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Post Date:2022年11月21日 

仄かな灯りがくれる癒しの時間(snow peak ノクターン)

snow peak ノクターン

ショパンの楽曲で知られるノクターン(nocturne)ですが、日本語では夜想曲(やそうきょく)と言われ、夜の情緒を表す叙情的なピアノのための楽曲を指します。

ショパンのノクターン第2番は、聴けば「あ、この曲ね」と誰もが知っている曲です。それにしても「夜想曲」とは、素敵な響きです。

Alexa, ショパンのノクターン第2番をかけて♪

そんなノクターンの名を持つ、snow peak リトルランプ ノクターン は、仄かな灯りで優しく夜を照らしてくれます。

キャンドルの炎のようなノクターン

発売当初は、直ぐに品切れになり、東京駅にあるsnow peakで1ヶ月待ちで購入しました。しかし、今はネットでも購入できます。

実際に使ってみれると、この仄かな灯りに焦がれる気持ちがわかります。


snow peak リトルランプ ノクターン

snow peak ノクターンは、ガス缶の上に接続するタイプのガラス製のガスランタンです。

直径3cm弱の円柱のガラス管の中で灯る炎は、決して明るい灯りではありません。明るさはキャンドルに近いかと思います。

仄かな灯りで照らすノクターン

この灯りで料理をしたり、本を読んだりするには不向きです。夜に抗うことなく、静寂を楽しむためのガスランタンです。

ガスの消費量は、1時間にわずか7グラムなので、220gのガス缶で30時間以上も灯すことができます。僅かなガスで灯りを得られるので災害時の灯りとしても使えます。


Simple is best

円柱のガラス缶にアルミ合金とデザインはシンプルで、ガス缶とのバランスが絶妙です。

リトルランプ ノクターン GL-140

構造もシンプルなので、壊れることもなく、使い始めて7年になります。

サイズ幅3.8×奥行3.8×高さ15.6cm
重量210g

保護クッションが付いたケースも付属しているので持ち運びにも安心です。

ノクターンの専用ケースもコンパクト

下の切り込みがあるところから点火と説明がありますが、ずっと上からドキドキしながら点けていました、、、。

ノクターンの点火は下からが正解
引用:Amazon

明るさの調整はガスの調整弁でもできますが、ガラス管の下にある、耳のあるリングを回すことで空気量の調整ができます。この弁で明るさを調整すると最小にしても火が消えてしまうことはありません。

空気調整弁

Hinoto(ひのと)とルミエール

ノクターンと同じ「夜に静寂と仄かな灯りを」というコンセプトのガスランタンには、SOTO Hinoto(ひのと)コールマン ルミエールがあります。


Hinoto(ひのと)

一旦、完売して製造終了となり、復活したHinoto(ひのと)です。充てん式専用タンク、OD缶と2つの方法で利用できるのがHinoto(ひのと)の特徴です。充てん式タンクに装着した姿は、倒れてしまわないかと心配になるほど、とてもスリムです。

専用タンクでの燃焼時間は1-2時間ですが、家庭用カセットガスボンベ(CB缶)、ライターガスからガスを充てんできます。別売のアダプターを使えばOD缶からの充てんも可能とあるので、OD缶の僅かに残ったガスの有効活用にもなります。

本体のデザインはノクターンと同じ円柱ですが、機能性と現代的なシンプル美がキャンパーを魅了しています。火力調整のリングが樹脂というのがちょっと残念です。

サイズ幅3.8×奥行3.8×高さ15.6cm
重量237g

ルミエール

ルミエール (Lumière)とは、フランス語で「光」を意味します。ルミエールはランプの形状に近く、飴色のガラスで曲線が美しいガスランタンです。

高さが18cmと、3つの中ではもっとも大きなサイズです。

サイズ直径7.3×奥行6.0×高さ18.3cm
重量210g

ノクターンはガスを最大にしても大きな火にはなりませんが、ルミエールの動画をみると、かなり大きな火にもなっています。


ノクターンを購入したときに他の選択肢はありませんでしたが、いま選ぶとしても「小さくて、シンプル」なノクターン推しです。

歴史的な曲線に美を感じるのか、近代的シンプルさを好むかは感性の違いですが、実用的ではないものにこそ「ゆとり」と「非日常」を感じることができるのは共通です。ガスランタンはそんな非日常の世界を彩ってくれる仄かな灯りです。

