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Post Date:2026年8月6日 

大きな画面に惹かれて買ったKindle Scribe。でも本当の価値は、読むことの先にあった。

Kindle Scribe

2023年に購入した Kindle Paperwhite(第11世代)は、読書に欠かせない存在です。軽くて持ちやすく、防水性能もあり、テキスト中心の読書にはほとんど不満がありません。

ただ、雑誌や漫画など固定レイアウトのコンテンツでは、視力の変化もあってか、文字が小さく感じることが増えました。ピンチアウトで拡大し、画面を動かしながら読むのは煩わしく、「もっと大きな画面で快適に読みたい」と思うようになりました。

そこで購入したのが、2024年モデルの10.2インチ Kindle Scribeでした。

目的はシンプルで、「大きな画面で、もっと楽に読むこと」。実際、その期待は裏切られませんでした。雑誌も漫画も、Paperwhiteよりずっと読みやすい。

しかし、Kindle Scribe を使っているうちに気づいたのは、画面の大きさだけでは語れない、本当の価値でした。

それは次第に、「読む道具」から「思考する道具」へと変わっていったのです。


大きいことは正義だった

Kindle Scribe を使って最初に感じたのは、「画面が大きいだけで、ここまで読みやすくなるのか」ということでした。

Kindle Scribe(2024モデル 10.2インチ)の表示領域は、縦約20.7cm、横約15.5cmです。縦向きで読むとA5判に近いサイズ感で、文庫や新書はもちろん、B6判の本よりもゆったり表示できます。

特に変化を感じたのは漫画です。Paperwhiteでは、吹き出しの文字が小さいと拡大することがありましたが、Scribeではほとんどその必要がありません。ページを開いて、そのまま読む。たったそれだけのことが、思っていた以上に快適でした。また絵の細かい部分まで楽しむことができます。

一方で、雑誌はさすがに紙と同じとはいきません。細かな文字は、Scribeでも拡大が必要です。それでもPaperwhiteと比べれば格段に読みやすく、ピンチアウトや画面を動かす操作は大幅に減りました。

ビジネス書や技術書でも、大画面の恩恵ははっきりあります。図表やスクリーンショットが見やすくなり、内容を追いやすくなりました。単に文字が大きく見えるだけではありません。ページ全体を俯瞰しながら読めることで、構成や流れもつかみやすくなります。

購入前は「大きな画面があれば、もっと快適に読めるだろう」と考えていました。そして、その期待は間違っていませんでした。

大きいことは、やはり正義でした。

Kindleシリーズは世代を重ねるごとに画面サイズが大きくなってきましたが、その流れを大きく変えたのがKindle Scribeです。

− Kindleシリーズのスクリーンサイズ −
Kindleシリーズ スクリーン 保有
Kindle Paperwhite
(第11世代)
6.8インチ 約13.8cm 約10.4cm 保有
Kindle Paperwhite
(第12世代)
7インチ約14.2cm約10.7cm-
Kindle Scribe
(2024モデル)
10.2インチ約20.7cm約15.5cm保有
Kindle Scribe
(2026モデル)
11インチ約22.3cm約16.7cm-

実際に比べてみるとその差は数字以上に大きく感じられます。

Kindle Scribe と Kindle Paperwhite

Kindle Scribeは「思考する道具」だった

大画面は、たしかに読書体験を大きく変えてくれました。けれど実は、この画面サイズが本当に生きてくる場面は、読んでいるときだけではありませんでした。

Kindle Scribeは、付属のプレミアムペンを使って、本を読みながらその場で手書きのメモを書き込めます。この Active Canvas が、Kindle Scribeを「思考する道具」へと変えてくれました。

Active Canvas とは、電子書籍を読みながら、ページ上に手書きでメモを書き込める機能です。紙の本でも直接書き込む勇気はなかったので、本を読んでいるときに何か思いついたときは、ジョッターメモなどに書いていましたが、本とメモが別々でした。

Kindle Scribeでは、書籍の形式に応じて書き込み方法が変わります。リフロー型の書籍では、気になった一文に線を引き、その横へ手書きのメモを追加すると、本文のレイアウトが自動で調整されます。一方、PDFや譜面・図などの画像部分には、そのまま直接書き込むことができます。

