「持ち歩く万年筆は1本でいい」。そう考えて、しばらくは1本差しのペンケースを使っていました。余計なものは持たず、その日の気分で選んだ1本だけを使う。その方が道具としても扱いやすく、自然だと思っていたからです。
また、万年筆の保管としても1本差しのケースを使っています。
ところが、ノートと向き合って考える時間が増えるにつれて、状況が少し変わってきました。ログやTODOなど小さな文字を書くときには細字、見出しや思考を書き出すときには中字、と用途に応じて使い分けるようになってきました。
そして、万年筆を替えること自体が、気分転換にもなります。
こうして細字と中字の2本の万年筆を持ち歩くようになると、それらをまとめて持ち運べた方がよいと考え、2本差しの万年筆用ペンケースを購入することにしました。
2本差しの万年筆ケースに求めた条件
目的は、細字と中字の2本の万年筆を持ち歩くことです。
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2本の万年筆が収納できる
ボールペンやシャープペンは一般的に万年筆より細いため、万年筆の太さでも無理なく収納できること。2本差しで十分であり、多数本を収納できる必要はない。
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ペン同士が接触しない
万年筆どうしがぶつかって擦れや傷がつくのは避けたい。内部が仕切られている、あるいは干渉しにくい構造であること。
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すぐに取り出せる
書こうと思ったときに、手間なく取り出せること。
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シンプルなデザイン
装飾のないシンプルなデザインで、革の質感を活かしたもの。
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高価すぎないこと
革製品は価格帯が広いため、日常的に使える範囲のものを選びたい。
これらの条件を満たすものとして、いくつかのペンケースを検討しました。
ペンケースの種類
ペンケースにはいくつかの種類があります。構造によって使い勝手が大きく変わるため、用途に応じて選ぶ必要があります。
FREESE の1本差しを愛用していますが、差し込みタイプは万年筆を2本収納するには向かないため、今回は以下の3タイプを検討しました。
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フラップ式
革で包み込むような構造で見た目や所有感に優れる。仕切りがあり1本ずつ収納できるタイプが多い。
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ファスナー式
複数本をまとめて収納できるタイプが多い。内部に仕切りがあり、ペンを分けて収納できるものもある。ただし、サイズは大きくなりがち。
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ロール式
ペンを並べて収納し、巻いて紐などでまとめるタイプ。仕切りもあり保護性能は高い。
フラップ式については、WANCHER の万年筆は軸が太く、一般的な1本差しでは収まりにくいため、WANCHER テラサキ レザーペンケースを使用しています。
今回はこれとは異なるタイプのものを使ってみたいと考え、ファスナー式とロール式で検討しましたが、ロール式は巻いて収納する手間があるため、ファスナー式を選ぶことにしました。
亀戸鞄製作所のペンケース
名前からは工房のような印象を受けますが、楽天やAmazonを中心に展開しているレザーブランドです。手頃な価格で本革製品を扱っています。
今回検討したのは、2本用のペンケースです。見た目はシンプルで、革の質感も良く、条件として挙げた「シンプルなデザイン」や「高価すぎない」という点は十分に満たしています。
ただし内部に仕切りはなく、万年筆はクリップで革を挟むようにして収納する構造になっています。
下の写真は、右が Custom 743、左が Heritage 912で、いずれも最大径は約φ15.7mmです。持ち運ぶ際に2本が接触してしまわないか心配しましたが、ファスナーを閉じると中の万年筆がしっかり固定されるため、ペン同士が擦れて傷が付くことはなさそうです。
色の選択は難しい
亀戸鞄製作所のペンケースには、こげ茶、キャメル、グリーン、ブルー、ブラックの5色があり、その中からキャメルを選びました。
しかし実際に開封してみると、想像していたよりも明るい色味でした。そこでミンクオイルを薄く塗り、色を少し落ち着かせることにしました。
色味は好みの問題ですが、少し濃くした方が全体に落ち着きが出て、自分には合っていると感じています。
実際に使ってみて
当たり前かもしれませんが、2本の万年筆を持ち歩くのであれば、2本差しの方が便利です。カバンの中でバラバラにならず、ノートと一緒に持ち運ぶ際にも、2本がまとまっているのは扱いやすいと感じました。
革は柔らかく、肌触りも良く、見た目も上質な印象です。
商品説明にサイズの記載がなかったため、手に持っている写真から大きさを判断していましたが、3本差しと比較してもかなり大きめでした。
ファスナーの開閉はスムーズですが、ペンの出し入れの際に上部のファスナーに当たるのが少し気になります。
また、万年筆のクリップで挟んで固定する構造は、やや手間に感じます。今後しばらく使いながら、馴染み方や使い勝手を見ていこうと思います。
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