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Post Date:2024年5月25日 

エコでマインドフルな暮らしを、ほうき掃除から

MUJI 天然素材の掃除用具たち

江戸箒(座敷ほうき)との出会いをきっかけに、天然素材の掃除用具の魅力に惹かれています。最近MUJIで見つけた「竹柄のほうき」と「シダ材のデッキブラシ」は、テラス掃除に大活躍中です。さらに、狭い場所の掃除に便利な「ヤシ材荒神ほうき(ロング)」も仲間入り。

今回は、愛用しているアズマ工業の座敷ほうき、匠125(短柄)を中心に、箒を使った掃除の魅力を深掘りします。エコでサステナブルな暮らしを送りながら、シンプルライフとマインドフルネスなひとときを手に入れませんか?


箒を使う理由って?

新しい掃除用具を手に取るたびに、改めて「なぜ箒を使うのか」を考えてしまいます。別に理由なんてなくてもいいけれど、人は理由を求める生き物ですよね。


変わらないもの、確かな品質

情報があふれる現代だからこそ、変わらないものへの憧れが生まれます。ほうきは、高価な装飾品でも安価な模造品でもない、実用的な日用品であることが大切です。

長く使える品質の良さも重要。アズマ 匠箒 匠125 短柄は3年以上毎日使っていますが、まだまだ現役です。

部屋を彩る掃除用具たち(箒、カーペットクリーナー、フローリングワイパー)

地球に優しいエシカルな選択

地球の未来を考えると、江戸箒のような天然素材の製品を選ぶことは、小さな一歩かもしれません。でも、ホウキモロコシや竹といった自然素材で作られた箒は、地球への負担が少ないエコなアイテムです。

使い込むほどに風合いが増すのも魅力。もし寿命が来ても、焼却可能なゴミとして処分できます。


地球に優しいエシカルな選択

天然素材の製品を選ぶことは、地球への優しさへの小さな一歩です。ホウキモロコシと竹という自然が生んだ素材から作られた江戸箒(座敷ほうき)は、地球への負担が少ないエコなアイテムです。

プラスチックとは異なり、有限な石油資源を必要とせず、生産過程で発生するCO2排出量も少ないです。そして掃除のときにも電気を必要としません。そして箒の寿命が来ても、焼却可能なゴミとして処分できます。

また、天然素材の箒は、使い込むほどに風合いが増すのも魅力です。


箒が紡ぐ愛着と充実感

箒を使って丁寧に掃除することで、部屋の隅々まで意識が行き届き、普段見落としがちな部分に気づきます。

より深く部屋と向き合いながら掃き掃除をすることで、部屋への愛着が湧いてきます。箒自体も、毎日使うことで経年劣化も含めて愛おしく思えてくるから不思議です。


マインドフルネスなひとときを

箒を握る感触、床を掃く音、部屋の匂い...。ほうき掃除は五感をフル活用する行為です。

ほうき掃除することに集中することで、思考や感情から離れ、心身がリラックスし、まるで瞑想しているような感覚に。マインドフルネスな時間を、日常のほうき掃除で取り入れてみませんか?

更に、朝のほうき掃除は、軽い運動として身体を動かすことになります。身体を動かすことで心拍数が増え、血液の流れが改善します。血液の流れが改善すると、全身への酸素供給が増え、脳への血流も良くなりますので、すっきりとした気分になれます。


深く考えなくてもメリットたくさん

色々と尤もらしい理由を考えてみましたが、箒を使うことは、実用的な利点も多いです。


時間を気にせずに掃除できる

箒を使えば、大きな音を立てることなく掃除ができます。そのため、早朝や深夜など、時間を気にせずに自分の生活スタイルに合わせて掃除することが可能です。


掃除用具を出しっ放しにできる

天然素材で手織りの江戸箒は、デザイン性も高く、部屋に掛けておいても、インテリアの一部として彩ります。また掃除機を出し入れする手間だけではなく、手の届く範囲に箒があることで、気になった時に、気になった場所だけをすぐに掃除ができます。


