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Post Date:2024年12月14日 

長刀風?ロングナイフニブ:Hongdian N8 の表現力と可能性

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

長刀研ぎ(なぎなたとぎ)は、セーラー万年筆が誇る特殊ペン先です。刀剣の長刀に似た形状で、角度や筆圧によって線の太さや強弱を調整でき、日本語の「トメ」「ハネ」「ハライ」を美しく表現できます。

しかし、そんな魅力的なセーラーの長刀研ぎ(なぎなたとぎ)ですが、職人が一本一本手で研ぎ上げるため、気軽には手が出せない価格帯です。WANCHERの渓流ニブ / 小太刀ニブという選択肢もありますが、こちらも決して安価とは言えません。

そこで注目したのが、中国の万年筆メーカーが提供する「Long Knife Nib(ロングナイフニブ)/ Long Blade Nib(ロングブレードニブ)」です。「長刀ペン先」との記載もありますが、日本国内ではセーラー万年筆が文房具類で「長刀/NAGINATA」を商標登録しています。


英雄616 長刀風研ぎ

最初に見つけたのが英雄616 長刀風研ぎです。

英雄(ヒーロー)は、中国を代表する老舗万年筆メーカーです。1931年に創業し、長い歴史の中で、高品質で手頃な価格の万年筆を数多く生み出しています。また、1980年代にはパーカーと提携し、中国国内でパーカー万年筆の製造を請け負っていたこともあり、その技術力は広く認められています。

その影響もあってか、英雄616はパーカー51を彷彿させるデザインで、シンプルながらも洗練されたフォルムが特徴です。

商品の説明には、ペンポイントをイリジウムに交換して長刀風に研いでいるとあります。

定評ある中国のフーデットニブタイプ万年筆 英雄616を細い長刀風に。中国の工房店主が、一点一点手作業で研ぎ直しました。オリジナルから長刀風の研ぎ出し用にさらにペン先イリジウムがリチップ(交換)されています。

【引用】Amazon - 【稀少品】長刀風 漢字向け研ぎ出し 英雄616

ペン先はとても美しく研がれており、字幅はEF:極細字、F:細字、M:中字から選べます。

英雄616 長刀風研ぎ

しかし、ベースとなっている英雄616は非常に安価な万年筆であるため、万年筆としての基本性能、耐久性や品質に不安が残ります。「英雄616 長刀風研ぎ」のAmazonでの評価も割れています。さらにインクの充填方式がスポイト式コンバーターという点も悩ましいところです。カートリッジも使えません。


Hongdian(ホンディアン)イリジウム ロングブレード ニブ

Hongdian は、中国の万年筆メーカーで、Amazonで手頃な価格で高品質なモデルを多く展開しています。特に「Hongdian Black Forest(黒き森)」は、2万件以上のレビューを誇り、平均★4.5という高評価を得ています。

そして、Hongdianには、特殊な形状を持つ長刀風ペン先(ロングナイフ、ロングブレード ニブ)があります。また一部モデルには、安価な万年筆では珍しいイリジウム製ペンポイントやエボナイトフィードが採用されており、スムーズなインクの供給と書き味の向上が期待されます。

Hongdain N23 Hongdian N6

下表は、Amazonで見つけたHongdianの長刀風ペン先の万年筆の一覧です。

型番 カラー ニブ イリジウム エボナイト
フィード
コンバータ 字幅 mm
Hongdian N23 ブラック, ブルー ロングナイフ ⚪︎ ⚪︎ 0.5 - 1.0
Hongdian N8 レッド ロングナイフ ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎ 0.5 - 1.0
Hongdian N8 スノーホワイト ロングナイフ ⚪︎ ⚪︎ 0.5 - 1.0
Hongdian A3 ブラック ロングブレード ⚪︎ ⚪︎ F: 0.7
Hongdian N6 ブラック ロングブレード ⚪︎ F: 0.7
Hongdian Black Forest ブラック ロングナイフ ⚪︎ 0.5 - 1.0

初めての中華万年筆ということもあって不安もありますが、以下の点から『Hongdian N8 ローズレッド』を選びました。

  • エボナイトフィードの魅力

    スムーズなインクフローへの期待も大きいですが、WANCHERの万年筆を購入したときに、渓流ニブではペン芯がエボナイトが選択できず、初のエボナイトフィードになるというのもポイントです

