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Post Date:2026年6月22日 

再び、アナログ・スマートウォッチという選択

木製テーブルに置かれたWithings ScanWatch Vitals 42mm

以前、Withings ScanWatch についてブログを書きました。Apple Watchが主流の中で選んだ、「時計らしい」スマートウォッチです。

4年半使っていましたが、リューズ(クラウン)の操作ができなくなってしまったため、新しくスマートウォッチを選び直すことにしました。

候補として最初に考えたのは、やはり Withings 系です。しかし調べていくうちに、Garmin vívomove Trend の存在も気になり始めました。

どちらも「アナログ時計らしさ」を残したハイブリッドスマートウォッチですが、Withings は日々の健康変化を静かに見守る時計、Garmin は身体活動を支援する時計という印象で、根底にある思想は少し異なります。


スマートウォッチは健康管理デバイスになった

スマートウォッチは便利で、いまや欠かせないガジェットです。

NTTドコモ モバイル社会研究所の「モバイル社会白書 2025年版」によると、スマートウォッチの所有率は16.2%となっています。

20代・30代での所有率が高い一方で、60代でも一定の所有率があり、若い世代だけのガジェットではなくなりつつあります。

スマートウォッチは、通知や決済といった日常の利便性に加えて、歩数、心拍、睡眠などの健康管理、ランニングやウォーキングなどの運動記録にも使われています。若い世代にとってはスマホと連携する便利なガジェットであり、運動をする人にとっては活動を記録するツールでもあります。

一方で、生活や体調の変化を日常的に記録できることを考えると、60代の所有率が高い背景には、健康管理への関心の高さも関係しているのかもしれません。


それでもスマートウォッチはデジタル化した

スマートフォンの普及によって、腕時計は不要になると言われた時期もありました。しかし世界の腕時計生産を見ると、その中心は今もアナログ時計です。

2020年から2024年までの腕時計生産数量に占めるタイプ別構成比の推移。アナログ・ウォッチが約7割を占め、デジタル・ウォッチが約3割、機械式は約3〜4%で推移している。
【引用】一般社団法人 日本時計協会:2024年 ウオッチの世界生産

2024年でも、腕時計生産数量の約70%が針を持つ時計です。

興味深いのは、腕時計の世界ではアナログが主流であり続けているにもかかわらず、スマートウォッチではデジタル表示が中心になっていることです。

それは、スマートウォッチが形としては腕時計でありながら、実際には情報端末として進化してきたからだと思います。

通知を表示し、メッセージを読み、アプリを操作するためには、自由に表示内容を変えられる大きな画面が有利です。その結果、Apple Watch に代表される全面ディスプレイ型が主流になりました。

一方で Withings や Garmin のハイブリッドスマートウォッチは、あえて時計としての見た目を残しています。

腕時計市場では今もアナログが多数派です。それにもかかわらずスマートウォッチ市場では少数派になっているところに、Withings の面白さがあるのかもしれません。


なぜアナログ・スマートウォッチなのか

スマートウォッチには、生活を便利にし、健康や活動を記録できるという大きな魅力があります。

ただ、その便利さの一方で、日常的に使う道具としては気になる点もあります。

  • 毎日充電が必要
  • 常に画面が光る
  • 通知に意識を引っ張られる
  • 時計というより情報端末になる
  • 多くの人と同じものを選ぶ(Apple Watch)

普段は普通の腕時計として静かに存在しながら、必要な時だけスマート機能を使う。さらに、時計としてのデザインや質感にも個性を感じられます。

この距離感が、自分には合っているように感じます。


Withings のアナログスマートウォッチ

Withings のアナログスマートウォッチには、現在大きく分けて次の3つのラインアップがあります。

  • ScanWatch Healthmaster
  • ScanWatch Vitals(海外名:ScanWatch 2)
  • ScanWatch Light