『ブランドで読む 万年筆史: 名品と売場からたどる万年筆文化史 ひと味違う大人のための教養』

読んだ内容と、そのとき考えたことが同じ場所に残るので、あとから見返したときも「なぜそう考えたのか」を振り返りやすくなります。これは紙の本にはない、デジタルならではの良さだと感じています。

Active Canvasは、基本的に横書きのリフロー型書籍に対応しています。ただし、すべての本で同じように使えるわけではありません。

本によっては、ページ上に直接書き込むことはできず、ハイライトやメモアイコンに紐づく手書きメモしか追加できないものもあります。

大きな画面は、読むためだけではありませんでした。考えるための余白であり、思いついたことを書き留めるのにもちょうどよいサイズだったのです。

Kindle Scribeは、「読むこと」と「考えること」の境界をなくしてくれます。


行書やベースの練習にも活用できる

Kindle Scribeの手書き機能は、読書だけでなく、手を動かしながら学ぶ場面でも活躍しています。行書やベースの練習でも、その便利さを実感しました。

手書きには、大きく分けて2つの使い方があります。

1つは、電子書籍やPDFに直接書き込む方法です。ページの余白や図の近くに気づいたことを書き込めるので、紙の教則本に書き込むような感覚で使えます。

もう1つは、手書きメモを使う方法です。直接書き込めない書籍でも、ページの上か下にメモ欄を開いて、文字や図を書けるので、練習ノートとして活用できます。

例えば、行書の練習です。

この本は、お手本をなぞったり、その隣に「くずし方」や「つなげ方」を真似しながら書き込んだりできます。紙の教則本で練習しているような感覚ですが、何度でも書き直せるので、練習という点では紙の本より便利です。

『いつのまにか字が上手くなる本』

『きれいな字を速く書く技術』はページへ直接書き込めないため、手書きメモを使って練習しています。メモ欄はページの上または下に配置できるので、お手本を見ながら繰り返し練習できます。

『きれいな字を速く書く技術』

一度閉じたメモはメモマークをペンでタップすると開きます。

『きれいな字を速く書く技術』

ベースの練習でも同じです。

ウォーキングベースの教則本を読みながら、音の構成を譜面へ直接書き込んで確認しています。あとから見返したときにも、そのとき何を考え、どのように理解したのかが一目で分かります。

『101 Walking Jazz Bass Lines』

付属のプレミアムペンは充電不要で、必要なときにすぐ書き始められます。ガラスの上を滑るような書き味ではなく、適度な抵抗感があるため、文字も書きやすく感じました。

Kindle Scribeは、読書端末というだけでなく、学びを書き留めるノートとしても活躍しています。


使ってみて気づいた細かな使いやすさ

実際に使い始めてから、「これは便利だな」と感じたことが2つあります。

1つ目は、電源ボタンの位置です。

これまでのKindleシリーズでは本体の下側にありましたが、Kindle Scribeでは側面に配置されています。そのため、机やテーブルの上に置いて読んでいるときに、誤って電源ボタンを押してしまうことがなくなりました。

もう1つは、画面が自動で上下反転することです。

Kindle Scribeは左手で持つことを前提に、左側のベゼルが広くなっています。しかし、本体を上下逆に持つと画面も自動で上下反転するため、右手でも左手でも持ちやすいよう配慮されています。

どちらも派手な機能ではありませんが、毎日使っていると、その使いやすさを実感しました。


Kindle Scribe を買っても、Paperwhiteは手放せなかった

バスタイムの読書や、電車で片手に持って読む。そういう場面では、今でもKindle Paperwhiteに手が伸びます。

軽く、防水性能があり、鞄にも気軽に入れて持ち歩けます。Scribeを購入した今でも、Paperwhiteの居場所はなくなりませんでした。

一方、Scribeの居場所は自宅です。雑誌を読む。漫画を読む。読みながら気づいたことをActive Canvasへ書き込む。そうした「じっくり向き合う読書」は、大きな画面と手書きの余白があるScribeの得意分野です。

自宅から持ち出すのは、喫茶店などでゆっくり本を読みたいときくらいです。

Scribeを購入する前は、「これ一台で十分だろう」と思っていました。しかし実際には役割がきれいに分かれ、今ではどちらも手放せない存在になっています。


現在販売されているのは2026年モデル

使用しているのは2024年モデルの64GBですが、現在販売されているのは2026年モデルです。

2026年モデルでは、画面サイズが11インチへ拡大され、本体は約33g軽く、約0.3mm薄くなりました。さらに、ページめくりやペン入力も高速化されています。

一方、2026年モデルには16GBモデルもありますが、容量が少なく、フロントライトも搭載していません。暗い場所での読書には不便なため、就寝前の読書を考えているのであれば、おすすめしません。


純正カバーは必要?