Post Date:2022年11月20日 

室内でスマホの充電ができるソーラーパネルを選ぶ

窓際でスマホを充電 Jackery SolarSage 60

ソーラーパネルがあれば、電気が使えない状況が暫く続いたとしても一部の家電やスマホの利用を継続することができます。

太陽光で電気がつくれるというのは、ちょっと楽しそうですが、値段もそれなりにするので防災グッズとして購入するにはハードルがあります。


ソーラパネルの普段使い

ソーラパネルを日常的に使うことを考えると、

  1. 日中太陽光でポータブル電源を充電
  2. 夜間にポータブル電源でPCやスマホを充電

ですが、ソーラーパネルの利用をイメージしてみると

  • 外に出したり、片付けるのは面倒くさい
  • 強風やゲリラ豪雨が心配
  • ポータブル電源も外に出す必要がある
  • 1日中日が当たる場所がない

と、あまり普段使いには適してなさそうです。


ソーラーパネルでスマホが充電できれば十分

普段使いであれば、ソーラーパネルを部屋の中で広げて、スマホなどの充電ができるぐらいが現実的かもしれません。

  • 広げてもあまり大きくない
  • 収納性が高い(コンパクト)
  • USB Type-A/Cの出力がある
  • 充電能力に信頼性があるもの

といったソーラーパネルであれば、普段使いができそうです。


Jackery SolarSaga 60 が求めた解だった

ポータブル電源では EcoFlowを選びましたが、ソーラーパネルでは、上記の条件を満たしてくれるものが、Jackery SolarSaga 60 / JVCケンウッド BH-SP68-C でした。

JackeryとJVCケンウッドは業務提携していますが、スペック的には同じで色が異なります。色味はJVCケンウッドの方がよかったのですが、Jackeryをセールで購入。


コンパクトなソーラーパネル

横に広げても86cmなので窓半分のサイズなので、窓に寄せてパネル全面に太陽光を当てることができます。

何より部屋で広げても邪魔にならないサイズですし、収納するときはこの半分になります。ひとつ上の SolarSaga 100 になると122cm に。発電量は68Wから100Wになりますが、部屋で使うにはちょっと邪魔くさいサイズです。

Jackery SolarSaga 60寸法/重量
展開時サイズ幅855x高さ535x奥行5mm
収納時サイズ幅425×高さ535×奥行35mm
重量2.76 kg

足もマジックテープで固定され、二つ折りに閉じると取っ手があり持ち運びに便利です。

Jackery SolarSage 60は収納もコンパクト

また取手の内側凹凸部に磁石が入っているので、閉じたときに簡単に開いてしまうこともありません。

磁石で二つ折りに閉じる SolarSage

SolarSaga 60 は、広げたときのサイズが86cmですが、発電パワーの差はありますが、部屋の中での普段使いを考えたらSolarSaga 60がベストです。


SolarSage 60の出力ポート

Jackery SolarSaga 60にはUSBが出力あるので直接スマホなどを充電することができます。これは部屋の中での普段使いには重要です。Type-Cの出力は最大15Wなので、スマホの急速充電、タブレットの充電はもとより、時間はかかりますが、MacBookAirも充電することができます。

USBポートがあるJackery SolarSage 60

中央のLEDは充電可能な電力が供給できているときは緑色に点灯します。

出力端子電圧
USB Type-A 出力5V/2.4A(12W)
USB Type-C 出力5V/3A(15W)
DC出力 DC7955/790922V/3.09A(68W)

DC出力のプラグは、DC7955/7909で(外径:7.9mm、内径5.5mm、内芯:0.9mm)のオスです。ポータブル電源のDC INがDC7955/7909であればそのまま接続できますが、

保有しているポータブル電源のEcoFlow River MaxはXT60、Suaoki S601がDC5521なので変換プラグが必要です。

SuaokiのDCプラグは5521ですが、5525でも充電可能でした。XT60には、DC5521からXT60の変換ケーブルが使えます。

値段は少し高くなりますが、DC7599/7909のマルチ変換コネクタもあります。

USB出力ポートとDCケーブルはサイドにあるポケットに収納されています。

USBポートと充電ケーブルはサイドポケットに収納

室内でソーラーパネルを使う

窓越しの日差しでも思っていた以上にしっかりと充電できます。ただソーラーパネル全面に太陽光が当たっていないとスマホの充電に時間がかかったり、充電できなかったりします。

