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Post Date:2025年5月3日 

ウルトラセブンをお得に満喫!高画質&高音質で見るなら北米版Blu-ray一択

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]

最近、ウルトラセブンの4K HDRリマスター版が再放送されるというニュースを見かけました。

「あぁ、観たい!でもテレビがないので物理的に観られない…」

動画配信サービスの Amazon Prime Videoをチェックすると、ウルトラセブン(TV版)は、レンタルでの視聴が可能ですが、視聴期間に制限があり、全話を自分のペースで楽しむには難しそうです。

ならばDVDやBlu-Rayは?と探してみましたが、国内で販売されているものは非常に高価で、購入を躊躇してしまいます。

どうしようかと悩んでいた矢先、偶然見つけたのが北米版の「Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]」!!お得価格に驚きです。


ウルトラセブンの北米版?

北米版があるのは、円谷プロダクションがアメリカのホームビデオ配給会社 Mill Creek Entertainment (ミル・クリーク・エンターテイメント) とライセンス契約を結んでいるからです。この契約により、Mill Creek Entertainmentは北米地域(アメリカおよびカナダ)でウルトラシリーズの映像ソフト販売やデジタル配信を行う権利を得ています。

したがって、北米版ウルトラシリーズは、歴とした正規版です。


北米版ウルトラシリーズがお得な理由

Amazonなどで販売されているのは、この北米版の並行輸入品です。実は、ウルトラセブンに限らず、ウルトラシリーズや日本アニメの北米版は、国内版より安価に入手できます。

「並行輸入品」とは、メーカーが指定した正規の販売ルートを通さず、第三者が海外の市場から合法的に買い付けて国内に輸入・販売する商品のことを指します。

簡単に言うと、海外で販売されている本物を、正規の販売ルートを通さずに日本に入ってきた商品ということです。

ウルトラセブン本来の音声は日本語ですので、再生時の設定で字幕をオフにすれば、英語字幕なしでストレスなく楽しめます。


北米版のBlu-Rayは日本のプレイヤーで再生できるのか?

DVDであれば、日本ではリージョン2、北米ではリージョン1とリージョンコードが異なっているため、日本のDVDプレイヤーでは、北米で販売されているDVDを再生することができませんでした。

しかし、Blu-Rayは、日本も北米もリージョンAと同じなので、北米版「Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]」も、日本メーカーのBlu-Rayプレイヤーで問題なく再生できます。

参考までに、Blu-Rayのリージョンコード区分は以下の通りです。

  • リージョンA: 北米、中米、南米、東南アジア、日本、韓国、台湾など
  • リージョンB: ヨーロッパ、中近東、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど
  • リージョンC: 中央アジア、南アジア、中国(一部を除く)、東ヨーロッパなど

北米版ウルトラセブンはprime videoより高解像度

北米版Blu-rayのスペックは、映像が 1080p High Definition、音声は DTS-HD Master Audio 2.0 となっています。4K HDRリマスターには敵いませんが、フルHDの高解像度映像と、ロスレス圧縮による高音質な音声で「ウルトラセブン」を最高のクオリティで楽しめるということです。

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]

ただし、May not be in High Definition(高画質ではない場合があります)という注意書きがありますが、これは、オリジナルマスターの状態によるものと思われます。それでも、多くのシーンはBlu-ray品質で収録されています。

ちなみに、Prime Videoで配信されているウルトラセブンは、SD (Standard Definition / 標準画質)です。その解像度は 720×480pxで、画素数は約35万画素となります。

一方、北米版ウルトラセブンのBlu-Rayは、フルHD(1080p)解像度が 1920x1080pxで、画素数は約207万画素です。両者を比較すると、画質の差は歴然ですね。


北米版ウルトラセブンパッケージ詳細

まず、気になる欠番についてですが、残念ながら北米版にも第12話「From Another Planet with Love(遊星より愛を込めて)」は収録されていません。

欠番を除く全48話が、6枚組のBlu-Rayディスクに収められています。

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]

各ディスクには8話づつ収録されていて、欠番を除く全48話が、6枚組のBlu-Rayディスクに収められています。例えば、Disk6には以下の8エピソードが入っています。