Kindle Scribeには純正の折りたたみレザーカバーがありますが、価格は決して安くありません。

Scribeは基本的に自宅で使っており、外へ持ち出すのは喫茶店などでゆっくり読書をするときくらいです。そのため、高価な純正カバーは必要ないと考えました。

代わりに選んだのは、サードパーティ製の保護ケースです。ペンを収納できるホルダーも付いており、本体をしっかり保護できます。

Kindle Scribe 用 ケース【NOUKAJU】

質感も十分で、普段使いで不満を感じることはありません。純正にこだわらなければ、このくらいのケースで十分だと感じています。


まとめ

Kindle Scribe を購入したきっかけは、大きな画面でした。雑誌や漫画をもっと快適に読みたい。それが一番の目的です。

実際に使ってみると、大画面の読みやすさは期待以上でした。漫画はほとんど拡大せずに読めるようになり、技術書や図表も見やすくなりました。

しかし、使い続けるうちに、それ以上の価値に気づきました。

Active Canvasで本にメモを書き込みながら考えを整理し、行書やベースの練習にも手書きを活用するようになりました。

Kindle Scribe は、単なる電子書籍リーダーではなく、「読むこと」と「考えること」を自然につないでくれる道具になりました。

一方で、Paperwhiteを使わなくなったわけではありません。お風呂や電車ではPaperwhite、自宅でじっくり読むときはScribeというように、それぞれに役割があります。

もし、大きな画面を理由にKindle Scribeが気になっているのであれば、その期待はきっと裏切られません。そして実際に使い始めると、それ以上の価値が見つかるかもしれません。

大きな画面に惹かれて購入したKindle Scribeでしたが、本当に価値を感じたのは、その先にありました。

Post Date:2026年7月1日 

audible と audiobook.jp を徹底比較。小説派とビジネス書派で選び方は変わる

audible と audiobook.jp の違いを比較したイメージ。小説派・ビジネス書派におすすめのオーディオブックサービス

「本を聴く」という楽しさを実感したきっかけは、audible で最初に聴いた『小説 秒速5センチメートル』でした。続いて『小説 言の葉の庭』も聴きました。

『小説 秒速5センチメートル』では、アニメ映画で各章の主人公を演じた声優が、その章のナレーションから登場人物のセリフまでを一人で朗読しています。モノローグの切なさや作品への没入感は、紙の本とはまた違った魅力がありました。

一方、『小説 言の葉の庭』は、映画と同じ6人のキャストが朗読を担当しています。まるでラジオドラマのようですが、BGMや効果音がないからこそ情景を自分で思い描くことができ、想像力を掻き立てられる魅力があります。

映像で知っていた作品だからこそ、朗読によって登場人物の心情がより深く伝わり、「本を聴く」という体験の面白さを初めて実感しました。

当時の audible は、毎月1冊を選ぶコイン制でした。現在のような聴き放題ではなく、お気に入りの作品を毎月1冊ずつライブラリに増やしていくサービスという印象です。

その頃には、audiobook.jp はすでに聴き放題サービスを提供していました。しかし、聴いてみたい作品が audible にあったことに加え、まだ「本は所有するもの」という感覚もありました。

そのため、当時は audiobook.jp を利用することはありませんでした。実際に登録したのは、それからずいぶん後のことです。

現在、日本でオーディオブックを選ぶなら、実質的には audibleaudiobook.jp の二択です。

どちらも魅力的なサービスですが、実際に使ってみると得意なジャンルや使い勝手には違いがあります。本記事では、オーディオブックの魅力とともに、audible と audiobook.jp の違いを比較し、それぞれどんな人に向いているのかを紹介します。


本を聴くということ

文字情報の場合、単位時間あたりに取り込める情報量は、「読む速度」と「聴く速度」によって変わります。

日本語文章の読み速度の個人差をもたらす眼球運動」では、大学生200名を対象とした調査で、読む速度の平均は 653文字/分と報告されています。

自分の読む速度はどれくらいなのだろうと思い、日本速読力協会の「読書速度ハカルくん」で計測してみると 1,425文字/分でした。ただ、これはかなり集中して読んだ結果です。

