MDつけペンでカーブしたペン先の書き心地に感動したので、MD万年筆も購入しました。
MD万年筆は、MDペーパープロダクトの筆記具として開発された万年筆です。MD用紙に合わせたクリーム色の軸とシルバーのキャップでシンプルなデザインが特徴です。
優位な点としては以下があげられます。
- 手頃な価格
- 軽い万年筆
- 細いグリップはでボールペン感覚
- 日本語に適した中字
- MDノートと調和するデザイン
しかし、文字を書く上では問題ありませんが、他の万年筆と比べて筆圧をかけないとインクフロー(インクがペン先から紙に出る流れ)が悪いのが少し気になります、、、。
チープすぎないMD万年筆
MD万年筆は、クリーム色の同軸、透明な首軸、ステンレス製のペン先、ステンレスのキャップからなります。
高級感はありませんが、チープすぎないデザインです。
しかし、MDつけペンの方が見た目は素敵です。キャップをしているときは悪くないですが、首軸が透明で透けているは、インクの残量がわかって機能的ではありますが、デザイン的には好きになれません。
「直径11mm」とありますが、実際にはペンを握る部分はかなり細く鉛筆を握っているような感覚です。インクを入れた状態で約15g程度の軽量な万年筆です。そのため、ステンレスのキャップをはめると重心が上になってバランスが悪くなるので、キャップを外して書いた方がしっくりします。
MD万年筆のペン先とインク
MD万年筆のペン先は、鳥のくちばしのようなカーブで、ペンポイントがやや内側になるので他の万年筆と筆触に違いを感じます。
MDつけペンでは、どの角度からでもインクがスムーズに出て書きやすいペン先だと驚きましたが、MD万年筆では、そこまでの感動がありません。文字幅は中字(M)で適度な太さがあるので、細字に比べると万年筆らしいインクの濃淡がある魅力的な文字を書くことができます。
MD万年筆のペン先はステンレス製で、MD PAPERのロゴが刻印されています。MADE IN SLOVENIAですが、MD万年筆のペン先がどのODM先から供給されているかは明らかにされていません。
インクカートリッジは、ヨーロッパタイプのショートサイズで欧州共通規格です。専用のカートリッジには、ブラックとブルーブラックの2色があります。また、専用コンバーターを使えば、ボトルインクで自分の好きな色のインクを使用することもできます。
コンバーターを使う
つけペン用にボトルインクを購入していたので、コンバーターを買ってみました。MD万年筆の専用コーバーターは、クルクルと回してインクを吸い上げる回転式コンバーターです。
コンバーターを使うメリットには下記があります。
- 好きな色のインクが使える
- コスパがよい
- 環境に優しい(カートリッジの廃棄がない)
- 大人になった気がする
一方デメリットとしては、
- コンバーターにインクを補充するのが面倒
- 補充後にインクの拭き取りなど手入れが必要
- 外出時にインクが切れると補充できない
インクの補充自体は簡単ですが、プスっと刺すだけのカートリッジ交換に比べると手間がかかります。またペン先をインキボトルに入れるので、補充後にペン先のインクを拭き取る必要があります。
MD万年筆のコンバーターの使い方については、説明書に添付されていますが、絵を見るとペン軸までどっぷりとインクに浸しています。
初のコンバーターなのでドキドキでしたが、MD PAPERのロゴの手前までをインクに浸してツマミを右にクルクルと回していくとインクが吸い上げっていきます。これならば軸が汚れずに済みます。
PILOT ボトルインク ブルーブラックを使っています。ちょっと青みが強いですが、めちゃコスパの高いボトルインクです。
MD万年筆の中字はちょうどよい太さ
MDつけペンの書き心地と濃淡ある文字が気に入って、同じペン先のMD万年筆を購入しました。しかし、書き比べてみると結構違いがありました。
MD万年筆のペン先にはインクの量と流れを調整するペン芯があるので、MDつけペンよりムラがなく優等生な感じです。万年筆なんだから当たり前なんですけど、、、。
また、前述したように書きやすい万年筆ではありますが、MDつけペンと比べてしまうと、どの角度からでもインクがスムーズに出て書きやすい万年筆とまでは実感できません。
MD万年筆は中字ですが、海外製の万年筆のM(中字)と比べると文字幅はかなり細いです。小さめの字でも潰れない太さだけど、万年筆で書いた感が出るので、いい感じです。MDノート<新書>にもマッチする文字幅です。
万年筆は筆圧が必要なく書ける筆記具ですが、MD万年筆は少し筆圧をかけた方が万年筆っぽい文字となります。そういう意味では、ボールペンやシャーペンなど他の筆記具を使っていると違和感なく使える万年筆なのかもしれません。
MD万年筆の心地よさ
Faber-Castell Ambition EF(極細字)やMUJIアルミ丸軸万年筆(細字)など、文字幅の細い万年筆の筆音は「キュッキュッ」としたやや高い音ですが、MD万年筆の筆音は「シュッシュッ」と柔らかい音になります。
万年筆の筆音は心安らぎますし、集中力も高まるのでASMRの一つだと言えます。
《autonomous sensory meridian response 「自律感覚絶頂反応」の意》食材を切る音や咀嚼 (そしゃく) 音、電車の通過音など、日常生活で起こる音を聞いて、快感を得ること。また、そのような音を収録した動画のこともいう。アスマー。
【引用】ASMR | goo辞書
MD PAPER PRODICTSU 万年筆 Fountain Pen FULL VERSION R の動画は脳が痺れます。
MDノートと共に
MD万年筆はMDノートと一緒に使うことで、『統一感を持った価値観に基づいた選択をしている』という強い気持ちで使えます。
MDノートの透明カバーのペンホルダーも10mmまでのペンが収納できるたありますが、1mmオーバーのMD万年筆も刺さります。
MD万年筆単体で使っているとPILOTカクノのと間違われやすいので(確かに、ホワイトボディのカクノっぽい)MDノートと共に使うことをオススメします。
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