  • Ambassador of the Nonmalt
  • Nightmare on Planet No. 4
  • The Terrifying Super Ape-man
  • The Saucers Have Come
  • The Showdown of Dan vs. Seven
  • Who Are You
  • The Biggest Invasion in History: Part 1
  • The Biggest Invasion in History: Part 2

それぞれのタイトルについては、再生すれば日本語のタイトルも分かりますが、日本語だと下記のタイトルのエピソードになります。

  • ノンマルトの使者
  • 第四惑星の悪夢
  • 恐怖の超猿人
  • 円盤が来た
  • ダン対セブンの決闘
  • あなたはだぁれ?
  • 史上最大の侵略 前編
  • 史上最大の侵略 後編

そのまま再生すると英語の字幕が表示されてしまいますので、メニューの「SUBTITLE ON/OFF」で「OFF」を選択すればディスク内全話で英語字幕が表示されなくなります。

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]

大人も楽しめるウルトラセブン

ウルトラセブンは、単に怪獣=悪者と戦う勧善懲悪の物語ではありません。それぞれの背景や価値観の違いから生まれる「悪」と「善」という二元論を超えた視点が提示されています。

戦争、平和、環境問題、倫理、ダイバーシティ、アンコンシャス・バイアスなど、現代にも通じる様々な社会的なテーマが多く含まれており、それらに対するアンチテーゼも巧みに描かれています。1960年代後半という高度成長経済の時代背景も反映されており、大人が観ると深く考えさせられるエピソードが多いです。

また、アンヌ隊員とモロボシ・ダンの関係は、単なる恋愛未満やプラトニックラブといった言葉では表現しきれない、互いを深く信頼し合う強い絆として描かれている点も魅力です。

そして、大人を惹きつけるもう一つの要素は、ウルトラ警備隊のメカニックデザインの秀逸さです。ウルトラホークやポインターといったメカは、約60年近くたった今見ても古さを感じさせない普遍的なカッコよさがあります。単なるデザイン性に留まらず、それがどこに格納され、どのように運用され、発進に至るかという「プロセス全体」を含めた機能美があるからこそ、大人も思わず夢中になってしまうのです。

さらに、ウルトラセブンの世界観を彩る上で欠かせないのが、冬木透氏による音楽です。氏の手掛けた楽曲は、単なるBGMではなく、物語の感情やキャラクターの内面を雄弁に伝え、作品全体に忘れられない独特の雰囲気を与えています。

子供向けの番組なのに交響曲だし、英語の歌詞とか。

「One, Two, Three, Four, One, Two, Three, Four, Ultra Seven ♪」

いま聴いてもカッコいい!


メカニックデザインの魅力

ウルトラセブンのメカニックデザインには、語りつくせないほどの魅力があります。中でも象徴的なのが、ウルトラ警備隊の誇る万能戦闘機「ウルトラホーク1号」です。

レールに乗って発射台まで運ばれ、山が割れて出撃していく、サンダーバードを強く意識した出撃までのシーケンスは、何度見ても飽きません。

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]
【引用】Ultraseven: Complete Series - Episode 1

またウルトラホーク1号の甲高く特徴的なジェット音も、作品にリアル感を与えています。さらに、飛行中に3機の独立した航空機に分離・合体できる機能も、大人たちの心をも鷲掴みにする画期的なアイデアでした。

  • 「ウルトラホーク1号」

    フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 ウルトラホーク1号
    【引用】Amazon - フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 ウルトラホーク1号
  • 「α号(アルファ)」

    フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 ウルトラホーク1号
    【引用】Amazon - フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 α号
  • 「β号(ベータ)」

    フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 ウルトラホーク1号
    【引用】Amazon - フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 β号
  • 「γ号(ガンマ)」

    フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 ウルトラホーク1号
    【引用】Amazon - フジミ模型 1/72 特撮シリーズ No.4 γ号

また、ウルトラホーク1号以外にも魅力的なメカは多数登場します。例えば、ダイヤモンドの数倍の硬度を持つジェットドリルで地中を掘り進むマグマライザーも、そのデザインが秀逸です。

