ふと懐かしい香りがして、過去の記憶が蘇ることがありませんか?
特定の香りが、それに結び付く記憶を呼び起こす現象をプルースト効果(現象)と言うそうで、小説家プルーストの小説が由来となっているとあります。
フランスの作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した際、その香りで幼少時代を思い出す場面があり、その描写が元になっているということである。
檜と白檀は和の香り
日本人にとってのソウル・フラグランスをは、檜(ヒノキ)とお線香の香りでしょうか。
「檜舞台に立つ」と言われるように檜は日本人にとって特別な樹木で、その香りは多くの人に愛されています。檜の香りは、針葉樹の香りであるαピネン、重厚感ある樹木の香りであるαカジノールなどから構成されていて、リラックス効果もあるそうです。
また、お線香の香りは、白檀(ビャクダン)=サンダルウッドの香りです。白檀には鎮静効果や沈静瞑想効果があると言われていますが、まさにお寺のイメージですね。檜木の香りと違って白檀のスモーキーな香りは好みが分かれるかもしれません。
精油(エッセンシャルオイル)で香りを楽しむ
そんな檜や白檀の和の香りは、精油(エッセンシャルオイル)でも楽しめます。
日本アロマ環境協会によると、精油について下記のように説明されています。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである
油(オイル)とはありますが、実際には油ではなく揮発性の芳香物質です。
100%天然と記載されていても安価なものから高価なものまでたくさんありますが、「無印良品」やデパートなどに店舗を構える「生活の木」でなら安心なエッセンシャルオイルが購入できます。
精油(エッセンシャルオイル)の楽しみ方
精油(エッセンシャルオイル)は揮発性なので、最も簡単な楽しみ方は木や石に染み込ませて自然に揮発させる方法です。「アロマウッド」「アロマストーン」として販売されています。
アロマストーンは珪藻土などが使われていますが、水槽用のろ過装置に入れる”ろ材”も多孔質なのでアロマストーン向けです。
とてもお手軽ですが、垂らしたオイルの自然気化なので、ほのかな香りを楽しむ方法です。
しっかりと香りを楽しみたいのであれば、アロマディフューザーが必須です。
生活の木のディフューザー
生活の木のエッセンシャルディフューザーは、精油を霧状の微粒子にして噴霧する方式で、水も熱も使いません。
6-21畳で利用可能とありますが、直径7.2cm 高さ13.2cmと小型で、USB電源で使えます。優れものですが、「生活の木」のエッセンシャルオイルのボトルを直接差し込むので他社の精油は使えません。
無印良品のディフューザー
無印良品のアロマディヒューザーは、水に精油を数滴垂らし超音波で振動させてミストにして香りを拡散させる方式です。
コードレスでデスクの上などで使えるMJ-CAD2とお部屋でしっかりと香りを楽しむことができるMJ‐UAD1があります。
MJ-CAD2は、USB充電式で6時間の充電で2時間コードレスで使用できます。USB電源(Type-C)を挿した状態なら120mlの水で4時間連続利用ができます。
一方、MJ‐UAD1は、広い部屋(約12 - 15畳)でも香りを楽しめるたっぷりミストが特長です。タンク容量は350mlで約3時間の連続使用が可能とありますので、分当たりのミスト量で比較してみると、
- MJ-CAD2(120ml / 240分)= 0.5 ml/分
- MJ‐UAD1(350ml / 180分)≒ 1.94ml/分
∴ 1.94 / 0.5 = 3.88
MJ-UAD1はMJ-CAD2の約4倍もミスト量が多いということがわかります。
お手軽な「生活の木」のディフューザーをポチリとしようと思いましたが、「生活の木」以外のエッセンシャルオイルが使えないので、無印良品のアロマディフューザーMJ-CAD1(最新版はMJ-CAD2)を購入。
小さなボディですが、いい感じでデスクの上で香りを広げてくれます。ミスト量は限られていますので部屋全体で香りを楽しみたいのであればMJ-UAD1をオススメします。
2段階でライトの明るさを変更できますが、白色で暖色系でないのがちょっと残念でしたが、MJ-CAD2では改良されて暖色系のライトになっています。
木の香りを楽しむ
エッセンシャルオイルは下記に分類されるそうです。有名なラベンダーはフローラル系です。
- シトラス系(CITRUS)
- フローラル系(FLORAL)
- ハーブ系(HERBACEOUS)
- カンファー(樟脳)系(CAMPHORACEOUS)
- ミント(MINTY)
- スパイス(SPICY)
- 樹脂/ムスク(RESINOUS/MUSKY)
- ウッディ/アース(WOODY/EARTHY)
ウッディ(樹木)系に分類されるエッセンシャルオイルは、森の木や湿った土の香りを彷彿させ、森林浴をしているような心地よさを感じさせてくれます。
ヒノキ科のエッセンシャルオイルには、
- ヒノキ
- サイプレス(イトスギ)
- シダーウッド(バージニア)
などがあります。
シーダーウッドは紛らわしいのですが、バージニアはヒノキ科ですが、アトラスは、和名ではアトラススギと杉の名が付きますがマツ科で香りも異なります。
- サンダルウッド(白檀)
- ユーカリ
- ティーツリー
- シダーウッド(アトラス)
などもよい香りです。
ヒノキよりも木の香りを強く感じられる無印良品のシダーウッド(バージニア)の香りが気に入っています。
「イノセント」にもヒノキ科のエッセンシャルオイルがあります。
テレワークも香りで捗る?
テレワークでの仕事も良い香りのもとだと捗るような気がします。昼食後であればスッキリとしたユーカリの香りが、頭をクリアにして集中力を高めてくれます。
ユーカリの精油にも、
- グロブルス
- ラディアータ
といった種類がありますが、グロブルスの方が「スーッ」とした香りが強いです。
無印良品のユーカリ精油は、この刺激が強いグロブルスなので頭がスッキリとします。
午前は「シダーウッド」の木の香りでリラックス。そして、午後のまどろみ時間帯には、スッキリとした「ユーカリ」の香りで、テレワークを満喫しましょう。
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