掃除機より価格が安い

アズマ工業 匠箒 短柄は、掃除機と比較して価格が安いです。また、箒には電源が不要なため、電気代も節約できます。


チリトリより長い柄のコロコロで

掃き集めた埃やゴミをチリトリで収集するのは、しゃがまなければならないし、一度では取りきれないので面倒です。また、チリトリでは細かいゴミをきれいに取りきれません。

大き目のゴミを取るためにチリトリも持っていますが、出番は少なく、普段の掃除では掃き集めたゴミをカーペットクリーナーでコロコロと粘着させています。フローリングでも、掃き集めた埃などがあれば、カーペットクリーナーが床に張り付いてしまうという事故も発生しません。

短柄の箒と同じぐらいの長さの無印良品の木製ショートポールとカーペットクリーナーを使えば、片手に箒、片手にコロコロと両刀使いで掃き集めと収集を繰り返しながら掃除ができます。

木製のショートポールも部屋の壁に立てかけていてもインテリアとして調和します。またカーペットクリーナーのホルダーもいい感じです。


最強の組み合わせで掃き掃除を

アズマ工業 匠箒 匠125 短柄は、穂の品質もよく、コシがあるので、フローリング、畳、カーペットとどこでも使えます。これに無印良品の木製ショートポールとカーペットクリーナーがあれば、部屋に常備できる最強の掃除用具です。

アズマ 座敷ほうき 匠125とMUJI カーペットクリーナーと木製ショートポール

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。


朝のひとときを無心に箒で部屋を掃いて、気持ち良い1日をスタートさせましょう。

こころを磨くSOJIの習慣

ほうき掃除を実践している方、あるいは興味を持っている方は、ぜひこの本「こころを磨くSOJIの習慣」も手にとってみてください。

この本では、掃除を世界に広げるために、CleaningではなくSOJIと表記しています。日本の掃除は、単なる汚れ取りではなく、心身の浄化や精神修養を目的とした側面も持ち合わせています。禅宗の「作務」や神道の「清め」の儀式など、掃除には深い精神性が根付いています。

この本は、掃除を通して心を整え、より豊かな人生を送るためのヒントを与えてくれる一冊です。

Post Date:2023年12月28日 

箒への回帰:アズマ工業の素晴らしき座敷箒たち

アズマ工業 手編みホーキ 特撰 短柄

掃除機を使うのをやめて、座敷箒を使うようになってから掃除が楽しくなり、掃除をする頻度が増えました。座敷箒でゴミを掃き集めるたびに、部屋がきれいになっていく様子を見るのは、とても気持ちが良いものです。

また、手編みの座敷箒には伝統的な技術が息づいた風合いがあり、部屋に吊るしていても絵になります。掃除機を出す手間もかからず、音もしないので、いつでも気軽に掃除ができまる座敷箒は最強の掃除用具です。

掃除機を使うのをやめて、座敷箒で掃除をするようになった理由は主に3つあります。

  1. 掃除機の片付けが面倒

    掃除機を部屋に出しっ放しにするわけにもいかないので、掃除後に片付けますが、掃除をするたびに掃除機を出し入れしなければならないのは面倒です。

  2. 時間的制約

    掃除機は音が大きいため、夜遅くや朝早くに掃除をすると近所迷惑です。そのため朝出かける前とか、夜遅く帰って来てから掃除するということができません。

  3. 日常の儀式化

    掃除という日常の儀式化です。掃除機をかけることが、必然的な義務となってしまい、掃除をすることへの楽しさを感じられていませんでした。折角なら楽しく掃除をしたい!

