、余熱で20分、計30分で、少量のチップでも美味しい薫製が作れます。

タラコとウィンナーの薫製

動画で使い方が紹介されていますので、詳しくはこちらをご覧ください。

煙が蓋の隙間から漏れるようなことはありませんが、流石に匂いが一切しないということありません。また土鍋は洗ってもスモーキーな匂いが残ります。

メインビジュアルとした鶏肉リブの薫製はお気に入りで、塩胡椒を振りかけるだけで簡単に美味しい薫製鶏肉ができます。次は何を薫製にしようかと考えるのも、出来上がりも楽しみです。家族で薫製作りを楽しむもよし、ひとり酒のつまみを作るのもよし、まさにステイホーム時代にピッタリの逸品です。

また使用するチップによっても香りが異なるので食材とチップの組合せも自由です。購入時にはサクラチップが100g付属していますが、ソト(SOTO) スモークチップス 4種セット(さくら、りんご、ヒッコリー、ウイスキーオーク)などを購入すれば色々な香りが楽しめまし、「いぶしぎん」は一回の薫製作りで 5gしかチップを使わないので、500gx4袋はかなりの使い勝手です。100gのミニセットもありますのでお好みで。

「かまどさん」で炊いたご飯も美味しいと感動しましたが、日本古来の調理器具の土鍋の新しい使い方と、薫製の出来上がりのよさに感動を覚えます。「いぶしぎん」はワクワクでき、好奇心を満たしてくれる素晴らしい一芸調理器具です。

こうなってくると土鍋シリーズで「ヘルシー蒸し鍋」も欲しくなってしまいます。

しかし、鉄瓶にしても陶器にしても昔から伝わる日本の古き良き調理器具を現代の食材に合わせて使うのは温故知新という言葉がピッタリです。古き良きものから新たなる発見と美味しさを満喫できる土鍋薫製器は、自宅での時間を豊にしてくれます。

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