そこで、SP速読学院の読書速度の計測ページで、小説を読む程度の速度で試したところ、800 - 1000文字/分という結果になりました。こちらの方が、普段の読書速度に近いように感じます。

一般的な朗読速度を300〜350文字/分程度とすると、1.25倍速で約375〜438文字/分、1.5倍速で約450〜525文字/分になります。

速度だけを見ると、読む方が単位時間あたりに取り込める情報量は多くなります。

しかし、自分にとってのオーディオブックの魅力は、小説の世界観や情景を耳から味わえることです。そのため、小説は情景や間を損なわない1.25倍速で聴くことが多くなっています。


オーディオブックのメリットは?

オーディオブックの最大の魅力は、本を開けない時間を読書時間に変えられることです。通勤や散歩、家事など、本を読むことができない時間でも、本の世界を楽しめます。

通勤電車で Audible のオーディオブックを聴きながら読書時間を楽しむイメージ

読むことと聴くことは競合するものではなく、読書の時間を広げてくれる存在です。

実際に使ってみて感じた主なメリットは次のとおりです。

  • 本を開けない時間も読書時間にできる
  • 小説の世界により没頭できる
  • 移動中や散歩中でも本を楽しめる
  • 疲れているときに聴くことでリラックスできる
  • 読書は目が疲れる、、

いちばん魅力を感じているのは、小説の世界により没頭できるということです。この魅力は、作品とナレーターの相性によるところが大きいのかもしれません。

前述した『秒速5センチメートル』では、アニメ映画版で各章の主人公を演じた声優が、そのまま各章を朗読しています。

  • 第一話「桜花抄」:水橋研二(遠野貴樹役)
  • 第二話「コスモナウト」:花村怜美(澄田花苗役)
  • 第三話「秒速5センチメートル」:水野理紗(水野理紗役)

新海誠監督自身が執筆した『小説 秒速5センチメートル』には、アニメ映画版では描かれなかった重要なエピソードや設定が数多く追加されています。

小説版を聴くことで、声優の朗読を通して映画では描かれなかったキャラクターの心情や背景への理解が深まり、作品全体の印象も変わりました。

また、『犬に聞いてみろ』では、ドラマ版『花咲舞が黙ってない』で主人公・花咲舞を演じた杏さんが朗読を担当しています。

このように、audible では作品に合わせて声優や俳優、プロのナレーターが朗読を担当している作品も多くあります。小説を「本で読む」のではなく「耳で味わう」楽しさは、ナレーターの表現力によって大きく変わると感じています。

疲れているときでも本を楽しめることも、大きなメリットです。忙しいと本を読む時間がなくなりがちですが、単に時間がないだけでなく、疲れていると本を開く元気そのものがなくなることがあります。そんなときでも、耳からであれば本の世界に触れることができます。

また、目を休めながら本を楽しめることも、今では大きな利点だと感じています。これは加齢のせいかもしれませんが、文庫本を読むのがだんだん辛くなってきました。画面や紙面を見続けなくても本を楽しめるのは、オーディオブックならではの良さです。


オーディオブックを聴かない理由

オーディオブックは自分には向かないという意見も聞きますが、主な理由は次の3つに集約されるのではないでしょうか。

  1. 内容が頭に入りにくい
  2. 自分のペースで読めない
  3. ナレーターの好みに左右される

1. 内容が頭に入らない

テキストを目で追う読書とは異なり、音声では意識が離れた瞬間に聞き逃してしまいます。また、重要な箇所を読み返すように戻るには手間がかかるため、内容を理解しづらいと感じる方もいます。

ただ、これは慣れの部分も大きいのではないかと思います。本を聴くときは、「ながら聴き」であっても、内容を理解するにはある程度集中する必要があります。また、もし聞き逃してしまった場合でも、少し戻して聴き直すことができます。

2. 自分のペースで読めない

オーディオブックでは、ナナメ読みや飛ばし読みができず、ナレーターのペースに合わせて聴く必要があります。

ただ、小説を前提とすれば、もともとナナメ読みや飛ばし読みをすることは少ないため、あまり不便には感じていません。

3. ナレーターの好みに左右される

これは大きな要素です。どれほど内容が良くても、ナレーターの声や話し方が自分に合わないと、内容に集中できず、聴き続けることが苦痛になることがあります。

一方で、声や話し方が作品の雰囲気に合っていると、紙の本では味わえない没入感を得られることもあります。オーディオブックは「本を読む」のではなく、「朗読を聴く」サービスでもあるため、ナレーターとの相性は作品選びと同じくらい大切だと感じています。

