「あのとき買ったCD」とか「このアルバムを聴いてたときは、、、」とCDを通しての想い出もたくさんあるけど、CDを聴く術がないという人も多いのではないでしょうか。
音楽を聴くのもスマホが中心な時代です。自宅でスマホで音楽を楽しむときと同じようにBluetoothスピーカーに接続できるコンパクトなCDプレーヤーがあればいいのに。
以前、蔦屋書店で見かけた BCPLAY_(ビーシープレイ)はBluetooth接続ができるCDプレーヤーです。「いいかも」と思いましたが、239mm(W)×146mm(D)×29mm(H) と横幅が結構あります。
それから暫くCDプレーヤーのことは忘れていましたが、HMVでAmadana Music CD Playerと出会いました。
まさに求めていたCDプレーヤーです。コンパクトで木目調のデザインも素敵です。
コンパクトでスタイリッシュな Blutetooth CDプレーヤー
その場で購入しそうになってしまいましたが、Bluetoothスピーカに接続できるコンパクトなCDプレーヤーが他にもあるのではないかと探してみると、
enas EASY CD PLAYER ECDP1を見つけました。
サイズは、145.3mm(W) × 128mm(D) × 27mm(H) と、Amanadaの 157mm(W) × 132.5mm(D) × 28mm(H) よりひと回り小さいです。
最初に見たBCPLAYはTUTAYA、そしてAmanada CD Player はHMVでしたが、enas CD Playerはタワーレコードで扱われていると知りました。
「頑張れCD屋!」と応援したくなります。
コンパクトでスタイリッシュなBluetooth CDプレーヤーを探した限りでは、
と、選択肢は少なく2択でした。
機能的な大きな違いは、Amanana は、光デジタル音声出力が可能で、enas は音飛び防止機能があり、且つ電池駆動可(3h)です。
光デジタル音声出力が必要というわけではなかったのですが、ファーストインプレッションに従って Amadana Music CD Player C.C.C.D.P. を購入。
Amadana Music CD Player C.C.C.D.P. が再降臨
【2023.4 追記】
2019に発売され一世風靡したAmadana Music CD Playerですが、いつの間にかその姿を消していました。しかし、2023.4.25 にAmadana Music CDプレーヤー C.C.C.D.P. AM-PCD-201として再発売されます。型番がAM-PCD-101から202へと変更されていますが、主だった仕様は同じでアップデートの詳細は不明です。
外見は以前とまるで同じで、天然木のトップボードと回転するCDが見える有機ガラスのトップパネルはレコードプレーヤーを彷彿とさせるデザインです。きっと「過去の音」を気持ちよく再現してくれるに違いありません。
Amadana Music CD Player の Bluetooth接続
Bluetoothのバージョンは4.2とありますので、接続するスピーカーがBluetooth 4.0以上であれば互換性があるはずです。
最初に Amazon Echo と接続してみました。最初の接続時にはAlexaアプリが必要ですが、その後は「Alexa, Bluetooth接続して」と言えば再接続されます。しかし、EchoデバイスはBluetooth接続だとステレオ構成にしていても1台のEchoデバイスでしか再生できません。
普段は、2.1chでAmazon Musicを聴いているので、1台のEchoだと、とっても音がチープ、、、。
リビングには他にBluetooth接続できるスピーカーとして SONY HT-S350(サウンドバー)があるので、サウンドバーに繋げてみると、こちらは、かなりいい感じです。
これでまたCDも楽しめそうです。
CD 小話
余談ですが、1982年に発売されたCDは、世に音楽を広めてくれましたが、90年代後半をピークに減少の一途をたどっています。日本レコード協会のデータによると、2020年のCD(アルバム)生産量は 7,000万枚(邦楽 6,000万枚、洋楽 1,000万枚)です。
自分自身もCD→iTunes→ストリーミングと音楽の楽しみ方が変わってきてきます。
AKB48効果
下表は、日本レコード協会が発表している、2011年から2020年までの10年間のCD(シングル)の生産量です。
この10年間でCDの生産量は減少していますが、2012年は若干盛り返しています。
これは、秋元康氏が仕掛けた新しいCDの販売方法で、握手券、総選挙への投票券がCDに付いてくるという、音楽を聴くという本来の目的以外での購入を促した販売手法で、CDの売上に大きく影響しました。
原理的にはチョコエッグと一緒ですが、その効果は絶大でAKB48の5枚のシングルがミリオンセールとなりました。
順位 | タイトル | アーティスト | 推定売上 |
---|---|---|---|
1位 | 真夏のSounds good ! | AKB48 | 182.0万 |
2位 | GIVE ME FIVE! | AKB48 | 143.6万 |
