Windows8の環境になってから数ヶ月が経って新しいGUIにも慣れましたが、マウス操作中のチャームの出現が煩わしく感じているのは自分だけではないようです。Google検索で「Windows8 チャーム」と入力するとサジェスト機能で「Windows8 チャーム 設定」「Windows8 チャーム 無効」「Windows8 チャーム 非表示」が検索ワード候補にあがります。同じように英語で「Windows8 charm」と入力しても「Windows8 charm disable」「Windows8 charm setting」が検索ワード候補となります。
マウス操作でのチャームを開く方法
チャームのマウス操作での表示方法について、マイクロソフトでは下記のように記載しています。マウス操作によるチャームの開き方 右上隅または右下隅をポイントしてチャームを表示します (マウス ポインターが消えるまで隅に移動します)。 チャームが表示されたら、端に沿って上または下へ移動し、目的のチャームをクリックします。実際に使った感じからすると、下図のように“右上部でマウスを上から下に動かした場合”と“右下部で上から下に動かした場合”にチャームが表示されます。意味もなくマウスをクルクルと回転させているとチャームが頻繁に現れてしまいます。
レジストリの設定でチャームを非表示する
下記のレジストリの変更によるチャームの非表示は Windows Embedded 8(Windows エンベデッド)でしか動作しないようですので、後述の Skip Metro Suite を使ってみてください。(2013.5.13追記)
レジストリの値を変更することでチャームを非表示にする方法が紹介されていますが、どれも同じ方法です。自分の環境で試したところチャームバーを非表示にすることができませんでした。参考にしたのはTeam Windows8のブログ(How to Disable Charms Bar and Program Switcher in Windows 8)です。
チャーム・バーとプログラム・スイッチをレジストリ値を変更することで非表示にする方法が紹介されています。プログラム・スイッチとはWindowsロゴキー+TABで左端に表示される開いているWindowsアプリ(デスクトップアプリを除く)を表示させる領域です。マウス操作の場合は左下隅から上にマウス操作すると表示されます。
チャームを非表示にするためには、こちら からcharms_bar_switcher.zipをダウンロードして、Disable Charms Bar.reg を実行すると下記のレジストリーにEdeUIという名前のキーを追加して DisableCharmsHint の値を "1" にセットします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ImmersiveShell
またプログラムスイッチを非表示にするには、Disable Switcher.reg を実行すると EdeUI に DisableTLcorner の値を "1" にセットします。
勿論、手動の更新もできます。Windows8でレジストリーエディターを起動するには、Windowsロゴキー+Rで “ファイル名を指定して実行” を起動します。名前に “regedit” と入力して ”OK” でレジストリーエディターが起動されます。
しかし、この値を変更してもチャームバーは非表示になりませんでした。念のためレジストリー更新後に再起動してみましたが、やはりチャームバーは非表示になりません。
変更したレジストリーの値をもとに戻すのは、DisableCharmsHintt と DisableTLcorner の値を "1" から "0" にするだけです。ダウンロードした charms_bar_switcher.zip にある、 Enable Charms Bar.reg と Enable Switcher.reg を実行すると上記の値が "0" になります。
Skip Metro Suite を使ってチャームバーを非表示にする
と、いうことで Skip Metro Suite を使うことにしました。Skip Metro Suite UI は、アプリケーションですがインストールの必要がありません。こちら から SkipMetroSuite.zip をダウンロードします。Windows 8 x64 (64ビット版) と Windows 8 x86 (32ビット版)がありますが、よくわかなければ、Windows 8 x64 の SkipMetroSuiteUI.exe を実行してみてください。Skip Metro Suite で制御できること下記の5つです。
① | Skip Start Screen | 起動時にWindows8スタート画面を表示せずにデスクトップを表示させる |
② | Charm Bar | 右上、右下をマウスオーバーしたときに表示される“チャームバー”の非表示 |
③ | Start Button | 左下をマウスオーバーしたときに表示される“スタート”の非表示 |
④ | Apps Switcher | 左上をマウスオーバーしたときに表示される“アプリスイッチャー”の非表示 |
⑤ | Drag to Close | 上部をドラッグしてWindows8アプリを終了させる動作の禁止 |
それぞれ、チェックを入れることで動作を禁止することができますので不要と思わるものをチェックして、Windowsを再起動すると設定が有効になります。もとに戻す場合には、チェックを外して同じく再起動します。
キー操作によるチャームの表示
マウスオーバーでチャームを非表示にするので、チャームを表示させる場合には、Windowsロゴキーを使ったショートカットが必要となります。Windowsロゴキーとはキーボード上に下記のマークがあるキーです。Windows8 と Windows RTについてのショートカットについては、マイクロソフトの “Windows 8 と Windows RT の新しいキーボード ショートカット” に記載されていますが、マウス操作によるエッジコントロールやチャームを制限した場合には、下記のWindowsロゴキーのショートカットは必須となります。その他にも便利なショートカットを掲載しておきます。
ショートカット・キー
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動作
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Windowsロゴキー | スタート画面の表示 |
Windowsロゴキー + C | チャームを開く |
Windowsロゴキー + D | アプリスイッチャーを開く(デスクトップアプリを含める場合はALT+TAB) |
Windowsロゴキー+F | ファイルの検索 |
Windowsロゴキー+Q | アプリの検索 |
Windowsロゴキー+ R | ファイル名を指定して実行 を起動 |
Windowsロゴキー+ X | コントロールパネルなど管理メニューを起動 |
今日の一曲
長年愛用していた Windows XP には、David Byrne の
Like Humans Do がサンプルミュージックに収められていました。David Byrne といえば、脳裏に焼き付いているのが、Talking Heads 時代のライブアルバム Stop Making Sense (Live) の一曲目の Psycho Killer です。演劇的要素の強い舞台で、ラジカセを片手に登場して再生ボタンを押すとTR-808のリズムが始まり、ギター一本で Psycho Killer を歌いあげます。Talking Heads - Stop Making Sense [DVD] で映像を堪能できます。いま観てもとても素敵です。残念ながら iTunes からSotp Making Sense はなくなってしまいましたが、オリジナルも必聴です。と、いうことで今日の一曲は、Talking Heads の Psycho Killer を。