  • インク充填方式

    インク交換のしやすさを考えるとスポイト式ではなくコンバーター式です
    簡単なインク交換方法については「象と散歩: 万年筆のインク補充術:手を汚さず、コスパよく」を参考

  • 価格と性能のアンバランス

    特殊ニブの長刀風ペン先で且つペン先の素材がイリジウム、そしてエボナイトフィードの万年筆が5,000円以下というのは破壊的な価格です

デザインは二の次で、実用性を重視して選びました。


Hongdian N8 ローズレッド ロングナイフ ニブ

Hongdianのロングナイフ ニブは、非常に独特な形状が特徴です。ペンポイントは大きめで、風格があります。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

WANCHERの渓流ニブと比べると、ペンポイントは若干小ぶりですが、それでも一般的な万年筆と比べれば十分に大きなサイズです。このサイズ感がもたらす柔らかな書き心地は、実際に試してみると驚きがあります。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

ニブには寺院?のような刻印が施されており、エキゾチックなデザインが魅力を引き立てています。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

こちらがエボナイトフィードです。見た目からではエボナイトなのかプラスチックなのかはわかりません、、。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

アクリルの透明感のあるマーブル模様はキレイです。キャップのカエデも悪くはありません。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

付属のコンバーターです。EU規格もよりも口が大きく内径3.4mmとあります。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

なお、コンバーターは別売りもされており、カートリッジも利用可能です。さらに、キャップはスクリュー式で高い密閉性を実現しており、インクの乾燥を防いでくれます。そのため、しばらく使用しなくても問題なく筆記を再開できます。


Hongdian イリジウム ロングナイフ ニブの書き味

結果から先に言えば「期待以上の書き味」です。滑らかなインクフローと、ペン先の個性的な形状により、線に息吹を与え表現力が生まれます。

渓流ニブの滑らかな書き味には驚愕でしたが、Hongdianのイリジウム ロングナイフ ニブは、渓流ニブに及ばないものの、この価格でこの書き味には驚きました。

写真でも比較した通り、ペンポイントの大きさは渓流ニブほどではありません。しかし、この控えめなサイズが、普段使いの万年筆としての適度なダイナミックさを生み出しています。それでも、一般的なペン先と比べれば非常に表現力が豊かで、手書き文字に個性的な味わいを与えることができます。

Hongdian N8 Long Knife Nib wtih Ebonite Feed

字幅は0.5mmから1mmとありますが、中字から太字程度の印象です。以下にイリジウム ロングナイフ ニブの特徴をまとめます。

  • 線の太さをコントロール可能

    ペンの角度を調整するだけで、線幅を変化させることができます

  • 日本語との相性がよい

    横線が太く縦線が細い特性が、日本語のとめ、はね、はらいを美しく表現します

  • 滑らかな書き味

    インクフローが安定していて、ストレスなく筆記できます

  • 柔軟性はない

    鉄ニブ(スチール製)のため、柔らかさやしなりはありません

セーラーの長刀ニブ、ワンチャーの渓流ニブなどと同等の書き味は期待できませんが、特殊ニブとして非常に高い完成度を誇り、価格以上の価値を感じることができます。


まとめ

中華万年筆のHongdian N8 ローズレッド ロングナイフ ニブは、特殊ニブを搭載しながら5,000円以下という圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。イリジウムペンポイントやエボナイトフィードといったスペックには驚きますが、滑らかな書き味を実際に体感すると、この価格帯では考えられない満足感があります。

長刀ニブ、渓流ニブ、小太刀ニブといった日本語に特化した特殊ニブに興味はあるけど手が出せないけど、雰囲気を味わいたいという方にはオススメです。

中国からの発送なので注文してから8日後に届きました。追跡ができるので気長に待ちましょう。

Post Date:2024年11月24日 

WANCHERの渓流ニブが描く新たな万年筆の世界

WANCHER 峰万年筆 - 渓流ニブ

軟調ペンからセーラー万年筆の日本語のためのペン先である長刀研ぎ(なぎなたとぎ)に興味を持ちました。しかし、今日日あまりにも高価で手が出ません。そんなときに出会ったのが、WANCHERの渓流ニブです。