3位 | ギンガムチェック | AKB48 | 130.3万 |
4位 | UZA | AKB48 | 121.5万 |
5位 | 永遠プレッシャー | AKB48 | 107.3万 |
6位 | ワイルド アット ハート | 嵐 | 64.9万 |
2012年は、アルバムの生産量も過去10で最高でした。
アルバムの売り上げにもAKB48が貢献していたのかと思いましたが、2012年の年間アルバム売上ランキング!(日本国内) を見ると、AKB48のアルバムもミリオンセラーとなっていましたが3位です。
アルバムはミスチル効果だったとは知りませんでした。
順位 | タイトル | アーティスト名 | 推定売上 |
---|---|---|---|
1位 | Mr.Children 2005-2010 | Mr.Children | 117.0万 |
2位 | Mr.Children 2001-2005 | Mr.Children | 110.5万 |
3位 | 1830m | AKB48 | 102.9万 |
75分に秘められた歴史
続いては、CDの再生時間についてです。
日本レコード協会企画 で12cm CDの収録時間の最長は 74分43秒と定められています。
この75分というのは、ベートーベンの第九が収録できる長さだという話しは有名ですが、この規格をめぐって光学式ディスクを開発していたSONYとフィリップスとの間で論争があったことがSONYのサイトに記されています。
「オペラの幕が途中で切れてはだめだ。ベートーベンの『第九』も入らなくては。ユーザーから見て合理性のあるメディアにしなくては意味がない」。これは75分あれば大丈夫だ、ということを意味していた。さらにクラシック音楽の演奏時間を調べてみると、75分あれば95%以上の曲が入り、直径12cmは必要ということになる。
SONYは、誰もが知るベートーベンの第九を取り上げて、自社規格の正統性を説明をしたのだと思われます。
でも、そのおかげでフィリップスが提唱していた音質よりもよいものになりました。
閑話休題
Amanadaの実力は
音質はBluetoothスピーカーに依存しますが、SONY HTS350はウーファーが独立しているので、低音が気持ちよく響いてくれます。
またスマホで使っているBluetoothスピーカーだと、CDを聴くときに接続の切り替えが必要です。しかし、他にサウンドバーにBluetooth接続しているデバイスはないので切り替えの手間がありません。
Amadana CD Playerはとてもコンパクトなので置く場所にも困りませんが、コンパクトであるが故の使いづらさもあります。
- CDの脱着がしづらい
- 操作ボタンが小さい
CDなのでPLAYボタンと停止だけでも大きくしてもらえればと思います。
それでもCDまた楽しめるようになった喜びが勝っています。
CDプレーヤーを購入して、最初に聴いたのは、高橋幸宏の『音楽殺人』でした。
このアルバムは、ダウンロードもストリーミングも提供されていないので長いこと聴く機会を失っていました。久しぶりに聴いてみると、当時好きだった音楽に原点回帰できました。
※ 現在は、音楽殺人もストリーミング配信されています
新しい音楽と出会える機会を提供してくれるストリーミング配信と過去を懐かしむことができるCDとの両面で音楽を楽しみたいと思います。
Amadana Music のスタイリッシュなプレーヤーたち
【2023.4 追記】
Amadana Music CD Plyaer の
- コンパクトで邪魔にならない
- リビングにマッチするデザイン
- BT対応(スピーカー不要)
というコンセプトは、ストリーミングサービス全盛期におけるCDプレーヤーとしての必要条件です。
また、レコードプレーヤーを彷彿させるデザインと書きましたが、Amadana Musicからは、レコードプレーヤーも販売されています。
前面左右の脚柱部に40mmフルレンジステレオスピーカーを搭載しているので、レコードをセットすればすぐに音楽が楽しめます。Bluetooth非対応でアナログ/デジタル(USB)出力端子が背面にあります。
また、ワイヤレススピーカーとしても使える(45mmモノラルスピーカー)FMラジオも販売されています。
デザインやスタイルにこだわり、懐古主義的なチープな音でラジオやCDを聴くと言う「音」の楽しみ方ができます。
ラジオから流れる音はやっぱりRadiko(ラジコ)で聴くラジオとは違います。
頑張れCD!
先日、米国ではレコードの販売枚数がCDを超えたというニュースがありました。
【2023年3月10日 AFP】米国で昨年、アナログレコードの売上枚数が1987年以来初めてCDを上回った。全米レコード協会(RIAA)が9日に公表した年次報告書で明らかになった。
レコード、カセットという回帰現象も起っていますが、誰もが手軽に音楽を楽しめるようにしてくれたCDにもまだまだ頑張ってもらいたいところです。
CDで黄土高原を聴く
坂本龍一の訃報を受け、最初に手に取ったのが未来派野郎のCDです。「黄土高原」は大好きな曲です。
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