いずれもアナログ時計をベースとしながら、活動量や睡眠、心拍数などの健康データを記録できる点は共通しています。しかし、それぞれ目指している方向は少し異なります。


ScanWatch Healthmaster

Withings の最上位モデルです。

Vitalsと利用できる健康機能に大きな差はありませんが、サファイアガラスや回転ベゼルを採用するなど、より高級時計らしい外装を特徴としています。

健康管理だけでなく、時計そのものの質感や所有感も重視したい人向けのモデルです。


ScanWatch Vitals

シリーズの中心となる標準モデルです。海外ではScanWatch 2として販売されています。

血中酸素濃度や体温トラッキング、睡眠分析など、日々の健康管理に必要な機能を備えながら、価格と機能のバランスが取れています。

アナログ時計らしい見た目と約1か月のバッテリー駆動を両立しており、Withingsらしさを最も感じられるモデルと言えます。

今回比較対象として選んだのも、このモデルです。


ScanWatch Light

シリーズのエントリーモデルです。

活動量計や睡眠記録、心拍数測定といった基本的な機能に絞ることで、価格を抑えています。

健康管理を始めてみたい人や、通知と活動量計があれば十分という人に向いています。

一方で、体温トラッキングや血中酸素濃度測定などの機能は搭載されていないため、健康データを積極的に活用したい人には、Vitalsの方が適しているでしょう。


Withings と Garmin、思想の違い

Withings以外でアナログスマートウォッチを展開しているメーカーとして、Garminがあります。Withings ScanWatch Vitals(海外名:ScanWatch 2)に近いモデルが、Garmin vívomove Trend です。

下表に両機種の主な機能をまとめました。どちらもアナログ針を持ち、心拍や睡眠、血中酸素を記録できるほか、GPSはスマートフォン連携という共通点があります。

項目Withings ScanWatch VitalsGarmin vívomove Trend
方向性健康管理活動・ライフログ
デザインアナログ時計寄りハイブリッド
表示小型OLED隠しOLEDディスプレイ
バッテリー約30日約5日
心拍測定
睡眠分析
血中酸素
GPS接続GPS接続GPS
通知

機能だけを見るとよく似ています。しかし、アナログ針を持つハイブリッドスマートウォッチといっても、その方向性は大きく異なります。

Withingsは、体調の変化を静かに記録する健康管理寄りの時計です。日々の心拍や睡眠、血中酸素、体温トレンドなどを無理なく蓄積していく感覚があります。時計としての見た目もアナログ寄りで、スマートウォッチらしさは控えめです。

一方で Garmin vívomove Trend は、Garmin Connect を中心に活動量や運動を記録するための時計です。アナログ針を持っていますが、その思想はフィットネスウォッチに近いと感じます。文字盤の下にはOLEDディスプレイが埋め込まれており、必要なときだけ情報が表示されます。アナログ時計らしさを残しつつ、スマートウォッチらしさも内側に潜ませているモデルです。

つまり、

  • Withings は「健康管理のためのアナログ時計」
  • Garmin は「活動記録のためのハイブリッド時計」

という違いがあります。

自分がスマートウォッチに求めているのは、運動記録よりも日々の体調変化を静かに追えること。そして時計としての佇まいです。そう考えると、GarminよりもWithingsの方が、自分には合っているように感じました。


健康機器メーカーの時計、ScanWatch Vitals

ScanWatch Vitals には 38mm と 42mm の2つのサイズがあります。

サイズだけでなくケースのデザインも異なり、38mm(下図左)は全体的に丸みを帯び、バンド取付部にも柔らかな印象があります。一方の42mmは、より直線的でステンレスの質感を強調したデザインです。

Withings ScanWatch Vitalsの38mmモデルと42mmモデルの外観比較。38mmは丸みのあるケース、42mmは直線的でシャープなデザインを採用。
【引用】Amazon - ScanWatch Vitals

下の写真は、左が初代 ScanWatch 38mm、右が ScanWatch Vitals 42mm です。文字盤や針のデザインは変更されていますが、ケース全体の雰囲気は初代モデルのイメージを受け継いでいます。

初代Withings ScanWatch 38mmとScanWatch Vitals 42mmの文字盤デザイン比較。Vitalsでは分目盛りが追加され、視認性が向上している。

ScanWatch Vitals では、文字盤に分単位の目盛りが入り、時刻が読み取りやすくなりました。さらに針が蓄光仕様になったことで、初代 ScanWatch では見づらかった暗い場所でも時刻を確認しやすくなっています。

健康機能もアップデートされています。心拍測定、睡眠分析、血中酸素測定に加えて、体温トラッキングに対応し、皮膚温度の変化を継続的に記録できるようになりました。

こうした健康管理機能を備えながらも、普段は静かなアナログ時計として存在している。この「控えめさ」が、ScanWatch Vitals の魅力です。

また、約1か月というバッテリー駆動時間も大きな魅力です。専用充電器を使い、約2時間で100%まで充電できます。

ScanWatch Vitals 42mmを専用USB充電器にセットした様子

Apple Watch Series 11 もバッテリー性能が向上し、1日から2日程度は使えるようになりました。それでも旅行や出張の際には、充電を意識する必要があります。

その点、ScanWatch Vitals は何週間も充電を気にせず使い続けることができます。朝起きて身につけ、日中は時計として使い、夜はそのまま睡眠を記録する。そんな使い方を続けても、充電のことをほとんど意識しません。