もちろん、座敷箒で掃除するにもデメリットはあります。チリトリだと掃き集めた細かいゴミを取りきれない、掃除に時間がかかるなどです。

しかし、自分にとっては、掃除機をやめたメリットの方が大きいと感じています。掃除が楽しくなったことで、部屋も以前より片付けられています。


座敷箒(ざしきほうき)とは

座敷箒は、日本の伝統的な掃除道具であり、特に江戸時代に一般的に使われていたことから「江戸箒」とも呼ばれます。座敷箒は、ホウキ草(ホウキモロコシ)と呼ばれる植物の茎を束ねて手で編み込みます。ホウキ草の穂は柔らかく、しなやかで弾力があるので、畳、フローリングだけではなくカーペットなど敷物に溜まったゴミもかき出すことができます。また耐久性があり、長く使うことができます。


座敷箒のメリットとデメリット

手編みの座敷箒は、機械で作られたものとは異なり、職人の手仕事によって作られています。そのため、箒一本ひとつに手仕事の温もりや自然な風合いが感じられます。座敷箒を手にすると、日常の簡単な掃除が贅沢なひとときへと変わります。

座敷箒で掃除することのメリットには以下の点があります。

  • エコでサステナブル

    穂は座敷箒の素材は、地球にやさしいホーキ草と竹の柄です。天然の素材ですが、長く使える掃除用具で、また電力も必要としません。

  • 時間を気にせず掃除ができる

    掃除機と違って騒音がないので、深夜でも明け方でも、自分の都合のよい時間に掃除ができます。

  • 部屋に吊るせる喜び

    見た目が美しくので部屋に吊り下げていてもインテリアになります。出し入れの手間がないので、ちょっとした隙間時間に掃除できます。

座敷箒のデメリットは下記の3点です。

  • 吊るす場所の確保

    穂先にクセがつかないようにい箒を吊るして保管する必要があります。座敷箒には長柄と短柄の2タイプがありますが、柄が長いと箒を吊るす場所の確保に困ります。

  • 片手で掃除するには少し重い

    短い柄のタイプの箒は、片手で掃除するには少し重たく感じます。

  • チリトリの取り扱い

    掃き集めたゴミを取るのにチリトリを使うと、細かい塵や埃を取り残してしまいます。また時間もかかります。


実用的なアズマ工業の座敷箒

江戸時代から受け継がれ、日本の伝統文化である手編みの座敷箒をタイで職人を育成して生産しているのが、アズマ工業です。座敷箒は伝統工芸品ではなく実用的な掃除機用具です。手軽に使える価格で提供されているのは本当にありがたいと思います。

2023.12時点で販売されているアズマ工業の座敷箒には下記の種類がありますが、表は短柄だけを対象としています。価格はアズマ工業の通販サイト「アズマの快適百貨」での販売価格です。

品名 販売価格 サイズ 穂幅
重量 特徴
手編みホーキ特撰短柄AZ112 ¥3,430 約30×78×5cm 約30cm 約320g 軽くて短柄タイプの手編みほうき、天然の厳選素材を使用
短柄手編みホーキ匠 ¥4,590 約32×82×5cm 約32cm 約400g 厳選した最上級のほうき草、一本一本が絹糸のようにきめ細かく、しなかやで掃きやすい
匠125匠箒短柄 ¥5,280 約32×82×5cm 約32cm 約400g Aクラスの高級原料を使用。適度なコシがあり穂先は絹のようにしなやか。

価格の差は、「穂の材質」と「穂の量」の違いです。「手編みホーキ特撰短柄AZ112」と「匠125匠箒短柄」の穂を比較するとAクラスの高級原料を使用と謳われている「匠125」は、穂の一本一本がきれいですが、「特選」は枝毛が目立っていることがわかります。

下の写真は「匠125」の穂です。

アズマ工業 匠125の穂

そして、こちらが「特選」の穂ですが、「匠125」との違いは明らかです。

アズマ工業 特選の穂

また、穂を纏めている部分を比較すると、ホーキ草の量が違うことがわかります。

特選と匠125の穂量の違い

写真の上が「特選」、下が「匠125」ですが、穂をまとめてコブになっている部分の大きさが随分と違います。


品質なら「匠125」、扱いやすさは「特選」

「匠125」と「特選」の中間に位置する「」は、保有していませんが、サイズと重量が「匠125」と同じなので、穂(ホーキ草)の品筆の違いではないかと思います。


80gの差は大きいけど、、

最初に購入した座敷箒が「匠125」です。とても気に入っていますが、400gは、片手で掃除をするには少し重いと感じていました。かと言って、簡易な「カバー箒」を部屋に吊るすのは、見た目的に抵抗があるため、手編みの座敷箒で最も軽い320gの「特選を購入しました。