フジミ模型 地球防衛軍ウルトラ警備隊 マグマライザー TDF MRI
【引用】Amazon - フジミ模型 マグマライザー TDF MRI

ウルトラセブンのメカは、約60年近く前のデザインであるにも関わらず、どれも古さを感じさせない近未来的な普遍的なカッコよさがあります。単にデザインが良いだけでなく、それがどこに格納され、どのように運用され、発進に至るかという「プロセス全体」を含めた機能美があるからこそ、今見ても大人も夢中になれるのでしょう。

そういう意味では第5話「消された時間」で、東京モノレールを模したモノレールで基地内を移動するというシーンがありますが、60年前の東京モノレールも近未来を象徴する乗り物でしたが、いまでも「カッコいいなあ」と思っていたことに気がつきました。

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]
【引用】Ultraseven: Complete Series - Episode 5

アンヌとダン、そして、クラシック好きではなくても

北米版Blu-Rayに付属のブクレットには、登場人物のプロフィール、エピソードガイド、怪獣ガイドなどが収録されていますが、もちろん全て英語表記です。特に注目したいのが、アンヌ隊員のプロフィール。

Ultraseven: Complete Series [Blu-ray]

下記のように記載されています。

The only female member of the Inter Galactic Defense Force, as well as the youngest, Anne functions as the team's communications operator while still being a capable combatant in her own right, Closest to Dan Moroboshi, Anne is the first person to learn his secret identity as Ultraseven after seeing the device that could shift him between forms: the Ultra Eye, Through the tow share a lot of tension, their romantic inclinations never bloomed into anything fully fledged.

この最後のセンテンス「Through the tow share a lot of tension, their romantic inclinations never bloomed into anything fully fledged.」を「二人の間には多くの意識し合う感情があるものの、それ以上の関係へと発展することはなかったのです」と訳してみました。

恋愛未満、若しくはプラトニックラブという言葉では表現しきれない、深い絆この二人の特別な関係性を象徴しているのが、あまりにも有名すぎるウルトラセブン最終回の名シーンです。

「アンヌ、僕はね、人間じゃないんだ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだ

ダンのこの告白に、「えっ⁉︎」と驚き、逆光の中でシルエットになるアンヌの表情。そこでディヌ・リパッティ(ピアノ)、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏によるシューマン「ピアノ協奏曲」 イ短調 作品54がカットインしてきます。

作品世界を感動的に盛り上げるこの演奏は、こちらのCDなどで聴くことができます。

また、この最終回のシーン、ファンの間で今なお、様々な解釈がされているのが、ダンがアンヌに告げる別れの言葉「西の空に明けの明星が輝く頃」というセリフです。「明けの明星」は金星のことですが、陽が沈んだ後の西の空に見えるのは「宵の明星」で、陽が昇る直前の東の空に見えるのが「明けの明星」とされています。

色々な考察がありますが、ウルトラセブンが宇宙へ旅立った後、ダンのセリフがもういちど流れます。「明けの明星が輝く頃、ひとつの光が宇宙に飛んでいく、それがボクなんだよ」――ここでは、ダンの最初のセリフにあった「西の空に」という言葉がなくなっています。

そして映像には、夜明け前の白み始めた空に明けの明星が輝き、その中をウルトラセブンが飛んでいく姿が映し出されています。これらのことから、ウルトラセブンは東の空へ飛び立ったと解釈するのが自然だと私は考えています。

さて、あなたなら、セリフと映像からどのように解釈しますか?ご自身の目でじっくりと最終回をご覧になって、色々な想いを巡らせてみてください。

Post Date:2025年4月26日 

箒のある暮らし:一生もの「鬼毛箒 匠113」

吾妻棕櫚箒鬼毛 長柄 匠113

箒での掃き掃除を始めてから、部屋をこまめに掃除する習慣がつきました。愛用しているのは、アズマ工業の手編み 座敷ほうき「匠125」です。「品質にこだわり抜き、何十年もお使い頂ける箒です。」というメーカーの言葉通り、5年目経っても変わらぬ価値を実感できています。