渓流ニブは、日本の伝統と革新を融合した万年筆ブランドWANCHER(ワンチャー)のオリジナルペン先で、最終的な仕上げはペン先職人である長原幸夫氏によって行われています。長原氏はセーラーで長刀研ぎを復活させた故長原宣義氏のご子息で、同じく元セーラーの万年筆職人であり、現在はThe Nib Shaperとして活躍されています。

渓流ニブは、スチールニブなので軟らかいペン先ではありませんが、渓流のような柔らかな流れを筆跡に宿し、その独自の書き味は、日本語の美しさと表現力を際立たせてくれます。

渓流ニブを購入すると下記のカードが同梱されています。

WANCHER - KEIRYU / 渓流ニブ

渓流ニブとは?その独自性と特徴

多くの万年筆では、ペンポイントは半球形に仕上げられており、どの方向からも均一な線を引けるようにデザインされています。この形状は滑らかな書き心地を提供する一方で、線の強弱や表現力には限界があります。

一方、セーラー万年筆の長刀研ぎ(なぎなたとぎ)は、ペンポイントが長刀のように斜めに研ぎ上げられており、筆圧やペン先の角度によって線幅を大きく変化させる特徴があります。縦線を太く、横線を細く書くなど、日本語特有の書字美を追求した設計が施されています。

長刀研ぎ
【引用】Amazon - セーラー万年筆 長刀研ぎ

渓流ニブは、一般的な万年筆のペンポイントと長刀研ぎの中間的な形状です。ペンポイントはとても大きく、ペン先の先端は長刀研ぎほど鋭利ではありませんが、一般的なペンポイントよりも細長く研ぎ上げられています。また、ペンポイント全体がわずかに湾曲しており、この微妙なカーブが線の滑らかな流れを生み出す要因となっています。

WANCHER - KEIRYU / 渓流ニブ

裏から見ると刀というよりは山のようにもっこりとしています。

WANCHER - KEIRYU / 渓流ニブ

この形状により、渓流ニブはスチールニブでありながら、ペン先の角度や筆圧によって線の太さに抑揚をつけることができます。特に、漢字の「ハライ」「トメ」「ハネ」といった線の強弱が美しく表現され、文字に動きと立体感をもたらします。

長刀研ぎは使ったことがないのでわかりませんが、渓流ニブはスチール製のため金ニブほどの柔軟性はありませんが、職人の丹念な調整により、硬いスチールでも適度な柔軟性を持たせて「静かで滑らかな変化」を実現しています。

Wancher公式YouTubeの「Keiryu Nib Review:渓流ニブのレビュー」では、セーラー万年筆の長刀研ぎとWancherの渓流ニブのペンポイントの形状の違いが紹介されています。また渓流ニブでどんな字が書けるのかがイメージできます。


渓流ニブの書き味

渓流ニブの書き味は、軟調ペンのように筆圧によるダイナミックな線の変化とは異なり、より穏やかで優しい変化が特徴です。ペン先の角度や筆圧に応じて、繊細な線の強弱を表現することができます。

WANCHERの渓流ニブのページには「水面をすべるアメンボのように」スーと線が引けるとありますが、潤沢なインクフローと職人よって研ぎ澄まされたペン先で、紙の上を滑るように静かでスムーズな書き心地を実現しています。

字幅は太字程度で、小さな文字を書くよりも、中字からやや大きめの文字を書く際にその特性が最大限に発揮されます。漢字の「ハライ」や「トメ」など、筆致の美しさを求める文字に特に適しています。

渓流ニブの書き味についての動画もあります。


WANCHERの万年筆を選ぶ

渓流ニブを手に入れるには、以下の2つの方法があります。

  • WANCHERの万年筆に渓流ニブをカスタマイズ
    WANCHERの15,000円以上の万年筆(一部対象外)を購入し、追加料金7,700円(税込)で渓流ニブを選択できます。
  • 交換用ニブとして購入
    楽天やAmazonのWANCHER公式ストアで、交換用渓流ニブを9,350円(税込)で購入できます。 JOWO #6ニブの「世界樹 / カレイド」と交換できるので、価格を抑えて渓流ニブ万年筆が手に入ります。