カバー箒とは、ホウキ草の穂の部分だけを針金でまとめ、カバーで覆って作られる。軽くて扱いやすく、手軽な価格です。

アズマ工業 カバー箒

アズマ工業のカバー箒「NUS103」は270gと軽いですが、穂の量に物足りなさを感じます。しかし、特選」は、カバー箒よりも穂量があり、且つ、片手で掃き掃除ができる重さです

「しっかり」と掃き掃除ができる「特選」は、手編みの趣もあり、手軽に使える座敷箒としての地位を確立しています。

アズマ工業 手編みホーキ特撰短柄AZ112

アズマ工業の座敷箒の唯一最大の難点

アズマ工業の座敷箒には、唯一で最大の難点があります。

それが、柄に貼られたシールです。これを下手に剥がそうとすると粘着力が強いため、柄の塗装まで剥がれてしまいます。下の写真は「特選」に貼られていたシールですが、同様のシールが「匠125」にも貼られていました。

「特選」の柄に貼られているシール

ドライヤーで温めながらゆっくりと剥がすと、比較的きれいに剥がれます。

柄に貼られているシールをドライヤーで剥がす

シールが気にならない人には関係がありませんが、自分は二本とも剥がしました。せめて、剥がしやすくするなどの改善が望まれます。


掃き掃除を画期的に改善する木製柄のコロコロ

箒での掃き掃除のデメリットとしてチリトリを使うことをあげていますが、カーペットクリーナー(コロコロ)で集めた細かいゴミを吸着させることで、きれいにゴミをとることができます。

そして、カーペットクリーナーに柄を装着すれば、立位のまま使えるので掃除が劇的に楽になります。また、木製の柄であれば、部屋に出しっ放しにしても、座敷箒同様にインテリアとして収まりもとてもいいです。

無印良品 カーペットクリーナー&木製ショートポール

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールは、スタイリッシュでとっても素敵な組み合わせです。

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。



まとめ

アズマ工業の「匠125匠箒短柄」は、長く使える、しっかりとした品質で、見目麗しい逸品です。一方、「手編みホーキ特撰短柄AZ112」は、軽くて使い勝手がカバー箒に近いですが、座敷箒としての品格も保っています。

手編みの座敷放棄とMUJIのカーペットクリーナー+木製ショートポールで「掃く生活」に変えてみませんか?

Post Date:2022年1月29日 

掃いて、拭く、掃除は意外と楽しい

アズマ工業 座敷箒 匠125

お正月に神田明神が監修している「掃き清める新しい暮らし 神様が宿る家の清め方」を読みました。本書の帯に「掃除は最強の厄除け!」とありますが、「掃き清める」とは確かに神々しい感じのするの言葉です。

八百万の神が宿らなくとも、朝の掃き掃除は、清々しい一日の始まりと、適度に身体を動かすことで活動意欲を与えてくれます。

掃き掃除だと集めた塵や埃を目に見えるので「部屋が、こんなにも汚れているのか!」と実感するので、こまめに掃除しようという気持ちになります。また掃除することで部屋にも愛着が湧きます。


必要な掃除用具は3つ

掃除の基本は、掃き掃除と拭き掃除ですが、

  • 箒(座敷箒・棕櫚箒)
  • 柄の長いコロコロ(高性能チリトリ)
  • 一本柄のフローリングワイパー(拭き掃除)

と、必要な掃除用具は3つだけです。

フローリング、畳、カーペットでも座敷箒で掃いて、コロコロで掃いたチリや埃をキャッチします。畳とフローリングは、仕上げにフローリングワイパーにウェットシートを装着して拭き掃除をします。


箒(ほうき)