箒への回帰:アズマ工業の素晴らしき座敷箒たち」で、「匠125」よりも少し軽い同じアズマの座敷箒「特選 AZ112」と比べた記事を書いていますが、穂のクオリティ差は明確です。長く使うのであれば、「匠125」が絶対です。

そんな箒での掃除にすっかり魅了されていますが、いつか手に入れたいと憧れていたのが鬼毛(おにげ)の棕櫚箒(しゅろほうき)です。

棕櫚の中でも希少で丈夫な繊維から作られる「鬼毛」の箒は、その高い耐久性から「一生もの」になるとも言われています。安価で品質の高い箒を提供するアズマ工業でも自社のオンラインショップで吾妻棕櫚箒鬼毛短柄 匠11416,820円長柄の匠11318,270円と高嶺の花でした。

Amazonの「あとで買う」にずっと入れたままでしたが、Amazonでの販売価格が1万円を下回るようになったので、長柄の「匠113」の購入を決意!



日本の伝統的な箒:座敷箒と棕櫚箒

日本の伝統的な箒には、主に「座敷箒(ざしきほうき)」と「棕櫚箒(しゅろほうき)」があります。どちらも天然素材から作られていますが、原料や特性が異なり、それぞれ得意な場所や使い心地が異なります。


座敷箒(ざしきほうき)

座敷箒は、江戸箒とも呼ばれていますが、江戸中後期以降に関東を中心に普及した箒で、「ホウキモロコシ」というイネ科植物の穂先を束ねて作られます。職人の手作業による繊細な作り(手編み)が特徴で、美しい模様を呈しています。ホウキモロコシの穂はコシがあり、しかも穂先が細かくしなやかなので、 畳、カーペットの塵埃をしっかりと掃き出します。もちろん、フローリングの掃き掃除でも使えます。


棕櫚箒(しゅろほうき)

棕櫚箒は、ヤシ科の植物である棕櫚(シュロ)の木の皮から採取される繊維で作られます 。棕櫚繊維には天然の油分(樹脂)が豊富に含まれており、水に強く腐りにくいという優れた特性があります 。この油分は、フローリングなどの床材を傷つけにくいだけでなく、使い込むうちに床に自然な艶を与える効果も期待できると言われています 。棕櫚箒は、使用する繊維の部位や加工方法によって、主に「皮(かわ)」と「鬼毛(おにげ)」の2種類に分けられます 。


皮(かわ)

皮の棕櫚箒は、棕櫚の樹皮を重ねて束ね、穂先となる部分をほぐしています。使い始めに棕櫚のクズが落ちるのが難点です。繊維が細く柔らかいため、床への当たりが優しく、畳やデリケートなフローリングにも使いやすいとされます 。鬼毛に比べると安価です。

高砂「棕櫚ほうき短柄5玉」

鬼毛(おにげ)

鬼毛箒は採取した棕櫚皮から良質な繊維のみ選別し束にしたものです。太く弾力性に富んだ繊維は棕櫚皮1枚から少量しか取れないため希少価値の高い箒です。この繊維はコシが非常に強く、耐久性に優れています。同じ棕櫚でも皮よりも繊維が太くボリュームがあります。

希少価値の高い鬼毛 - 匠113

短柄(たんえ)と長柄(ながえ)

箒を選ぶ上で、穂先の素材や種類と同じくらい重要なのが、柄の長さです。箒の柄の長さには、主に「長柄(ながえ)」と「短柄(たんえ)」の2種類があります。用途や掃除の場所、そして収納場所に合わせて選ぶことで、より快適に箒を使うことができます。


長柄(ながえ)の箒

長柄の箒は、立ったままの姿勢で両手でしっかりと柄を握るので、腰への負担が少なく、楽に掃き掃除ができます。フローリングや畳など広めの床面積の掃除に向いています。リビングや廊下などを広く掃くときに便利です。