こうした理由からオーディオブックが合わないと感じる人もいますが、デメリットを上回る大きな魅力を感じています。その理由を踏まえて、次に audible と audiobook.jp の違いを比較していきます。


audible と audiobook.jp の違いを比較

ここまでオーディオブックそのものの魅力について紹介してきましたが、実際に利用するとなると、audible と audiobook.jp のどちらを選べばよいのか迷う方も多いと思います。

どちらも定額プランを中心としたオーディオブックサービスですが、作品ラインアップや料金体系、対応デバイスにはそれぞれ特徴があります。

現在は audible をメインに利用していますが、小説を楽しみたいなら audible、ビジネス書やニュースを中心に聴きたいなら audiobook.jp という印象です。

− audible と audiobook.jp のサービス比較 −
比較項目 audible audiobook.jp
月額料金
(聴き放題)
プレミアムプラン
1,500円
聴き放題プラン 1,330円
年割:9,990円 (約833円/月)
所有プラン スタンダード:880円
毎月好きな1冊を選択
※退会後は利用不可
シングル:1,500円
(1冊+500ポイント)
ダブル:2,900円
(2冊+500ポイント)
※購入作品は退会後も利用可能
小説 ◎ 独占作品・人気作品が豊富
ビジネス書 ◎ 国内作品が豊富
ニュースコンテンツ ◎ 「聴く日経」「毎日新聞ポッドキャスト」
Amazon Echo Alexaから音声操作可能
AirPlay
おすすめの人 小説・文学・声優朗読を楽しみたい ビジネス書・自己啓発・ニュースを聴きたい

特に違いを感じるのは作品ラインアップです。同じ作品でも朗読の制作方針が異なることもあり、小説好きなら、この違いは意外と大きいと感じました。


料金プランを比較

オーディオブックは毎月料金を支払って利用するサービスですが、audible と audiobook.jp では料金体系の考え方が少し異なります。

audible は、数十万冊以上の対象作品が聴き放題になるプレミアムプラン(月額1,500円)と、毎月好きな作品を1冊選べるスタンダードプラン(月額880円)があります。ただし、スタンダードプランで選んだ作品は会員期間中のみ利用でき、退会すると聴けなくなります。また、会員であれば聴き放題対象外の作品も30%オフで購入でき、購入した作品は退会後も引き続き聴くことができます。

一方、audiobook.jp は、月額1,330円の聴き放題プランに加え、年間9,990円(約833円/月)の年割プランも用意されており、長く利用する場合は料金を抑えられます。

また、チケットプランでは、作品の価格に関わらずチケット対象作品を1冊(シングル)または2冊(ダブル)選ぶことができます。さらに毎月500ポイント(500円分)が付与され、作品の購入にも利用できます。チケットで交換した作品や購入した作品は、退会後もライブラリに残り、引き続き聴くことができます。

以前は「本は所有するもの」という考えでしたが、すっかりサブスクリプションサービスに慣れてしまった今では、オーディオブックを所有したいという気持ちはなくなりました。

気になった作品を気軽に楽しめる聴き放題プランの方が、自分の使い方に合っていると感じています。


作品ラインアップで比較

料金プランにも違いはありますが、両サービスの個性が最も表れるのは作品ラインアップです。

まず大きな違いは、ニュースコンテンツです。audiobook.jp では、『聴く日経』や『毎日新聞ポッドキャスト』を聴き放題プランで利用できます。『聴く日経』は単独でも月額550円で契約できますが、聴き放題プランに含まれているため、ビジネス書とあわせて利用するのであればお得です。

下表は、ある時点での audiobook.jp の聴き放題ランキングです。

− audiobook.jp 聴き放題ランキング(比較時点)−
順位 タイトル ジャンル audible audiobook.jp
 1聴く日経ニュースなし聴き放題
 2稲荷山誠造 ハワイの空に虹を呼ぶ小説聴き放題聴き放題
 3マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ小説聴き放題聴き放題
 4満願小説聴き放題聴き放題
 552ヘルツのクジラたち小説聴き放題聴き放題
 6毎日新聞ポッドキャストニュースなし聴き放題
 7オトステポッドキャストなし聴き放題
 8願いをかなえるお清めCDブックスピリチュアル聴き放題聴き放題
 9傍聞き小説聴き放題聴き放題
10後悔はあの町に置いてきた小説聴き放題聴き放題