箒には、座敷箒(ざしきほうき)と

座敷箒(江戸箒):アズマ 匠107

棕櫚(しゅろほうき)箒があります。

棕櫚箒(鬼毛):アズマ 匠114

歴史的には板間を掃除する棕櫚箒の方が古く、畳敷きが広まった江戸中期以降に座敷箒が生まれたとあります。座敷箒は江戸箒とも呼ばれていますが、東日本では座敷箒、西日本では棕櫚箒が普及しました。

棕櫚箒には皮(かわ)箒と鬼毛(おにげ)箒がありますが、皮箒は棕櫚の皮を束ねて穂先部分をほぐしたもので、鬼毛箒は棕櫚の皮を解して繊維状にしたものを束ねています。

鬼毛であれば穂のボリュームがあるので畳にも向いています。


短柄(みじかえ)と長柄(ながえ)

箒の持ち手には、短いもの(短柄)と長いもの(長柄)があります。柄の短い箒は片手で、柄の長い箒は両手で掃き掃除をするように作られています。

手軽に掃除ができるようにと軽めの座敷箒のアズマ 匠125(400g)を選びました。しかし、400gでも片手での掃き掃除にはちょっと重たく感じます。部屋中の掃き掃除をするのであればこの重さが限界です。

手の力に自信がなければ、両手で持って掃除をする長柄か、次に紹介するカバー箒の選択が無難です。


手軽なカバー箒

最初に購入したカバー箒もまだ活躍しています。

US103 床を優しく掃けるほうきS

カバー箒は、シンプルな作りなので、とても軽く、片手で ”ささっ” と掃除をするのに適しています。

棕櫚タイプのカバー箒もあります。

カバー箒は手編みの座敷箒よりも穂が少ないので、掃き心地と機能的には若干劣ります。しかし、「コスト」と「軽さ」を重視、セカンド箒として使う、という方にはオススメできます。


最初の1本としてお薦めする箒

アズマ工業の匠125は、普段使いの座敷箒としてオススメできる一本です。

タイの箒職人が作る手編み箒は、しっかりとした作りですが、400gと手編みの座敷箒としては軽い方です。しかし、穂量は適度にあるので掃き心地はしなやかです。

軽いといっても片手で部屋中を掃き掃除すると手首に疲労を感じる重さです。軽さを求めるのであればカバー箒ですが、掃除のモチベーションを高めるには見た目も重要です。また部屋に吊り下げておいてもいい感じです。

何よりも伝統工芸品としてではなく、実用的な箒としての価格設定がありがたいです。

箒があれば掃除機は必要ありませんが、セカンド掃除機の代替としてもアズマ工業の座敷箒はオススメできます。

匠125はアズマ工業のサイトでは取り扱いがなくなっています。穂量も多いひとつ上のランクの匠107という選択肢もありかと思いますが、少しでも軽さを求めるのであれば、いまのうちに購入することを勧めます。


柄の長いコロコロ

柄の長いコロコロ(カーペットクリーナー)は掃き掃除には必需品です。

象と散歩: 箒(ほうき)のある生活でも記載しましたが、掃いたゴミは、コロコロで取るのが楽です。チリトリではきれいにゴミをとりきれません。現代の家での掃き掃除では、箒と長柄コロコロ(粘着式チリトリ)は不可分の関係にあります。

通常のコロコロだと、掃いた後に「かがむ・しゃがむ」そして「立つ」といった一連の動作が必要となり苦痛です。

柄が長いコロコロであれば立ったまま使えるので、掃きながらゴミを粘着させることができます。

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールを組み合わせれば見た目もお洒落な粘着式チリトリになります。付属ケースはスタンドにもなるので収納にも便利です。

アルミのポールもありますが、木製ショートポールがオススメです。

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。



一本柄のフローリングワイパー

最後が拭き掃除に使う、一本柄のフローリングワイパーです。一本柄タイプのフローリングワイパーは数多くありません。

象と散歩: 掃除の基本は「掃いて」「拭く」(フローリングワイパー編)でも紹介していますが、Amazonで購入できる 山崎産業(コンドル) DailyCleanフローリングワイパー300 は実用性、耐久性ともにお薦めできるフローリングワイパーです。