小回りが利かないため家具の下や狭い箇所など、細かい場所の掃除には不向きな場合があります。また箒は穂先に曲がつかないように、吊るして収納する必要があるため、収納場所の確保が必要となります。匠113の全長は123cmなのでコート掛けがちょうどです。

鬼毛箒 匠113 収納場所

短柄(たんえ)の箒

短柄の箒は、両手で持つこともできますが、基本片手でササっと掃くのに向いています。柄が短いので掃くときは少し屈んだ形になります。コンパクトで小回りが利くのが特徴です。

部屋に一本吊るしておくと、思い立った時にサッといつでも手軽に掃除をすることができます。


どちらの柄を選ぶべきか

長柄と短柄、どちらの箒を選ぶかは、ライフスタイルや掃除の習慣、そして住んでいる環境によっても異なります。

どちらにも一長一短があるため、「これ一つあれば全てOK」とは限りません。広さや主な掃除場所、そして自分の掃除のスタイルに合わせて選ぶのが最も快適に使うためのポイントです。もし可能であれば、長柄と短柄の両方を用意して、場所や用途によって使い分けると、より効率的に、そして快適に家中をきれいにすることができます。

最初から2本を揃えるのが難しければ、サッと掃除をする習慣を身につけるためにも、最初は短柄、次に長柄と選ぶのがいいのではないでしょうか。


「匠113」を選んだ理由と、使ってみて感じたこと

これまで、短柄の座敷箒を主に使ってきました。最初の頃は、箒が重たいと思うこともありましたが、不便を感じることはありませんでした。

しかし、以前から気になっていた「鬼毛の棕櫚箒」を、そして、どうせなら「長柄」も試したいという気持ちが募ってきました。

アズマ工業は、品質と価格のバランスがとてもよい箒を提供してくれています。Aクラスの高級原料を使った「匠125」の品質を考えると、棕櫚の中でも特に厳選された素材で作られる鬼毛箒の品質にも期待できます。

ということで、鬼毛の棕櫚箒 長柄「匠113」を購入しました。

鬼毛は、棕櫚の木からわずかしか採取できない希少な繊維で、非常に高い耐久性を持つと知り、まさに「一生もの」として大切に使える箒だと感じています。

実際に「匠113」を使ってみると、座敷箒とは異なり、まさに「筆のようにしなやかで柔らかな掃き心地」に驚愕です。書道パフォーマンスの大筆のような感じすが、しなやかな穂先でしっかりと塵埃を掃き集めます。しかし、座敷箒のようにカーペットや敷物からかき出すほどの強いコシはありません。

筆のようにしならか - 鬼毛 匠113

長柄なので立ったまま楽な姿勢で掃除ができるし、両手を使って掃くので手が疲れることもありません。思い立ったときにサッと掃除するというより、部屋全体を大きく掃除するには便利だと感じています。まだ使い始めたばかりですが、鬼毛の高い耐久性にも期待して、これからこの「匠113」を長く大切に使っていきたいと思います。


まとめ:私にとっての「一生もの」箒

この記事では、自分が愛用する座敷箒「匠125」と交え、鬼毛の棕櫚箒「匠113」を迎えるまでの経緯、そしてそれぞれの箒の特徴や使い心地について紹介しました。

改めて、アズマ工業の箒、逸品2本を振り返ってみます。

座敷箒 匠125 と 鬼毛箒 匠113

まず、Aクラスのホウキモロコシの穂で作られた座敷箒「匠125」。穂先はしなやかで適度なコシがあり、畳やフローリングはもちろん、カーペットや敷物からも細かな塵埃をかき出すパワーを持っています。小回りも利き、思い立った時にサッと手軽に掃除ができる万能な一本です。丁寧に作られたその姿は、掃除道具としてだけでなく、部屋に吊るしておくだけでオブジェとしても映えます。

そして、今回新たな相棒となった鬼毛 棕櫚箒「匠113」。同じ棕櫚でも皮箒よりも繊維が太くボリュームがありながらも、実際に使ってみると「筆のようにしなやかで柔らかい」掃き心地に驚かされます。長柄なので、腰に負担が少ない直立姿勢で両手を使って掃くことができ、疲れを感じにくいのが大きなメリット。特にフローリングの部屋の掃き掃除に最適だと感じています。棕櫚の繊維を銅線でまとめたデザインは素朴ながらも美しく、こちらも部屋のアクセントになります。