聴く日経』や『毎日新聞ポッドキャスト』を除くと、audiobook.jp のランキング上位を占めているのは小説でした。audiobook.jp にはビジネス書のイメージがありますが、実際によく聴かれている作品には小説も多いことが分かります。

そこで、audiobook.jp の「ビジネス書おすすめ」から上位5冊を比較すると、audible にあった作品は1冊だけでした。

ビジネス書を中心に聴くのであれば、audiobook.jp の方が向いているのではないでしょうか。

一方、小説はどうでしょうか。

2024年から2026年までの本屋大賞受賞作品で比較すると、audible にはすべて配信されていますが、audiobook.jp にあるのは『成瀬は天下を取りにいく』だけでした。

そして、2026年本屋大賞ノミネート作品を比較すると、audible では10作品すべてが配信されていましたが、audiobook.jp には1作品もありませんでした。この差を見ると、小説のラインアップでは audible の強さが際立っています。

− 2026年本屋大賞ノミネート作品の配信状況 −
順位 タイトル 著者 audible audiobook.jp
 1イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ
 2熟柿佐藤正午
 3PRIZE―プライズ―村山由佳
 4エピクロスの処方箋夏川草介
 5暁星湊かなえ
 6殺し屋の営業術野宮有
 7ありか瀬尾まいこ
 8探偵小石は恋しない森バジル
 9失われた貌櫻田智也
10さよならジャバウォック伊坂幸太郎

また、先に挙げた新海誠村上春樹村上龍の作品も audible にしかありませんでした。

村上春樹作品では、『スプートニクの恋人』を宮崎あおいさん、『ノルウェイの森』を妻夫木聡さん、『海辺のカフカ』を木村佳乃さん、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を向井理さんが朗読しています。作品そのものだけでなく、朗読キャストの豪華さも audible の魅力です。

作品ラインアップを比較してみると、ニュースやビジネス書なら audiobook.jp、小説なら audible という印象は、実際の配信状況から見ても変わりませんでした。


Amazon Echo で聴くなら audible

スマートフォンで聴くのであれば、どちらも専用アプリがあるため大きな違いはありません。

一方、自宅で Amazon Echo を使っているのであれば、audible は非常に便利です。Alexa に対応しているため、リビングや寝室で、音声操作だけでオーディオブックを楽しめます。

Amazon Echo に話しかけて Audible のオーディオブックを音声操作で再生するイメージ
アレクサ、オーディブルで本を読んで

と話しかけるだけで、今聴いている作品の続きを再生できます。

また、

アレクサ、オーディブルで『スプートニクの恋人』を読んで

のように作品名を指定して再生することもできます。

audible は、Echo をステレオペアで使っている場合でも、左右両方のスピーカーから再生されます。

スマートフォンを取り出さずに声だけで操作できるので、家事をしながらでも本を聴き始められるのは、audible の大きな魅力です。


Tivoli Audio で聴くのもいい

Tivoli Audio はラジオの音声も聞き取りやすく再生してくれるので、オーディオブックにも向いています。audible も audiobook.jp も AirPlay に対応しているため、iPhone からワイヤレスで再生できます。

Tivoli Audio model one digital に AirPlay で audiobook.jp を再生してオーディオブックを楽しむイメージ

Bluetooth 接続では、FMラジオを聴くときよりもかなり音量を上げないと聞こえませんが、AirPlay 接続なら音量差はあまり気になりません。

ラジオドラマを聴くような感覚で、Tivoli Audio でもオーディオブックを楽しめます。もちろん、お気に入りの Bluetooth スピーカーがあれば、それで聴くのもよいと思います。


まとめ

オーディオブックは、「本を読む時間がない人のためのもの」ではありません。本を開けない時間を読書時間に変えられるだけでなく、プロのナレーターや声優による朗読によって、小説の世界を新しい形で楽しめるのが大きな魅力です。

実際に両サービスを使ってみると、それぞれ得意分野が異なります。ビジネス書やニュースを中心に聴くのであれば audiobook.jp、小説を楽しみたいのであれば audible という印象は、作品ラインアップを比較してみても変わりませんでした。

小説を中心に聴いているため、小説が充実している audible を利用しています。また、寝室でも audible を楽しんでいるので、スマートフォンを使わずに音声操作だけで再生できる点も気に入っています。