峰万年筆もニブを外すことができます。

WANCHER - KEIRYU / 渓流ニブ

「世界樹万年筆 黒檀(エボニー)」に交換用ニブとして渓流ニブを購入することを検討していました。しかし、エボナイト素材に強く惹かれ、最終的には「ドリームペン/夢万年筆 -峰- 誠エボナイト」のマーブルパープルグレーを選びました。

完全に予算オーバーです、、。


エボナイトとは

エボナイトは、天然ゴムに硫黄を加えて加熱することで得られる、硬くて光沢のある素材です。かつては万年筆の軸材として広く使用されていました。しかし、より簡単に扱える樹脂素材が主流となる一方で、エボナイト特有の美しい光沢や温かみのある感触は多くの万年筆愛好家を惹きつけています。

WANCHER 峰万年筆 - 渓流ニブ

峰万年筆・マーブルパープルグレー

エボナイト軸の「誠エボナイト」はバランス型のデザインですが、峰万年筆は両端が平らなベスト型です。キャップ上部の突起(これが「峰」?)は、このモデルだけの特徴的なデザインです。

WANCHER 峰万年筆 - 渓流ニブ

峰万年筆のコンセプトは下記のようにあります。

この万年筆は成功への旅を意味し、一歩一歩高みへと続いていくイメージを元にデザインされています。キャップ上部の突起は私たちが目指す成功の頂を示しているのです。 「峰」という字は一般的に山の一番高いところを意味しますが、転じて技術や栄誉といった様々なもので頂点を極めたことへの比喩としても使われます。

人生の中において、世界の見方を変えるような地点に到達したいという願いをこめて、元々フラットだったキャップ上部を変更して今のデザインになりました。

【引用】峰万年筆 | Wancherpen Japan

峰万年筆は、マーブルパープルグレーマーブルグリーンの2色があります。前者は落ち着いた知性を感じさせる色合い、後者は自然の調和と生命力を思わせる鮮やかなグリーンが特徴です。

桐の箱に収められ、かなり仰々しい梱包なので開封の儀が恥ずかしい、、。

WANCHER 峰万年筆 - 渓流ニブ

コンバーターも付属しています。

WANCHER 峰万年筆 - 渓流ニブ

まとめ

WANCHERの渓流ニブは、日本の万年筆文化の伝統と革新が見事に融合した一品です。セーラーの長刀研ぎにインスパイアされつつも独自の形状を持ち、スチールニブでありながら日本語特有の線の抑揚を表現できる優れたパフォーマンスを提供します。職人の手による丹念な仕上げが、ペン先の滑らかな書き心地を実現し、使い手の筆跡に柔らかく美しい流れを生み出します。

また、渓流ニブのペン先を更にシャープに研いだ小太刀(こだち研ぎ)というオプションもあります。小太刀には細字、中字、太字の3種類があります。渓流ニブでは小さな字をかけませんので、ノートなどで使うのであれば、細字や中字が力を発揮します。

渓流ニブはWANCHERのブランド哲学を体現する特別なペン先です。このペン先は手書きの世界を広げてくれます。WANCHERの万年筆を手に取り、ペン先が生む新たな書き心地をぜひ体感してみてください。

スチールペンも侮れません。小太刀研ぎにも興味津々です、、。

Post Date:2024年9月15日 

名前で勘違い、マグナム ソフトタッチはスチール軟調ペン?

DIPLOMAT MAGNUM SoftTouch

柔らかく滑らかな書き心地と、万年筆らしい味わい深い表現力に魅せられ、軟調ペン先の万年筆を愛用するようになりました。

軟調ペンとは、強い筆圧でも書きやすい硬めのペン先と異なり、ペン先に弾力性があり、筆圧をかけるとしなる特徴を持つ万年筆のことを指します。これは金の特性を活かしたペン先で、金ペンの本来の書き味です。

しかし、スチールペン先は、金ペン先と比べると硬く、曲がりにくいので、スチールペン先で軟調ペンというのはありません

「それなら、金ペンの軟調ペンにしよう!」と決断できるお財布の余裕があればいいのですが、金ペンはそれなりの値段がするので、最初の万年筆として勧めるのを躊躇してしまいます。

柔らかい書き味が楽しめる手頃な価格帯のスチールペンがあればよいのに。。。

そんな時に、ソフトタッチ半額セール(1,650円)という魅惑的なキーワードに惹かれ、「ディプロマット マグナム ソフトタッチ」を衝動的にポチってしまいました。

「ソフトタッチ」という響きから、Soft Nib(ソフトニブ:軟調ペン)を連想し、「紙へのタッチがソフトなスチールペン先!」と、勝手に期待を膨らませていました。


ディプロマット マグナム のソフトタッチとは?