窓にソーラーパネルをぶら下げた方が効率的に太陽光に当てられますが、窓枠に木ネジを刺すのを躊躇い、窓の下に置いて使っています。


充電時間

部屋には陽が入らないようにスクロールカーテンの内側にソーラーパネルを置いてみました。

窓の外からみた SolarSage 60

11月だと窓際にソーラパネルを置いてもパネル全面で太陽光を受けられるのが、12:30 - 16:00 ぐらいです。

快晴の日にiPhone8をUSB Type-Aで充電すると 14% → 100%まで3時間かかりました。また SuaokiS601(222W)は、20%ぐらいから充電してみると100%近くまでは充電できましたが3.5時間という時間の中ではフル充電には至りませんでした。

それでも十分に使える範囲です。

スマホやポータブル電源への充電だけどと大した節電にはなりませんが、太陽光で充電できるというのは、科学の実験みたいでワクワク感もあります。

もちろん、いざというときに、どの位の時間で充電ができるかを知っておくことも重要です。


まとめ

部屋に陽が差すのであれば室内(窓際)でソーラーパネルを使いましょう。

  • コンパクトサイズ
  • 収納が簡単
  • USB出力ポートがある

というのが、ソーラーパネルの室内利用に外せない3大要素です。現時点では Jackery SolaSage 60 は、コスパもよくコンパクトながら実用的なソーラーパネルです。

象と散歩: いまどきのポータブル電源の選択で悩む」では、バッテリー寿命と充電時間から EcoFlow River 2(256W)をオススメしています。Jackeryのソーラーパネルを充電するには変換ケーブルが必要となりますが、

  • EcoFlow River 2
  • Jackery SolarSage 60

は、最強の組み合わせです。

キャンプ、車中泊、防災のためだけではなく、普段使いとしてポータブル電源とソーラーパネルを活用してください。

Post Date:2022年11月19日 

小さくて軽いストーブは低山ハイカーにとっての正義

BRS-3000T チタン ガスストーブ

低山ハイク(ハイキング)の楽しみのひとつは「お湯を沸かす」ことです。

手段が目的になっていますが、暖かい飲み物を飲むではなく、お湯を沸かして飲むから楽しい!おにぎりやサンドイッチと共に飲むカップスープも格別です。

本格的な登山、キャンプで料理をというのであれば、別な選択肢になると思います。しかし、低山ハイクでは、お湯が沸かすことができれば十分なので、荷物にならない小さくて軽いストーブは正義です。

また、小さくて軽いということは、防災バッグに入れていてもかさばりません。キャンプ用品は、そのまま防災グッズとしても使えるものが多いですが、ガスコンロがあれば、万が一の備えにもなります。


ストーブとは?

低山ハイクを始めた頃、お湯を沸かして珈琲を飲んでいる姿に憧れて、「あれ、欲しい」と思いましたが、呼び方が分かりませんでした。

「ガスコンロ?」、「ガスバーナー?」自分の語彙力ではその2つしか思いつきませんでしたが、ストーブというのが一般的のようです。しかし、各社によっても呼び名が異なります。

メーカー呼び名
EPIgas(イーピーアイガス)ストーブ
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)ガスバーナー
Coleman(コールマン)シングルバーナー
Snow Peak(スノーピーク)ストーブ
PRIMUSm(プリムス)ストーブ(シングルバーナー)
mont-bell(モンベル)ストーブ

英語のstove(ストーブ)には、部屋を暖める暖房用のストーブ以外に、料理用のコンロ、レンジの意味があります。またburner(バーナー)は燃焼装置で、それがひとつなのでシングルバーナーです。

因みに片仮名で「コンロ」と書きましたが、コンロは日本語です。漢字では「焜炉」と書きます。炊事用の小さな炉のことです。


検索されているワードは?

