ショパンの楽曲で知られるノクターン(nocturne)ですが、日本語では夜想曲(やそうきょく)と言われ、夜の情緒を表す叙情的なピアノのための楽曲を指します。
ショパンのノクターン第2番は、聴けば「あ、この曲ね」と誰もが知っている曲です。それにしても「夜想曲」とは、素敵な響きです。
Alexa, ショパンのノクターン第2番をかけて♪
そんなノクターンの名を持つ、snow peak リトルランプ ノクターン は、仄かな灯りで優しく夜を照らしてくれます。
発売当初は、直ぐに品切れになり、東京駅にあるsnow peakで1ヶ月待ちで購入しました。しかし、今はネットでも購入できます。
実際に使ってみれると、この仄かな灯りに焦がれる気持ちがわかります。
snow peak リトルランプ ノクターン
snow peak ノクターンは、ガス缶の上に接続するタイプのガラス製のガスランタンです。
直径3cm弱の円柱のガラス管の中で灯る炎は、決して明るい灯りではありません。明るさはキャンドルに近いかと思います。
この灯りで料理をしたり、本を読んだりするには不向きです。夜に抗うことなく、静寂を楽しむためのガスランタンです。
ガスの消費量は、1時間にわずか7グラムなので、220gのガス缶で30時間以上も灯すことができます。僅かなガスで灯りを得られるので災害時の灯りとしても使えます。
Simple is best
円柱のガラス缶にアルミ合金とデザインはシンプルで、ガス缶とのバランスが絶妙です。
構造もシンプルなので、壊れることもなく、使い始めて7年になります。
サイズ | 幅3.8×奥行3.8×高さ15.6cm |
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重量 | 210g |
保護クッションが付いたケースも付属しているので持ち運びにも安心です。
下の切り込みがあるところから点火と説明がありますが、ずっと上からドキドキしながら点けていました、、、。
引用:Amazon |
明るさの調整はガスの調整弁でもできますが、ガラス管の下にある、耳のあるリングを回すことで空気量の調整ができます。この弁で明るさを調整すると最小にしても火が消えてしまうことはありません。
Hinoto(ひのと)とルミエール
ノクターンと同じ「夜に静寂と仄かな灯りを」というコンセプトのガスランタンには、SOTO Hinoto(ひのと) と コールマン ルミエールがあります。
Hinoto(ひのと)
一旦、完売して製造終了となり、復活したHinoto(ひのと)です。充てん式専用タンク、OD缶と2つの方法で利用できるのがHinoto(ひのと)の特徴です。充てん式タンクに装着した姿は、倒れてしまわないかと心配になるほど、とてもスリムです。
専用タンクでの燃焼時間は1-2時間ですが、家庭用カセットガスボンベ(CB缶)、ライターガスからガスを充てんできます。別売のアダプターを使えばOD缶からの充てんも可能とあるので、OD缶の僅かに残ったガスの有効活用にもなります。
本体のデザインはノクターンと同じ円柱ですが、機能性と現代的なシンプル美がキャンパーを魅了しています。火力調整のリングが樹脂というのがちょっと残念です。
サイズ | 幅3.8×奥行3.8×高さ15.6cm |
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重量 | 237g |
ルミエール
ルミエール (Lumière)とは、フランス語で「光」を意味します。ルミエールはランプの形状に近く、飴色のガラスで曲線が美しいガスランタンです。
高さが18cmと、3つの中ではもっとも大きなサイズです。
サイズ | 直径7.3×奥行6.0×高さ18.3cm |
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重量 | 210g |
ノクターンはガスを最大にしても大きな火にはなりませんが、ルミエールの動画をみると、かなり大きな火にもなっています。
ノクターンを購入したときに他の選択肢はありませんでしたが、いま選ぶとしても「小さくて、シンプル」なノクターン推しです。
歴史的な曲線に美を感じるのか、近代的シンプルさを好むかは感性の違いですが、実用的ではないものにこそ「ゆとり」と「非日常」を感じることができるのは共通です。ガスランタンはそんな非日常の世界を彩ってくれる仄かな灯りです。