一方で、ビジネス書やニュースを毎日の情報収集に活用したいのであれば、audiobook.jp の方が満足度は高いでしょう。

まずは無料体験を利用して、聴きたい作品がどちらにあるのかを確認してみることをおすすめします。

本を読むのが好きな方であれば、一度は「本を聴く」という体験を試してみてください。紙の本とは違った、新しい読書の楽しさが見つかるかもしれません。

Post Date:2023年7月31日 

ストレスフリーな読書体験ができる新しいKindle Paperwhiteの魅力

Kindle Paperwhite 第7世代と第11世代の比較

白ヤギさん(Kindel Paperwhite 第7世代)から、Kindle Paperwhite 第11世代(シグニチャーエティション)に買い換えました。更なる進化を遂げた新しい Kindle Paperwhite は、電子書籍リーダーとしてストレスフリーな読書体験を提供してくれます。

以下は、New Kindle Paperwhite(第11世代) の5つの特徴です。

  1. 大きな画面で漫画も見やすく
    ディスプレイが6.0インチから6.8インチに拡大し、コミックス(漫画)や固定レイアウトの本が読みやすくなりました。
  2. 調調調節ライトで更に目に優しく
    フロントライトを反射させるE-inkスクリーン自体が目に優しいですが、さらに色調調節ライトによって寒色系から暖色系へと調節できるため、環境や読書スタイルに合わせた快適な読書が楽しめます。またダークモードも搭載しており、夜間の読書時にも目の負担を軽減できます。
  3. 固定フォーマットの拡大が素早く
    ページめくりの速度が20%早くなっただけでなく、固定フォーマットの本の拡大・縮小も素早く行えます。イラストや図表が多い固定フォーマットの本でも、快適に読み進めることができます。
  4. お風呂タイムに読書が可能に
    IPX8等級の防水性能により、湯船に浸かりながらリラックスした読書タイムを楽しむことができます。
  5. 沢山の本が持ち歩ける
    ストレージ容量は、8GBモデル以外に16GB/32GB(シグニチャーエディション)があります。サイズが大きい固定レイアウトや漫画本でも、たくさんの本をKindleで持ち運ぶことが可能です。

すべての書籍が電子書籍にはなっていないので、読書をKindleだけでとはなりませんが、とても魅力的な電子書籍リーダーです。


New Kindle Paperwhiteの実際の画面サイズ(cm)

New Kendle Paerwhiteの画面サイズは6.8インチです。この6.8インチというのはディスプレイの対角線の長さで、センチメートルにすると約172.7mmです。横幅と縦幅の比率が約4:3なので、横幅は約107.2mm、縦幅は約143.2mmとなります。

しかし、これはディスプレイの有効サイズではなく、画面全体のサイズです。有効サイズは、ベゼル(表示部分を支持や保護するための枠の部分)を除いた部分なので、もう少し小さくなります。

実際に計測してみると、Kindle Paperwhiteのディスプレイは、

横幅:約104mm
縦幅:約139mm

でした。


6.8インチでは、漫画は原寸の約8割で表示

一般的なコミックス(漫画)は、B6判(横幅128mm × 縦幅182mm)です。Kindle Paperwhite 6.8インチの有効サイズである横幅 約104mm × 縦幅 約139mm のディスプレイで、コミックスがどれくらい縮小されて表示されるかを横幅を基準に計算してみました。

  1. B6版のコミックスの標準的なコマ割りの場合、1ページの左端の線から右端の線までは約104mmです。
  2. Kindle Paperwhite 6.8インチだと、これが約84mmになります。
  3. つまり、B6判のコミックが、84/104 ≒ 約81%(2割弱)縮小表示されます。

次に、縦幅の最大を基準に考えます。B6判コミックスの最大は縦幅182mmなので、縦幅139mmのKindle Paperwhiteで表示すると、139/182≒約76%(約2割5分)弱縮小表示されます。横幅は本を綴じている部分があるために最大にはならないので、横幅を基準とした縮小率の掲載は割愛します。

目安として、コミックスよりおおよそ2割小さくなると考えてください。文字や絵も小さくなりますが、読むのにギリ苦にならない縮小サイズです。


ストレージサイズの選び方

Kindle Paperwhiteを選ぶにあたって、最も悩ましいのが、ストレージサイズです。8GB/16GB/32GB(シグニチャーエディション)の3種類があります。