キャンプ、ハイキング、登山との組み合わせでGoogleで検索した場合のヒット数です。

※2022年11月19日時点の検索結果
ストーブコンロバーナー
キャンプ13,200,0008,660,0006,390,000
ハイキング2,370,0001,840,0001,490,000
登山5,510,0004,600,0002,980,000

ストーブ > コンロ > バーナーという順ですが、いずれも別なものを意味する名詞です。例えば「キャンプ ストーブ」で1,300万件ヒットしていますが、検索結果をみるとキャンプ用の暖房用ストーブが含まれていることがわかります。


最初に購入したストーブ

購入した初代のストーブは、キャプテンスタッグのクッカー(鍋)とセットになっている小型ガスバーナーコンロです。

点火装置付きなのでライターが不要です。バーナーのサイズが大きく火力があり、開閉式のゴトクを広げると17cmになるので調理器具を乗せたときに安定感があります。

小型ガスバーナーとありますが、ケースのサイズは 117mm(W) x 105mm(D) x 65mm(H) とリュックの中でそれなりのスペースを占有します。重量は300gです。

コッヘル(鍋)が優れもので、ガスカートリッジがスッポリと入るのでコンパクトに収納できます。ステンレス製で収納状態で外径121mm、高さ93mm、重さは200gです。

CAPTAIN STAG カートリッジクッカーセット
ガスカートリッジを逆さまに入れる
CAPTAIN STAG カートリッジクッカーセット

お湯を沸かすために必ず必要となる鍋(コッヘル)とガスカートリッジを無駄な隙間なく収納できるジャストサイズのコンパクト感が素敵です。

容量は820mlですが、7分目まで水を入れると600mlぐらいです。カップヌードルなら2杯分、珈琲なら4杯分ぐらいのお湯が沸かせます。

100g軽い重量200gのアルミ製タイプもあります。共に燕三条市で作れている日本製の製品です。


もっと小さく、もっと軽いストーブを

長年愛用していたキャプテンスタッグのガスコンロですが、着火装置が壊れてしまいました。ライターが必要ならばもっと小さくて軽いものをと思い、「Snow Peak ギガパワーストーブ」をポチりかけたところで、中国製の小さなストーブを発見。

重さは僅か26gで、折り畳んだ状態では掌に収まるサイズです。3本のゴトクを広げても直径8.18cmとかなり小さいですが、荷物にならないサイズ感に惹かれて購入。

折りたたむとポケットに入るストーブ(BRS-3000T)

キャプテンスタッグの小型ガスバーナーコンロをケースに入れた状態で比較するとこんなにコンパクトです。

Captain Stag M-7900とSolohike BRS-300T収納時の比較

ガスカートリッジに装着している状態での比較が下の写真です。

Captain Stag M-7900とSolohike BRS-300Tの比較

何回か使ってみましたが、前述したキャプテンスタッグの直径11cmの小型鍋なら安定して使えますし、お湯を沸かす時間も小型の鍋をではあまり変わりません。安全性には若干の不安はありますが、この小さくて軽いストーブは魅力的です。

Solohike BRS-300TにちょうどよいCatain Stagのコッヘル

家庭用とアウトドア用ガスボンベの違い

アウトドアで使うガスカートリッジは、OD缶と呼ばれていますが、ODは OutDor(アウトドア)の略です。家庭用はCB缶(Cassette Gas Bombe:カセットガスボンベ)です。OD缶とCB缶は外形もですが、ガスのバルブの形状も異なります。CB缶はJIS規格で定められています。

キャプテンスタッグ レギュラーガスカートリッジ CS-250

また形状だけではなく中に入っているガスの成分もCB缶とOD缶で異なります。

家庭用カセットガスボンベの成分には「液化ブタン」と表記されていますが、OD缶は「液化ブタン、液化プロパン」とプロパンが混ざっています。

プロパン氷点下でも気化してハイパワーで燃焼させることができるので価格も高いです。一方、ブタン(ノルマル)は安価だけど、寒いところでは火が弱くなり、寒冷地では燃焼もままなりません。そのためプロパンよりは安価なイソブタンが使われている寒冷地用のカセットガスボンベもあります。

ガスボンベのガスの違い

登山で使われるOD缶は、寒いところでも十分な火力が得られるように液化プロパンが含まれています。


ウォーターボトルも小さなものを

ペットボトルの水でもいいのですが、ソフトボトルは水を使いきったらコンパクトに収納できるので便利です。2リットルタイプを使っていますが、コーヒーを飲むだけなら1リットルタイプでも十分です。

自然の中でお湯を沸かして飲む珈琲は格別ですが、ルール(火気厳禁)と安全を守って利用しましょう。

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