掃き掃除のあとにウェットシートを装着して拭き掃除をします。また、ドライシートを装着をすればちょっとした掃き掃除代わりにもなります。

無印良品が近くにあるのであれば、象と散歩: 最強のフローリングモップで紹介している無印良品 掃除用品システム・木製ポール(110cm)は、簡易シートだけでなく、ドライモップやウェットモップも取り付けられるので、掃除の幅が広がります。


やっぱり欲しい棕櫚箒

鬼毛の棕櫚箒も使ってみたいなと思いながらなかなか手を出せずにいます。

棕櫚の皮を解してコシのある繊維だけを選んで束ねた鬼毛の棕櫚箒は、価格もそれなりに高価です。

アズマ工業は、実用的な箒を低価格で提供してくれているので、棕櫚箒を買うなら匠114かと思っていますが、アズマの中でも鬼毛の棕櫚箒は高価です。

それでも欲しいなあ、、、


スキマ掃除用の箒

部屋のコーナーや、家具の隙間など、掃き掃除がしにくい場所ように、穂幅が10cmのモダンブルーム短柄を購入しました。

アズマ工業 モダンブルーム 短柄

家具の多い入り組んだ洋間に」とありますが、まさに下写真のような感じで使っています。座敷箒を縦にして使うよりも断然に掃除しやすいです。

アズマ工業 モダンブルーム 短柄 MB135

大きな床面を履くのには不便すぎる箒ですが、スキマ掃除にはとても重宝しています。


掃き掃除のメリット

象と散歩: 箒(ほうき)のある生活では、掃き掃除での掃除体験には、イケア効果(IKEA Effect)があると記載しました。

しかし、脱掃除機生活になってから掃除が丁寧になったのは間違いがありません。また手軽にいつでも掃除できることから、こまめに掃除をするようになりました。

箒を使った掃き掃除によって、下記の5つのメリットが得られます。

  1. 朝の掃除で清々しい1日のスタート
  2. 部屋の汚れを知る
  3. 時間帯を気にせず掃除ができる
  4. こまめに掃除をするようになる
  5. 掃除が楽しくなる

箒はエシカルな掃除用具であるとともに、何よりも”掃除を楽しく”してくれる素晴らしい道具です。箒で履くと不思議と拭き掃除もと思えます。

Post Date:2021年4月27日 

箒(ほうき)のある生活

アズマ 匠箒  匠125 とMUJI掃除用品システム

脱掃除機の生活を始めて1年が経ちますが、毎日楽しく箒(ほうき)で掃き掃除です。

「そう、楽しいんです」

掃除は仕方なくやっていた家事のひとつですが、箒を使うようになってから「掃き掃除」は、楽しい日課となりました。


掃き掃除は楽しい体験?

なぜ掃除を楽しく感じられるようになったかといえば、下記の3つの理由が考えられます。

  1. 自分でキレイにしているという実感
  2. 箒を使うという新しい掃除体験
  3. いつでも気兼ねなく掃除ができる手軽さ

自分の手で部屋をキレイにするというのは、日本の古き良き道具である箒を使った新しい掃除体験から得られる満足感です。

ちょっと大袈裟な言い方をすれば、部屋を清める儀式を体験できます。

箒での掃除の利点は、早朝でも深夜でも気兼ねなく自分の好きな時間に掃除ができます。

また手編みの箒は、部屋の片隅に吊るしていても見栄えも悪くないので、思い立ったときにサッと掃除を始めることができるのもいいところです。


掃除機は箒より優れている?