ディプロマット(DIPLOMAT)マグナム ソフトタッチは、ドイツの老舗筆記具メーカーのエントリーモデルの万年筆です。ディプロマット マグナムには下記の2種類あります。

  • ディプロマット マグナム
  • ディプロマット マグナム ソフトタッチ

実は、マグナム ソフトタッチとは、ペン先の紙へのタッチがソフトというわけではなく、ボディが「ソフトタッチ仕上げ(マット仕上げ)」になっていて、手にフィットしやすいことでした、、、。

マグナムとマグナム ソフトタッチは、機能やインクフロー、書き心地は基本的に同じです。

確かに通常のマグナムは滑らかな光沢のあるボディです。

DIPLOMAT MAGNUM

そしてこちらが、ディプロマット マグナム ソフトタッチです。カラーバリエーションは、ブラックブルーレッドグレーホワイトの5種類です。

DIPLOMAT MAGNUM Soft Touch

完全なる勘違い、、、、。


書いてみて気がついた驚愕の事実

ディプロマット マグナム ソフトタッチには、F(細字)とM(中字)があります。金ペンを使うようになってからスチールペンの中字を手にしなくなり、気に入っていたMD万年筆も使わなくなってしまったので、細字にしました。

ニブは、こんな感じです。

DIPLOMAT MAGNUM SoftTouch NIb <F>

ディプロマットのホームページを見ると、マグナムの商品ページにも手作業で作りあげられているとの記載があります。

革新と伝統的な職人技

すべての製造プロセスは手作業です。ディプロマットの筆記具にインスピレーションを感じ、驚きを体験してください。すべての人に書くこと、描くことの素晴らしい体験を提供します。

【引用】Magnum - Diplomat

またホームページに人間工学に基づいたグリップゾーンによって1年生の子供でも使いやすい万年筆だとありますが、グリップ部分は中指にペンを乗せて親指と人差し指で支えやすいような構造になっています。

DIPLOMAT MAGNUM SoftTouch

にしても、小学一年生から万年筆を使うとは、流石、万年筆の聖地、ドイツです。

LAMMY Safariとは違い、このガイダンスとなる部分の角度がキツくないので、力を入れずに軽くペンを支えるように持てます。軽く握れるので筆圧をかけずに書くことができます。

ディプロマット マグナムのF(細字)は太めの細字で、細めのLAMMY SafariのM(中字)と同じぐらいの字幅です。

DIPLOMAT MAGNUM SoftTouch <F>とLAMMY Safari <M>

細からず、太からず、ちょうどいい感じで、書き味も滑らかです。

「あれ、これとっても書きやすいかも」

DIPLOMAT MAGNUM SoftTouch <F>

スチールニブは基本的に硬い書き味ですが、ディプロマット マグナムのニブは比較的滑らかなスラスラとした書き味です。軟調というほどの弾力性はありませんが、僅かながら弾力を感じます。また筆圧をかけなくてもスムーズにインクが流れるので、軽い筆圧で滑らかに書けます。

これは、『調』の称号を与えてもいいかもしれません。

こちらはペン先の裏側ですが、ペン芯からペン先(ニブ)が大きく出ています。ニブを支えている部分が少ないためにスチールペン先でも柔軟性を出せるのかもしれません。

ディプロマット マグナム ソフトタッチのペン先を裏から見た図

ディプロマット マグナム というスチール軟調ペン

ディプロマット マグナム ソフトタッチは、スチールペンでありながら、驚くほど滑らかな書き味とコスパの良さが魅力の万年筆です。軟調ペンを求めているけど、高価な金ペンはちょっと…という方におすすめです。