Kindle Paperwhite は8GBモデルでも、数千冊の本を持ち歩けると謳われています。しかし、これはサイズの小さいリフロー型の電子書籍で計算した場合です。Kindle本には下記の2種類のフォーマットがあります。

リフロー型:

テキストのレイアウトが画面サイズや文字サイズ合わせて流動的に変化する電子書籍で小説など文字主体の本です。

    リフロー型のメリット

  • 文字サイズ、余白、行間などを自由に変更して読むことができる
  • 全文検索や辞書機能などを利用することができる
  • サイズが小さい

固定レイアウト:

通常の書籍と同じように、ページ数やレイアウトが固定されている電子書籍で、コミック、雑誌、それ以外にも図表が多い本も固定レイアウトが多いです。写真・絵・図表を含むのでサイズも大きくなります。


Kindleに何冊の本がダウンロードできるのか?

Kindle Paperwhite(シグニチャーエディション) のストレージサイズは32GBです。

『設定』 → 『端末オプション』 → 『詳細オプション』 → 『ストレージ管理』

で、確認すると、

Kindle Paperwhite Signituire Edition のストレージサイズ

使用 2.89GB + 空き 24.41GB = 27.3GB となっています。更に「その他」の254MBはシステムファイルそして、辞書ファイル(英語、日本語)で100MB超なので、実際に本を保存できるのは約27GBです。

8GBモデルでは、実際に本を格納できる領域は約6GBとなります。

リフロー型の小説は、1MB - 5MBと小さいですが、コミックや雑誌になると50MB - 150MBにもなります。コミックを中心に読むのであれば、8GBモデルだと102冊(平均:60MB/冊で計算)です。50MB/冊 平均でも122冊です。

もちろん全ての本を端末に保存しとく必要性もありませんが、100冊というのは現実的な数字です。


Kindle本のサイズの確認方法

Kindle本のサイズは、Amazonの商品ページに記載されていますが、Kindle Paperwhiteにストレージ管理での表示と異なります。Kindle端末では、本をダウンロードすると自動的に端末に最適化されたファイルサイズに変換されているようです。

Amazonでは、「見える子ちゃん9」のサイズは125,074KB(122MB)です。

Kindle本 見える子ちゃん9 のファイルサイズ

しかし、Kindle Paperwhiteでは、68MBとなっています。

Kindle Paperwhiteにダウンロードした「見える子ちゃん9」のファイルサイズ

16GB 広告なし がお勧めな理由

以前使用していたのが4GBモデルでしたが、途中から購入した書籍が入らなくなり、結構ストレスでした。New Kindle Paperwhite は、8GBモデルと16GBバイトモデルで1,000円しか違いません。1,000円をケチらず迷わず16GBを選びましょう。

また、「広告なし」オプションは「広告あり」より2,000円高くなりますが、本を読み始めるときにロック画面でスワイプが必要となる「広告あり」に比べ、『広告なし』はスムーズに起動でき、ホーム画面下部の広告もなく邪魔になりません。断然『広告なし』をお勧めします。


シグニチャーエディションの違い

Kindle Paperwhiteには、もうひとつ特別モデルであるシグニチャーエディションがあります。広告ありのオプションはないので16GB 広告なし モデルと比較すると2,000円の差です。広告なしの新しいカラーモデルも選べるのも魅力です。

Kindle Paperwhite Signituire Edition

シグニチャーエティションの機能的な違いは下記の3点です。

  • ストレージ容量(32GB)
  • 明るさ自動調整機能
  • ワイヤレス充電
  • デニムブルー・ライトブルーが選べる

ワイヤレス充電は、別途、充電器が必要となりますし、Kindle Paperwhite は、充電頻度が高くないので、Type-Cでの充電で十分です。明るさ自動調整機能は、スマホでもお馴染みで、外で読んだり、暗いところで読んだりするのに便利ですが、手動でも簡単に切り替えられます。しかし、カラーは「広告なし」で新色のデニムブルー、ライトグリーンが選べるのはシグニチャーエティションだけです。


フィルムとケースは必要?

ケースに入れて持ち歩くなら保護フィルは不要だと思います。純正のケースでなくてもサードパーティ製のケースが色々とあります。

Kindle Paperwhite 第11世代 ケース

下記の第11世代用のケースをを購入しましたが、いい感じです。

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