中国の職人技 - 鬼毛箒 匠113

アズマ工業の「匠125」「匠113」も、厳選された原材料を使用しながらも、価格を抑えるために海外での手製を取り入れている点が共通しています。これにより、品質の高い伝統的な箒を、私たちも比較的手に取りやすい価格で手に入れることができるのです。

どちらの箒もデザイン性が高く、壁に吊るしておけば場所を取らず、インテリアの一部としても楽しめます。そして何より、天然素材で作られた箒は、使えば使うほど手に馴染み、愛着が湧いてきます。大切に長く使える掃除具があることは、日々の掃除の時間を心地よいものにしてくれるだけでなく、自分の部屋や暮らしそのものをより愛おしく感じさせてくれるように思います。

暮らしにぴったりの「一生もの」の箒を見つけてみませんか?

Post Date:2025年4月22日 

メトロノームじゃ物足りない!アップライトベース練習に最適なリズムマシンはこれだ!(おすすめ3選)

Louis JB-205 and Nanobass X4C

アップライトベースの練習で、心地よい低音のグルーヴを生み出すためには、メトロノームを使って「裏」を捉えながらのトレーニングが欠かせません。アンサンブルの土台をしっかりと支えるベーシストにとって、この基礎練習は絶対に避けては通れない道なので、日々の運指練習やスケール練習では、メトロノーム音がリズムのガイドとして静かに響いています。

メトロノームを使ったリズムを裏で取りながらの練習方法については「象と散歩:最高に可愛い機械式メトロノームでリズム感を鍛える」を参照してください。

しかし、いざお気に入りのスタンダードナンバーや、取り組んでいる曲を通しで練習しようとすると、メトロノームの刻む音では、物足りなさを感じてしまいます。

そこで、もっと音楽的なインスピレーションを与えてくれるドラムサウンドを、メトロノームのような感覚で扱える、操作も機能もシンプルなリズムマシンを探しました。


ベースの横にいるリズムマシンの条件

ベースの横に置くリズムマシンの条件として、4つの条件を考えてみました。

  1. スピーカー内蔵:アンプへの接続といった手間なく、本体だけで音が鳴ること。
  2. 電池駆動:コンセントの場所を気にせず、部屋のどこでも使えること。
  3. 操作がシンプル:電源を入れてボタンを押したら直ぐにリズムを刻み始めること。
  4. テンポを数値表示:メトロノーム同様、テンポ(BPM)を視覚的に確認できること。

これらの条件を満たす、魅力的な候補として3つの機種が浮かび上がってきました。それが、KORG KR-mini の後継機として、多機能さと手軽さを両立したKORGの『KR-11』、パワフルな内蔵スピーカーと付属品の充実が嬉しい島村楽器のオリジナルブランドLouisの『JB-205』、そして、高品位なサウンドとアコースティック楽器との相性も抜群なBOSS『DR-01S』です。

比較のために下表に簡単にまとめています。

機種名 主な特徴 パターン スピーカー出力  電池駆動 駆動時間 参考価格
KORG
KR-11
豊富なリズムパターン,チェイン機能, カウントイン 120+ パターン, 14 キット 2W 単3 x 4本 16h ¥14,850
Louis
JB-205
10W出力, FS付属, カウントイン, 自動エンディングあり 50プリセット + 50ユーザー 10W
5インチ
単3 x 6本 30-40h ¥15,000
Boss
DR-01S
アンプラグド楽器に特化した設計, カウントイン 多彩 (レイヤー可能) 7W
4インチ
単3 x 6本 10h ¥30,800

どう選べばいいのか?