この感覚は、スマートフォンに近いデバイスというより、普通の腕時計に近いものです。

毎日、あるいは数日ごとに充電する前提ではなく、「普通の時計の延長」として使えるように設計されている。そこに、Withings らしさを感じます。


最後まで悩んだポイント

実は、機能面だけで見ると vívomove Trend の方がよりモダンです。

Garmin Connect の完成度は高く、体力や回復度を 0〜100 の数値で見える化する Body Battery のような機能もかなり魅力的でした。

それでも最終的には、ScanWatch Vitals を選びました。

理由は単純で、「時計だった」からです。

これはスペックでは説明しづらい部分です。

  • 針の動き
  • 通知との距離感
  • “情報端末感” の少なさ

そうした要素を含めて、自分の生活には Withings の方が馴染むように感じました。


スマートウォッチを“減らす”という方向

最近のスマートウォッチは、どんどん多機能になっています。

しかし、アナログ・スマートウォッチの面白さは、むしろ逆方向にあるのかもしれません。

必要最低限だけスマートで、普段は静かな時計として存在する。

万年筆や手帳と同じように、「便利だから使う」というより、「自然に使い続けられるから使う」という感覚です。

そう考えると、アナログ・スマートウォッチというジャンルは、今でも独特の価値を持っているように思います。


がんばれ日本、健康ウォッチ

最近気になっているのが、2026年7月9日にシャープから発売される健康管理デバイス「からだメイト」です。

シャープの「からだメイト Watch」は、手首の皮膚から「細胞間の水分移動」と「糖(ブドウ糖)の変化」を読み取り、摂取カロリーを推定するというユニークな仕組みを採用しています。

摂取カロリーと消費カロリーを管理できるだけでなく、水分バランスなどの独自のヘルスケア管理機能に加え、バイタル・運動・睡眠の管理にも対応しています。

主な測定項目は、次のとおりです。

  • 水分バランス
  • 心拍数
  • 血中酸素レベル(SpO₂)
  • 皮膚温度
  • ストレス・心拍変動

Apple Watch、Garmin、Withings など海外メーカーの健康ウォッチが進化する中で、日本人を中心とした解析データをもとに、日本人の健康管理に寄り添うデバイスになれるのか。

日本発の健康ウォッチとして、これから注目していきたいと思います。

Post Date:2022年6月7日 

アナログ・スマートウォッチという選択

Withings ScanWatch 38mm ブラック

Apple Watch と決別をして、Withings ScanWatch にしてから半年が過ぎました。

Apple Watch は、スマホを出さずに完結できる "スマホの代替" としての機能が充実しているのでとても便利でした。

しかし、その利便性の代償として、毎日の充電という苦行があります

これが、Apple Watch に別れを告げた理由です、、、。


充電の束縛からの解放

「毎日充電しなくていい!!」

というのは、常に腕にしているスマートウォッチにとっては大きな意味があるということがこの半年で実感できました。

Apple Watch の駆動時間は最大18時間ですが、ScanWatchは「最大30日間充電不要」です。実際に使ってみても20日以上は充電せずに使えています。

この30日間というのは他のスマートウォッチと比較して、ずば抜けて長い駆動時間です。

スマートウォッチ - 駆動時間の比較

また、バッテーリー低下の通知(4%)から1日以上は普通に使えるので、1日の途中でバッテリー切れるといったことがありません。

また、自宅では Withings Sleep で睡眠計測をしていますが、旅行や出張時には ScanWatch で睡眠計測もするので、バッテリーの消費が多くなります。しかし、出発前日にフル充電をしておけば、1-2週間の不在でも充電器を持ち歩く必要がないというのも安心です。


なぜスマートウォッチではデジタルを受容するのか

日本時計協会のデータをみると腕時計の世界生産の7割がアナログ時計です。

世界のウォッチ生産台数
【引用】日本時計協会 - 2021年ウォッチの世界生産(推定値)

デジタルネイティブではない世代としては、針で時を刻まれた方が、残り時間(あと何分)、経過時間(どれくらい経った)が直感的に分かるのでアナログ時計の方が好きです。

またアナログ時計では、常に時間を物理的な針で示しているので、時計をチラ見したときに時間がわかるというのも地味にありがたいです。


アナログ時計とスマートウォッチのハイブリッド

そんなアナログ時計の良さを活かした、シチズン エコ・ドライブ Riiiver は、充電不要のアナログ時計なスマートウォッチです。

洗練されたデザインで、針で色々なことを表すという発想が素敵です。「LINEで通知あり」とかまでなら針の動きで把握することができます。また加速度センサーが搭載されているので、活動量計の機能もあります。