勿論、ゴールドニブ(金ペン)の軟調ペンと比べてしまうと歴然たる差はありますが、万年筆ならでは書き心地を感じられるコスパの高いスチール軟調ペンです。

インクカートリッジは、欧州規格なので色々なものを使えます。またディプロマット専用のコンバーターもあります。

マグナム ソフトタッチは、写真だと洗練されたモダンな印象ですが、実物はもっとチープな感じです。しかし、このシンプルなデザインとチープな質感には、背伸びをしない謙虚さと堅実さ、そしてテクノポップを感じます。この万年筆であれば、カバンに気軽に放り込み、日常的に使えます。

DIPLOMAT MAGNUM SoftTouch

何よりも、チープな外見からは想像できない、この書き心地を選ぶ価値があると思います。AmazonではF(細字)は、ホワイトブラックブルーが楽天より安価で購入可能です。

是非、ディプロマット マグナム ソフトタッチで調を堪能してください!

Post Date:2023年11月18日 

LAMY Safari:『細字』の次は『中字』を

中字の万年筆が好き

LAMY Safari(ラミーサファリ)万年筆は、初心者から上級者まで幅広く愛されている万年筆です。価格以上の使い心地が魅力で、万年筆デビューにもおすすめです。

通常のLAMY Safariのペンの字幅は、下記の3種類です。

  • EF(Extra Fine) 極細字
  • F(Fine) 細字
  • M(Midle) 中字

初めて万年筆を購入するときには、ペン先で何を選んだらいいのかがわからず迷ってしまいます。

手帳や罫線幅が狭いノートに細かい字を書く場合は、EF(極細字)がおすすめです。しかし、LAMY SafariのEFとFでは、字幅にほとんど差がありません。そのため、EFを選ぶよりも、次の万年筆へつなげるために F(細字)を選ぶのがよいでしょう。

また、LAMY Safariのペン先は硬めです。この「細い字幅と硬めのペン先」は、万年筆初心者にとって書きやすく、手帳やノートに細かい字を書くことができます。そのため、他の筆記用具から違和感なく移行できます。

どのくらい細字(F)と中字(M)とで違うのかを「微妙」を5mmマスの中に書いてみました。小さな字を書くと違いがよくわかります。

Lamy Safari 細字(F)と中字(M)の比較

万年筆の魅力をさらに引き出す中字の万年筆

細字の万年筆で万年筆に慣れてきたら、是非、中字の万年筆にもチャレンジしてみてください。中字の万年筆は、細字の万年筆とは異なる書き味や表現力があり、万年筆の魅力をさらに引き出してくれます。

LAMY Safari 中字(M)

インクの濃淡を表現しやすい

中字の万年筆は、細字の万年筆よりもインクの量が多いため、筆圧の加減によって、インクの濃淡を表現しやすいというメリットがあります。

例えば、筆圧を強めにすると、インクがより多く出るため、太い字が書けます。また、筆圧を弱めにすると、インクが少なく出るため、細い字が書けます。このように、筆圧の加減によって、字の太さを自在にコントロールすることができます。

そのため、中字の万年筆は、自分の感情をも表現できます。


書き味に安定感がある

また、中字の万年筆は、細字の万年筆よりもインクの量が多いため、書き味に安定感があります。そのため、長時間の筆記でも疲れにくく、快適に使用できます。カリカリと紙に引っかかるような感じもなくなり細字より滑らかに書けます。


3. 万年筆の特性を引き出す

さらに、中字の万年筆は、ペンの角度、縦線と横線、力の加減によって、線の太さが変わるため、万年筆の特性を活かした味わい深い字を書くことができます。

このように、中字の万年筆は、インクの濃淡を表現しやすい、書き味に安定感がある、万年筆の特性を引き出すという3つのメリットがあります。


まとめ

細字の万年筆で万年筆に慣れてきたら、是非、中字の万年筆にもチャレンジしてみてください。中字の万年筆は、インクの濃淡を表現しやすくなり、書き味に安定感も出るため、手紙や日記など、さまざまなシーンで活躍します。また、万年筆の特性を活かした味わい深い字を書くことができるようになります。

LAMY Safariは、初心者から上級者まで幅広く使える万年筆で、価格以上の使い心地が魅力です。中字のLAMY Safariを新たに購入してもいいですし、細字を卒業するならペン先だけを交換することもできます。

金ペンや軟ペンなど、より高価な万年筆は魅力的ですが、まずはLamy Safariのような使いやすくて手頃な万年筆で中字を試してみることをおすすめします。

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