箒を手にする前は、どの家庭でも掃除機が使われているのは、掃除機の方が部屋をキレイにすることができるからだと思っていました。

しかし、箒で部屋の掃き掃除をしてみると掃除機に負けず劣らずの清掃能力です。大きな違いはゴミの処理方法にあります。

掃除機は、ゴミやホコリを吸引する機械です。

掃除機(そうじき)は、ゴミやホコリを容器内に回収する家庭電化製品(掃除用吸引機)である。しばしば電気掃除機(でんきそうじき)ともいう。

【引用】掃除機 - Wikipedia

一方、箒は ”掃き出す” までが仕事領域です。

箒で ”掃き出す” から、掃除機で ”吸い取る” へと掃除スタイルが変わったのは、高度成長期に普及した団地という住環境の変化の影響が大きいとあります。

団地では外に掃き出すことはできないので、掃き集めたゴミを回収しなければなりません。

しかし、チリトリでは細かいゴミ(チリやホコリ)を残さずに回収するのは難しいことから、

掃除機 > チリトリ

という関係性が生まれ、

掃除機 > 箒

という掃除機優位論になったのではないかと思います。


”吸い取る” から ”吸着させる” に

掃き出したゴミの問題を解決してくれるのはコロコロ(粘着カーペットクリーナー)です。掃き集めたチリやホコリ、髪の毛などもしっかりとキャッチしてくれます。

”吸い取る” から ”吸着させる” への変化は、掃除機優位論をも覆す可能性を秘めています。

「フローリングでコロコロを使って床にシートが貼り付かないの?」

MUJI掃除用品システム カーペットクリーナーと木製ショートポール

と懐疑の念を抱かれるかもしれませんが、

ゴミを掃き集めた状態であれば、シートが床に貼り付いてしまうという悲劇は回避できますし、心配であれば粘着力の弱いフローリング専用シートもあります。


掃き掃除は立位で

箒で掃き集めながら直ぐにゴミをキャッチするには、立ったまま使える柄の長いコロコロとの組み合わせが最強です。

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポール

無印良品のカーペットクリーナーと木製ショートポールを組み合わせれば見た目にも素敵な粘着式チリトリになります。付属ケースはスタンドにもなるので収納にも便利です。

木製ショートポールは楽天の無印良品公式で購入できます。


右手に座敷箒、左手にカーペットクリーナーという両刀使いで掃除ができます。


敷物の上の掃き掃除

何の根拠もなく、箒はフローリングや畳であれば掃除はできるけど、敷物のなどの掃除には不向きではないかと思っていました。

しかし、毛足の長い室内用マットに埋もれているゴミも、しっかりと、かき出してくれます。

アズマ匠箒で室内用マットを掃く

毛足が短いカーペットは、もちろん問題なくホコリやゴミをかき出してくれます。

アズマ匠箒でカーペットを掃く

部屋全体がロールカーペットだと掃き出す場所がないので、箒での掃除は難しいかもしれませんが、部分的な敷物であれば、箒で十分に掃除ができます。


座敷箒(江戸箒)は伝統工芸品ではない

国産の座敷箒は高価ですが、掃除機の買い換えを検討しているのであれば比較可能な値段です。

「箒を試したい!」というのであれば、実用品としての価格帯で提供するために、タイに手編み箒の生産ラインを持つアズマ工業の座敷箒がオススメです。

アズマ工業の手編み箒については、象と散歩: 掃除の基本は「掃いて」「拭く」(吾妻箒)で詳しく書いています。


新しい掃除体験

箒は、いつでも気兼ねなく掃除ができ、Echoでサステナブルな掃除用具です。

掃き掃除のあとはフローリングワイパーで拭き掃除をして仕上げます。フローリングワイパーについては、象と散歩: 掃除の基本は「掃いて」「拭く」(フローリングワイパー編)で書いていますので興味があれば読んでみてください。

「BALMUDA The Cleaner」も掃除機としての機能より、『スイスイとフローリングワイパーのように掃除ができる』という、新しい掃除体験を強く意識した製品です。

箒での掃き掃除も新しい掃除体験ですが、手料理やDIYと同じように、自分がやったことに対して、その価値を過大評価するイケア効果(IKEA effect)に近いのではないかと思います。

コロナで生活様式が変わった今だからこそ、掃除を楽しむ時間に変えてみませんか。

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