かなり惹かれましたが、スマホの代替までとはいかなくとも、通知内容を把握するための小型スクリーンと心拍数などの健康管理機能は捨てられない、、、。

小型スクリーンを搭載しながらも長時間駆動、心拍数などのセンサーを備えたアナログ時計型のスマートウォッチとなると、候補は限られ、

  • Withings ScanWatch
  • SKAGEN JORN

の 2つでした。

Withings Scan Watch には、小さなスクリーンがあり、送信者、メッセージの一部、次の予定 などが表示されます。

また、SKAGEN ハイブリッドスマートウォッチJORN は、デザイン変更可能なE-inkディスプレイを搭載していますが、最大2週間の駆動で、価格もお手頃です。


Withings ScanWatch

Withings(ウィジングズ)は、フランスのヘルス・テック企業です。WiFi体重計(Body Cardio)睡眠計測パッド(Sleep)を愛用していたので、Withings ScanWatch を購入。

Withings ScanWatch 38mm ブラック

デザイン的には 42mm の方が好みでしたが、大きな時計は好きではないので 38mm を選択。湾曲した面のサファイアガラスが腕時計感を更に醸し出し、カジュアルでもスーツにもマッチします。

付属のバンドはシリコン製ですが、専用のミラネーゼリストバンド、専用レザーバンド/ミラネーゼバンドが別売されています。

後から専用レザーバンド(ブラック)を購入しました。

Withings ScanWatch 38mm ブラック

バンドの取り外し方は、購入したバンドのケースの裏側に記載されていましたが、簡単です。

Withings 専用レザーバンド

専用バンドでなくても、同じような仕様の18mmのバンドであれば ScanWatch 38mm に取り付けられるのではないかと思います。ScanWatch 42mm のバンド幅は 20mm です。


SacnWatchの健康管理機能

ScanWatchでは、歩数、階段の昇降、心拍、運動(ウォーキングやサイクリングなど自動判定)などが記録されます。

また睡眠時の心拍数、呼吸の乱れ、血中酸素も記録できますが、夜間は時計を外してWithings Sleep(睡眠パッド)で記録し、外泊したときだけ睡眠時もScanWatchを使っています。

残念ながら日本ではScanWachのすべの機能を使えません。酸素飽和度(SpO2)は利用できるようになりましたが、心電図(ECG)などは、まだ日本では利用できません。

Apple Watchでは、ECGも日本でも利用可能となっているのでWithingsにも頑張ってもらいたいところです。

下記が現在、日本でも利用できる健康管理機能となっています。

ScanWatch 健康管理機能日本
心電図(ECG)
酸素飽和度:医療用 SpO2
酸素飽和度:血中酸素✔️
呼吸スキャン:
呼吸障害と夜通し連続の血中酸素
✔️
心拍動通知:不規則な心拍動✔️
心拍動通知:心房細動の徴候

詳細は、ScanWatch - 私の地域では現在、どの様な健康関連の機能が利用できますか? – Withings | Support を参照してください。


アップデートでさらに使い勝手がよくなった

2022年3月末にScanWatchのファームウェアがアップデートされ、

  • アクティビティ・リマインダー
  • 新たな針の動作

が追加されました。

SCANWATCHがさらに進化しました!

アクティビティ・リマインダーで、直近1時間でアクティビティがないと通知されます。夜間や既に目標を達成していると通知がないというのは気が利いています。

  • 「Unwind with 100 steps(100ステップ歩いて体をほぐそう)」
  • 「Let's go for a walk(散歩しよう)」
  • 「Take some time for a walk(散歩の時間を!)」
  • 「Think about taking a lunch walk(お昼に散歩をしたら?)」

など、いくつかのパターンで通知されます。

新たな針の動作というのは、針待避機能のことです。時計の短針、長針の何れかが小さいな円形スクリーン上にあるときに、通知があると、文字を見やすくするために針が(おおよそ)10時10分になります。

ダイヤルボタンを押したときにも同様の動きです。

Withings ScanWatch 38mm ブラック

これ滅茶ありがたい。


ScanWatch を使う上での注意点

通知を受け取るためには、スマホ側とHelth Mate(Withingsのアプリ)での設定が必要です。また、Helth Mate App がバックグランドで起動していなければ通知は受け取れません。

「ScanWatch - 通知の有効化」に設定方法が記載されていますが、日本語の画面だとこんな感じです。LINEやインスタも、もちろん通知を受信することが可能です。

Helth Mate App - 通知設定

またスマホ(iPhone)の通知設定で、「プレビューを表示」を「常に(デフォルト)」にする必要があります。

iPhone 設定 - 通知

アナログなスマートウォッチはちょうどいい

Withngs ScanWatchは、Apple Wathcほど高機能ではありませんが、

  • 充電の呪縛から解放
  • アナログ時計への懐古
  • 健康状態の追跡

を重視するであれば、「ちょうどいい」ハイブリッド・スマートウォッチです。

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