KR-11、Louis JB-205、Boss DR-01Sとそれぞれに特徴があるので、自分にあったリズムマシンを選びましょう。


パーカッション系&音質にこだわるなら

パーカッション系&音質重視ならBoss DR-01Sがイチオシです。カホン等リアルな打楽器やドラムを最大7つ重ね、高品位なリズム伴奏を簡単に作れます。アコースティック楽器との相性も抜群で、7W / 10cm (4インチ)のスピーカーはパワフルかつクリア。本体だけでリッチなサウンドが楽しめます。価格は少し高めですが、カウントインやAux/Line端子も搭載し、練習からライブ、録音まで対応。価格に見合う価値を求める方に最適です。


多彩なリズムを手軽に!曲構成での練習もしたいなら

たくさんのリズムパターンに触れてみたい、そして曲全体の流れに合わせて練習したい、という方には KORG KR-11 がおすすめです。120種類以上もの豊富なリズム・パターンは圧巻です。そして「チェイン機能」で複数のパターンを順番通りに並べて再生できるので曲を通した練習もできます。「スゥイング」で揺れやノリの表現もできます。内蔵スピーカーのパワーは他の二機種ほどではありませんが、自宅での個人練習であれば十分です。


兎に角にもシンプルさを望むなら

難しいことは抜き!シンプルさ最優先ならLouis JB-205が最適です。プリセットのテンポを変えてメモリに記録できるので、電源スイッチをONにして、付属のフットスイッチを踏めば、いつものリズムとテンポで練習を開始。10W/5インチのスピーカーは十分な音量/音質で、カウントイン、自動エンディングも便利。電池で長時間駆動、ACアダプタ・FSも付属でコスパも◎。アンプの傍らに置いて気軽にビートを鳴らすスタイルに似合います。

と、いうことで、練習用のリズムマシンとしての利用なので、シンプルな操作で床に置けるミニアンプ型の形状が気に入りLouis JB-205を購入しました。

Louis JB-205にはフットスイッチが付属

Louis JB-205を使ってみて

実際にLouis JB-205をベースアンプ(PJB Nanobass X4C)の隣に置いて使ってみると、まずその「シンプルさ」という選択が、日々の練習において、いかに大切かが実感できます。

Louis JB-205とPJB Nanobass X4C

また「これ、いいかも」と思ったのが、スタート時のカウントインと、ストップ時の自動エンディング機能です。フットスイッチを踏むと、演奏開始前に「カッ、カッ、カッ、カッ」と1小節分のクリック音が鳴るため、焦ることなくリズムの頭から練習を始められます。さらに、フットスイッチをもう一度踏むと、最後に「シャーン!」とシンバルが鳴ってくれます。この「締め」があるだけで、練習の区切りが明確になります。

内蔵されている50種類のプリセットパターンは、ロック、ポップス、ファンク、ジャズ、3拍子など、基本的なスタイルを網羅しています。この中からよく使うパターンを選び、練習したいテンポに変更してユーザーメモリに記録しておけるのが、地味ながら非常に便利でした。これにより、電源を入れるたびにテンポを設定し直す手間が省け、よく使う「自分だけのプリセット」をすぐに呼び出せます。

内蔵スピーカー(10W/5インチ)のサウンドは、自宅でのベース練習において、ベース小型アンプ(PJB Nanobass X4C)の音量に負けることなく、しっかりとリズムを届けてくれるパワーがあります。もちろん、何万円もする高級機のような超高解像度サウンドではありませんが、バスドラムのアタック感、スネアの抜け、ハイハットの刻みがクリアに聞き取れ、リズム練習のガイドとしては十二分以上の働きです。むしろ、変に加工されていないストレートなサウンドが、リズムの骨格を捉える練習には最適だと感じました。

これだけのサウンド、パワー、そして練習を快適にする機能(カウントイン、自動エンディング、ユーザーメモリ)を持ちながら、フットスイッチとACアダプターが最初から付属している。おまけに単三電池6本で30時間以上も稼働するというスタミナまで備えているのですから、驚くほどのコストパフォーマンスです。

Louis JB-205は単三電池6本で駆動

「ベース練習の相棒」として、必要なものが、本当に必要な形でパッケージされている。煩わしいことから解放され、純粋にベースと向き合う時間を豊かにしてくれる。Louis JB-205は、まさにそんな実用性と満足感を得られる、粋なリズムマシンです。

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